【ECLプレビュー】堂安、菅原、中村の日本人3選手が参戦! ベスト8進出を懸けた重要な初戦
2022.03.10 18:00 Thu
ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)ラウンド16の1stレグが10日に開催される。ECLグループステージ首位通過8チームと、プレーオフ突破8チームで争われるベスト8進出を懸けた初戦の展望を、注目カードを中心に紹介していく。
▽3/10(木)
《26:45》
PAOK vs ヘント
パルチザン vs フェイエノールト
スラビア・プラハ vs LASKリンツ
フィテッセ vs ローマ
《29:00》
ボデ/グリムト vs AZ
レスター・シティ vs スタッド・レンヌ
マルセイユ vs バーゼル
PSV vs コペンハーゲン
◆優勝候補ローマ&レスターはスパーズ退けたフィテッセ&レンヌと対戦
グループステージ2位通過チームと、ヨーロッパリーグ(EL)3位敗退組で争われたプレーオフでは、セルティック、フェネルバフチェらが敗退に追い込まれたものの、レスター・シティやマルセイユという5大リーグの強豪チームが順当にラウンド16進出を決めた。
そして、その両チームはトッテナムのグループステージ敗退によって、優勝候補筆頭に挙がるローマと共に初代王者を懸けた決勝トーナメントの戦いをスタートする。
ボデ/グリムトに屈辱の大敗を喫したものの、グループCを首位通過したローマは、グループステージでモウリーニョ監督の古巣トッテナムを抑えて2位通過したフィテッセと対戦する。
対するエールディビジ6位のフィテッセは直近のNEC戦で4-1の大勝を収めたものの、それ以前の4戦未勝利の時期には3試合連続3失点以上を喫しての連敗と、守備面に大きな不安を残す。そのため、ローマの強力攻撃陣が初戦から爆発する可能性もありそうだ。
一方、無念のEL3位敗退もプレーオフではデンマーク勢のラナースを2戦合計6-2で圧倒し、格の違いを見せつけたレスター。今回のラウンド16ではトッテナムを抑えて首位通過したリーグ・アン4位のスタッド・レンヌと対戦。
今季ここまではプレミアリーグ12位に甘んじるレスターだが、長らく離脱が続いたエースFWヴァーディの復帰に伴い、直近はリーグ戦2連勝と復調気配を漂わす。そして、ヨーロッパでの経験、タレントの質を考えれば、ローマらと並んで有力な優勝候補と言えるだろう。
しかし、対戦相手のレンヌも直近3連勝と好調を維持。リーグ得点ランキングで上位に位置するFWラボルド、FWテリエの前線コンビに加え、4大リーグのビッグクラブの注目を集めるFWドク、MFマイェルといったタレントも擁しており、今季のリーグ戦ではパリ・サンジェルマンに今季初黒星を与えた実力は本物だ。したがって、ホームゲームと言えどもタフな戦いを強いられるはずだ。
ローマと並ぶヨーロッパ屈指の名門であるマルセイユは、スイスの強豪バーゼルと対戦。プレーオフから今大会参加のサンパオリ率いるチームは、アゼルバイジャンのカラバフを2戦合計6-1で撃破。また、国内リーグでもチャンピオンズリーグ出場圏内の3位を維持。MFパイエ、FWミリク、MFゲンドゥージ、FWジェンギズ・ウンデルと質の高いタレントを擁しており、スカッドとしての総合力は出場チーム屈指だ。
対するバーゼルはグループステージで5ゴールを挙げた主砲アルトゥール・カブラウが今冬にフィオレンティーナに旅立ち、戦力低下は否めない。したがって、代役として獲得したFWアダム・サライやFWチャロフといった攻撃陣の奮起が求められるところだ。
◆堂安、菅原、中村が登場!
