10連覇を目指すバイエルン、ナーゲルスマン監督の公式戦初陣はドロー決着《ブンデスリーガ》

2021.08.14 05:30 Sat
Getty Images
バイエルンは13日、ブンデスリーガ開幕戦でボルシアMGとアウェイで対戦し1-1の引き分けに終わった。
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前人未到のブンデスリーガ10連覇を目指すバイエルンの新シーズン初戦。そのバイエルンは、ハンジ・フリック監督のドイツ代表指揮官就任に伴い、ライプツィヒを率いていた34歳の青年指揮官ナーゲルスマン監督を招へい。また、ダビド・アラバやジェローム・ボアテング、ハビ・マルティネスが退団した中、新加入のダヨ・ウパメカノが先発メンバーに名を連ねた。
アディ・ヒュッター氏を新監督に招へいした昨季8位のボルシアMGに対し、バイエルンは昨季同様の[4-3-3]を採用。3トップに右からニャブリ、レヴァンドフスキ、サネと並べ、トップ下にミュラーが入った。

そのバイエルンは開始早々の6分にピンチを迎える。ノイハウスのスルーパスでDFの裏に抜け出したヘアマンがボックス内まで持ち上がるとラストパスを供給。しかし、逆サイドから走り込んだシュティンドルのシュートはGKノイアーが左足で弾き出した。

劣勢の時間が続くバイエルンは、10分に失点を許す。中盤からショートカウンターを仕掛けた右サイドでボールを奪ったヘアマンが素早く前線にスルーパスを送ると、ボックス右手前のシュティンドルがフリックしたボールをボックス左で受けたプレアが冷静にゴール右隅にシュートを流し込んだ。
先制をバイエルンもすぐに反撃に出る。14分、ニャブリのロングパスをボックス内のゴレツカが落とすと、最後はレヴァンドフスキがボレーシュート。さらに26分には、アルフォンソ・デイビスがゴール前にロングパスを供給すると、抜け出したレヴァンドフスキが再びチャンスが迎えたが、共にシュートはGKゾンマーのセーブに阻まれた。

その後、徐々にポゼッションを高めたバイエルンは42分にセットプレーから同点に追いつく。キミッヒの右CKをゴール前に走り込んだレヴァンドフスキが右足でゴールに流し込んだ。

1-1で迎えた後半は、立ち上がりからバイエルンが攻勢をかけると58分、ニャブリの絶妙なスルーパスでゴール前に抜け出したアルフォンソ・デイビスがGKとの一対一を迎えたが、シュートはGKゾンマーのファインセーブに阻まれた。

拮抗した展開が続く中、バイエルンは70分にピンチを迎える。左サイドを持ち上がったヴォルフが早いタイミングでクロスを入れるとボックス内のテュラムが落とし、最後はペナルティアーク内のシュティンドルがダイレクトシュートで狙ったが、これはGKノイアーが左手一本で弾き出した。

勝ち越し点が欲しいバイエルンは、75分にサネとニャブリを下げてコマンとミュージアラを、82分にミュラーとスタニシッチを下げてチュポ=モティングとB・サールをピッチに送り出した。

その後も一進一退の攻防が続いたが、最後までスコアは動かず。バイエルンはナーゲルスマン新監督の公式戦初陣を勝利で飾ることはできなかった。

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