イブラとの共存は「素晴らしいコンビになる」、ミランの新9番ジルーが入団会見「チェルシーでの時間は終わった」

2021.08.02 22:45 Mon
©Dugout
今夏ミランへと完全移籍で加入したフランス代表FWオリヴィエ・ジルー(34)が入団会見を実施した。イタリア『スカイ』が伝えた。
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ミランは7月17日、チェルシーからジルーを完全移籍で獲得。背番号が「9」になることが決定した。
アーセナル、チェルシーと長らくプレミアリーグでプレーしたジルーは、チェルシーでは公式戦通算119試合で39ゴール14アシストをマーク。ここ数年はスーパーサブの立ち位置だったが、大事なところでのゴール奪取は抜群のものを見せていた。

そのジルーは昨夏から移籍が取り沙汰されていた中、チェルシーが1年間の契約延長オプションを行使。しかし、結局ミランへと移籍が決定していた。

そのジルーが、ミランでの入団会見に臨み、改めてミラン移籍の理由を語った。
「このクラブでプレーした素晴らしいチャンピオンがいる。例えば、(ジャン=ピエール・)パパン、(アンドリー・)シェフチェンコは、僕の将来についてアドバイスを求めたことを覚えている」

「(マルコ・)ファン・バステンもそうだ。だから、僕はこういったクラブに加われて光栄だ。パオロ・マルディーニと話をすることは、ミランで歓迎されるだけでなく、別の夢を実現するようなものだった」

「ミランに移籍したことを忘れられないためにも、チームへ貢献し、自分の足跡を残したいと思う」

「僕は過去にいくつかのトロフィーを獲得したけど、ミランでも同じようにしたいと思う。目標は、たくさん勝ち獲ることだ。個人的に明かしたくない目標もあるけど、僕たちがしたいことは、クラブのためにベストを尽くすことだ。できるだけ多くのゴールを決めたいけど、チームのためにベストを尽くすことを目標としている」

そのジルーだが、やはり注目されるのはスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチとの共存だ。39歳ながら圧巻のゴール奪取力を持つイブラヒモビッチ。ジルーとの共存が叶えばスクデットも夢ではないが、ジルーも共存は可能だと感じているようだ。

「僕にとって、イブラヒモビッチのような王者とプレーするチャンスを得られたことはとても光栄だ。ピオリ(監督)に聞くような質問だと思う。彼がトレーニングを見て、決定するだろう」

「僕は自分の経験をもたらし、チームに何かを与えるためにここにいる。イブラと僕は、監督が選択した戦術に関係なく、補完的だと思う。彼のようなクオリティとキャラクターを備えた選手とプレーすることは簡単だ」

「トレーニングの最初の数日ですでに話はした。ケガからの回復がどうなっているのかを尋ね、僕たちは素晴らしいコンビになると信じている」

「僕は謙虚な気持ちでここにいる。イブラと僕のような異なる特徴の2人のストライカーがいることは、ピオリにとっては良いことだと思う」

「僕には僕の特徴があるし、イブラにはイブラの特徴がある。一緒にプレーすることは不可能ではないと思う。最近イブラは10番の役割が多くなっていると思うけど、ミランには良い選手がたくさんいて、みんなが仕事をする」

「チームメイトのみんなにはとても満足しているし、チームのためにベストを尽くすことだけを考えている。イブラの復帰を待ち望んでいる。そうすれば、一緒にミランに必要な貢献ができるだろう」

また、新シーズンはミランもチャンピオンズリーグに出場。昨シーズンは優勝を経験したジルーだが、ミランでもタイトルが獲れると語った。

「ミランは世界で最も偉大なクラブの1つであり、チャンピオンズリーグから数年離れていたとしても、トップに戻る決意が固い」

「若い選手が多く、僕のような選手が助けられるミランのプロジェクトを、僕は本当に信じている」

「僕たちはチャンピオンズリーグで良い成績を残すクオリティを持っており、より経験豊富な僕たちが確実に貢献できると思う。決意をもってこの戦いに臨み、このユニフォームを着てチャンピオンズリーグをプレーできるのが嬉しい」

そして改めてチェルシー退団について語ったジルー。新たなリーグでプレーしたかったと語り、神が導いたと語った。

「プレミアリーグでプレーすることは常に僕の夢だった。僕は成功し、多くのトロフィーを獲得したけど、チェルシーでの僕の時間は終わったと思う」

「新たなリーグを見つける時が来た。そしてミランへの移籍は僕に訪れた最高の機会だった」

「以前と同じようにもっとたくさんのトロフィーを獲得したいと思っている。変化の時が来た」

「去年のインテルとの交渉? 僕はクリスチャンであり、運命を信じている。神は僕がミランでプレーすることを決めていたんだ。それが正しいと確信している」



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