【ELプレビュー】崖っぷちナポリ&長谷部フランクの逆転は? 4強懸けた運命の第2戦
2019.04.18 18:00 Thu
ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグが18日に開催される。優勝候補同士の直接対決となるナポリvsアーセナルを含め白熱の4試合の展望を紹介していく。
▽4/18(木)
《28:00》
ナポリ vs アーセナル
フランクフルト vs ベンフィカ
チェルシー vs スラビア・プラハ
バレンシア vs ビジャレアル
◆準々決勝1stレグ結果◆
▽4/11(木)
アーセナル 2-0 ナポリ
ベンフィカ 4-2 フランクフルト
スラビア・プラハ 0-1 チェルシー
ビジャレアル 1-3 バレンシア
★逃げ切りか逆転か~ナポリvsアーセナル~
ホームで圧倒的な強さを誇るアーセナルがキックオフ直後から猛烈なプレッシングでナポリのビルドアップをけん制。その流れから2つのカウンターを繰り出してMFラムジー、DFクリバリのオウンゴールによって30分までに2点のリードを奪った。後半はナポリが盛り返したものの幾つかの決定機を逸してアウェイゴールを奪えぬまま、2-0のスコアでホームチームが先勝を飾った。
一方、2-0というスコア以上の内容で会心の勝利を手にしたアーセナルは、15日に行われたワトフォード戦でもFWオーバメヤンの相手GKのミスを誘発するゴールと今季リーグ戦で初となるアウェイゲームでのクリーンシート達成で1-0の勝利を飾った。ただ、同試合では開始10分に先制した直後に相手選手が一発退場となり、80分以上を数的優位で戦いながら多くのピンチを招く辛勝と今回のナポリ戦に向けてやや不安を残す内容に。2点のアドバンテージを持って臨む試合だが脆弱なメンタルを考えれば、守備的に戦いカウンターを狙うスタイルは受け身になり過ぎる危険をはらんでおり、前回対戦のようなアグレッシブなスタイルを選んで相手の心を折るアウェイゴールを奪うような戦い方がベターだ。
★崖っぷちの長谷部が大逆転に挑む~フランクフルトvsベンフィカ~
前半半ばの20分にDFエンディカのPK献上&一発退場でいきなりアクシデントに見舞われると、前半終了間際には数的不利の中でFWヨビッチの恩返しゴールが生まれて一時同点に追いつく。しかし、その直後に勝ち越しゴールを許すと、後半立ち上がりには19歳の新星FWジョアン・フェリックスに大会最年少でのハットトリックを達成されるなど、一気に点差を広げられた。それでも、元ポルトのFWパシエンシアの意地のゴールによって2つ目のアウェイゴールを奪い、2-4の大敗もわずかな希望を残して初戦を終えた。
ただ、熾烈なトップ4争いに身を置く国内リーグでは再び退場者を出した影響もあり格下アウグスブルクに1-3で敗れて公式戦2連敗に。逆転を目指す今回の一戦に弾みを付けることはできなかった。それでも、ヨビッチやFWレビッチい加えて公式戦2連発中のパシエンシアと攻撃陣の破壊力は抜群だけに逆転突破の可能性は十二分にある。その一方、重要となるのが直近のヴィトーリア戦でも4ゴールを挙げている相手攻撃陣をシャットアウトする守備面の仕事だ。この試合、リベロ起用が見込まれる長谷部には新星フェリックスやかつての同僚FWセフェロビッチらを完封するという難しいタスクが科される。
★リバプール戦完敗を払しょくできるか~チェルシーvsスラビア・プラハ~
アウェイのチェルシーが主導権を握る形が続いたが、FWジルーら攻撃陣が精彩を欠き0-0のスコアで試合は終盤へと推移。その間にエースのMFアザールらをピッチに送り込んだチェルシーは86分にDFマルコス・アロンソがようやくゴールをこじ開けて思わぬ苦戦を強いられながらも敵地で1-0の先勝。