今回のラウンド16ではPSVのMF堂安律、AZのDF菅原由勢、LASKリンツのFW中村敬斗と3人の日本人選手が参戦する。
EL3位敗退組としてプレーオフからの参戦となったPSVは、マッカビ・テルアビブを2戦合計2-1で下してラウンド16進出を決めた。そして、今ラウンドではデンマークの名門コペンハーゲンと対戦する。今季のエールディビジではデ・クラシケル敗戦で一時アヤックスに勝ち点差を広げられたが、直近の4連勝で再び2ポイント差に迫るなど、粘り強さが光るPSV。
その中で堂安は4連勝中の2試合でゴールを挙げるなど、ここ数試合は途中出場がメインもジョーカーとしての存在感を高めている。今回のコペンハーゲン戦でも途中出場が濃厚だが、質実剛健な堅守速攻スタイルが特徴の相手に対して、崩しの切り札として決定的な仕事を期待したい。
グループステージからの参戦となったAZはグループDを4勝2分けの無敗で首位通過。今ラウンドではグループステージでローマ相手に無敗、直近のプレーオフで日本人4選手を擁するセルティックを破ったノルウェー王者のボデ/グリムトという難敵と激突する。
エールディビジで4位に付けるAZの右サイドのスペシャリストとしてサイドバックを主戦場に、サイドハーフやウイングでも躍動する菅原だが、ECLでは右サイドバックで全試合に出場。そのため、今回の一戦でも同ポジションでの起用が見込まれる。マッチアップが予想される相手左ウイングのペレグリーノはドリブルテクニック、背後へのランニングに優れる掴みどころのない難敵だけに、まずは守備面での貢献が求められる。
最後に、グループAを5勝1分けで首位通過したLASKは、グループステージでウニオン・ベルリン、プレーオフでフェネルバフチェを退けたチェコの強豪スラビア・プラハと対戦する。グループステージで3試合に出場し、3ゴールを挙げる活躍を見せた中村だが、国内リーグでは準主力の立場で、ここ数試合においては途中出場がメインとなっている。そのため、今回の試合でも途中出場が濃厚だが、相性が良い今大会で再び躍動する姿を見せてほしいところだ。
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◆ECLラウンド16 1stレグ▽3/10(木)
《26:45》
PAOK vs ヘント
パルチザン vs フェイエノールト
スラビア・プラハ vs LASKリンツ
フィテッセ vs ローマ
《29:00》
ボデ/グリムト vs AZ
レスター・シティ vs スタッド・レンヌ
マルセイユ vs バーゼル
PSV vs コペンハーゲン
Getty Images
グループステージ2位通過チームと、ヨーロッパリーグ(EL)3位敗退組で争われたプレーオフでは、セルティック、フェネルバフチェらが敗退に追い込まれたものの、レスター・シティやマルセイユという5大リーグの強豪チームが順当にラウンド16進出を決めた。
そして、その両チームはトッテナムのグループステージ敗退によって、優勝候補筆頭に挙がるローマと共に初代王者を懸けた決勝トーナメントの戦いをスタートする。
ボデ/グリムトに屈辱の大敗を喫したものの、グループCを首位通過したローマは、グループステージでモウリーニョ監督の古巣トッテナムを抑えて2位通過したフィテッセと対戦する。
シーズンを通して好不調の波が激しいものの、前節アタランタに会心の勝利を収めてセリエA7試合無敗(4勝3分け)で熾烈なトップ4争いに踏み止まるローマは、エースFWエイブラハムとMFザニオーロの2トップに加え、なかなかフィットし切れずにいた控え選手や若手の台頭によってスカッドとしての総合力を増している。
対するエールディビジ6位のフィテッセは直近のNEC戦で4-1の大勝を収めたものの、それ以前の4戦未勝利の時期には3試合連続3失点以上を喫しての連敗と、守備面に大きな不安を残す。そのため、ローマの強力攻撃陣が初戦から爆発する可能性もありそうだ。
