終了間際に劇的弾の清水が8年半ぶり浦和戦勝利! 自力残留の可能性を残して最終節へ…浦和はホーム最終戦飾れず【明治安田J1第37節】

2021.11.27 17:00 Sat
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27日、明治安田生命J1リーグ第37節の浦和レッズvs清水エスパルスが埼玉スタジアム2002で行われ、アウェイの清水が0-1で勝利した。

川崎フロンターレが天皇杯で優勝することで、4位までAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場圏が広がることになり、その4位浮上のためには勝利が必須となる6位の浦和レッズ。他会場の結果次第では引き分け以上で残留が確定する16位の清水エスパルスをホームに迎えての一戦は、両チームともに勝ち点を落とせない試合となった。
「勝てるチームを作る」という観点からDF槙野智章やオーストリア代表DFトーマス・デンを含む6選手の契約満了を発表した浦和は、前節の横浜F・マリノス戦からスタメンを1名変更。右SBを西に代えて酒井を起用。控えにはホームラストマッチとなる槙野が名を連ねた。

一方、前節のサンフレッチェ広島戦で残留に向け貴重な勝ち点3を積み上げた清水は、前節からスタメンの変更は無し。勝利のイメージをそのままに、チアゴ・サンタナと鈴木唯人の2トップで残留に向けてゴールを狙う。

守備で同じく[4-4-2]のブロックを敷く両チームによる試合は、互いに様子を窺う慎重なスタートを切る。中盤で攻守のトランジションが多い中、浦和は最終ラインを深い位置で形成。71%の支配率を残したが、積極的に前には攻め込まない。
そんな中浦和は20分、平野のロングフィードを左サイドで受けた山中から最終ラインの裏を抜けた田中がヘディングで合わせて決定機。一方の清水も23分、西澤の左CKに井林の負傷により急遽出場したヴァウドが飛び込んでチャンスを作るがゴールを奪えず。それでも、両チームともにペースを上げて攻勢を強める。

浦和が慎重な試合運びを見せ、清水はボールを保持することができない状況に。それでも、前半アディショナルタイム1分に鈴木唯が右サイドを個人技で崩してボックス内からシュートを放つもゴールを奪えず。カウンターなど、少ないチャンスで徐々に得点の匂いを漂わせる。

ゴールレスで迎えた後半、最初に決定機を作ったのは清水。66分、ロングカウンターからドリブルで鈴木唯がボックス手前中央まで運ぶと、チアゴ・サンタナにラストパス。チアゴ・サンタナはワントラップ入れてシュートを放つが、これはGK西川に防がれる。

このプレーで得た右CKはクリアされるも左CKを獲得。西澤が右足でゴール前へクロスを蹴り込むと、ゴールに向かうクロスをGK西川がパンチング。しかし、これはポストに直撃し、浦和は失点を免れる。

しかし、その後もボールを保持して主導権を握るのは浦和。最終ラインで様子を窺い、タイミングを見て前線にボールを配球して攻撃のリズムを作る。すると88分、敵陣中央の江坂からスルーパスを相手の最終ライン上で受けた汰木がゴール前でビッグチャンスを迎えるも、これは飛び出したGK権田が壁となってゴールを死守した。

試合も後半アディショナルタイムに突入し、このまま試合が終了するかと思われた93分。最後までゴールへの執念を絶やすことのなかった清水にドラマが待ち受けていた。

敵陣内右で途中出場のディサロ燦シルヴァーノからパスを受けた途中出場の中山がサイドチェンジ。これを受けた途中出場したばかりの山原が相手を引き付けてボックス手前右にいた途中出場の中村にパスを送ると、受けた中村がワントラップ入れてシュートを放つ。すると、これがゴール左上に突き刺さり、平岡監督の采配がズバリ的中。清水が土壇場で試合を動かした。

残留に向けて貴重なゴールをもぎ取った清水。試合はそのまま終了し、0-1で清水が勝利。貴重な勝ち点3を積み上げた一方で、浦和は4位浮上が不可能となった。

なお、湘南ベルマーレvs徳島ヴォルティスの結果により清水は残留を決めることはできなかったものの、次節引き分け以上で確定するというアドバンテージを獲得した。

浦和レッズ 0-1 清水エスパルス
【清水】
中村慶太(後48)
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