スイスの勝利は必然だった? フランスとの明暗を分けた4つの要素【ユーロ2020分析】
2021.07.01 21:30 Thu
◆スーパーゴールは2つあったが…
フランスの1点目はスイスのゴールキックを高い位置から制限をかけミスを誘います。パスミスをヘディングで繋いだのは無尽蔵のスタミナを誇るカンテ。そこから、アントワーヌ・グリーズマン→ムバッペ→カリム・ベンゼマのフランスが誇る世界トップレベル④のパス交換でゴール!カンテのヘディング以外は全て2タッチでした。
特筆すべきは、ベンゼマの左足のみで生み出した理解不能レベルなスキル!全ての言葉が事足りないですね!(まだ観てない人は是非!)
しかしですね、このゴールに再現性を求める事が出来るでしょうか?これを偶然ではなく必然と呼ぶ為には、前線からの守備時の制限、奪ったボールのファーストターゲットを決める。があって初めて戦術的必然に成り得ると考えるので、このゴールは④による1度切りのスーパーゴールです。
因みにフランスの2点目はポグバの③カウンタープレスによるボール回収からキングスレー・コマン→グリーズマン→ムバッペ→グリーズマン→ベンゼマでゴール! 3点目はポグバがボール回収→アドリアン・ラビオ→コマン→ベンゼマがシュート、こぼれ球をポグバが体勢を崩しながらも拾いコントロールショットでスーパーゴール!でした。
なぜこんなに圧倒的な能力を保持するフランスが勝者で終われないのか?
それはこの18分間は①②③④全てにおいて世界最高クラスのパフォーマンスで見せ続けて、いや魅せ続けてくれましが、それ以外の時間においては勝利に値するソレではなかったからだと思います。せめて①②だけでもチームとして確立されていればと思えてなりませんが、それでは勝ち続けさせてもらえないのがユーロと言う大会のレベルの高さなんだと改めて思い知らされます!
さあ、いよいよベスト4を争う4試合が始まります! 勝ち上がってきているチームはどこも①②③④を高い水準で発揮し戦術的必然を見せています。
スペインもセルヒオ・ブスケッツが出場して以降調子を上げてきています。
スペインvsスイス! [1-4-3-3]vs[1-3-4-1-2]
ワクワクしっぱなしの90分を期待しましょう!
【文・安永聡太郎】
Getty Images
フランスの1点目はスイスのゴールキックを高い位置から制限をかけミスを誘います。パスミスをヘディングで繋いだのは無尽蔵のスタミナを誇るカンテ。そこから、アントワーヌ・グリーズマン→ムバッペ→カリム・ベンゼマのフランスが誇る世界トップレベル④のパス交換でゴール!カンテのヘディング以外は全て2タッチでした。
特筆すべきは、ベンゼマの左足のみで生み出した理解不能レベルなスキル!全ての言葉が事足りないですね!(まだ観てない人は是非!)
しかしですね、このゴールに再現性を求める事が出来るでしょうか?これを偶然ではなく必然と呼ぶ為には、前線からの守備時の制限、奪ったボールのファーストターゲットを決める。があって初めて戦術的必然に成り得ると考えるので、このゴールは④による1度切りのスーパーゴールです。
因みにフランスの2点目はポグバの③カウンタープレスによるボール回収からキングスレー・コマン→グリーズマン→ムバッペ→グリーズマン→ベンゼマでゴール! 3点目はポグバがボール回収→アドリアン・ラビオ→コマン→ベンゼマがシュート、こぼれ球をポグバが体勢を崩しながらも拾いコントロールショットでスーパーゴール!でした。
なぜこんなに圧倒的な能力を保持するフランスが勝者で終われないのか?
それはこの18分間は①②③④全てにおいて世界最高クラスのパフォーマンスで見せ続けて、いや魅せ続けてくれましが、それ以外の時間においては勝利に値するソレではなかったからだと思います。せめて①②だけでもチームとして確立されていればと思えてなりませんが、それでは勝ち続けさせてもらえないのがユーロと言う大会のレベルの高さなんだと改めて思い知らされます!
さあ、いよいよベスト4を争う4試合が始まります! 勝ち上がってきているチームはどこも①②③④を高い水準で発揮し戦術的必然を見せています。
スペインもセルヒオ・ブスケッツが出場して以降調子を上げてきています。
スペインvsスイス! [1-4-3-3]vs[1-3-4-1-2]
ワクワクしっぱなしの90分を期待しましょう!
【文・安永聡太郎】
山口県出身。清水商業高校(現・静岡市立清水桜が丘高校)で全国高校サッカー選手権大会など6度の日本一を経験。1995年のFIFAワールドユース(現U-20ワールドカップ)に出場し、1996年のアトランタ五輪のバックアップメンバーにも選ばれた。高校卒業後は横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)に入団し、1年目から主力として優勝に貢献。その後はスペインのレリダ、清水エスパルス、横浜FM、ラシン・デ・フェロール(スペイン)、柏レイソルでプレーし2005年に現役を引退。2016年シーズン途中からJ3のSC相模原の監督を務め、現在は大学生の指導の他、サッカー解説者として活躍している。
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