当初はキングカズも知らなかったが「今となっては生活の一部」…Jリーグ女子マネージャー卒業のサトミキ、3年間の活動を回想

2018.01.31 14:20 Wed
©超ワールドサッカー
▽30日にJリーグの2代目女子マネージャーを卒業し、Jリーグ名誉マネージャーに就任したタレントの佐藤美希さん(24)が3年間の活動を回想した。

▽"サトミキ"の愛称でも親しまれた佐藤さんは。2015年に足立梨花さんの後を受け継ぐ形でJリーグ女子マネージャーに就任。3シーズンでJリーグ全54クラブのホームスタジアムに足を運んだほか、テレビや新聞など各メディアを通じてJリーグの魅力を発信してきた。
▽卒業を発表した佐藤さんは、30日に自身のオフィシャルブログを更新。就任当初の不安やエピソードを振り返り、3年間の活動の中で感じたサッカーの魅力について明かした。

「2015年から3年間、Jリーグ女子マネージャーを務めてさせていただきましたが、この度、『Jリーグ名誉マネージャー』に就任することになりました」

「この3年間、振り返ってみると、自分でも驚くほどとても大きな変化がありました。3年前までは、Jリーグどころか、サッカーの試合を観たことがなく、何人で行うスポーツかも分からない。サッカーの知識は、ドリブル、シュート、ゴール。ボールを蹴る競技。くらい。。」
「Jリーグ女子マネージャー就任時、取材を受けた時に三浦知良選手は知っていますよね?と記者の方から質問され、キングカズ?? カズさん??、、、、すみません。分かりませんでした」

「翌日のスポーツニュースには、このことが掲載され、もちろんカズさんにも伝わってしまいましたが、その後お会いした時に、とても紳士な対応をしてくださり、改めてカズさんについて調べてみると、カズさんのことを知らない人はいない!スポーツ界を代表する凄すぎる選手でこの瞬間、『私、終わったな。。』と思いました」

「他にも、クラブの1番の中心選手にチームの顔はどの選手ですか?と聞いてしまったり、クラブ名を間違えてしまったり、、今考えたらありえないことで、非常識で失礼なことばかりしてしまっていたと思います」

「JリーグをPRしていく上で、私自身が無知で最初はとても不安でしたし、頼りない姿ばかりお見せしてしまい、皆さんにも大丈夫なのか? と思わせてしまったと思います。それでも全54クラブ、全スタジアムを訪問したり試合のPRのため各都道府県のメディアに出演させていただき、スタジアムでサポーターの皆さんにお会いした際に、『番組観たよ!』『来てくれてありがとう!』『またスタジアム来てね!』などと温かいお言葉をたくさんいただけてとても心強かったです」

「私のコールやチャントをしていただいた時には、まさか私がしてもらえるとは思ってもいなかったので、もう嬉しすぎて何も言えなかった。私の誕生日に行った試合には、サポーターの皆さんがハッピーバースデーを歌ってくださったのは最高のプレゼント!!」

「皆さんから"サトミキ"と名前を呼んでいただいて、気軽に声をかけてもらえるだけで、Jリーグ女子マネージャーだと認めてもらえているんだと自信がついたし、本当に幸せでした!」

「そして、多くの発見もありました」

「試合会場では、地域の方々、スタッフの方々が様々なイベント、ブースを開き、お祭りのように人で溢れかえっていて、こんなにもJリーグが盛り上がっていることに初めて気付くことができ、各クラブのマスコットの人気ぶりにもびっくり。みんな可愛い! それぞれ個性があって、ジェスチャーやホワイトボードを使って会話ができて、会うと元気をくれました!」

「初めて行く県では、空き時間に観光地に行ったり特産物を食べたり、、その土地の文化も学び、アウェイ戦の楽しみ方も知りました。私が地方に行ったらすることは、地酒を飲むこと!笑」

「スタッフさんにオススメの地酒を教えてもらって、飲み過ぎることもたまーーにありました(*^^*)笑 でもその土地の美味しいご飯を食べて、美味しいお酒を飲むことは、普段あまり行くことのできない県での楽しみ方でもありますよね!!」

「そして、一番の目的、試合!! 就任1年目はどこを見ていいのか分からず、ただボールを追って見ているだけでしたが、注目選手を探したり、ピッチ内だけでなく、スタンド席やベンチまで見ていると、いろんなところが気になるようになっていきました」

