C大阪に初タイトルをもたらせた尹晶煥監督「本当に素晴らしいことをやってのけた」《ルヴァンカップ》

2017.11.04 17:35 Sat
©超ワールドサッカー
▽4日、2017JリーグYBCルヴァンカップ決勝のセレッソ大阪vs川崎フロンターレが埼玉スタジアム2002で行われ、C大阪が2-0で勝利。大会初優勝を飾ったC大阪は、クラブ史上初のタイトル獲得となった。

▽試合後、C大阪の尹晶煥監督が記者会見に出席。試合を振り返るとともに、自身も現役時代にプレーしたC大阪が初タイトルを獲得したことについてコメントした。
◆尹晶煥監督 (セレッソ大阪)
──試合を振り返って
「今日、この場にたどり着くまでは簡単な道ではなかったです。ただ、私の全選手がここまで1度も負けることなく、優勝できるとは思いもしませんでしたが、本当に素晴らしいことをやってのけたなと思います。選手たちにありがとう、そしてご苦労さんというメッセージを送りたいです」

「今日の決勝には、今までルヴァンカップにあまり絡んでいなかった選手が中心となってプレーしました。この前まで、ルヴァンカップで走ってきた選手の分まで頑張って出し切ってくれましたし、責任感を持って、最後まで走り切ってくれました」

「我々が優勝したのは選手だけでなく、大勢のサポーターの皆さんと、フロント、コーチングスタッフ、すべての方々が最善を尽くしたので、こういった結果が得られたと思います」
「私も監督になって初めての優勝なので、どうやって表現していいかわかりませんが、本当に最高の気分です。少し、首も痛いです(笑)緊張し過ぎて、寝違えたと思います」

「選手たちが最後の最後まで最善を尽くしてやってくれましたし、私は幸せなチームに来たと思います。これが決して終わりではありません。まだ天皇杯もありますし、リーグも3位以内に位置しています。最後の最後まで集中して、大きなケガなく今シーズンを終えられればと思います」

──セレッソ大阪にとって歴史的な日になったが、どういった意味があるか。また、今日の優勝は来年のリーグにどういった影響があるか
「川崎といえば、17年前のことを思い出します。優勝を目の前にして、優勝を逃した記憶が蘇ります。17年たって、やり返すことができたと思います」

「歴史というものは、こういう風に勝って歴史を書き換えられると思います。今日の勝利で、セレッソの新しい歴史が加わると思います。私自身の歴史も、新しいものが始まりました」

「今の私の選手たちは、やろうとすること、チームでやることを全うすることが180度変わって来たと思います。これからは波がなく、今までやって来たことを続けて出すことが大事になると思います。そうすることができれば、より一層怖いチームになれると思います」

──ゲームプランと勝利につながった要因は
「こんなに大勢の観客の前でプレーすることは簡単なことではありません。意欲的に、そして緊張し過ぎてもダメですし、しなさ過ぎるのもダメです。平常心を持つことは簡単ではないですが、そういった部分が相手より良く表現できたと思います」

「試合に関しては、相手の隙を上手く突けたと思いますし、それを上手く得点につなげることができました。試合のポイントだったと思います」

「実はもっとボールを保持しながら試合を運べればと思っていましたが、思ったより早い時間帯に得点できて、それによって上手くいかない部分もありました。最後の最後まで堅守で相手を止めることは力だと思いますし、チームワークだったと思います」

──早い時間帯に先制したことで引いてカウンターを狙う形になったと思う。望んでいたプランではないが、勝負という意味では良かったのではないか
「前線にいる選手は凄く能力のある選手なので、前線でボールを保持しながら回せるとは思っていました。ただ、気持ちが早まったせいか、単発の攻撃が多く、自然と守備に切り替えるしかなかったです」

「改善しようとして、後半も前から行こうとしましたが、思っている、気持ち通りにできないのがサッカーです。選手たちの間で話して、自然とそういった形になり、その形も持って試合に臨みました」

「最後の最後で点を決めて勝ちましたが、もう少し早く得点できれば、円滑に勝てたのかなと思います」

──守備をやる意識を植え付けたと思うが、それが今日の勝利につながっているように感じるが
「今年最初に選手と話したことが今も続いています。選手たちが高い意識を持ってやってくれているので、出し続けてプレーできていると思います」

「ただ、守備することばっかりでは、失点しないとは言い切れません。相手の良いところ、長所を選手たちが知っていて、出せなくすることが良く当たっていた試合だと思います」

「今年はそれがずっと上手く機能していて、良い結果がついて来ていると思いますが、サッカーは失点0で1得点でも勝てます。まずは失点しないことが大事ですが、やっぱりどうやって守備をするかが大事です。それを今選手たちは凄く良くやっていると思います」

──前半はサイド攻撃で守備が崩される部分があったが、後半はしっかりと対応できたように思えるが
「前半にピンチだと思ったシーンもありましたが、選手たちはプレーも良かったですし、距離感が凄く良かったです。後半に入ってもっと守備が堅くなったということは、選手たちが勝つために、その部分で高い集中力で臨んでいたと思います。前後半の差は、そういったところだと思います」

──「俺たちのルヴァンカップ」といっていたが、チームの団結力はどのように作っていったのか
「リーグ戦のメンバーとルヴァンカップのメンバーを完全に分けてやっていました。リーグ戦で良くなった時、ルヴァンカップで出場していた選手たちの走る姿、姿勢が、リーグ戦で出ている選手たちの動きに影響を与えたと思います」

