ユナイテッドが2度のビハインドを追いつきドロー、勝ち切れなかったアーセナルは20戦無敗《プレミアリーグ》

2018.12.06 07:05 Thu
Getty Images
▽プレミアリーグ第15節、マンチェスター・ユナイテッドvsアーセナルが5日に行われ、2-2で引き分けた。
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▽4日前に行われた前節サウサンプトン戦を2点のビハインドを追いついて引き分けたものの、引き続きモウリーニョ監督の首が危うい8位ユナイテッド(勝ち点22)は、サウサンプトン戦のスタメンから7選手を変更。ポグバやルカクがベンチスタートとなってラッシュフォードやマティッチ、エレーラ、GKデ・ヘアが引き続き先発となった。
▽一方、前節トッテナムとのノース・ロンドン・ダービーを4-2で快勝した4位アーセナル(勝ち点30)は、トッテナム戦のスタメンから2選手を変更。ムヒタリアンと出場停止のジャカに代えてラムジーとグエンドウジを起用した。

▽共に[3-4-3]で臨んだ一戦。慎重な入りを見せたアーセナルに対し、5分にラッシュフォードがミドルシュートでオンターゲットを記録したユナイテッドが能動的に試合を進めていく。

▽ユナイテッドがボールを保持する静かな展開で推移していた中、徐々にダロットとバイリーの組むサイドをコラシナツが突いて揺さぶるアーセナルは、26分に先制した。左CKからスモーリングとの競り合いを制したムスタフィが強烈なヘディングシュートを叩きつけると、GKデ・ヘアが弾ききれない。そして、後方に逸れたボールをゴールライン上のエレーラがクリアしたかに思われたが、ゴールラインテクノロジーによって得点が認められた。
▽しかし30分、ユナイテッドがすかさず追いつく。枠の右を捉えたロホの直接FKはGKレノに弾かれるもルーズボールをボックス右ゴールライン際のエレーラが折り返し、マルシャルが押し込んだ。

▽失点したアーセナルは左足を負傷してプレー続行不可能となったホールディングが36分、リヒトシュタイナーとの交代を強いられる。リヒトシュタイナーは3バックの右に入り、ムスタフィが中央に、パパスタソプーロスが左に移った。

▽ハーフタイムにかけてはイエローカードが飛び交う荒い展開となるも、スコアは動かず1-1で前半を終えた。

▽後半から足を負傷した影響でラムジーに代わり、ムヒタリアンを投入したアーセナルに対し、後半もユナイテッドがボールを持つスタートとなると、59分にロホがミドルシュートでGKレノを襲う。

▽その後、足を痛めたマルシャルがプレー続行不可能となり、64分にルカクを投入したユナイテッドに対し、アーセナルはイウォビに代えてラカゼットを投入。3枚の交代枠を使い切って勝負に出た。

▽すると68分、ロホのミスパスをカットした流れからショートカウンターに転じたアーセナルは、ムヒタリアンのラストパスを受けたラカゼットがGKとの一対一を制し、勝ち越しに成功する。

▽だが、再びユナイテッドがすかさず追いついて見せる。ロホがロングフィードを送った流れからルカクが潰れると、コラシナツがクリアしきれず、ルーズボールをリンガードが押し込んだ。

▽失点後、アーセナルはオーバメヤンが2度決定的なシュートを浴びせるも、いずれもGKデ・ヘアが汚名返上とばかりにファインセーブで阻止する。

▽終盤にかけてはオープンな展開が続いた中、90分にアーセナルにビッグチャンス。バイリーのクリアが小さくなったところをカットしてゴール前になだれ込むと、最後はトレイラがシュート。しかし、GKデ・ヘアにセーブされた。

▽結局、試合は譲らず2-2のドロー。2度のリードを生かせなかったアーセナルだったが、20戦無敗としている。

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