「プレスに屈した」横浜FMに押し込まれ続けた清水・平岡宏章監督、その要因は「失いたくないので下げてしまった」

2022.03.06 19:19 Sun
©超ワールドサッカー
清水エスパルスの平岡宏章監督が、横浜F・マリノス戦を振り返った。

6日、明治安田生命J1リーグ第3節の横浜FMvs清水が日産スタジアムで行われ、2-0で横浜FMが勝利した。
連勝を目指す横浜FMと、昨年から公式戦無敗を継続している清水の試合だったが、前半に横浜FMが小池龍太のゴールで先制すると、吉尾海夏が相手のフィードをブロックしたものがゴールに入り、リードを広げる。

後半に入っても横浜FMがペースを握る中、清水はスペースを狙って徐々に盛り返すことに。しかし、最後までゴールが遠く、そのまま終了。2-0で敗戦となった。

平岡監督は試合後の会見で「前半は相手のプレスに対して受け身になってしまった、ネガティブになったところが、1つあったのかなと思っています」と前半を振り返り、「後半は、より背後を狙うことを意識しながら、逆に多くのチャンスを作れたところもあったと思うので、そこを決め切れるかどうかが今後の課題です。後半の勇気を持ってプレーすることは良かったと思っています」と、後半の戦い方は一定の手応えがあったようだ。
今季はタイトル獲得を目標としてスタート。3試合目で初黒星となった。上位を争い続けている横浜FMとの差については「前半に関しては、圧力というか、プレスに屈したところはありましたが、あまりネガティブに考えていません」とし、「我々の選手は十分にできると思いますし、1つ剥がせればビッグチャンスになると思うので、勇気を持って剥がせるかどうかだと思います」と、押されることなく、勇気を持ってプレーできるかどうかが大事だとした。

後半からは、サイドバックやサイドハーフとしてのプレーが多かった岸本武流をFWとして起用。その意図については「彼をFWにしたのは背後の飛び出しです。最近はサイドバック、サイドハーフが多かったかもしれないですが、前への推進力に期待しました」と、横浜FMを攻略する上で必要だったとした。

「トレーニングは短い時間しかできなかったですし、最初はあたふたしていましたが、彼は途中から良い動きだし、シュートに絡めていたと思います」と、徐々に慣れている様子を感じたとした。

今後のFW起用についても「ゼロではないと思います」とコメント。ただ「チアゴ(・サンタナ)やレレ(ディサロ燦シルヴァーノ)、カルリーニョス(・ジュニオ)、オ・セフン、カンタ(千葉寛汰)、(栗原イブラヒム)ジュニアもいるので競争になります。1つのオプションにはなると思います」と、候補の1人にはなるとした。

失点にもつながったが、この試合では最終ラインからのビルドアップを目指した。しかし、「前に行くところで相手の圧力でバックパスが多くなってしまいました。失いたくないので下げてしまったことが増えたのだと思います」とポゼッションをしたいという意識が、バックパスにつながり、押し込まれ続けたしまったとした。

狙いとしては、「マリノスはここ4、5年スタイルが変わらず、ハイライン、ハイプレスというものがあり、色々な意味で彼らがやろうとしているところの逆を突こうとやっていました」とし、「一番は引き込んでカウンター。行けるところは行く、行けないところは引き込んでカウンターというのを狙っていましたが、相手の強度が高くて屈してしまい、ボールを下げて、相手を背中向きにさせられなかったのが一番だと思います」と、相手に上回られたことがパフォーマンスを出せなかった要因だとした。
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