VAR介入で高江のゴール取り消しも倉田弾で競り勝ったG大阪がJ1首位のFC東京相手に先勝《ルヴァンカップ》
2019.09.04 22:02 Wed
JリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ準々決勝第1戦のガンバ大阪vsFC東京が4日にパナソニック スタジアム 吹田で行われ、ホームのG大阪が1-0で先勝した。
明治安田生命J1リーグでは6戦未勝利で14位に低迷するG大阪は、天皇杯でも法政大学相手に敗れており、ルヴァンカップが今季唯一獲得可能なタイトルに。ホームで先勝を目指す宮本監督は、直近の横浜F・マリノスとのリーグ戦から先発5人を変更。韓国代表招集中のキム・ヨングォンやベンチスタートのアデミウソン、宇佐美らに代えて、菅沼、高江、パトリックらを起用した。
一方、J1リーグで2位と勝ち点4差の首位に立つFC東京はルヴァンカップとの国内2冠を目指す。長谷川監督は古巣対戦に向けて、直近のリーグ名古屋グランパス戦から先発5人を変更。日本代表招集中の永井、橋本、G大阪からの期限付き加入で起用できないオ・ジェソクらに代えてジャエル、アルトゥール・シルバを起用した他、2種登録のU-18日本代表DFバングーナガンデ佳史扶をトップチームデビューさせた。
プレーオフステージを勝ち上がったガンバ大阪と、FC東京による名門対決。悪天候の影響によって30分遅れでスタートした試合は、立ち上がりから球際でのデュエルを強調した激しい展開に。
ここ最近、継続していた[3-3-2-2]の布陣ではなく高江をトップ下、パトリックを最前線に配した[4-2-3-1]の布陣で臨んだG大阪は、立ち上がりから右サイドの小野瀬の仕掛けを起点に良い形の攻めを見せる。
立ち上がりの攻防を経て試合は徐々にホームチームへ傾いていくが、最後の場面で高い集中力を見せるFC東京の守備を脅かすまでには至らない。それでも、39分には相手陣内右サイドでバングーナガンデ佳史扶、アルトゥール・シルバに強くプレッシャーをかけてボールを奪うと、切れ味鋭い仕掛けでボックス右をえぐった小野瀬からのマイナスの折り返しを、倉田がうまく右足インサイドで合わせ、ゴールネットを揺らした。
迎えた後半も良い入りを見せたG大阪は51分に2点目に迫る。ボックス内に抜け出したパトリックの仕掛けから、こぼれ球が高江に渡る。ボックス中央から高江が放ったシュートがGK林の手を弾いてボールがゴールライン付近に落ちる。
ここで審判団はゴールラインを完全に割ったとして高江のゴールを認めたが、ルヴァンカップのプライムステージ準々決勝から初めて導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による検証が行われることに。山本主審はVAR担当とのコミュニケーションを行った後、自らピッチサイドに設置されたモニターで自ら再確認を行った結果、ボールがラインに残ってると判断し、ゴールを取り消しにする判断を下した。
すると、VARによる介入によって試合の流れに変化が加わると、ここから徐々にアウェイチームが息を吹き返す。ジャエル、東に代えてディエゴ・オリヴェイラ、田川と2トップを入れ替えたFC東京は、その2人の個人技を生かして相手ゴールに迫っていく。後半終盤にはその田川が馬力のある仕掛けでゴール前に持ち込むシーンを作り出すが、ここはDF菅沼の好守に阻まれてシュートまで持ち込めず。
その後もFC東京はセットプレーを起点に最後までアウェイゴールを目指したものの、ここ最近試合の締め方に課題を残すG大阪の一丸となった粘りの守備を最後まで崩し切れず、試合はこのままタイムアップ。
VARによるゴール取り消しというJリーグ史上初の出来事も経験したG大阪だったが、公式戦8戦ぶりのクリーンシートで8戦ぶりの白星を手にした。一方、敵地で敗戦もVAR判定によって最少失点で凌いだFC東京は、8日に“借りのホーム”となるNACK5スタジアム大宮で逆転突破を目指す。
明治安田生命J1リーグでは6戦未勝利で14位に低迷するG大阪は、天皇杯でも法政大学相手に敗れており、ルヴァンカップが今季唯一獲得可能なタイトルに。ホームで先勝を目指す宮本監督は、直近の横浜F・マリノスとのリーグ戦から先発5人を変更。韓国代表招集中のキム・ヨングォンやベンチスタートのアデミウソン、宇佐美らに代えて、菅沼、高江、パトリックらを起用した。
プレーオフステージを勝ち上がったガンバ大阪と、FC東京による名門対決。悪天候の影響によって30分遅れでスタートした試合は、立ち上がりから球際でのデュエルを強調した激しい展開に。
ここ最近、継続していた[3-3-2-2]の布陣ではなく高江をトップ下、パトリックを最前線に配した[4-2-3-1]の布陣で臨んだG大阪は、立ち上がりから右サイドの小野瀬の仕掛けを起点に良い形の攻めを見せる。
一方、FC東京もジャエルのポストプレーから8分に東がボックス内へ抜け出す決定機を作り出すなど、きっちり応戦する。
立ち上がりの攻防を経て試合は徐々にホームチームへ傾いていくが、最後の場面で高い集中力を見せるFC東京の守備を脅かすまでには至らない。それでも、39分には相手陣内右サイドでバングーナガンデ佳史扶、アルトゥール・シルバに強くプレッシャーをかけてボールを奪うと、切れ味鋭い仕掛けでボックス右をえぐった小野瀬からのマイナスの折り返しを、倉田がうまく右足インサイドで合わせ、ゴールネットを揺らした。
迎えた後半も良い入りを見せたG大阪は51分に2点目に迫る。ボックス内に抜け出したパトリックの仕掛けから、こぼれ球が高江に渡る。ボックス中央から高江が放ったシュートがGK林の手を弾いてボールがゴールライン付近に落ちる。
ここで審判団はゴールラインを完全に割ったとして高江のゴールを認めたが、ルヴァンカップのプライムステージ準々決勝から初めて導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による検証が行われることに。山本主審はVAR担当とのコミュニケーションを行った後、自らピッチサイドに設置されたモニターで自ら再確認を行った結果、ボールがラインに残ってると判断し、ゴールを取り消しにする判断を下した。
すると、VARによる介入によって試合の流れに変化が加わると、ここから徐々にアウェイチームが息を吹き返す。ジャエル、東に代えてディエゴ・オリヴェイラ、田川と2トップを入れ替えたFC東京は、その2人の個人技を生かして相手ゴールに迫っていく。後半終盤にはその田川が馬力のある仕掛けでゴール前に持ち込むシーンを作り出すが、ここはDF菅沼の好守に阻まれてシュートまで持ち込めず。
その後もFC東京はセットプレーを起点に最後までアウェイゴールを目指したものの、ここ最近試合の締め方に課題を残すG大阪の一丸となった粘りの守備を最後まで崩し切れず、試合はこのままタイムアップ。
VARによるゴール取り消しというJリーグ史上初の出来事も経験したG大阪だったが、公式戦8戦ぶりのクリーンシートで8戦ぶりの白星を手にした。一方、敵地で敗戦もVAR判定によって最少失点で凌いだFC東京は、8日に“借りのホーム”となるNACK5スタジアム大宮で逆転突破を目指す。
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