FC東京、前回王者の川崎F撃破で2009年以来の決勝進出! レアンドロ2発に見事な堅守でリーグ戦のリベンジ達成《YBCルヴァンカップ》
2020.10.07 21:13 Wed
YBCルヴァンカップ準決勝、川崎フロンターレvsFC東京が7日に等々力陸上競技場で行われ、0-2で勝利したFC東京が決勝進出を決めた。
ディフェンディングチャンピオンとして、2年連続の決勝進出を目指す川崎F。直近のリーグ戦ではセレッソ大阪と対戦し、アウェイで1-3と快勝。連勝を「8」に伸ばすと共にリーグ戦首位を独走している。なお、中3日でのこの一戦では小林に代えてレアンドロ・ダミアンを起用した以外、同じメンバーを採用した。
一方、2009年以来3度目のリーグカップ制覇を狙うFC東京は、直近のリーグ戦では若手中心の大幅なターンオーバーを行った中、湘南ベルマーレを敵地で1-0のスコアで破り、2位に浮上した。リーグ戦の前回対戦で大敗(0-4)した首位チームへのリベンジを目指すこの一戦ではディエゴ・オリヴェイラを除く先発10人を入れ替え、現状のベストメンバーを起用。3トップは右からレアンドロ、永井、ディエゴ・オリヴェイラとなった。
決勝進出を懸けたリーグ首位と2位による“多摩川クラシコ”。戦前の予想通り、ホームの川崎Fがボールを握り、アウェイのFC東京が自陣に相手を引き込む守備をしながら広大な背後のスペースを最前線に入る永井を中心に狙っていく構図となる。
立ち上がりから川崎Fは家長が味方のボールホルダーに寄りながら局面で数的優位を作り、相手の守備ブロック攻略に向けてジャブを打ち続ける。だが、FC東京もうまくスペースを消しつつ、球際での勝負も譲らず。
相手の狙い通りの展開に持ち込まれてリードを許した川崎Fは、特に慌てることなく引き続きボールを握って相手を押し込む。だが、リトリートするだけでなく要所でボールホルダーに強い圧力をかける相手の堅守に苦戦。持ち味である3人、4人と有機的に絡んでいく厚みのある仕掛けをなかなか見せられず、際どいクロスを上げるにとどまる。前半終盤にかけては久々にレアンドロ・ダミアンに良い形でパスが入り、その落しから守田がシュートに持ち込むが、これは枠を大きく外れた。
迎えた後半、川崎Fは脇坂、齋藤に代えて大島、三笘をハーフタイム明けに投入。この交代でリズムを掴み、田中の直接FKや三笘の見事な仕掛けからの際どいクロスと徐々にゴールを予感させるプレーを見せる。
しかし、前半同様に先にゴールをこじ開けたのはアウェイチーム。62分、自陣からのGK林のフリーキックのこぼれ球を相手陣内中央で回収した三田が絶妙なスルーパスをボックス左に走り込む永井へ通す。そして、永井の丁寧なグラウンダーの折り返しを中央に飛び込んだレアンドロがスライディングシュートで流し込んだ。
一瞬の隙を突かれてビハインドが2点となった川崎Fは、直後にレアンドロ・ダミアン、田中に代えて小林、旗手を同時投入。攻勢を強める中、69分には大島の鋭いミドルシュートが相手DFにディフレクトしてゴール左隅へ向かうが、これは惜しくもポストを叩いた。
一方、押し込まれながらも粘り強い守備を継続するFC東京は適宜、選手交代を行い逃げ切りを図る。79分には途中出場のアダイウトンが見事なドリブル突破で相手陣内に抜け出してボックス左で3点目のチャンスに迫るが、ここは相手DFの決死の寄せもありシュートを枠に飛ばせない。
試合終盤にかけてはディフェンディングチャンピオンが決死の猛攻を仕掛けて幾度も相手ゴールに迫ったが、FC東京の鬼気迫る守備を最後まで上回ることはできず。
この結果、最後まで自分たちの戦いを貫いて見事に“多摩川クラシコ”を制したFC東京が、2009年以来の決勝進出を果たした。なお、11月7日に新国立競技場で行われる決勝は横浜F・マリノスを破った柏レイソルとの対戦が決定している。
一方、今季公式戦2敗目の川崎Fは大会連覇と共に、シーズン3冠の夢が潰えることになった。
