守護神アリソンがドンピシャヘッドで劇的ラストプレー弾! リバプールが驚異の粘りでトップ4に望み繋ぐ逆転勝利《プレミアリーグ》

2021.05.17 02:37 Mon
Getty Images
プレミアリーグ第36節、WBAvsリバプールが16日にザ・ホーソンズで行われ、アウェイのリバプールが1-2で逆転勝利した。
PR
現在、5位のリバプール(勝ち点60)は3日前に行われたマンチェスター・ユナイテッドとの重要なアウェイゲームを4-2の逆転勝利で飾り、リーグ戦2連勝を達成。この重要な勝利によって1試合消化が多い4位のチェルシー(勝ち点64)とのポイント差を4位に縮めた。さらに、次節は3位のレスター・シティ(勝ち点66)とチェルシーが潰し合いとなるため、残り3試合で全勝できれば逆転でのトップ4フィニッシュが見えてきた。
前節、降格が決定した19位のWBA(勝ち点26)を相手に勝ち点3奪取必須の中2日の一戦では、ユナイテッド戦から先発2人を変更。足のケガで今季終了が明かされたジョタに代わってマネが復帰し、ベンチスタートのワイナルドゥムに代わってカーティス・ジョーンズが起用された。

ユナイテッド戦の激闘の疲労、勝ち点3必須の重圧か、ボールの主導権こそ握るものの、全体的に重さが見受けられるリバプール。すると、なかなか決定機まで持ち込めない展開の中でまさかの先制点まで奪われる。

15分、自陣でのルーズボールの競り合いをマテウス・ペレイラに回収されてリース・ウィリアムズとロバートソンの間のスペースに走り込んだロブソン=カヌにスルーパスを通されると、ボックス右からゴール左隅へ左足の丁寧なシュートを流し込まれた。
痛恨の失点を受けてすぐさま反撃に出たアウェイチームは24分、ボックス中央でチアゴの折り返しに反応したマネに絶好機も右足のダイレクトシュートは枠の右に外れる。続く28分には後方からのフィードに抜け出したサラーがゴール右角度のないところからシュートを放つが、これはGKジョンストンに難なく対応された。

1-1のドローに終わった前回対戦同様に相手の堅守に手を焼くリバプールだったが、相手のミスからエースにゴールが生まれる。33分、ボックス手前の混戦からディアンガナが不用意に後ろに戻したパスをマネが引っかけると、これをサラーが見事な左足のダイレクトシュートで左隅に決め切った。

サラーのリーグ得点ランクトップタイの22点目で試合を振り出しに戻したリバプールは、直後の34分にも前からの守備で相手を嵌めてボックス中央のフィルミノに絶好機も、このシュートは惜しくも左ポストを叩いた。

その後、前半終盤にかけては36分にロブソン=カヌにあわや勝ち越しゴールを許しかけるが、ここはアレクサンダー=アーノルドの見事な絞りで応対。その後は再び攻勢を強めてマネらに決定機が訪れるが、相手の好守に阻まれて前半のうちに試合を引っくり返すことはできなかった。

迎えた後半、早い時間帯の逆転を目指して攻勢を仕掛ける。49分にはボックス右角でサラーが入れたクロスをマネがワンタッチで押し込むが、ここはオフサイドの判定となる。

以降もリスクを冒して前に出る中で相手のシンプルなロングカウンターから時折引っくり返される場面はあるものの、サラーを起点に鋭い仕掛けを見せる。57分には相手CKを撥ね返してのロングカウンターからアレクサンダー=アーノルドのスルーパスに抜け出したサラーに2点目のチャンスも、ここはシュートコースを消されてGKジョンストンの好守に遭う。

