バイエルンvsレバークーゼンの上位対決は痛み分け…《ブンデスリーガ》

2022.03.06 01:31 Sun
Getty Images
ブンデスリーガ第23節、バイエルンvsレバークーゼンが5日にアリアンツ・アレーナで行われ、1-1のドローに終わった。
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首位のバイエルン(勝ち点58)は前節、フランクフルト相手に一方的な展開とした中、途中出場のサネのゴールによって相性が悪い相手に1-0の勝利を収めた。
8日にチャンピオンズリーグ(CL)のレッドブル・ザルツブルク戦を控える中、今節は3位のレバークーゼン(勝ち点44)を相手に連勝を狙った。ナーゲルスマン監督は前節から先発2人を変更。出場停止のリュカ・エルナンデスに代えてリチャーズ、ザビッツァーに代えて新型コロナウイルスから回復したミュラーが復帰した。

アウェイながら前から嵌めに行くレバークーゼンが、立ち上がりから良い形でフィニッシュまで持ち込む、良い入りを見せた。

一方、相手の圧力を感じる入りとなったものの、時間の経過と共に押し返すことに成功したバイエルンは、続けて得たセットプレーの流れからゴールをこじ開ける。18分、キミッヒの左CKの場面で飛び出した相手GKフラデツキーが被ってゴール前で混戦が生まれると、最後はゴール右でこぼれ球に反応したジューレがフラデツキーの手を弾く強烈な右足のシュートを突き刺した。
幸先よく先制したホームチームは、ここから一気にプレー強度を高めると共に相手の戦い方にアジャストし、完全に試合の主導権を掌握。28分には鮮やかな高速カウンターからボックス左でコマンのラストパスを受けたニャブリが角度のないところから左足を振り抜くが、これはわずかに枠の右へ外れる。

その後、30分を過ぎた辺りからレバークーゼンが徐々に相手陣内でのプレー時間を増やし始めた中、意外な形からゴールが生まれる。36分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でキッカーのデミルバイが左足インスウィングのボールをゴール前のスペースに入れると、GKウルライヒとのコミュニケーションミスで無理な体勢からクリアを試みたミュラーが自分たちのゴールへボレーシュートを叩き込む形となった。

珍しい形のオウンゴールから試合を振り出しに戻されたバイルンは、この失点によって完全に流れを失う。前半終盤にかけてはウパメカノのGKへのバックパスをアドリ、デミルバイのスルーパスに抜け出したアドリに続けてビッグチャンスを献上するが、これは右ポストとシュートミスに救われる。さらに、直後にはボックス右に抜け出したフリンポンの折り返しをボックス中央のアランギスにダイレクトで合わせられるが、今度はGKウルライヒのビッグセーブで凌いだ。

前半ラストプレーではパヴァールの高速クロスをゴール前でレヴァンドフスキが頭で触り、ファーにフリーで飛び込んだニャブリに勝ち越しのチャンスが訪れるが、これは惜しくもサイドネットを叩いた。

上位対決に相応しい白熱の攻防を経て、試合は1-1のイーブンで後半に突入。後半はボールを握って遅攻からゴールを狙うバイエルン、高速カウンターで応戦するレバークーゼンという構図の下で拮抗した状況が続く。

最後の局面で身体を張って何とか2失点目を凌ぐバイエルンはやや劣勢の状況を受け、62分に2枚替えを敢行。ミュラーとリチャーズを下げてザビッツァー、サネを投入。両ウイングバックにコマン、ニャブリを配置する[3-2-4-1]の布陣に変更した。この交代直後にはスルーパスに抜け出したザビッツァーにいきなり決定機も、ここはGKフラデツキーのビッグセーブに遭う。

後半半ばから終盤にかけては完全に相手を押し込むことに成功したバイエルンだが、コンパクトなブロックを敷いて守るアウェイチームの堅守に苦戦。エースのレヴァンドフスキになかなか良い形でボールが入らず、攻撃に厚みを出せない。

一方、レバークーゼンもなかなか狙いとするロングカウンターを繰り出せず、引き分けを意識した交代策で試合の均衡を保とうとする。

そして、最後まで睨み合いの状況が続いた試合はこのまま1-1のスコアでタイムアップを迎え、注目の上位対決は痛み分けのドロー。バイエルンは週明けのザルツブルク戦に弾みを付けることはできなかった。

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