「試合前のウォーミングアップは、試合中では見られない選手の笑顔を見ることができたりシュート練習でその日の調子が何となく分かったり。キックオフ直前は、選手独自のルーティンがあったり、円陣を組んだ後クラブによって、ハイタッチをしたり散らばったりする違いを見つけるのも面白かったです」

「試合中の間近で見る選手の激しいプレーは見入ってしまいます。走れなくなる限界までプレーをし続ける姿を見ていると胸が痛くなるときも多々ありました。ベンチで声を張って選手に指示をする監督。監督が、選手が飲むドリンクを飲んだり、ピッチサイドにボトルを並べたりする姿を見ると、ちょっと気分が上がります。笑」

「サブの選手がピッチサイドでアップをしている姿を見るのも好き。試合後半には、ユニホームに着替える選手を見つけると、この選手入るんだ!どの選手と交代するのかなー? と予想したりもしていました。選手と同じように走り続けるレフリーの方も凄いなーとか。あの一瞬一瞬をすぐに判断できるのって凄すぎますよね!?」

「そして、試合を盛り上げるためにフルタイムで応援し続けるサポーターの団結力に圧倒されます。ゴールが決まった瞬間、勝利が決まった瞬間の歓声には毎回鳥肌が立ちました。ビッグフラッグやコレオグラフィーを見るのも楽しみです」

「初めてブーイングを見た時には、応援しているクラブで選手は必死に戦っているのに、そこまでするの? と思う時もありましたが、試合を見れば見るほどクラブの歴史やサポーターのクラブに対する思いが分かっていき、これも愛情なのだと気付かされました」

「私が行く試合で負けてしまうと、もう来ないでほしいと言われる時もありました。その時は、本当に私取り憑かれているのかなー? とか思ったり。。
正直、ちょっと哀しかったです」

「でも、そう言いたくなる気持ちも分かります!! 応援しているクラブには勝ってほしい。ただJリーグが好きなだけでなく、クラブがもっと強くなってほしい。一緒に戦っているんだ。ということを知ったからです」

「移動が大変でも、天候が悪くても、クラブのために応援して、抱き合って涙を流しながら喜んだり悔しがったり。熱い思いがなければここまでできないと思います。全力で戦う選手、全力で応援するサポーター、全力でクラブを支えるスタッフの方々や地域の方々の愛情と努力にとても感動し何度も勇気付けられました」

「そして、Jリーグに携わっていくうちに、この魅力に引き込まれ、次第にファンになっていきました。日々、Jリーグの情報をチェックしたりサッカー番組や雑誌を見たり、、自宅のテレビ録画欄はサッカー関連の番組ばかりになっています!!」

「Jリーグ女子マネージャーの活動がきっかけとなり、Jリーグが好きになりましたが、今となってはJリーグ、サッカー観戦や情報チェックが趣味の1つとなり、生活の一部となって、楽しみが増えたことを嬉しく思います」

「この3年間、毎週試合を楽しみにしていると、1週間、1ヶ月、1年が過ぎるのはあっという間! 試合が楽しみでモチベーションになり日々お仕事や学業に励むサポーターの気持ちもものすごく分かります」

「こうした思いをもっと多くの方に味わっていただきたいです。これまで温かく見守ってくださったメディアの方々、各クラブのサポーター、選手、スタッフの方々には心から感謝しています。各クラブマスコットのみんなも!! いつも可愛くて癒されました♪サポーターからも大人気のマスコット。仲良くしてくれてありがとう(*^^*)」

「そして、前任の足立梨花さん。常に気にかけてくださって、色々とアドバイスもいただきました。梨花さんが3年間JリーグのPR活動をしてくださったおかげで、Jリーグ女子マネージャーの存在をサポーターの皆さんに知っていただけました。ここまでサポーターの方々と関わることができたのも梨花さんがいたからです」

「最後に、Jリーグ女子マネージャーに任命してくださったJリーグ関係者の方々。ゼロからのスタートで、3年間JリーグのPR活動を私に任せてくださり、数えきれないほど多くの貴重な経験をさせていただきありがとうございました」

「Jリーグ女子マネージャーの活動はここで区切りとなりますが、もっとJリーグの知識を増やして、これからは「Jリーグ名誉マネージャー」の名に恥じないように、引き続き頑張っていきます! 引き続き、Jリーグ、日本サッカーを応援していきますので、今後ともよろしくお願い致します」
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