裏天王山となった神奈川ダービーは開始20分で4発の横浜FCに軍配! 湘南は後半意地見せるも…《J1》
2020.08.15 20:14 Sat
明治安田生命J1リーグ第10節、横浜FCvs湘南ベルマーレが15日にニッパツ三ツ沢球技場で行われ、ホームの横浜FCが4-2で勝利した。
17位の横浜FCと18位の湘南による、“裏天王山”となった神奈川ダービー。
前節、ガンバ大阪に1-2で敗れ、リーグ5連敗中の横浜FCだが、ミッドウィークのYBCルヴァンカップでは北海道コンサドーレ札幌に1-1でドローに持ち込み、スカッドの底上げに繋がる戦いとなった。ただ、ダービーに向けてはG大阪を踏襲するメンバー構成となり、GK南と斉藤光に代わって負傷明けのGK六反、一美が戦列に復帰した。
一方、リーグ3連敗で最下位に沈む湘南は直近のルヴァンカップでもG大阪に敗れており、公式戦5連敗と苦境が続く。0-1で敗れた前節のサンフレッチェ広島戦からは先発4人を変更。出場停止の齊藤未や岩崎らに代えて、石原、松田らを起用。前線は最前線の指宿の下に、松田と石原が並んだ。
浮上のキッカケを掴みたい両者によるダービーは、予想外のワンサイドゲームとなった。開始3分、右サイドのスペースに抜け出した一美がゴールライン際で粘って折り返すと、これをボックス右で受けた松浦が左足を振り抜くと、DF大野にディフレクトしたボールがニア隅の絶妙なコースに向かい、電光石火の先制点となった。
続く17分には松浦のクロスがボックス内でのDF岡本のハンドを誘いPKを獲得。これをキッカーの一美が冷静に決めて3点目。さらに、20分には中盤の右サイドでボールを奪った松浦が逆サイドの松尾へ大きく展開。ボックス左に運んだ松尾は強烈な左足のシュートをファーポストに突き刺し、試合開始わずか20分で4点目を奪った。
一方、攻守両面で意思疎通を欠き、距離感の悪さ、イージーミスが目立つ湘南は、ホームチームに再三引っくり返されてフィニッシュまで持ち込まれる悪循環を脱することができない。何とか5失点目こそ免れるも劣勢の展開を受け、39分には指宿、鈴木冬を下げて岩崎、馬渡を同時投入。さらに、ハーフタイム明けには茨田を下げて切り札のタリクをピッチに送り込んだ。
この交代をキッカケに湘南が攻勢に転じるなど、後半はようやくダービーらしい拮抗した展開となる。
その中で横浜FCはハットトリックに迫る場面を作っていた松尾と伊野波を下げて、10日に横浜F・マリノスからの期限付き移籍が決定した杉本を小林と共に投入した。
時間の経過と共に試合の流れが完全にアウェイチームへ傾くと、意外な形からゴールが生まれる。64分、ボックス手前左の馬渡がファーを狙って入れたクロスを杉本がクリアミスし、ボールがゴール前にこぼれる。これをフリーの石原が難なく流し込んだ。
ようやく反撃の狼煙を上げた湘南は、さらに勢いづいて攻守に相手を圧倒。セカンドボールをことごとく回収し、相手に攻撃機会を与えず、厚みのある攻撃を仕掛け続ける。そして、76分には相手陣内左サイドで得たFKの場面で、キッカーの馬渡が正確なインスウィングのボールをゴール前に入れると、これを岡本が頭で合わせた。
残り時間を考えれば、ここから湘南が追いつく可能性も出てきたが、横浜FCも今季2勝目を手にするために粘りを見せる。アウェイチームが最後まで押し込む展開が続いたものの、後半アディショナルタイムにボックス手前で石原が放ったミドルシュートは惜しくもクロスバーを叩き、試合はこのまま4-2のスコアでタイムアップ。
前半20分間で奪った4点のリードを最後まで守り切った横浜FCが、第3節の柏レイソル戦以来となる今季2勝目を手にした。一方、後半に意地を見せるも前半の不出来がたたった湘南は、厳しいリーグ4連敗となった。
横浜FC 4-2 湘南ベルマーレ
【横浜】
松浦拓弥(前3)
