シティがスパーズにCLのリベンジ達成で暫定首位に! 新星フォーデンのプレミア初弾を守護神エデルソンが守り切る!《プレミアリーグ》

2019.04.20 22:37 Sat
Getty Images
プレミアリーグ第35節、マンチェスター・シティvsトッテナムが20日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが1-0で勝利した。
PR
3日前に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でベスト4進出を懸けて壮絶な打ち合いを演じたリーグ暫定2位のシティ(勝ち点83)と、3位のトッテナム(勝ち点67)による3連戦を締めくくるビッグマッチ。
ホームで行われた2ndレグでは一時2戦合計スコアで逆転も試合最終盤に訪れたスターリングの劇的ゴールがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入によって土壇場で判定が覆り、悲願のCL制覇、今季のクアドラプル(4冠)達成の夢が潰えたシティ。その敗退劇からリバウンドメンタリティが試される今回の一戦に向けては24日に宿敵マンチェスター・ユナイテッドとのダービーが控えていることもあり、先発3人を変更。コンパニとシルバに代わってストーンズ、フォーデンが起用されたほか、メンディに代わって負傷明けのジンチェンコが復帰した。

一方、2戦合計4-4もアウェイゴール数の差で優勝候補シティとの同国勢対決を制してクラブ史上初のCL4強進出を果たしたトッテナム。来季CL出場権を懸けた熾烈なトップ4争いに身を置く中で迎えた敵地での連戦2試合目に向けては先発5人を変更。筋肉系の問題を抱える守護神ロリスに代わってガッサニーガが起用されたほか、負傷のムサ・シソコに代わって負傷明けのダイアー、ワニャマ、トリッピアー、ローズに代わってフォイス、ベン・デイビス、ダビンソン・サンチェスが入り、システムを[4-3-1-2]から[5-3-2]に変更した。

ランチタイムキックオフとなったシティvsスパーズ3連戦を締めくくる今回の一戦。4人のセンターバックにデイビスを加えた5バックにダイアーのアンカー、デレ・アリ、エリクセンのインサイドハーフと守備的な布陣で臨んだトッテナムは、開始3分にストーンズの横パスを引っ掛けたルーカス・モウラからパスを受けたソン・フンミンがボックス左まで持ち込んで強烈な左足のシュートをニアに飛ばすが、ここはGKエデルソンの好守に遭う。
いきなりミスからピンチを招いたホームチームだったが、前回対戦と同様にファーストチャンスをゴールに結び付ける。5分、右サイドのハーフスペースを持ち上がったデ・ブライネからパスを受けたベルナルド・シウバがボックス手前右角から左足の浮き球クロスを入れる。これをファーでフリーのアグエロが丁寧に頭で折り返すと、これをファーのフォーデンがダイビングヘッドで流し込み、抜擢した18歳MFのプレミア初ゴールで先手を奪った。

一方、守備的に入りながらも先制を許す入りとなったトッテナムだがすぐさま反撃を開始。まずは14分、フォイス、デレ・アリ、ルーカスと見事なワンタッチパスが繋がってボックス右に抜け出したエリクセンが右足のシュートを放つが、これはGKエデルソンが懸命に伸ばした左足のセーブに阻まれる。直後の16分にはエリクセンのダイレクトスルーパスに反応したソン・フンミンがボックス内に持ち込むが、ここは必死に食らいついたDFラポルテのブロックに遭った。

前半半ばから前半終盤にかけては完全にボールの主導権を握ったシティが試合を落ち着けながら、遅攻や相手のビルドアップのミスを突いたショートカウンターで追加点を目指していく。この流れの中でデ・ブライネ、ベルナルド・シウバらがミドルレンジからのシュートでフィニッシュの数を増やす。

だが、38分にはシュートの際に左足を痛めたデ・ブライネが自らプレーを切って交代を要求。これを受けてフェルナンジーニョが緊急投入され、アンカーにフェルナンジーニョ、インサイドハーフにギュンドアンと立ち位置を変えた。それでも、前半終了間際の44分にソン・フンミンの圧巻の個人によって生じたピンチはGKエデルソンの果敢な飛び出しで凌ぎ前半を1点リードで終えた。