川崎フロンターレ 0-2 FC東京
【FC東京】
レアンドロ(前14)
レアンドロ(後17)
ディフェンディングチャンピオンとして、2年連続の決勝進出を目指す川崎F。直近のリーグ戦ではセレッソ大阪と対戦し、アウェイで1-3と快勝。連勝を「8」に伸ばすと共にリーグ戦首位を独走している。なお、中3日でのこの一戦では小林に代えてレアンドロ・ダミアンを起用した以外、同じメンバーを採用した。
決勝進出を懸けたリーグ首位と2位による“多摩川クラシコ”。戦前の予想通り、ホームの川崎Fがボールを握り、アウェイのFC東京が自陣に相手を引き込む守備をしながら広大な背後のスペースを最前線に入る永井を中心に狙っていく構図となる。
立ち上がりから川崎Fは家長が味方のボールホルダーに寄りながら局面で数的優位を作り、相手の守備ブロック攻略に向けてジャブを打ち続ける。だが、FC東京もうまくスペースを消しつつ、球際での勝負も譲らず。
すると、ここまで粘り強く守っていたアウェイチームが最初のチャンスを先制点に繋げる。14分、左サイド深くに抜け出した永井がDFジェジエウとのマッチアップでうまくファウルを誘い、好位置でFKを獲得。ゴールラインに近く角度のない位置からのFKとなったが、キッカーのレアンドロはクロス対応を意識して前に重心を傾けたGKチョン・ソンリョンの動きを見逃さず、わずかに空いたニア上へ見事な右足のシュートを突き刺した。
相手の狙い通りの展開に持ち込まれてリードを許した川崎Fは、特に慌てることなく引き続きボールを握って相手を押し込む。だが、リトリートするだけでなく要所でボールホルダーに強い圧力をかける相手の堅守に苦戦。持ち味である3人、4人と有機的に絡んでいく厚みのある仕掛けをなかなか見せられず、際どいクロスを上げるにとどまる。前半終盤にかけては久々にレアンドロ・ダミアンに良い形でパスが入り、その落しから守田がシュートに持ち込むが、これは枠を大きく外れた。
迎えた後半、川崎Fは脇坂、齋藤に代えて大島、三笘をハーフタイム明けに投入。この交代でリズムを掴み、田中の直接FKや三笘の見事な仕掛けからの際どいクロスと徐々にゴールを予感させるプレーを見せる。
しかし、前半同様に先にゴールをこじ開けたのはアウェイチーム。62分、自陣からのGK林のフリーキックのこぼれ球を相手陣内中央で回収した三田が絶妙なスルーパスをボックス左に走り込む永井へ通す。そして、永井の丁寧なグラウンダーの折り返しを中央に飛び込んだレアンドロがスライディングシュートで流し込んだ。
一瞬の隙を突かれてビハインドが2点となった川崎Fは、直後にレアンドロ・ダミアン、田中に代えて小林、旗手を同時投入。攻勢を強める中、69分には大島の鋭いミドルシュートが相手DFにディフレクトしてゴール左隅へ向かうが、これは惜しくもポストを叩いた。
一方、押し込まれながらも粘り強い守備を継続するFC東京は適宜、選手交代を行い逃げ切りを図る。79分には途中出場のアダイウトンが見事なドリブル突破で相手陣内に抜け出してボックス左で3点目のチャンスに迫るが、ここは相手DFの決死の寄せもありシュートを枠に飛ばせない。
試合終盤にかけてはディフェンディングチャンピオンが決死の猛攻を仕掛けて幾度も相手ゴールに迫ったが、FC東京の鬼気迫る守備を最後まで上回ることはできず。
この結果、最後まで自分たちの戦いを貫いて見事に“多摩川クラシコ”を制したFC東京が、2009年以来の決勝進出を果たした。なお、11月7日に新国立競技場で行われる決勝は横浜F・マリノスを破った柏レイソルとの対戦が決定している。
一方、今季公式戦2敗目の川崎Fは大会連覇と共に、シーズン3冠の夢が潰えることになった。
川崎フロンターレ 0-2 FC東京
【FC東京】
レアンドロ(前14)
レアンドロ(後17)
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