1-1のイーブンが続く中、クロップ監督は59分にC・ジョーンズを下げてシャキリを最初のカードとして投入。だが、この交代策も攻撃を活性化させるまでには至らず。

逆に71分には相手の右CKからアジャイに競り負けてゴール前のバートリーにワンタッチでゴールネットを揺らされるが、ここはオフサイドポジションでGKアリソンの視界を遮ったマット・フィリップスのオフサイドによって辛くも失点を免れる。続く78分にもロブソン・カヌに背後を取られてピンチを招くが、GKアリソンの好守で事なきを得た。

相手を押し込みながらも崩し切れない苦境が続くリバプールは83分にボックス右で仕掛けたアレクサンダー=アーノルドが深い切り返しでDFを外して左足を振り抜くが、これは枠を捉え切れず。直後にはリース・ウィリアムズを下げてワイナルドゥムを投入。これでファビーニョを最終ラインに下げる。

試合終盤にかけては逆転ゴールを目指して決死の猛攻を仕掛けたが、チアゴの枠を捉えたシュートが相手GKの好守に阻まれるなど、ゴールが遠い。

このままゴールを割ることができず、逆転でのトップ4フィニッシュの夢が潰えるかに思われたが、最後の最後に昨季王者が驚異的な底力を見せた。後半ラストプレーとなった95分、左CKの場面でGKアリソンが攻撃参加を見せると、キッカーのアレクサンダー=アーノルドが入れた正確なクロスをニアに走り込んだアリソンがドンピシャのヘディングで合わせると、これがゴール右隅に決まった。

そして、守護神アリソンによる劇的過ぎるゴールでWBAに競り勝ったリバプールが、トップ4フィニッシュを大きく引き寄せる圧巻の逆転勝利を飾った。

PR
関連ニュース

プレミア最優秀監督の最終候補5名が発表! ペップ、クロップ時代にアルテタが割り込むか?

プレミアリーグは9日、2023-24シーズンの最優秀監督賞であるマネージャー・オブ・ザ・シーズンのノミネート監督5名を発表した。 シーズンも残すところあとわずか。2022-23シーズンに続いてアーセナルとマンチェスター・シティが優勝を争っている状況だ。 4連覇を目指すシティと20年ぶりの優勝を目指すアーセナル。両クラブを指揮するジョゼップ・グアルディオラ監督、ミケル・アルテタ監督がノミネートされている。 また、3位のリバプールを指揮し今季限りでの退任が決まっているユルゲン・クロップ監督、4位のアストン・ビラを指揮するウナイ・エメリ監督、そして3月の月間最優秀監督賞も受賞したボーンマスのアンドニ・イラオラ監督がノミネートされている。 ファン投票は5月13日まで、プレミアリーグの公式サイトから投票が可能。サッカー専門家委員会の投票と合わせて勝者が決定され、5月18日に受賞者が発表される。 ◆最優秀監督候補5名 ミケル・アルテタ監督(アーセナル) 今季成績:36試合26勝5分け5敗/+60 ウナイ・エメリ監督(アストン・ビラ) 今季成績:36試合20勝7分け9敗/+20 ジョゼップ・グアルディオラ監督(マンチェスター・シティ) 今季成績:35試合25勝7分け3敗/+54 ※4回受賞 アンドニ・イラオラ監督(ボーンマス) 今季成績:36試合13勝9分け14敗/-11 ユルゲン・クロップ監督(リバプール) 今季成績:36試合23勝9分け4敗/+43 ※2回受賞 2024.05.09 23:55 Thu

