ビーチサッカー観戦のススメ/六川亨の日本サッカー見聞録
2021.08.21 15:45 Sat
去る18日の水曜夜、天皇杯の4回戦7試合が開催されたことを、どれだけのファンが知っていただろう。よほどコアなチームのファンでない限り、試合が開催されたことに気付かなかったのではないだろうか。JFA(日本サッカー協会)とNHKは、もう少し告知に力を入れてもいいと思ったものだ。
そんな天皇杯でベスト8に勝ち上がったのは、J1が6チーム(G大阪対湘南戦は9月22日開催)、J2が1チームと順当な結果になった。顔ぶれは川崎F、磐田、C大阪、鹿島、浦和、名古屋、大分の7チームだ。大分以外の6チームはいずれも天皇杯の優勝経験があるとはいえ、今シーズンの戦いぶりを見ると川崎Fが頭1つ抜け出ているかもしれない。
唯一J2勢で勝ち上がった磐田だが、同じブロックの本命・横浜FMが初戦(2回戦)でHonda FCにPK戦で敗退し、広島も3回戦でアマチュアシードのヴェルスパ大分に1-3と完敗したのは想定外だった。2回戦で順天堂大に延長戦の末に敗れたFC東京を始め、一発勝負の怖さでもあるだろう。
準々決勝は10月27日と、こちらも水曜ナイターの開催で、組み合わせ抽選会は9月24日に行われる予定だ。
そして天皇杯と同様(?)、あまり告知されていないがビーチサッカーのワールドカップ・ロシア大会が19日から始まった。
同じようにビーチサッカーのW杯も、テレビ放送はBSのJ SPORTS(オンデマンド)でしか見られないため有料となる。それでもライブで見られることは画期的なことかもしれないが……。
そんなビーチサッカー日本(世界ランク6位)は、初戦でパラグアイ(世界ランク9位)と対戦した。第1ピリオド(12分間×3ピリオド)ではFKから2失点すると、第2ピリオドの開始早々にもオーバーヘッドシュートを決められ0-3のリードを許す。
2年前のパラグアイ大会でMVPを獲得したエース茂怜羅オズ(もれいら おず)のシュートはことごとくゴール枠を外れてしまう。前回大会はラモス瑠偉氏が監督を務めたが、今大会はオズが監督を兼任しているため、よけいなプレッシャーがあったのかもしれない。
しかし第3ピリオドに入るとピヴォの赤熊卓弥や山内悠誠が次々とゴールを重ね、第3ピリオドだけで6点を奪い、トータル7-4の逆転勝利を収めて好スタートを切った。第2戦のアメリカ戦は21日土曜の午後10時30分キックオフで、テレビ放映は20時45分となっている。
有料ではあるが、ロングシュートやオーバーヘッドのシュートが多く、砂地のため不規則なバウンドから思わぬシュートが決まるスリル満点のビーチサッカー。見たことがないというなら、是非一度、テレビ観戦をお奨めしたい。オズにいつものシュート感覚が戻れば、W杯初優勝も夢ではないだろう(前回大会は4位)。
【文・六川亨】
そんな天皇杯でベスト8に勝ち上がったのは、J1が6チーム(G大阪対湘南戦は9月22日開催)、J2が1チームと順当な結果になった。顔ぶれは川崎F、磐田、C大阪、鹿島、浦和、名古屋、大分の7チームだ。大分以外の6チームはいずれも天皇杯の優勝経験があるとはいえ、今シーズンの戦いぶりを見ると川崎Fが頭1つ抜け出ているかもしれない。
準々決勝は10月27日と、こちらも水曜ナイターの開催で、組み合わせ抽選会は9月24日に行われる予定だ。
そして天皇杯と同様(?)、あまり告知されていないがビーチサッカーのワールドカップ・ロシア大会が19日から始まった。
9月2日に初戦を迎えるカタールW杯アジア最終予選のアウェーは、放映権料の高騰からテレビの地上波では放送されないらしい。かわりにDAZNがAFC(アジアサッカー連盟)と28年までの長期契約を結び、W杯予選だけでなくアジアカップ(次回23年は中国で開催)やACLの放映権を獲得したと報じられていた。
同じようにビーチサッカーのW杯も、テレビ放送はBSのJ SPORTS(オンデマンド)でしか見られないため有料となる。それでもライブで見られることは画期的なことかもしれないが……。
そんなビーチサッカー日本(世界ランク6位)は、初戦でパラグアイ(世界ランク9位)と対戦した。第1ピリオド(12分間×3ピリオド)ではFKから2失点すると、第2ピリオドの開始早々にもオーバーヘッドシュートを決められ0-3のリードを許す。
2年前のパラグアイ大会でMVPを獲得したエース茂怜羅オズ(もれいら おず)のシュートはことごとくゴール枠を外れてしまう。前回大会はラモス瑠偉氏が監督を務めたが、今大会はオズが監督を兼任しているため、よけいなプレッシャーがあったのかもしれない。
しかし第3ピリオドに入るとピヴォの赤熊卓弥や山内悠誠が次々とゴールを重ね、第3ピリオドだけで6点を奪い、トータル7-4の逆転勝利を収めて好スタートを切った。第2戦のアメリカ戦は21日土曜の午後10時30分キックオフで、テレビ放映は20時45分となっている。
有料ではあるが、ロングシュートやオーバーヘッドのシュートが多く、砂地のため不規則なバウンドから思わぬシュートが決まるスリル満点のビーチサッカー。見たことがないというなら、是非一度、テレビ観戦をお奨めしたい。オズにいつものシュート感覚が戻れば、W杯初優勝も夢ではないだろう(前回大会は4位)。
【文・六川亨】
1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた
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