元神戸のウェリントンがコロナ禍の世界と比較し日本を評価「彼らは常日頃から実践している」

昨シーズンまでヴィッセル神戸でプレーし、現在は母国のボタフォゴSPに所属するFWウェリトンが、日本の状況が不思議ではないと語った。ウェリントンは、ブラジル国内クラブやホッフェンハイム、トゥベンテ、デュッセルドルフなどでプレーした後、2013年6月に湘南ベルマーレへ移籍。一度ブラジルに戻るも、2015年5月にアビスパ福岡へ加入すると、2018年には神戸へと完全移籍。2019シーズン限りで退団し、ブラジルへ帰っていた。
世界中で感染が拡大している新型コロナウイルス(COVID-19)の影響はブラジルにも広がっており、ここにきて急速に被害が拡大。7日時点で感染者は1万3717人、死者は667人にまで増加し、感染死亡率は4.9%とたかい数字を残している。

ブラジル以外にもヨーロッパではイタリアやスペイン、イングランド、ドイツ、フランスなどが急速に感染が拡大し、アメリカもあっという間に世界一の感染者数となってしまったが、日本では感染が大きく広がる事態を防げている。

7シーズンにわたって日本でプレーしたウェリントンは、ブラジル『グローボ』で日本で新型コロナウイルスが急速に感染拡大しない理由についてコメント。日本人の習慣が大きく影響しているとの見解を示した。「日本人は特に礼儀正しく、組織的で用心深い。このような状況で自然に対応しているけど、僕たちにとってはとても不思議なことだ」

「日本では、この状況で推奨されている習慣を常日頃から実践している。彼らは常に互いに距離を保つように努め、とても清潔で、頻繁に手を洗い、時折マスクも着用している。クラブが一部の遠征時に選手に使用を求めることもある」

また、ウェリントンは神戸時代のチームメイトとも連絡を取っているとし、世界の国々と日本が違う措置を取っていることは驚かないと語った。

「ヴィッセル神戸の元チームメイトとも話をした。そして、彼らはサッカーと学校だけが停止させられていると言っていた。人々は通りを普通に歩き続け、普通の商売は機能している。でも、このことに私は驚かない。日本は降伏しないことに慣れた国だからだ」

ブラジルでも感染が拡大していることで、開幕したばかりのリーグ戦は中断。ウェリントンは自宅でのトレーニングに励んでいるが、そのことは大きな問題ではないとも語っている。

「現在のルーティーンは、オフの期間と似ている。僕は日本から自分のフィットネスを維持するための優れた機材を持ってきたので、トレーナーの指導を頼りにしているよ」

「このような中断が終わった時、ボタフォゴSPを助けるために素晴らしい状態に仕上げておく。僕たちのキャリアは短い。自分の体を永久的にケアする必要があるよ」