1年遅れのユーロが開幕! 難敵トルコに圧巻勝利のイタリアが28戦無敗継続《ユーロ2020》
2021.06.12 05:58 Sat
ユーロ2020グループA第1節、トルコ代表vsイタリア代表が11日にスタディオ・オリンピコで行われ、イタリアが0-3で圧勝した。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で1年遅れでの開催となったユーロ2020。11都市での分散開催となる新たな形式での大会を彩る注目の開幕戦は永遠の都ローマでのトルコとイタリアの対戦となった。
グループHをフランス代表に次ぐ2位で突破したトルコは、2008年大会以来のグループリーグ突破を目指す。グループ大本命相手の難しい初戦に向けては、セリエAでプレーするデミラル、チャルハノールを起用したほか、今季リーグ・アン優勝に貢献したチェリク、ヤズジュ、ブラク・ユルマズの3選手、ソユンクがスタメンを飾った。
対してグループJを全勝で首位突破したイタリアは、半世紀以上ぶり2度目の優勝に向けて直近27戦無敗と最高の状態で今大会初戦に臨んだ。アウェイ扱いも実質ホームゲームとなった一戦では最後のテストマッチとなったチェコ代表戦と全く同じ11人を起用。
GKにはドンナルンマ、最終ラインはキエッリーニとボヌッチ、フロレンツィ、スピナッツォーラのユベントスとローマの混合。中盤はロカテッリ、ジョルジーニョ、バレッラ、3トップは右からベラルディ、インモービレ、インシーニェが並んだ。
早い時間帯の決定機によってここから一気に試合が動き出すかに思われたが、以降は中盤での睨み合いが続く。
それでも、時間の経過と共に自陣深くに引いて中央に堅固なブロックを敷くトルコに対して、圧倒的にボールを握ったイタリアが両サイドバックが高い位置を取るサイドを起点に押し込んでいく。18分にはベラルディとのワンツーでボックス左に抜け出したインシーニェが得意の角度から右足を振るが、これは枠の右に外れる。続く22分には右CKの場面でキッカーのインシーニェが上げたクロスに反応したキエッリーニがDFを振り切って会心のヘディングシュートを放つが、これはGKチャクルの見事なワンハンドセーブに遭う。
その後、前半半ばから終盤にかけても相手陣内でハーフコートゲームを展開するイタリアは、中央を徹底的に固める相手に対してミドルシュートや点と点で合わせるコンビプレーで局面の打開を図る。しかし、インモービレやベラルディらの再三のシュートはことごとく相手のブロックに阻まれ、前半のうちにゴールをこじ開けることはできず。
一方、相手の猛攻を何とか耐え抜いたトルコだが、シュートを1本も放つことができず、守備一辺倒の形で前半を終えることになった。
0-0で折り返した後半、イタリアはフロレンツィを下げ、よりフィジカルに特長を持つディ・ロレンツォを投入。対するトルコはヤズジュを下げてオリンピコ凱旋のジェンギズ・ウンデルをワイドに配置した。すると、51分にはトルコがロングカウンターから快足を飛ばしてボックス左まで持ち込んだウンデルが指揮官の起用に応えるファーストシュートを放つが、これはGKドンナルンマの守備範囲。
一方、この試合初めてのピンチを危なげなく凌いだイタリアは直後に意外な形から先制点を奪う。53分、ボックス右でバレッラからパスを受けたベラルディが利き足とは逆の右足で鋭いクロスを入れると、インモービレの手前で対応にあたったDFデミラルの胸に当たって大きくコースが変わったボールがゴールネットを揺らした。
サッスオーロの元同僚コンビに明暗が分かれる形となったイタリアの先制ゴールによって、試合はよりオープンな展開に。ゴールが必要となったトルコはユルマズの1トップからユルマズとカラマンの2トップに変更し、より相手陣内でのプレーを増やしていく。
一方、よりスペースを享受できるようになったイタリアは、サイドだけでなく中央のエリアも効果的に使い始め厚みのある仕掛けで追加点を狙っていく。そして、66分にはボックス右でボールを持ったベラルディからの浮き球のパスに大外で反応したスピナッツォーラがワントラップから右足のシュート。これはGKチャクルの好守に遭うが、こぼれ球に詰めたインモービレが冷静に右足インサイドで流し込んだ。
この2点目で試合の大勢が決した中、両ベンチは今後の戦いを睨んで交代カードを切っていく。しかし、依然としてイタリアががっちりと試合の主導権を握る。すると、79分にはGKチャクルの不用意なパスをベラルディが右サイドの高い位置でカット。鋭いショートカウンターからバレッラ、インモービレ、インシーニェとパスが繋がると、アズーリの背番号10がボックス左45度の得意の角度から右足のコントロールシュートをファーポストに流し込んだ。
その後、殊勲の元ペスカーラコンビを下げてベロッティ、キエーザをピッチに送り込んだイタリアは、試合終盤にユルマズに与えたピンチもDFキエッリーニの渾身のシュートブロックで凌ぎ、きっちりクリーンシートで試合を締めくくった。
そして、難敵トルコに力の差を見せつける圧倒ぶりを見せたイタリアが無敗記録を「28」に更新すると共に、今大会の開幕戦を3-0の圧勝で飾った。
なお、連勝を狙うイタリアは16日にスイス代表と対戦。一方、完敗スタートとなったトルコは同日に開催されるウェールズ代表戦で今大会初白星を目指すことになる。