大きなアドバンテージを手にして圧倒的な強さを誇るスタンフォード・ブリッジに戻ることになったチェルシーだが、直近のリーグ戦ではリバプールとのビッグマッチに0-2のスコアで完敗。さらにDFリュディガーが負傷離脱を強いられるなど、心身共に大きな消耗を強いられている。この敗戦によって1試合消化試合が多い中、チャンピオンズリーグ(CL)出場圏外の5位に転落。来季のCL出場に向けてこのELの重みが強まる中、失うものがないスラビア・プラハ相手にきっちり勝ち切れるか。
★バレンシア絶対優位で臨む自治州ダービー第2戦~バレンシアvsビジャレアル~
アウェイゴール3つを奪って初戦を制したバレンシアは直近のリーグ戦でもレバンテとのバレンシア・ダービーに3-1で快勝。CL出場圏内の4位セビージャと勝ち点3差の6位をキープ。ゲデスが2戦連発中とここに来てトップフォームを取り戻しており、今回のメスタージャでの一戦でも活躍が期待される。
対するビジャレアルは逆転突破に3点差以上の勝利が必要と厳しい立場に立たされているが、直近のジローナ戦ではFWチュクウェゼのゴールを最後まで守り切って公式戦5試合ぶりの白星を手にするとともに、15位に浮上して降格圏を脱出。依然として厳しい残留争いに巻き込まれているが、良い精神状態で今回の第2戦に臨めるはずだ。
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◆準々決勝2ndレグ◆▽4/18(木)
《28:00》
ナポリ vs アーセナル
フランクフルト vs ベンフィカ
チェルシー vs スラビア・プラハ
バレンシア vs ビジャレアル
▽4/11(木)
アーセナル 2-0 ナポリ
ベンフィカ 4-2 フランクフルト
スラビア・プラハ 0-1 チェルシー
ビジャレアル 1-3 バレンシア
★逃げ切りか逆転か~ナポリvsアーセナル~
Getty Images
今ラウンド屈指の好カードとなったアーセナルvsナポリの優勝候補対決初戦は思わぬ一方的な展開となった。ホームで圧倒的な強さを誇るアーセナルがキックオフ直後から猛烈なプレッシングでナポリのビルドアップをけん制。その流れから2つのカウンターを繰り出してMFラムジー、DFクリバリのオウンゴールによって30分までに2点のリードを奪った。後半はナポリが盛り返したものの幾つかの決定機を逸してアウェイゴールを奪えぬまま、2-0のスコアでホームチームが先勝を飾った。
アンチェロッティ監督が痛烈に非難した前半の不出来が響いて厳しい状態でサン・パオロでのリターンマッチに臨むことになったナポリだが、先週末のリーグ戦では最下位キエーボを相手に幾つかのポジションでターンオーバーを行い、クリバリの2ゴール、FWミリクのゴールによって敵地で3-1の勝利。公式戦4戦ぶりに白星を取り戻し、アーセナル戦に弾みを付けた。3点差以上を付けての完勝が求められる今回の一戦ではビルドアップの改善と共にチグハグだったアタッキングサードの連携を突き詰めたい。また、アウェイゴールを与えると突破が絶望的となるだけに相手の高速カウンターに対してクリバリらを中心にリスク管理を行いたい。
一方、2-0というスコア以上の内容で会心の勝利を手にしたアーセナルは、15日に行われたワトフォード戦でもFWオーバメヤンの相手GKのミスを誘発するゴールと今季リーグ戦で初となるアウェイゲームでのクリーンシート達成で1-0の勝利を飾った。ただ、同試合では開始10分に先制した直後に相手選手が一発退場となり、80分以上を数的優位で戦いながら多くのピンチを招く辛勝と今回のナポリ戦に向けてやや不安を残す内容に。2点のアドバンテージを持って臨む試合だが脆弱なメンタルを考えれば、守備的に戦いカウンターを狙うスタイルは受け身になり過ぎる危険をはらんでおり、前回対戦のようなアグレッシブなスタイルを選んで相手の心を折るアウェイゴールを奪うような戦い方がベターだ。
★崖っぷちの長谷部が大逆転に挑む~フランクフルトvsベンフィカ~
Getty Images
日本勢の希望を一手に引き受けるMF長谷部誠を擁するフランクフルトは、敵地で行われたポルトガルの雄との初戦で厳しい敗戦を喫することに。前半半ばの20分にDFエンディカのPK献上&一発退場でいきなりアクシデントに見舞われると、前半終了間際には数的不利の中でFWヨビッチの恩返しゴールが生まれて一時同点に追いつく。しかし、その直後に勝ち越しゴールを許すと、後半立ち上がりには19歳の新星FWジョアン・フェリックスに大会最年少でのハットトリックを達成されるなど、一気に点差を広げられた。それでも、元ポルトのFWパシエンシアの意地のゴールによって2つ目のアウェイゴールを奪い、2-4の大敗もわずかな希望を残して初戦を終えた。
ただ、熾烈なトップ4争いに身を置く国内リーグでは再び退場者を出した影響もあり格下アウグスブルクに1-3で敗れて公式戦2連敗に。逆転を目指す今回の一戦に弾みを付けることはできなかった。それでも、ヨビッチやFWレビッチい加えて公式戦2連発中のパシエンシアと攻撃陣の破壊力は抜群だけに逆転突破の可能性は十二分にある。その一方、重要となるのが直近のヴィトーリア戦でも4ゴールを挙げている相手攻撃陣をシャットアウトする守備面の仕事だ。この試合、リベロ起用が見込まれる長谷部には新星フェリックスやかつての同僚FWセフェロビッチらを完封するという難しいタスクが科される。
★リバプール戦完敗を払しょくできるか~チェルシーvsスラビア・プラハ~
Getty Images
優勝候補筆頭のチェルシーと初のベスト8進出となったスラビア・プラハの初戦は、順当な結果に落ち着いた。アウェイのチェルシーが主導権を握る形が続いたが、FWジルーら攻撃陣が精彩を欠き0-0のスコアで試合は終盤へと推移。その間にエースのMFアザールらをピッチに送り込んだチェルシーは86分にDFマルコス・アロンソがようやくゴールをこじ開けて思わぬ苦戦を強いられながらも敵地で1-0の先勝。
大きなアドバンテージを手にして圧倒的な強さを誇るスタンフォード・ブリッジに戻ることになったチェルシーだが、直近のリーグ戦ではリバプールとのビッグマッチに0-2のスコアで完敗。さらにDFリュディガーが負傷離脱を強いられるなど、心身共に大きな消耗を強いられている。この敗戦によって1試合消化試合が多い中、チャンピオンズリーグ(CL)出場圏外の5位に転落。来季のCL出場に向けてこのELの重みが強まる中、失うものがないスラビア・プラハ相手にきっちり勝ち切れるか。
★バレンシア絶対優位で臨む自治州ダービー第2戦~バレンシアvsビジャレアル~
Getty Images
今大会初の同国対決にしてバレンシア自治州ダービーとなったバレンシアvsビジャレアルの初戦は、互いに前半にPKのチャンスを得た中で1ゴールずつを奪い合い試合最終盤へ。このまま引き分け濃厚と思われたが、後半アディショナルタイムにMFヴァス、FWゴンサロ・ゲデスに連続ゴールが生まれてアウェイのバレンシアが3-1で先勝した。アウェイゴール3つを奪って初戦を制したバレンシアは直近のリーグ戦でもレバンテとのバレンシア・ダービーに3-1で快勝。CL出場圏内の4位セビージャと勝ち点3差の6位をキープ。ゲデスが2戦連発中とここに来てトップフォームを取り戻しており、今回のメスタージャでの一戦でも活躍が期待される。
対するビジャレアルは逆転突破に3点差以上の勝利が必要と厳しい立場に立たされているが、直近のジローナ戦ではFWチュクウェゼのゴールを最後まで守り切って公式戦5試合ぶりの白星を手にするとともに、15位に浮上して降格圏を脱出。依然として厳しい残留争いに巻き込まれているが、良い精神状態で今回の第2戦に臨めるはずだ。
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