レジェス氏の死から1年、セバージョスが同郷のレジェンドへの思いを語る

2020.06.03 15:50 Wed
Getty Images
アーセナルに所属するスペイン代表MFダニ・セバージョスが、元スペイン代表FWホセ・アントニオ・レジェス(享年35)への敬意を示した。イギリス『イブニング・スタンダード』が伝えた。
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レジェスは、昨年6月1日、故郷ウトレラで高速道路を走行中にコントロールを失い、コンクリートブロックに衝突。そのまま、回復することなく、帰らぬ人となった。
自身もウトレラ出身で、現在はアーセナルに所属しているセバージョスが、偉大な先輩への思いを語っている。

「ホセの死は僕にとってだけでなく、サッカー界にとっても大きな悲劇だった。彼はスペインにとって本当に重要な選手であり、彼がこのような若さで私たちを残していったのは残念なことだ」

「家族は彼らの息子の悲劇的な死と折り合いをつけようとしている。僕は彼の父親と話し、アーセナルへの移籍を祝ってくれた。彼は息子が長い道のりを歩んだ巨大なクラブだと言った。私もウトレラ出身で、今はアーセナルに所属している。彼がそうしたようにね」
「レジェスはとても若い年齢でプロとしてプレーを始めた。確か彼が16歳だったと思う。そこから、彼のキャリアは飛躍的に進み、アーセナルと契約することができた」

「彼はユーロ、ワールドカップでプレーし続けた。僕だけでなく、スペインのサッカー全体にとってもアイコンだった。彼はスペインで最大のクラブでプレーし、どこに行ってもタイトルを獲得したからね」

「サッカーのことは別としても、彼は私と同じ村の出身だったので、個人的なレベルで彼を賞賛している。当時の僕たちにとって唯一のエリート選手だった。本当に大胆な選手だった。彼がセビージャでプレーしていた時のレアル・マドリーとの試合を覚えている」

「彼はロベルト・カルロスと対峙し、彼はトップレベルで10年間プレーした選手のように見えたが、実際はアカデミーから上がったばかりだった」

「彼は間違いなく僕のアイドルの1人だった。ウトレラ出身の選手がスペインを離れ、ティエリ(・アンリ)、(ロベール・)ピレス、(フレデリック・)リュングベリなどのトップ選手がいるアーセナルのようなクラブと契約することは、誇りに思う瞬間だった。彼は若くして加入したが、彼のキャリアにおいて大きな一歩を踏み出すことができた」

「彼が亡くなった後の、ウトレラの人々を覚えている。通りに人はいなく、痛みは計り知れなかった。悲劇的な時だった。僕が知る限り、ウトレラでこれまでに起こった中で最悪のことだった」

「彼は村全体に愛されていて、僕にとってもウトレラ全体にとっても衝撃的なニュースだった。ホセは常に人々、特に子供たちのための時間を持っていた。彼はいつも外出していて、村の周りにいた。彼はウトレラ中でよく知られた人物で、この町と人々から愛されていた。それは、人々が彼を普通の男のように扱っていたということだよ」

「彼はいつも謙虚でシンプルな人だった。それは、彼のキャリアを通してみることができた」

セビージャの下部組織で育ったレジェスは、2000年7月にトップチームへ昇格。2004年1月にアーセナルへと移籍すると、2006年7月にレアル・マドリーへレンタル移籍し、2007年7月にアトレティコ・マドリーへと完全移籍した。

その後は、ベンフィカやセビージャ、エスパニョール、コルドバと渡り歩き2018年7月からは中国の新疆天山雪豹足球倶楽部でプレー。昨シーズンはスペイン2部のエストレマドゥーラでプレーしていた。

また、スペイン代表として22試合に出場4ゴールを記録。クラブレベルでは、アーセナル時代に2003-04シーズンにプレミアリーグ制覇、マドリー時代の2006-07シーズンにラ・リーガを制覇を経験。ヨーロッパリーグではアトレティコ時代の2009-10、2011-12シーズンで優勝、セビージャ時代にはウナイ・エメリ監督の下、2013-14シーズンから3連覇を果たしていた。

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