トルコ 0-3 イタリア
【イタリア】
OG(後8)
インモービレ(後21)
インシーニェ(後34)
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で1年遅れでの開催となったユーロ2020。11都市での分散開催となる新たな形式での大会を彩る注目の開幕戦は永遠の都ローマでのトルコとイタリアの対戦となった。
対してグループJを全勝で首位突破したイタリアは、半世紀以上ぶり2度目の優勝に向けて直近27戦無敗と最高の状態で今大会初戦に臨んだ。アウェイ扱いも実質ホームゲームとなった一戦では最後のテストマッチとなったチェコ代表戦と全く同じ11人を起用。
GKにはドンナルンマ、最終ラインはキエッリーニとボヌッチ、フロレンツィ、スピナッツォーラのユベントスとローマの混合。中盤はロカテッリ、ジョルジーニョ、バレッラ、3トップは右からベラルディ、インモービレ、インシーニェが並んだ。
開始2分にフロレンツィの縦のフィードに抜け出したベラルディがボックス右ライン際で折り返し、いきなり決定機が訪れるが、ニアに飛び込んだインモービレの右足シュートは枠の左に外れる。
早い時間帯の決定機によってここから一気に試合が動き出すかに思われたが、以降は中盤での睨み合いが続く。
それでも、時間の経過と共に自陣深くに引いて中央に堅固なブロックを敷くトルコに対して、圧倒的にボールを握ったイタリアが両サイドバックが高い位置を取るサイドを起点に押し込んでいく。18分にはベラルディとのワンツーでボックス左に抜け出したインシーニェが得意の角度から右足を振るが、これは枠の右に外れる。続く22分には右CKの場面でキッカーのインシーニェが上げたクロスに反応したキエッリーニがDFを振り切って会心のヘディングシュートを放つが、これはGKチャクルの見事なワンハンドセーブに遭う。
その後、前半半ばから終盤にかけても相手陣内でハーフコートゲームを展開するイタリアは、中央を徹底的に固める相手に対してミドルシュートや点と点で合わせるコンビプレーで局面の打開を図る。しかし、インモービレやベラルディらの再三のシュートはことごとく相手のブロックに阻まれ、前半のうちにゴールをこじ開けることはできず。
一方、相手の猛攻を何とか耐え抜いたトルコだが、シュートを1本も放つことができず、守備一辺倒の形で前半を終えることになった。
0-0で折り返した後半、イタリアはフロレンツィを下げ、よりフィジカルに特長を持つディ・ロレンツォを投入。対するトルコはヤズジュを下げてオリンピコ凱旋のジェンギズ・ウンデルをワイドに配置した。すると、51分にはトルコがロングカウンターから快足を飛ばしてボックス左まで持ち込んだウンデルが指揮官の起用に応えるファーストシュートを放つが、これはGKドンナルンマの守備範囲。
一方、この試合初めてのピンチを危なげなく凌いだイタリアは直後に意外な形から先制点を奪う。53分、ボックス右でバレッラからパスを受けたベラルディが利き足とは逆の右足で鋭いクロスを入れると、インモービレの手前で対応にあたったDFデミラルの胸に当たって大きくコースが変わったボールがゴールネットを揺らした。
サッスオーロの元同僚コンビに明暗が分かれる形となったイタリアの先制ゴールによって、試合はよりオープンな展開に。ゴールが必要となったトルコはユルマズの1トップからユルマズとカラマンの2トップに変更し、より相手陣内でのプレーを増やしていく。
一方、よりスペースを享受できるようになったイタリアは、サイドだけでなく中央のエリアも効果的に使い始め厚みのある仕掛けで追加点を狙っていく。そして、66分にはボックス右でボールを持ったベラルディからの浮き球のパスに大外で反応したスピナッツォーラがワントラップから右足のシュート。これはGKチャクルの好守に遭うが、こぼれ球に詰めたインモービレが冷静に右足インサイドで流し込んだ。
この2点目で試合の大勢が決した中、両ベンチは今後の戦いを睨んで交代カードを切っていく。しかし、依然としてイタリアががっちりと試合の主導権を握る。すると、79分にはGKチャクルの不用意なパスをベラルディが右サイドの高い位置でカット。鋭いショートカウンターからバレッラ、インモービレ、インシーニェとパスが繋がると、アズーリの背番号10がボックス左45度の得意の角度から右足のコントロールシュートをファーポストに流し込んだ。
その後、殊勲の元ペスカーラコンビを下げてベロッティ、キエーザをピッチに送り込んだイタリアは、試合終盤にユルマズに与えたピンチもDFキエッリーニの渾身のシュートブロックで凌ぎ、きっちりクリーンシートで試合を締めくくった。
そして、難敵トルコに力の差を見せつける圧倒ぶりを見せたイタリアが無敗記録を「28」に更新すると共に、今大会の開幕戦を3-0の圧勝で飾った。
なお、連勝を狙うイタリアは16日にスイス代表と対戦。一方、完敗スタートとなったトルコは同日に開催されるウェールズ代表戦で今大会初白星を目指すことになる。
トルコ 0-3 イタリア
【イタリア】
OG(後8)
インモービレ(後21)
インシーニェ(後34)
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