迎えた後半、前半半ばから続くランチタイムキックオフ特有の
ややゆったりとしたプレーリズムの中で引き続きホームチームがボールを握る展開に。立ち上がりの49分にはウォーカーの縦への仕掛けからボックス内でアグエロ、フォーデンと続けて惜しいシュートを放つ。

一方、前半同様にやや後方に重心を置きながらカウンターを軸に同点を目指すトッテナムは59分、フィードに抜け出したデレ・アリがボックス内でワントラップした際に並走したDFウォーカーの腕に当たってボールがゴールラインを割る。ここでデレ・アリはウォーカーのハンドを主張も、遠い位置にいたオリヴァー主審はノーファウルの判定。前回対戦でチームを助けたビデオ・アシスタント・レフェリー (VAR)は来季からの導入となり、同点チャンスを得ることができない。

60分を過ぎてトッテナムがダイアー、デレ・アリを下げてワニャマ、ローズを続けて投入。対するシティもアグエロに代えてザネをピッチに送り込む。この選手交代でやや試合が活性化された中、互いに決定機を作り合う。

まずは71分、シティがカウンターからボックス左でザネが折り返したボールをセンターフォワードにポジションを移したスターリングがゴール前でシュート。だが、ここはGKガッサニーガの残した右足のセーブに阻まれる。直後の73分にはアルデルヴァイレルトからのロングフィードに反応したルーカスがボックス右に抜け出してシュートも、ここは果敢な飛び出しでシュートコースを切ったGKエデルソンが何とか身体に当てて阻止した。

その後、78分にアルデルヴァイレルトを下げてジョレンテを投入し、より攻撃的な[4-3-1-2]の布陣に変更したトッテナムが勝負に出るが、集中したシティの守備を前になかなかフィニッシュまで持ち込めず。試合終盤にはスターリングやベルナルド・シウバ、ローズらの激しい接触プレーを発端に小競り合いが起きるなど荒れ模様の雰囲気も試合はこのまま1-0のスコアでタイムアップ。3日前の激闘の影響を強く感じさせられるやや乏しい内容も新星フォーデンと守護神エデルソンの活躍が光ったホームのシティがCLのリベンジを果たして暫定首位に躍り出た。

PR
関連ニュース

指宿洋史が33歳で評価うなぎ登り…今やオーストラリア1部屈指の点取り屋、アデレードからブリスベンへ移籍か

アデレード・ユナイテッドの元U-23日本代表FW指宿洋史(33)にブリスベン・ロアーが関心だ。 若手時代に欧州はスペインの下部リーグを中心にキャリアを積んだ指宿。Jリーグへの逆輸入後はアルビレックス新潟、ジェフ千葉、湘南ベルマーレ、清水エスパルスに在籍し、J1通算115試合15得点、J2通算61試合12得点を記録した。 そんな195cmのストライカー指宿は30歳で再び海外へ。22年1月にAリーグ・メン(オーストラリア1部)のアデレードへ完全移籍し、21-22シーズンはリーグ戦21試合6得点、昨季は24試合7得点をマーク。そして今季は23試合13得点…得点ランキングで4位タイにつける。 33歳とベテランの域に達したなかでの、この活躍。オーストラリア『news.com.au』によると、今やAリーグを代表する点取り屋と目されるようになった指宿に対し、ブリスベン・ロアーが今夏のフリー獲得を狙っているという。 ブリスベンは現エース、U-19オーストラリア代表FWトーマス・ワディンガム(19)の今夏欧州移籍が濃厚。アンジェ・ポステコグルー監督率いるトッテナム、また“若手の登竜門”ウディネーゼとの紐付けが続いている状況だ。 そんなこんなで指宿の代理人と水面下にて交渉中。今のところ、ワディンガムの去就にかかわらず指宿を獲得する方針とされ、一方では、アデレードは指宿に契約延長オファーをまだ出していないとみられている。 2024.04.26 14:00 Fri

トッテナムが33年ぶり来日! 神戸と対戦、ポステコグルー監督「日本は私がよく知る国」

Jリーグは25日、トッテナムの今夏来日を発表した。 トッテナムはJクラブとヨーロッパの強豪クラブが対戦する『明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo』の出場チームとして来日。Jリーグから出場となる昨年のJ1リーグ王者、ヴィッセル神戸と7月27日に国立競技場で対戦する。 トッテナムを率いるのはかつて横浜F・マリノスを率いたアンジェ・ポステコグルー監督。中心選手は2020―21シーズンのプレミアリーグでアジア人史上初の得点王に輝いた韓国代表FWソン・フンミンで、チームとしてはチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いの真っ只中にいる。 トッテナムからもその来日決定がアナウンス。チームとして33年ぶりの来日となるなか、再び日本の地に降り立つポステコグルー監督はクラブを通じてコメントしている。 「この夏、トッテナム・ホットスパーを日本に連れて行き、ヴィッセル神戸とのエキサイティングな試合ができるのを嬉しく思う。この親善試合は2024-25シーズンに向けた準備の新たなステップになる」 「日本は私が指揮を執る頃からよく知る国。熱烈なフットボールファンで賑わっているし、選手たちが国立競技場の雰囲気を味わうだけでなく、文化に触れたり、善意をサポートしたりするのが楽しみだ」 <span class="paragraph-title">【リリース】Jリーグが今夏のトッテナム来日&ヴィッセル神戸との対戦を発表</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo開催決定!<br><br>7月27日(土)<br> ヴィッセル神戸 vs トッテナム ホットスパー<br>国立競技場<a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグワールドチャレンジ</a><a href="https://twitter.com/visselkobe?ref_src=twsrc%5Etfw">@visselkobe</a> <a href="https://twitter.com/SpursOfficial?ref_src=twsrc%5Etfw">@SpursOfficial</a><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/vPIgEVKuqR">https://t.co/vPIgEVKuqR</a></p>&mdash; Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1783332118434885924?ref_src=twsrc%5Etfw">April 25, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.25 13:04 Thu

居場所なきブライアン・ヒルは今夏にトッテナム退団へ? フェイエノールト関係者が関心明言「獲得に動いているのは事実」

トッテナムのスペイン代表FWブライアン・ヒル(23)は、オランダ方面から関心を受けているようだ。 2021年夏に、セビージャからトッテナムへ加入したブライアン・ヒル。しかし、イングランドでは存在感を示せず半年後にバレンシアへレンタル移籍すると、翌シーズンはチームに復帰するも出場機会はほとんどなし。2023年1月には、半年間のレンタル契約で古巣のセビージャに復帰した。 今シーズンは再びトッテナムに戻ったヒルだが、アンジェ・ポステコグルー監督が新たに就任したチームでも居場所を得られず。プレミアリーグで10試合に出場するも、ここまで先発はわずか2試合にとどまっている。 こうした状況の中、イギリス『イブニング・スタンダード』によるとヒルにはフェイエノールトからの関心がある模様。クラブのテクニカル・ディレクターであるデニス・テ・クローゼ氏はオランダの地元紙のインタビューに応じた際、獲得を望んでいると公言している。 「我々がヒルの獲得に乗り出していることは、数年前から事実だ。クラブとして何が可能かについて、もう一度考えているよ。我々は、選手がキャリアを継続するための素晴らしい機会を提供できる。ヒルは良い選手であり、彼に注目しているクラブはたくさんあるのだ」 なお、ヒルとトッテナムの現行契約は2026年夏まで。ただし、クラブは今年に入ってからほぼ出番を得られていないこともあり、夏の放出を計画中と報じられている。 2024.04.24 17:10 Wed

