大混戦のグループCはスペインが首位通過! エジプトが最下位からの劇的2位通過《東京オリンピック》
2021.07.28 22:20 Wed
東京オリンピックのグループC第3節の2試合が28日に行われ、スペインとエジプトの決勝トーナメント進出が決定した。
◆逃げ切ったスペインが首位通過
埼玉スタジアム2002で行われたU-24スペイン代表vsU-24アルゼンチン代表は、1-1のドローに終わった。
オーストラリアとの第2節を苦しみながらもオヤルサバルのゴールで競り勝ったスペインは、今大会初白星と共にグループ首位に浮上。引き分け以上で突破が決定するこの最終節では先発2人を変更。ソレールとハビ・プアドに代えてメリノとアセンシオを起用した。
一方、エジプトとの接戦を制して同じく初勝利を挙げたアルゼンチンだが、2節終了時点で3位と自力での突破にはスペイン相手の勝利が必須。エジプト戦からはこちらも先発2人を変更し、パイエロとデ・ラ・ベガに代えてベルモンテ、ウルシを起用した。
一方、堅守速攻の形でガイチ、ウルシ、バルコの個人技でチャンスを窺うアルゼンチンは14分、その狙い通りの形からボックス右に持ち込んだバルコが強烈なシュートを放つが、ニアを狙ったシュートはGKウナイ・シモンの好守に阻まれた。
以降も相手陣内でのプレーを続けるスペインはオヤルサバルやアセンシオの個人技をアクセントに相手の守備ブロック攻略を図る。27分には左サイドの高い位置に侵攻したククレジャのシュート性のクロス、そのこぼれを繋いでペドリがフィニッシュまで持ち込むが、先制ゴールには至らず。
互いに自分たちの狙いとする形を出したものの、集中した守備を上回れず。試合はゴールレスで後半に突入。
後半もオヤルサバルを起点に攻めるスペインは立ち上がりに続けてビッグチャンスを創出。まずは50分、ボックス右でDFを剥がしたオヤルサバルが逆サイドでフリーのダニ・オルモへプレゼントパスを送るが、このイージーシュートをふかしてしまう。その直後にはペドリのスルーパスに抜け出したオヤルサバルが左足を振るが、相手DFの寄せもあってこれも枠に飛ばせず。
それでも、攻勢を続けるスペインは66分、右サイド深くでボールを受けたアセンシオからの浮き球の折り返しをボックス左のダニ・オルモが丁寧に中へ折り返すと、これをメリノが冷静にゴール左下隅に流し込んだ。
この先制点によって突破に大きく近づいたスペインは消耗が色濃いペドリとオヤルサバルを下げてソレール、ラファ・ミルを同時投入するなど、ここから逃げ切り態勢に入る。
一方、他会場の経過によって勝ち点3が必須となったアルゼンチンは積極的にアタッカーをピッチへ送り出し、2点を奪いに行く。そして、相手ボックス付近でのプレー時間を増やす南米の強豪は87分、アルマダの左CKをゴール前で競り勝ったベルモンテが頭で合わせ、ようやくスペインのゴールをこじ開けた。
この土壇場のゴールによって首位のスペインにも敗退の可能性が出る緊迫感のある試合最終盤は完全に一進一退の攻防となったが、スペインが何とかアルゼンチンの反撃を凌ぎ切った。
この結果、1勝2分けで無敗のスペインの首位通過及び、エジプトに得失点差で上回られたアルゼンチンの3位敗退が決定した。
U-24スペイン代表 1-1 U-24アルゼンチン代表
【スペイン】
メリノ(66分)
【アルゼンチン】
ベルモンテ(87分)
◆エジプトが最下位からの逆転2位通過
また、宮城スタジアムで行われたU-24オーストラリア代表vsU-24エジプト代表は、エジプトが0-2で勝利した。
初戦でアルゼンチンを破り、第2戦でスペイン相手に善戦したオーストラリアは、グループ最下位のエジプトを相手に突破を狙った。キャプテンのトーマス・デンが引き続きスタメンを飾った一方、ミッチェル・デュークら3選手を累積警告による出場停止で欠く厳しい陣容となった。
試合は勝ち点3必須のエジプトが立ち上がりから攻勢を仕掛け、自陣でブロックを構えるオーストラリアが堅守速攻で応戦する構図の下で推移していく。
互いになかなかフィニッシュまで持ち込めないクローズな状況が続いたが、エジプトが一瞬の隙を突いて先制に成功する。前半終了間際の44分、左サイドで仕掛けたソブヒが相手DFとゴールライン際で入れ替わり、GKとDFの視線を引き付けて丁寧な折り返しを供給。これをヤセル・ラヤンが冷静に流し込んだ。
エジプトの1点リードで折り返した試合はビハインドを追うオーストラリアが立ち上がりから前に出ていくが、デュークら一部主力の不在の影響もあり、途中出場のアルザニの個人技以外になかなか攻め手を見いだせず。
一方、身体を張った守備で失点を凌ぐエジプトは幾度か効果的なカウンターから2点目に迫った中、試合終盤に試合を決める2点目を奪う。85分、途中出場のナセル・マンシがボックス右で鮮やかなステップでDFを翻弄し、左足のシュートを放つ。これはGKの好守に阻まれたが、同じく途中出場のハムディが冷静に押し込んだ。
そして、このまま2-0で勝ち切ったエジプトはスペインのアシストによって最下位から逆転での2位通過を果たした。
U-24オーストラリア代表 0-2 U-24エジプト代表
【エジプト】
ヤセル・ラヤン(44分)
ハムディ(85分)
■グループC最終順位■
1.スペイン 勝ち点5
2.エジプト 勝ち点4 ※得失点差+1
3.アルゼンチン 勝ち点4 ※得失点差-1
4.オーストラリア 勝ち点3
◆逃げ切ったスペインが首位通過
オーストラリアとの第2節を苦しみながらもオヤルサバルのゴールで競り勝ったスペインは、今大会初白星と共にグループ首位に浮上。引き分け以上で突破が決定するこの最終節では先発2人を変更。ソレールとハビ・プアドに代えてメリノとアセンシオを起用した。
一方、エジプトとの接戦を制して同じく初勝利を挙げたアルゼンチンだが、2節終了時点で3位と自力での突破にはスペイン相手の勝利が必須。エジプト戦からはこちらも先発2人を変更し、パイエロとデ・ラ・ベガに代えてベルモンテ、ウルシを起用した。
試合は直近2試合と同様にスペインが70%を超えるボール支配率で相手を押し込んでいく。10分にはボックス手前左の好位置で得たFKの場面でキッカーのダニ・オルモがゴール左下隅を捉えた鋭いシュートを飛ばすが、これはGKレデスマの好守に遭う。
一方、堅守速攻の形でガイチ、ウルシ、バルコの個人技でチャンスを窺うアルゼンチンは14分、その狙い通りの形からボックス右に持ち込んだバルコが強烈なシュートを放つが、ニアを狙ったシュートはGKウナイ・シモンの好守に阻まれた。
以降も相手陣内でのプレーを続けるスペインはオヤルサバルやアセンシオの個人技をアクセントに相手の守備ブロック攻略を図る。27分には左サイドの高い位置に侵攻したククレジャのシュート性のクロス、そのこぼれを繋いでペドリがフィニッシュまで持ち込むが、先制ゴールには至らず。
互いに自分たちの狙いとする形を出したものの、集中した守備を上回れず。試合はゴールレスで後半に突入。
後半もオヤルサバルを起点に攻めるスペインは立ち上がりに続けてビッグチャンスを創出。まずは50分、ボックス右でDFを剥がしたオヤルサバルが逆サイドでフリーのダニ・オルモへプレゼントパスを送るが、このイージーシュートをふかしてしまう。その直後にはペドリのスルーパスに抜け出したオヤルサバルが左足を振るが、相手DFの寄せもあってこれも枠に飛ばせず。
それでも、攻勢を続けるスペインは66分、右サイド深くでボールを受けたアセンシオからの浮き球の折り返しをボックス左のダニ・オルモが丁寧に中へ折り返すと、これをメリノが冷静にゴール左下隅に流し込んだ。
この先制点によって突破に大きく近づいたスペインは消耗が色濃いペドリとオヤルサバルを下げてソレール、ラファ・ミルを同時投入するなど、ここから逃げ切り態勢に入る。
一方、他会場の経過によって勝ち点3が必須となったアルゼンチンは積極的にアタッカーをピッチへ送り出し、2点を奪いに行く。そして、相手ボックス付近でのプレー時間を増やす南米の強豪は87分、アルマダの左CKをゴール前で競り勝ったベルモンテが頭で合わせ、ようやくスペインのゴールをこじ開けた。
この土壇場のゴールによって首位のスペインにも敗退の可能性が出る緊迫感のある試合最終盤は完全に一進一退の攻防となったが、スペインが何とかアルゼンチンの反撃を凌ぎ切った。
この結果、1勝2分けで無敗のスペインの首位通過及び、エジプトに得失点差で上回られたアルゼンチンの3位敗退が決定した。
U-24スペイン代表 1-1 U-24アルゼンチン代表
【スペイン】
メリノ(66分)
【アルゼンチン】
ベルモンテ(87分)
◆エジプトが最下位からの逆転2位通過
また、宮城スタジアムで行われたU-24オーストラリア代表vsU-24エジプト代表は、エジプトが0-2で勝利した。
初戦でアルゼンチンを破り、第2戦でスペイン相手に善戦したオーストラリアは、グループ最下位のエジプトを相手に突破を狙った。キャプテンのトーマス・デンが引き続きスタメンを飾った一方、ミッチェル・デュークら3選手を累積警告による出場停止で欠く厳しい陣容となった。
試合は勝ち点3必須のエジプトが立ち上がりから攻勢を仕掛け、自陣でブロックを構えるオーストラリアが堅守速攻で応戦する構図の下で推移していく。
互いになかなかフィニッシュまで持ち込めないクローズな状況が続いたが、エジプトが一瞬の隙を突いて先制に成功する。前半終了間際の44分、左サイドで仕掛けたソブヒが相手DFとゴールライン際で入れ替わり、GKとDFの視線を引き付けて丁寧な折り返しを供給。これをヤセル・ラヤンが冷静に流し込んだ。
エジプトの1点リードで折り返した試合はビハインドを追うオーストラリアが立ち上がりから前に出ていくが、デュークら一部主力の不在の影響もあり、途中出場のアルザニの個人技以外になかなか攻め手を見いだせず。
一方、身体を張った守備で失点を凌ぐエジプトは幾度か効果的なカウンターから2点目に迫った中、試合終盤に試合を決める2点目を奪う。85分、途中出場のナセル・マンシがボックス右で鮮やかなステップでDFを翻弄し、左足のシュートを放つ。これはGKの好守に阻まれたが、同じく途中出場のハムディが冷静に押し込んだ。
そして、このまま2-0で勝ち切ったエジプトはスペインのアシストによって最下位から逆転での2位通過を果たした。
U-24オーストラリア代表 0-2 U-24エジプト代表
【エジプト】
ヤセル・ラヤン(44分)
ハムディ(85分)
■グループC最終順位■
1.スペイン 勝ち点5
2.エジプト 勝ち点4 ※得失点差+1
3.アルゼンチン 勝ち点4 ※得失点差-1
4.オーストラリア 勝ち点3
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