プレミア最優秀選手の最終候補8名が発表! 優勝争う2クラブから2名ずつがノミネート

プレミアリーグは9日、2023-24シーズンの最優秀選手賞であるプレーヤー・オブ・ザ・シーズンのノミネート選手8名を発表した。 シーズンも残すところあとわずか。2022-23シーズンに続いてアーセナルとマンチェスター・シティが優勝を争っている状況だ。 4連覇を目指すシティと20年ぶりの優勝を目指すアーセナル。8名の最終候補には、それぞれ2名ずつがノミネートしている。 現在首位のアーセナルからはキャプテンであるノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールと、今シーズン加入したイングランド代表MFデクラン・ライスの2名、4連覇を目指すシティからは、得点ランキングトップを走り昨シーズンはこの賞を受賞したノルウェー代表FWアーリング・ハーランド、イングランド代表MFフィル・フォーデンがノミネートしている。 その他、3位で追いかけるリバプールのオランダ代表DFヴィルヒル・ファン・ダイク、今季シティからチェルシーに移籍し、プレミアリーグで21ゴールの活躍を見せているイングランド代表MFコール・パーマー、4位につけるアストン・ビラで19ゴールを記録するイングランド代表FWオリー・ワトキンス、そして20ゴールで得点ランキング3位につけるニューカッスルのスウェーデン代表FWアレクサンダー・イサクがノミネートされた。 ファン投票は5月13日まで、EA SPORTSの公式サイトから投票が可能。サッカー専門家委員会の投票と合わせて勝者が決定され、5月18日に受賞者が発表される。 ◆最優秀選手候補8名 MFフィル・フォーデン(マンチェスター・シティ) 今季成績:32試合16ゴール8アシスト FWアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ) 今季成績:28試合25ゴール5アシスト FWアレクサンダー・イサク(ニューカッスル) 今季成績:27試合20ゴール1アシスト MFマルティン・ウーデゴール(アーセナル) 今季成績:33試合8ゴール8アシスト MFコール・パーマー(チェルシー) 今季成績:31試合21ゴール9アシスト MFデクラン・ライス(アーセナル) 今季成績:36試合ゴール8アシスト DFヴィルヒル・ファン・ダイク(リバプール) 今季成績:34試合2ゴール2アシスト FWオリー・ワトキンス(アストン・ビラ) 今季成績:35試合19ゴール12アシスト 2024.05.09 23:30 Thu

リバプール時代以来の欧州カップ戦決勝出場へ…急転先発復帰の36歳ミニョレ「明日で全てが変わる」

元ベルギー代表GKシモン・ミニョレがECL決勝戦進出へ意気込んだ。ベルギー『Nieuwsblad』が伝えている。 かつてリバプールで6年間プレーし、現在はクラブ・ブルージュの正守護神を担う36歳ミニョレ。母国の名門でベルギー1部を2度、国内カップ戦を2度制している。 チームは今季ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)を戦い、フィオレンティーナとの準決勝まで進出。1stレグはアウェイで2-3と敗れており、ホームでの2ndレグ(8日)は決勝戦進出を懸けた正念場となる。 実はミニョレ、3月以降ケガの連続により、ECLでは準々決勝から出場しておらず、準決勝1stレグ時点で遠征メンバーに復帰もプレーはできず。ただ、代役GKの負傷により2ndレグでの先発復帰が確実視されている。 前日会見にも出席し「フィオレンティーナは時間を稼ごうとするだろう。2-3の状態が長引けば長引くほどにね。僕たちはイライラしないのが重要。目標は2点差で勝つことだ」と意欲。 また、ミニョレはリバプール時代に2015-16シーズンのEL決勝と18-19シーズンのCL決勝、2度の欧州カップ戦ファイナルを経験。ただ、ELは自身がフル出場も敗戦で準優勝、CLは優勝も自身出場せず…36歳の大ベテランも欧州タイトル獲得へ燃えたぎる。 「ハッキリ言って、ECLは欧州のトップ・オブ・トップが集まる大会ではない。比べるなら、CLよりもベルギー1部がレベル的に近いと言っても良いだろう」 「されど欧州のタイトル。クラブ・ブルージュにとって何かを起こせる大きなチャンスだし、グループステージ前の予選からここまで素晴らしい道のりを歩んできた」 「ロッカールームの雰囲気は、ビハインドを背負っていると思えないほど最高潮だ。流れが来ている時特有のそれだよ。明日(8日)で全てが変わる…地に足つけて決勝へ行く」 2024.05.08 15:30 Wed

