オシムヘンが2戦連続ドッピエッタ! 連勝ナポリが暫定首位に浮上《セリエA》

2022.03.20 01:00 Sun
Getty Images
セリエA第30節、ナポリvsウディネーゼが19日にディエゴ・アルマンド・マラドーナで行われ、ホームのナポリが2-1で逆転勝利した。
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現在、ミラノ勢と共に熾烈なスクデット争いに身を置く2位のナポリ(勝ち点60)は、前々節にミランとの直接対決を落とすも、直近のヴェローナ戦をオシムヘンのドッピエッタの活躍で制し、バウンスバックに成功。
連勝を目指す今節は、順位こそ14位もミラン、ローマ勢相手にドローに持ち込むなど4戦無敗の難敵ウディネーゼ(勝ち点30)をホームで迎え撃った。スパレッティ監督は前節からロサーノに代えてインシーニェを復帰させた以外、同じメンバーを継続した。

アウェイチームのアグレッシブなプレーによってキックオフ直後から一進一退の攻防となったこの試合。ナポリは13分、ポリターノの左CKからクリバリが打点の高いヘディングシュートで相手ゴールを脅かすが、これはGKシルベストリにがっちりとキャッチされる。

不用意なパスミスや連携ミスが散見されてリズムを掴み切れないホームチームに対して、鋭いロングカウンターからチャンスを作り出すウディネーゼ。すると22分、マケンゴの中央突破からロベルト・ペレイラを経由したボールがペナルティアーク右のデウロフェウに渡ると、絶妙な右足のシュートをゴール左隅に突き刺し、敵地で先手を奪った。
先にゴールを許したナポリは31分にもデウロフェウの右CKからゴール前のパブロ・マリに決定的なヘディングシュートを許すが、ここはGKオスピナの圧巻のワンハンドセーブで事なきを得る。

このビッグプレーによって徐々に押し返すと、32分にはインシーニェがボックス手前左45度の得意の角度から右足のシュート、40分には左サイドに抜け出したザンボ・アンギサのマイナスの折り返しを、ファビアン・ルイスが左足ダイレクトシュートで合わすが、いずれもGKシルベストリのファインセーブに阻まれた。

1点ビハインドで試合を折り返したナポリはファビアン・ルイスをアs下手後半頭からメルテンスを投入。より攻撃的な[4-2-3-1]への布陣変更で早い時間帯の同点ゴールを目指す。すると、この采配によって攻撃のギアを上げたホームチームが一気に試合を引っくり返した。

まずは52分、相手陣内中央左で得たFKの場面でキッカーのマリオ・ルイが左足で正確なクロスをゴール前に入れると、これをオシムヘンが頭で左隅へ流し込み、2022年のホーム初ゴールを挙げると共に今季のセリエA得点数を2桁に乗せた。

この同点ゴールで完全に勢いづいたホームチームは、直後のセットプレーからメルテンスの際どいダイレクトボレーでゴールに迫る。さらに、63分にはポリターノとのパス交換で右サイドを完全に崩したディ・ロレンツォがゴールライン際でプルバック。これをニアに走り込んできたオシムヘンが右足で合わせ、ゴール左のサイドネットへ流し込んだ。

オシムヘンの2試合連続のドッピエッタで逆転に成功したナポリは、これで落ち着くことなく果敢に3点目を狙っていく。69分にはオシムヘンが三度ゴールネットを揺らすが、ここはオフサイドの判定となった。

その後、GKシルベストリとの激しい接触プレーで痛めたディ・ロレンツォが一度プレーに復帰も、ピッチに倒れ込むアクシデント発生。これにより、ザノーリのスクランブル投入を余儀なくされたが、直後には不可抗力ではあったものの、ジエリンスキを完全にアフターで蹴ってしまった相手DFパブロ・マリが一発退場となり、数的優位を手にした。

試合終盤にかけて危なげなく時計を進めていくナポリは、後半アディショナルタイムにオシムヘンがハンドでイエローカードをもらい、次節のアタランタ戦を累積警告で欠場となるアクシデントに見舞われたが、このまま2-1でのクローズに成功。

ホームで苦戦を強いられながらもリーグ2連勝を達成し、勝ち点で並んだミランを得失点差で上回り、暫定首位に浮上した。

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