なでしこの初戦は岩渕の同点弾で辛うじて追い付く…代表300試合達成のシンクレア擁するカナダと痛み分けに《東京オリンピック》
2021.07.21 21:47 Wed
21日、東京オリンピック(女子)グループE第1節のなでしこJAPANvsカナダ女子代表が札幌ドームで行われ、1-1の引き分けに終わった。
2大会ぶり5度目のオリンピックとなる日本は直近のオーストラリア代表戦からスタメンを2人変更。GK山下、宮川に代わってGK池田、北村が先発に名を連ね、オーソドックスな[4-4-2]で臨んだ。
対するカナダは4大会4度目の出場となる。スタメン出場を果たしたシンクレアはこの試合で代表通算300試合出場を達成。そのシンクレアをトップ下のような位置に置き、中盤をダイヤモンドにした[4-4-2]を採用した。
立ち上がりはカナダがボールを持ち、日本が積極的に前からプレッシャーを掛ける展開。だが、岩渕がミドルシュートを見せて以降は、自陣に押し込まれ続けてしまう。
その流れで早々にカナダが試合を動かす。6分、右サイドの高い位置を取ったプリンスがグラウンダーで折り返すと、ゴール前でシンクレアが合わせる。シュートは左のポストに嫌われたが、セカンドボールを自らプッシュし、先制点を挙げた。
カナダも同様に攻め手を欠き、互いに最終ラインから中盤でボール持つ時間が増える。膠着状態を打破しようと、日本は31分に右サイドでの連携から塩越がボックス手前から強引に狙うも、至近距離でDFにブロックされた。
前半の終了間際には塩越からパスを引き出した岩渕がボックス手前でボールをキープ。相手が寄せてくる中でシュートも視野に入れながら右へはたくと、走り込んできた清水がボックス手前からダイレクトで狙う。しかし、フィニッシュは大きく枠を外れた。
追い付きたい日本は後半の頭から菅澤に代えて田中を投入。すると後半開始直後に早速田中にチャンスが訪れる。
長谷川が相手を一人剥がして左サイドを突破。グラウンダーのクロスを送り、田中が反応してコントロールするも、GKラベに阻まれる。この際に2人が接触し、GKラベが倒れ込んでしまう。
ただ、この間にVARチェックが行われ、GKラベはボールに触れておらず田中をトリップしたとして、日本にPKが与えられた。
治療のために長く時間が取られ、GKラビは立ち上がってPKに備える。55分に試合は再開され、ペナルティスポットに向かうのは田中。だが、短い助走から左上を狙うもコースも威力も甘くなり、GKラビに止められてしまう。さらに直後のCKから立て続けにフィニッシュシーンを迎えるも、決め切ることができなかった。
殊勲のGKラベは負傷を心配されて58分にGKシェリダンと交代。メンバーと抱擁を交わしながらピッチを後にした。直後にカナダがチャンスをると、左からのクロスを池田がファンブル。こぼれ球を押し込んでネットを揺らすがオフサイドの判定を取られた。
肝を冷やした日本は62分に塩越を下げて遠藤を送り出し、右のサイドハーフに長谷川、左のサイドハーフに遠藤という立ち位置を取る。
日本が前がかりとなる中、カナダはシンプルなロングボールでプリンスを走らせてチャンスメイク。72分にはそのプリンスが抜け出してボックス左から狙うも、DFにブロックされた。
80分には右サイドを攻略し、ベッキーのマイナスの折り返しにシンクレアがボックス手前の右から合わせる。これは相手にクリアされ、この日2点目とはならなかった。
焦りも見え始めた84分、日本の攻撃がようやく実る。自陣の右サイドで顔を上げた長谷川が相手の最終ラインの裏へ浮き球を送ると、抜け出した岩渕がボックス手前から狙う。ボールの落ち際をたたくコントロールショットでネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。
終盤にはカナダがシンクレア、プリンスを下げてエヴリーヌ、レオンを投入し、日本は長谷川に代えて籾木を送り出す。
8分という長いアディショナルタイムの中、互いに最後までゴールを目指したが、以降は新たなゴールは生まれずにタイムアップ。初戦は互いに勝ち点1を分け合う結果となった。