チェルシーが今夏ウクライナ代表MFを狙う? 契約解除金は242.4億円…プレミアトップ3も注目の逸材

今シーズンも苦しい戦いが続いているチェルシー。今夏の補強に向けて、ウクライナ代表MFの獲得を考えているようだ。 チェルシーが関心を寄せているとされるのが、シャフタール・ドネツクに所属するウクライナ代表MFヘオルヒー・スダコフ(21)とのこと。10番を背負う攻撃的MFだ。 スダコフは、6500万ポンド(約126億円)の評価を受けている期待の若手。プレミア・リーガで22試合に出場し5ゴール4アシスト。チャンピオンズリーグ(CL)でも6試合1ゴール、ヨーロッパリーグ(EL)で2試合1ゴールを記録していた。 ウクライナ代表としても14試合に出場し1ゴールを記録しているスダコフには、チェルシー以外にもアーセナル、マンチェスター・シティ、リバプールも注目を寄せ、イタリアからも関心があるという。 チェルシーはここ数週間で相手の温度感を知るために代理人らと面会を行ったとされており、エバートン戦にはシャフタールのCEO(最高経営責任者)であるセルゲイ・パルキン氏がスタンフォード・ブリッジを訪れていたという。 イギリス『デイリー・メール』によれば、パルキン氏はスダコフの今夏の動きについて言及。「この夏、彼にはいくつかのビッグクラブに移籍する大きなチャンスがある。いくつかのビッグクラブと接触しており、直接交渉していないクラブもあるが、夏の状況を感じ取っている」と語り、今夏の移籍の可能性を示唆した。 チェルシーにはウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクも所属しており、ウクライナコンビで躍動する未来もある。ただ、ムドリクは支払った移籍金ほどの結果を残せていない状況だ。 評価額は6500万ポンドだが、2028年まで契約を残しており、6月から有効となる契約解除条項は1億2500万ポンド(約242億4000万円)に設定されている。ただ、それ以外の金額でもクラブは売却を考えると見られており、争奪戦に転じる可能性もありそうだ。 2024.05.07 21:40 Tue

来季も見据える若きエリオット、今季残り2試合に全力投球宣言「ひとえに勝ちたい」

リバプールのU-21イングランド代表MFハーヴェイ・エリオットが残り2試合へ意気込んだ。クラブ公式サイトが伝えている。 エリオットは世代別イングランド代表のエースにして、今季はリバプール加入5年目、キャリアハイとなる公式戦51試合に出場。 インサイドハーフに右ウイング…今季1度も累積警告がなく、ケガがない限り何らかの形で必ず起用される21歳は、直近のトッテナム戦で挙げたゴールにより、リバプールでの通算得点が「10」となった。 個人レベルでじわじわ存在感を高める一方、リバプールは佳境に入って躓き、ユルゲン・クロップ監督ラストシーズンのヨーロッパリーグ(EL)制覇を逃しただけでなく、プレミアリーグも残り2試合で優勝が限りなく難しい状況に。 それでも来たる来季、そしてアンフィールドでの未来にも目を向ける若きエリオットに落ち込んでいる暇はなし。今季残り2試合に全力を注ぐと誓った。 “チャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得できていますが、シーズン最後に向けての意気込みは?” 「それ(CL出場権)だけを成し遂げたかったわけじゃない。ここ数週間は十分ではなく、もっと欲しかったモノがある。それでもファンが僕らを支えてくれている。残り2試合も勢いよく臨みたいと思っているよ」 「2試合とも勝ちたい。ひとえにそれだけ。それこそ来季はCLがある。まさにリバプールのいるべき大会だし、CLがあれば特別な夜も生まれるだろうね。そういう来季にするためにも、この2試合が大事になる」 13日 第37節 vsアストン・ビラ(A) 19日 最終節 vsウォルバーハンプトン(H) 2024.05.07 21:20 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly