アトレティコ、ドローで主力温存バイエルンのCL連勝記録を「15」でストップも突破は最終節にお預け《CL》

2020.12.02 07:26 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・グループA第5節、アトレティコ・マドリーvsバイエルンが1日に行われ、1-1のドローに終わった。
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グループ2位に位置するアトレティコ(勝ち点5)と、4連勝で2節を残しての首位通過を決めた王者バイエルン(勝ち点12)による強豪対決。
ここまで1勝1敗2分けと、絶好調のリーグ戦とは打って変わって難しい戦いが続くアトレティコ。数時間前に開催されたロコモティフ・モスクワ(勝ち点3)と、レッドブル・ザルツブルク(勝ち点4)の試合がザルツブルクの勝利に終わったことで、今節での決勝トーナメント進出のチャンスを得た。王者相手にリベンジを狙う一戦ではバルセロナに完勝した一戦と同じメンバーで[5-3-2]の布陣を採用した。

一方、バイエルンは週末に控えるRBライプツィヒとのビッグマッチを睨んで守護神ノイアー、主砲レヴァンドフスキ、ミュラー、コマンらを温存。アレイ=ムビ、ミュージアラの若手コンビ、チュポ=モティングらを起用。さらに、今後のオプションか、アトレティコ対策か[3-4-2-1]の布陣に変更した。

試合は立ち上がりからモチベーションの面で大きく勝るホームチームが押し込む入りを見せる。ここ数試合で熟成を見せる新布陣の機能性が高く、前線で自由を謳歌するフェリックス、切れ味抜群のカラスコのコンビネーションを軸に左サイドから幾度も鋭い攻撃を仕掛ける。
一方、即席のスカッド、布陣のバイエルンは球際でも競り負ける場面が多くなかなかリズムに乗れない。それでも、立ち上がりから攻撃面で光るものを見せていたミュージアラを起点に幾つか良い形を作り、14分にはボックス内のサネにシュートチャンスも、左足のシュートを大きくふかしてしまう。

その後もアトレティコの時間が続く中、23分にはフェリックスの足裏を使った見事なパスに抜け出したカラスコが左のサイドネットを叩く際どいシュートを放つと、この直後にゴールが生まれる。26分、相手陣内右サイド深くでのスローインからマルコス・ジョレンテがゴールラインぎりぎりでマイナスに折り返す。これに反応したフェリックスがDFの前に身体を入れて見事な右足のダイレクトシュートを叩き込んだ。

その後はミュージアラが個人技でGKオブラクを脅かす場面を作ったものの、アトレティコが圧倒的に押し込んでいく流れは変わらず。ホームチームの1点リードで前半終了となった。

後半は立ち上がりこそバイエルンが押し込む流れとなったが、アトレティコがすぐさま押し返して拮抗した展開に。

CL連勝記録更新を目指すフリック監督は60分過ぎにニャブリ、ミュラーの主力2選手とクリス・リチャーズを一気に投入。対してアトレティコは筋肉系のトラブルに見舞われたヒメネスを下げてフェリペ、80分には逃げ切りを意識してコレアからエクトル・エレーラへの交代を図った。

主力の投入でより攻撃が活性化されたバイエルンは終盤にかけて押し込む状況が続くが、最後のところでアトレティコの堅守をこじ開けられない。だが、85分にはボックス内でニャブリのパスを足元で受けたミュラーがDFフェリペのファウルを誘い、土壇場でPKを獲得。これをミュラー自ら冷静に流し込み、王者の意地を見せる同点ゴールとした。

これで再びゴールが必要になったアトレティコはカラスコ、フェリックスに代えてロージ、レマルを投入してここから攻勢に出る。試合終了間際の右CKの場面ではファーに流れたボールにフリーのフェリペが飛び込むが、ここはうまくボールを触ることができず、試合はこのままタイムアップ。

この結果、バイエルンのCL連勝記録を「15」でストップしたアトレティコだったが、今節での決勝トーナメント進出はならず。最終節では勝ち点2差のザルツブルク相手に引き分け以上の結果を残せれば、突破が決める。

アトレティコ・マドリー 1-1 バイエルン
【#アトレティコ】
フェリックス(前26)
【バイエルン】
ミュラー(後41[PK])

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