なでしこJAPAN 1-1 カナダ女子代表
【なでしこJAPAN】
岩渕真奈(後39)
【カナダ女子代表】
シンクレア(前6)
2大会ぶり5度目のオリンピックとなる日本は直近のオーストラリア代表戦からスタメンを2人変更。GK山下、宮川に代わってGK池田、北村が先発に名を連ね、オーソドックスな[4-4-2]で臨んだ。
立ち上がりはカナダがボールを持ち、日本が積極的に前からプレッシャーを掛ける展開。だが、岩渕がミドルシュートを見せて以降は、自陣に押し込まれ続けてしまう。
その流れで早々にカナダが試合を動かす。6分、右サイドの高い位置を取ったプリンスがグラウンダーで折り返すと、ゴール前でシンクレアが合わせる。シュートは左のポストに嫌われたが、セカンドボールを自らプッシュし、先制点を挙げた。
以降は一進一退の攻防となり、日本はボックス近辺までボールを運べはするものの、フィニッシュまでには持ち込めない。ミドルゾーンでのボール回しは申し分ないが、崩しの一手で精度を欠いてしまう。
カナダも同様に攻め手を欠き、互いに最終ラインから中盤でボール持つ時間が増える。膠着状態を打破しようと、日本は31分に右サイドでの連携から塩越がボックス手前から強引に狙うも、至近距離でDFにブロックされた。
前半の終了間際には塩越からパスを引き出した岩渕がボックス手前でボールをキープ。相手が寄せてくる中でシュートも視野に入れながら右へはたくと、走り込んできた清水がボックス手前からダイレクトで狙う。しかし、フィニッシュは大きく枠を外れた。
追い付きたい日本は後半の頭から菅澤に代えて田中を投入。すると後半開始直後に早速田中にチャンスが訪れる。
長谷川が相手を一人剥がして左サイドを突破。グラウンダーのクロスを送り、田中が反応してコントロールするも、GKラベに阻まれる。この際に2人が接触し、GKラベが倒れ込んでしまう。
ただ、この間にVARチェックが行われ、GKラベはボールに触れておらず田中をトリップしたとして、日本にPKが与えられた。
治療のために長く時間が取られ、GKラビは立ち上がってPKに備える。55分に試合は再開され、ペナルティスポットに向かうのは田中。だが、短い助走から左上を狙うもコースも威力も甘くなり、GKラビに止められてしまう。さらに直後のCKから立て続けにフィニッシュシーンを迎えるも、決め切ることができなかった。
殊勲のGKラベは負傷を心配されて58分にGKシェリダンと交代。メンバーと抱擁を交わしながらピッチを後にした。直後にカナダがチャンスをると、左からのクロスを池田がファンブル。こぼれ球を押し込んでネットを揺らすがオフサイドの判定を取られた。
肝を冷やした日本は62分に塩越を下げて遠藤を送り出し、右のサイドハーフに長谷川、左のサイドハーフに遠藤という立ち位置を取る。
日本が前がかりとなる中、カナダはシンプルなロングボールでプリンスを走らせてチャンスメイク。72分にはそのプリンスが抜け出してボックス左から狙うも、DFにブロックされた。
80分には右サイドを攻略し、ベッキーのマイナスの折り返しにシンクレアがボックス手前の右から合わせる。これは相手にクリアされ、この日2点目とはならなかった。
焦りも見え始めた84分、日本の攻撃がようやく実る。自陣の右サイドで顔を上げた長谷川が相手の最終ラインの裏へ浮き球を送ると、抜け出した岩渕がボックス手前から狙う。ボールの落ち際をたたくコントロールショットでネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。
終盤にはカナダがシンクレア、プリンスを下げてエヴリーヌ、レオンを投入し、日本は長谷川に代えて籾木を送り出す。
8分という長いアディショナルタイムの中、互いに最後までゴールを目指したが、以降は新たなゴールは生まれずにタイムアップ。初戦は互いに勝ち点1を分け合う結果となった。
なでしこJAPAN 1-1 カナダ女子代表
【なでしこJAPAN】
岩渕真奈(後39)
【カナダ女子代表】
シンクレア(前6)
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