【J1クラブ通信簿】手が届きかけたカップ、届かなかったあと一歩をミシャ体制3年目へ《北海道コンサドーレ札幌》
2019.12.18 23:15 Wed
優勝争いから残留争いまで手に汗を握る接戦、熱戦が続いた2019シーズンの明治安田生命J1リーグ。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブの通信簿(トピック)やチームMVP、補強成功度、総合評価)をお届けする。第9弾は10位の北海道コンサドーレ札幌を総括!
◆MVP
FW鈴木武蔵(25)
明治安田生命J1リーグ33試合出場(先発32試合)/13得点
チームMVPはミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下でよりストライカーとしての能力が開花した鈴木武蔵を挙げたい。
昨シーズンはJ1初挑戦となったV・ファーレン長崎で11得点を記録した鈴木だったが、シーズン開幕前に札幌に完全移籍。[3-4-2-1]のトップでシーズン当初はプレー。シーズン途中にジェイが復帰すると、シャドーポジションで起用される。それでも、ジェイに預ける攻撃スタイルの中で、DFラインの裏をとる動きを見せ、ゴールを量産。チーム最多の13得点を記録した。
日本代表にも定着しつつある中で、フィニッシュの精度はまだまだ改善の余地がある。それでも、身体能力の高さとスピードは、来シーズンも札幌の大きな武器となることは間違いない。自己最多得点を塗り替えた活躍には、MVPを送りたい。
◆補強成功度【B】
前述の鈴木に加え、アンデルソン・ロペス(←FCソウル)、ルーカス・フェルナンデス(←フルミネンセ)がチームの攻撃を牽引した。鈴木はチーム得点王の活躍だったが、アンデルソン・ロペスは1試合4ゴールの爆発があるなど9得点を記録。ルーカス・フェルナンデスも右ウイングバックで起用されると、切れ味鋭いドリブル突破でチームの攻撃を支えた。
◆総合評価【C】
開幕戦でいきなり湘南ベルマーレに敗れるスタートとなったが、続く浦和レッズ戦、清水エスパルス戦と連勝。その後、鹿島アントラーズ、名古屋グランパス、大分トリニータと3連敗を喫し、不安定なシーズンスタートとなったが、そこからは4連勝を飾るなど出入りの激しいシーズンとなった。
昨シーズンはクラブ史上最高の4位でフィニッシュしただけに、さらなる高みを目指したいシーズンだったが、エースだったFW都倉賢(→セレッソ大阪)が退団したことを含めても、新たなチーム作りをしたという点では多少の出遅れは致し方なかったと言える。
後半戦は調子を落とし、良いパフォーマンスを見せながらも結果に繋がらない試合が続いた。調子の良かった札幌ドームでも終盤は負けが混むなど、今一度チーム力の向上が必要であることを感じさせられた。
また、リーグ戦こそ10位だったものの、YBCルヴァンカップでは初の決勝進出を掴んだ。川崎フロンターレと延長戦までもつれる激戦となり、シーソーゲームで一度はタイトルに手が届きかけたが決着つかず。PK戦の末に敗れはしたが、チームとしては大きな一歩を踏み出したと言っていいだろう。
今シーズンは、混戦の中でボトムハーフに終わったが、ミシャ監督の下で推し進める攻撃サッカーへの転換は第二段階が終了したと言える。3年目を迎える来シーズンは、この精度をどこまで上げられるか。アタッキングフットボールに磨きをかけ、旋風を巻き起こしてもらいたい。
◆MVP
FW鈴木武蔵(25)
明治安田生命J1リーグ33試合出場(先発32試合)/13得点
©︎J.LEAGUE
チームMVPはミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下でよりストライカーとしての能力が開花した鈴木武蔵を挙げたい。
日本代表にも定着しつつある中で、フィニッシュの精度はまだまだ改善の余地がある。それでも、身体能力の高さとスピードは、来シーズンも札幌の大きな武器となることは間違いない。自己最多得点を塗り替えた活躍には、MVPを送りたい。
◆補強成功度【B】
©︎J.LEAGUE
前述の鈴木に加え、アンデルソン・ロペス(←FCソウル)、ルーカス・フェルナンデス(←フルミネンセ)がチームの攻撃を牽引した。鈴木はチーム得点王の活躍だったが、アンデルソン・ロペスは1試合4ゴールの爆発があるなど9得点を記録。ルーカス・フェルナンデスも右ウイングバックで起用されると、切れ味鋭いドリブル突破でチームの攻撃を支えた。
中野嘉大(←ベガルタ仙台)はシーズン終盤に途中出場のカードとして起用されたが、岩崎悠人(←京都サンガF.C.)は出場機会をあまり得られず、戦力としては計算が立たなかった。補強ではないものの、チャナティップを完全移籍に切り替えたことで、攻撃の軸を安定させられたことも大きい。補強が上手くいったことで、夏の補強もなく、チームは全選手と契約更新を行う予定。順位こそ10位だったが、充実の1シーズンだったと言えるだろう。
◆総合評価【C】
©︎CWS Brains,LTD.
開幕戦でいきなり湘南ベルマーレに敗れるスタートとなったが、続く浦和レッズ戦、清水エスパルス戦と連勝。その後、鹿島アントラーズ、名古屋グランパス、大分トリニータと3連敗を喫し、不安定なシーズンスタートとなったが、そこからは4連勝を飾るなど出入りの激しいシーズンとなった。
昨シーズンはクラブ史上最高の4位でフィニッシュしただけに、さらなる高みを目指したいシーズンだったが、エースだったFW都倉賢(→セレッソ大阪)が退団したことを含めても、新たなチーム作りをしたという点では多少の出遅れは致し方なかったと言える。
後半戦は調子を落とし、良いパフォーマンスを見せながらも結果に繋がらない試合が続いた。調子の良かった札幌ドームでも終盤は負けが混むなど、今一度チーム力の向上が必要であることを感じさせられた。
また、リーグ戦こそ10位だったものの、YBCルヴァンカップでは初の決勝進出を掴んだ。川崎フロンターレと延長戦までもつれる激戦となり、シーソーゲームで一度はタイトルに手が届きかけたが決着つかず。PK戦の末に敗れはしたが、チームとしては大きな一歩を踏み出したと言っていいだろう。
今シーズンは、混戦の中でボトムハーフに終わったが、ミシャ監督の下で推し進める攻撃サッカーへの転換は第二段階が終了したと言える。3年目を迎える来シーズンは、この精度をどこまで上げられるか。アタッキングフットボールに磨きをかけ、旋風を巻き起こしてもらいたい。
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