スパーズに激震…ウドジェが今季絶望を明かす

トッテナムのイタリア代表DFデスティニー・ウドジェの今シーズンが終了した。 ウドジェは20日、『インスタグラム』に家族を伴って病院のベッドに横たわる自身の写真と共に「ケガによって、僕のシーズンは早くも終わりを告げた。それでも、今シーズン自分を支えてくれたすべての人への感謝の気持ちは忘れません」と、手術を受けたことを明かした。 現時点でクラブからの公式なアナウンスはなく、負傷箇所やケガの程度は不明だが、一部報道では今回のケガによって3カ月程度の離脱を強いられることになる模様。そのため、イタリア代表として参戦予定だったユーロ2024出場も欠場となる見込みだ。 今シーズンにウディネーゼから正式加入となったウドジェは、ここまでの公式戦30試合に出場し、2ゴール3アシストを記録。スペイン代表DFペドロ・ポロと共に、アンジェ・ポステコグルー監督が志向する特殊なスタイルにおいて最もタスクが多いサイドバックの主力として活躍していた。 現在、アストン・ビラ、マンチェスター・ユナイテッドらと共に熾烈なトップ4争いを繰り広げるトッテナムは、残り試合でアーセナル、チェルシー、マンチェスター・シティ、リバプールといった強豪とのビッグマッチを控えており、多才な左サイドバックの不在は大きな痛手となる。 2024.04.21 08:00 Sun

2部リーズが岐路…若き人気銘柄と莫大な負債、もし1年でのプレミア復帰に失敗なら…

リーズ・ユナイテッドが、生きるか死ぬかの岐路に立たされているようだ。 1年でのプレミアリーグ復帰を目指す、チャンピオンシップ(イングランド2部)のリーズ。年明けからぐんぐん調子を上げ、現在は残り3試合で自動昇格圏2位と勝ち点「1」差の3位につけている。 少なくとも6位以内に与えられる昇格プレーオフ圏は確保したなか、昇格争いとともに現地で大きく注目されているのが、主力としてチームを引っ張る若きタレントの去就だ。 まず、すでにある程度サッカーファンにも名前が通るイタリア代表FWウィルフレッド・ニョント(20)。派手なタイプではないが、昨季のプレミア経験を通じ、若くして実力を伸ばしたウインガーで、イタリア代表にも継続招集される。 U-21イングランド代表MFアーチー・グレイ(18)は、今季トップ昇格1年目でチームの屋台骨となったセントラルハーフ。父や大叔父といった身内を含め、”グレイ一族”4人目のリーズ選手であり、18歳にしてチームの象徴となっている。 U-21オランダ代表FWクリセンシオ・サマーフィル(22)は背番号10を背負い、今季リーグ戦40試合17得点8アシスト。フェイエノールトが手塩にかけて育てたウインガーで、今やリーズの浮沈を最も左右する1人として認知されるエースだ。 ニョントはエバートンから執拗に狙われ、以前にはローマ&ラツィオからの関心も明らかに。グレイはトッテナムを筆頭にプレミアトップクラブがうなる人気銘柄。左ウイングのサマーフィルには、日本代表MF三笘薫が所属するブライトンからのリストアップが判明済みだ。 これらを踏まえたうえで、リーズの状況について。 多くの方がご存知の通り、プレミアかチャンピオンシップかでは、放映権収入に天と地ほどの差があり、この点はチーム運営資金に直結。今回でいえば、リーズは昇格成功なら3選手を売らなくても困らないし、新戦力獲得の余裕も生まれるが、昇格失敗なら運営全般の体裁を整えるべく、主力売却による資金確保が待ったなしとなる。 また、イギリス『フットボール・インサイダー』によると、リーズは現在1億9000万ポンド(約363億円)の負債を抱えているとのこと。もし今季で昇格できなければ、3選手の“売り”の必要性は加速し、戦力大幅ダウンで昇格なんて夢のまた夢…そんな時代が来るかもしれない。 ハッキリ言って、状況は、生きるか、死ぬか。これを“現場”が知らないはずもなく、まさに命懸けでプレミアリーグ昇格を掴まなければいけないリーズだ。 2024.04.20 20:55 Sat
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly