【コロナ禍のJリーグ①】リーグ再延期で調整難航。選手たちは今、何を思う?
2020.03.15 21:00 Sun
◆鹿島・三竿健斗「力を蓄えて巻き返しを図りたい」
今の時間にチーム完成度を高め、個人としても飛躍したいと考えるのは、小林悠だけではない。川崎と同じように開幕のサンフレッチェ広島戦で0-3の大敗を喫した鹿島アントラーズの新キャプテン・三竿健斗も「ここで力を蓄えて巻き返しを図りたい」と闘志を燃やしている。
「キャンプって普通は戦術とコンディションの両方を上げるためにやるんですけど、鹿島の場合はオフが短くて、合流がバラバラで、すぐにACLがあってコンディションを上げることしかやっていなかった。戦術的なところを今、すごく時間をかけてやれてるんで、そういった意味ではチームの完成度だったり理解度を高めるいい期間になってます」と彼は言う。ザーゴ新監督が就任し、選手も大幅に入れ替わる中、常勝軍団は非常に苦境に瀕している。そこで新たな準備期間を得られたのは本当に大きいと言っていい。
もちろんコロナ騒動の終息が見えない不安感や閉塞感はあるものの、この時間をいかに有効活用するか次第で、再開後の動向は大きく変わってくる。この3月にしっかりと底上げを図れたチームだけが上位争いを展開できるのだ。
今後のリーグ戦がどのような方式や日程になるかはまだハッキリしていないが、2〜3月の未消化分が平日に組み込まれるため、超過密スケジュールになるのは間違いないだろう。場合によってはJ1昇格プレーオフを取りやめ、J1から3チームがJ2に自動降格する形へ変更することも検討されているというだけに、リーグ戦の重要性がより高まると見られる。
そういったイレギュラーな試合形式に柔軟に対応するためにも、戦力アップとチーム成熟度を高めることは必要不可欠なテーマ。それを考えながら、どの選手もこの中断期間を有意義に過ごす最大限の努力を払っていくはずだ。
今の時間にチーム完成度を高め、個人としても飛躍したいと考えるのは、小林悠だけではない。川崎と同じように開幕のサンフレッチェ広島戦で0-3の大敗を喫した鹿島アントラーズの新キャプテン・三竿健斗も「ここで力を蓄えて巻き返しを図りたい」と闘志を燃やしている。
©︎J.LEAGUE
「キャンプって普通は戦術とコンディションの両方を上げるためにやるんですけど、鹿島の場合はオフが短くて、合流がバラバラで、すぐにACLがあってコンディションを上げることしかやっていなかった。戦術的なところを今、すごく時間をかけてやれてるんで、そういった意味ではチームの完成度だったり理解度を高めるいい期間になってます」と彼は言う。ザーゴ新監督が就任し、選手も大幅に入れ替わる中、常勝軍団は非常に苦境に瀕している。そこで新たな準備期間を得られたのは本当に大きいと言っていい。
もちろんコロナ騒動の終息が見えない不安感や閉塞感はあるものの、この時間をいかに有効活用するか次第で、再開後の動向は大きく変わってくる。この3月にしっかりと底上げを図れたチームだけが上位争いを展開できるのだ。
今後のリーグ戦がどのような方式や日程になるかはまだハッキリしていないが、2〜3月の未消化分が平日に組み込まれるため、超過密スケジュールになるのは間違いないだろう。場合によってはJ1昇格プレーオフを取りやめ、J1から3チームがJ2に自動降格する形へ変更することも検討されているというだけに、リーグ戦の重要性がより高まると見られる。
そういったイレギュラーな試合形式に柔軟に対応するためにも、戦力アップとチーム成熟度を高めることは必要不可欠なテーマ。それを考えながら、どの選手もこの中断期間を有意義に過ごす最大限の努力を払っていくはずだ。
【文・元川悦子】
長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。
長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。
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