一方、無念のEL3位敗退もプレーオフではデンマーク勢のラナースを2戦合計6-2で圧倒し、格の違いを見せつけたレスター。今回のラウンド16ではトッテナムを抑えて首位通過したリーグ・アン4位のスタッド・レンヌと対戦。
今季ここまではプレミアリーグ12位に甘んじるレスターだが、長らく離脱が続いたエースFWヴァーディの復帰に伴い、直近はリーグ戦2連勝と復調気配を漂わす。そして、ヨーロッパでの経験、タレントの質を考えれば、ローマらと並んで有力な優勝候補と言えるだろう。
しかし、対戦相手のレンヌも直近3連勝と好調を維持。リーグ得点ランキングで上位に位置するFWラボルド、FWテリエの前線コンビに加え、4大リーグのビッグクラブの注目を集めるFWドク、MFマイェルといったタレントも擁しており、今季のリーグ戦ではパリ・サンジェルマンに今季初黒星を与えた実力は本物だ。したがって、ホームゲームと言えどもタフな戦いを強いられるはずだ。
ローマと並ぶヨーロッパ屈指の名門であるマルセイユは、スイスの強豪バーゼルと対戦。プレーオフから今大会参加のサンパオリ率いるチームは、アゼルバイジャンのカラバフを2戦合計6-1で撃破。また、国内リーグでもチャンピオンズリーグ出場圏内の3位を維持。MFパイエ、FWミリク、MFゲンドゥージ、FWジェンギズ・ウンデルと質の高いタレントを擁しており、スカッドとしての総合力は出場チーム屈指だ。
対するバーゼルはグループステージで5ゴールを挙げた主砲アルトゥール・カブラウが今冬にフィオレンティーナに旅立ち、戦力低下は否めない。したがって、代役として獲得したFWアダム・サライやFWチャロフといった攻撃陣の奮起が求められるところだ。
◆堂安、菅原、中村が登場!
Getty Images
今回のラウンド16ではPSVのMF堂安律、AZのDF菅原由勢、LASKリンツのFW中村敬斗と3人の日本人選手が参戦する。
EL3位敗退組としてプレーオフからの参戦となったPSVは、マッカビ・テルアビブを2戦合計2-1で下してラウンド16進出を決めた。そして、今ラウンドではデンマークの名門コペンハーゲンと対戦する。今季のエールディビジではデ・クラシケル敗戦で一時アヤックスに勝ち点差を広げられたが、直近の4連勝で再び2ポイント差に迫るなど、粘り強さが光るPSV。
その中で堂安は4連勝中の2試合でゴールを挙げるなど、ここ数試合は途中出場がメインもジョーカーとしての存在感を高めている。今回のコペンハーゲン戦でも途中出場が濃厚だが、質実剛健な堅守速攻スタイルが特徴の相手に対して、崩しの切り札として決定的な仕事を期待したい。
グループステージからの参戦となったAZはグループDを4勝2分けの無敗で首位通過。今ラウンドではグループステージでローマ相手に無敗、直近のプレーオフで日本人4選手を擁するセルティックを破ったノルウェー王者のボデ/グリムトという難敵と激突する。
エールディビジで4位に付けるAZの右サイドのスペシャリストとしてサイドバックを主戦場に、サイドハーフやウイングでも躍動する菅原だが、ECLでは右サイドバックで全試合に出場。そのため、今回の一戦でも同ポジションでの起用が見込まれる。マッチアップが予想される相手左ウイングのペレグリーノはドリブルテクニック、背後へのランニングに優れる掴みどころのない難敵だけに、まずは守備面での貢献が求められる。
最後に、グループAを5勝1分けで首位通過したLASKは、グループステージでウニオン・ベルリン、プレーオフでフェネルバフチェを退けたチェコの強豪スラビア・プラハと対戦する。グループステージで3試合に出場し、3ゴールを挙げる活躍を見せた中村だが、国内リーグでは準主力の立場で、ここ数試合においては途中出場がメインとなっている。そのため、今回の試合でも途中出場が濃厚だが、相性が良い今大会で再び躍動する姿を見せてほしいところだ。
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