松尾佑介(前15)
一美和成(前17)
松尾佑介(前20)
【湘南】
石原直樹(後19)
岡本拓也(後31)
17位の横浜FCと18位の湘南による、“裏天王山”となった神奈川ダービー。
一方、リーグ3連敗で最下位に沈む湘南は直近のルヴァンカップでもG大阪に敗れており、公式戦5連敗と苦境が続く。0-1で敗れた前節のサンフレッチェ広島戦からは先発4人を変更。出場停止の齊藤未や岩崎らに代えて、石原、松田らを起用。前線は最前線の指宿の下に、松田と石原が並んだ。
浮上のキッカケを掴みたい両者によるダービーは、予想外のワンサイドゲームとなった。開始3分、右サイドのスペースに抜け出した一美がゴールライン際で粘って折り返すと、これをボックス右で受けた松浦が左足を振り抜くと、DF大野にディフレクトしたボールがニア隅の絶妙なコースに向かい、電光石火の先制点となった。
これで勢いづいた横浜FCは相手のプレスをうまくいなしながら、内に外と相手のハイラインの裏の広大なスペースをアタック。15分には中央で起点を作った一美の絶妙なスルーパスに抜け出した左サイドの松尾が快足を飛ばしてゴール前に運ぶと、冷静にGKをかわして嬉しいJ1初ゴールを奪取。
続く17分には松浦のクロスがボックス内でのDF岡本のハンドを誘いPKを獲得。これをキッカーの一美が冷静に決めて3点目。さらに、20分には中盤の右サイドでボールを奪った松浦が逆サイドの松尾へ大きく展開。ボックス左に運んだ松尾は強烈な左足のシュートをファーポストに突き刺し、試合開始わずか20分で4点目を奪った。
一方、攻守両面で意思疎通を欠き、距離感の悪さ、イージーミスが目立つ湘南は、ホームチームに再三引っくり返されてフィニッシュまで持ち込まれる悪循環を脱することができない。何とか5失点目こそ免れるも劣勢の展開を受け、39分には指宿、鈴木冬を下げて岩崎、馬渡を同時投入。さらに、ハーフタイム明けには茨田を下げて切り札のタリクをピッチに送り込んだ。
この交代をキッカケに湘南が攻勢に転じるなど、後半はようやくダービーらしい拮抗した展開となる。
その中で横浜FCはハットトリックに迫る場面を作っていた松尾と伊野波を下げて、10日に横浜F・マリノスからの期限付き移籍が決定した杉本を小林と共に投入した。
時間の経過と共に試合の流れが完全にアウェイチームへ傾くと、意外な形からゴールが生まれる。64分、ボックス手前左の馬渡がファーを狙って入れたクロスを杉本がクリアミスし、ボールがゴール前にこぼれる。これをフリーの石原が難なく流し込んだ。
ようやく反撃の狼煙を上げた湘南は、さらに勢いづいて攻守に相手を圧倒。セカンドボールをことごとく回収し、相手に攻撃機会を与えず、厚みのある攻撃を仕掛け続ける。そして、76分には相手陣内左サイドで得たFKの場面で、キッカーの馬渡が正確なインスウィングのボールをゴール前に入れると、これを岡本が頭で合わせた。
残り時間を考えれば、ここから湘南が追いつく可能性も出てきたが、横浜FCも今季2勝目を手にするために粘りを見せる。アウェイチームが最後まで押し込む展開が続いたものの、後半アディショナルタイムにボックス手前で石原が放ったミドルシュートは惜しくもクロスバーを叩き、試合はこのまま4-2のスコアでタイムアップ。
前半20分間で奪った4点のリードを最後まで守り切った横浜FCが、第3節の柏レイソル戦以来となる今季2勝目を手にした。一方、後半に意地を見せるも前半の不出来がたたった湘南は、厳しいリーグ4連敗となった。
横浜FC 4-2 湘南ベルマーレ
【横浜】
松浦拓弥(前3)
松尾佑介(前15)
一美和成(前17)
松尾佑介(前20)
【湘南】
石原直樹(後19)
岡本拓也(後31)
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