レギロン加入後初弾で逆転のスパーズがコンテ体制リーグ初勝利!《プレミアリーグ》

2021.11.22 03:26 Mon
Getty Images
プレミアリーグ第12節、トッテナムvsリーズ・ユナイテッドが21日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが2-1で逆転勝利した。
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現在、9位のトッテナム(勝ち点16)はコンテ監督のリーグ初陣となったエバートン戦をドロー。インターナショナルマッチウィークに新スタイル浸透を図った中、リーグ4戦ぶりの白星を目指した今回のホームゲームでは15位のリーズ(勝ち点11)を迎え撃った。イタリア人指揮官はエバートン戦から先発2人を変更。負傷のロメロとサスペンションのスキップに代えてタンガンガ、ウィンクスと中断期間中のアピールに成功した生え抜きの2選手が起用された。
立ち上がりは球際の強度で勝るアウェイのリーズが、ボール保持とカウンターを組み合わせた形で押し込む時間帯が続く。だが、要所を締めるトッテナムの集中した守備を前にミドルレンジのシュートでゴールを脅かすに留まる。

一方、エバートン戦同様に3トップを起点にエメルソンとレギロンの両ウイングバックの攻撃参加を軸に攻撃を狙うトッテナム。だが、狙いとする形は窺えるものの、最後の精度の低さや連携のズレが目立って効果的な崩しには至らず。その後、前半半ばを過ぎて徐々に相手の守備にアジャストしたホームチームはようやくリーズを押し込むことに成功したが、相変わらずフィニッシュまで持ち込むことができない。

すると、ゴールレスでハーフタイム突入かに思われた前半終了間際の44分にアウェイチームがスコアを動かす。44分、左サイド深くでエメルソンを鮮やかな仕掛けで抜き去ったハリソンがGKと最終ラインの間に絶妙なグラウンダーの高速クロスを供給。これに大外から内へ飛び込んできたダニエル・ジェームズが右足ワンタッチで合わせ、待望の移籍後初ゴールとした。
リーグ3試合連続で枠内シュート0で試合を折り返したトッテナムだが、後半ファーストプレーでいきなり決定機を創出。46分、相手陣内中央でルーズボールを回収したルーカス・モウラがボックス右に走り込むケインへスルーパスを通す。ケインはGKメリエと一対一となったが、右足のシュートを身体に当てられると、ボールは右ポストを叩いた。

さらに、51分にはセットプレーの二次攻撃からボックス右でルーカスの浮き球パスに反応したソン・フンミンが反転ボレーを放つと、DFジョレンテにディフレクトしてコースが変わったボールがクロスバーを叩く。

前半とは打って変わって後半は互いにシュートを打ち合う非常にオープンな展開となった中、トッテナムが先にゴールをこじ開ける。58分、右サイドで身体を張ってキープしたケインを起点に人数をかけた攻めを見せると、左サイドでフリーのレギロンが上げたクロスに対してゴール前のケインがうまく潰れる。このこぼれを回収したルーカスがGKを引き付けてゴールライン際からマイナスにパスを送ると、ボックス中央で反応したホイビュルクの左足のシュートがゴール右隅へ決まった。

前半終了時のブーイングを歓声に変えたホームチームはここから勢いづいて攻め立てる。前半は重さが見受けられた自慢の3トップが強さと巧さを見せつけ、相手の守備を個で打開し始める。

すると69分、ルーカスの個人技で得たボックス手前中央の好位置のFKでキッカーのダイアーが右足で直接狙うと、壁にディフレクトしたボールが右ポストを直撃。ゴール前にこぼれたボールにただ一人フルスプリントで反応したレギロンが左足で蹴り込み、待望の加入後初ゴールとした。

伏兵レギロンのゴールで試合を引っくり返したトッテナムは、ここから反撃の姿勢を見せるアウェイチームの攻勢を受ける形に。これを受け、コンテ監督はタンガンガに代えてすでに投入していたダビンソン・サンチェスに続き、殊勲のレギロンを下げて今季リーグ戦初出場となるセセニョンを投入した。

勝利を決める3点目を奪い切れず、緊張感を保った後半終盤を迎えたトッテナムは、ルーカスを下げてデレ・アリを最後の交代カードとして切る。その後、消耗激しいアウェイチームの攻撃をきっちり凌ぎ切って2-1のまま試合をクローズ。

前半は苦しみながらも後半の修正で逆転のトッテナムがコンテ体制のリーグ戦初白星となる4戦ぶりの勝利を挙げた。

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