「大変なハードなスケジュールの中でルヴァンカップが始まったので、2グループに分けてやらなければいけない状況でした。でも、ルヴァンカップに出場している選手の姿が、監督の立場から言うと、もう1度チャンスを与えたいと思うようなものでした」

「今日の試合のメンバーも凄く悩みました。タイトルを獲るためには何かを犠牲にしなければいけないと思ったので、こういったメンバー構成になりました。優勝できたからこういった話もできますが、今日の決勝に出場できなかった選手はピッチに立つことはできなかったですが、全選手がお互いに抱き合って祝福している姿を見たら、良いチームになっているという気がしました。一気にチームが良くなるということは難しいので、私が選手に言えることは全て言いました」

「全選手を信じて起用し、選手たちがそれに応えてくれたので、信頼感が高くなったと思います。その結果、こういったチームになったと思います。私のチームはいつも凄く雰囲気がいいです。練習はハードで厳しいですが、選手たちは顔に出さずに元気に楽しんでやっているので、1つのチームの力として大きくなっていると思います」

──先制ゴールを決め、MVPを受賞した杉本健勇について
「去年と比べてみたら、凄く大きな存在感を発揮していると思います。シーズン中盤ぐらいに、少し歪みが出た部分がありましたが、盛り返して、自分がやるべき仕事、どうしたらいいかに気付いて、より怖い選手になれると思います。皆さんも期待していても良いと思います。明日から日本代表に合流するので、応援してもらいたいです」
関連ニュース

【Jリーグ出場停止情報】9失点大敗の岩手MF水野晃樹が金沢戦で出場停止

Jリーグは30日、明治安田Jリーグの出場停止選手を発表した。 シーズン序盤戦を終えた各リーグ。次節は出場停止者がわずか1名という状況に。明治安田生命J3リーグのいわてグルージャ盛岡MF水野晃樹のみが出場停止となる。 水野は28日に行われた明治安田J3第11節の福島ユナイテッドFC戦に後半頭から出場。前半だけで6ゴールを奪われるという失態を演じていたチームを立て直すべく出場したが、67分、74分と2度のイエローカードをもらい退場となっていた。なお、試合は9-0の惨敗に終わっていた。 【明治安田J3リーグ】 MF水野晃樹(いわてグルージャ盛岡) 第12節 vsツエーゲン金沢(5/3) 今回の停止:1試合停止 【YBCルヴァンカップ】 DF濃野公人(鹿島アントラーズ) 3回戦 vsFC町田ゼルビア(5/22) 今回の停止:1試合停止 FW野田隆之介(FC琉球) 3回戦 vsセレッソ大阪(5/22) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 2024.04.30 18:20 Tue

【Jリーグ出場停止情報】琉球FW野田隆之介はルヴァンカップ3回戦欠場に

Jリーグは22日、明治安田Jリーグの出場停止選手を発表した。 今回はミッドウィークに行われたルヴァンカップが更新対象に。FC琉球からはFW野田隆之介が累積警告で1stラウンド3回戦を欠場する運びとなった。 レッドカードを受けた奈良クラブFW関口智也も処分対象だが、こちらはチームの敗退に伴って、今週末の明治安田J3リーグで1試合出場停止となった。 【明治安田J1リーグ】 DFハ・チャンレ(名古屋グランパス) 第10節 vs浦和レッズ(4/28) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J2リーグ】 DF蜂須賀孝治(ブラウブリッツ秋田) 第12節 vs横浜FC(4/28) 今回の停止:1試合停止 MF前田椋介(水戸ホーリーホック) 第12節 vs藤枝MYFC(4/27) 今回の停止:1試合停止 DFンドカ・ボニフェイス(横浜FC) 第12節 vsブラウブリッツ秋田(4/28) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF川島將(藤枝MYFC) 第12節 vs水戸ホーリーホック(4/27) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FW松田力(愛媛FC) 第12節 vsヴァンフォーレ甲府(4/27) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J3リーグ】 FW関口智也(奈良クラブ) 第11節 vsY.S.C.C.横浜 今回の停止:1試合停止 【YBCルヴァンカップ】 DF濃野公人(鹿島アントラーズ) 3回戦 vsFC町田ゼルビア(5/22) 今回の停止:1試合停止 FW野田隆之介(FC琉球) 3回戦 vsセレッソ大阪(5/22) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 2024.04.26 10:40 Fri

3回戦の組み合わせが決定! 波乱続発によりJ1勢vs下位カテゴリーのカード多数【YBCルヴァンカップ】

Jリーグは24日、YBCルヴァンカップ2回戦の9試合が終了。3回戦のキックオフ時刻、スタジアムを発表した。 今シーズンからJ1、J2、J3の全60クラブが参加するトーナメント方式に変更となったルヴァンカップ。17日の2回戦ではJ1クラブが出場し、1回戦を勝ち上がった下部リーグのクラブとの試合となった。 17日に先んじて行われた11試合では、下剋上を果たしたのがジュビロ磐田相手に1-0で勝利したV・ファーレン長崎のみだったが、24日は各地で波乱続発。J2のブラウブリッツ秋田、J3のFC琉球、AC長野パルセイロがそれぞれJ1勢を下し、J3のカターレ富山もPK戦の末にJ2首位の清水エスパルスを破った。 17日の時点で決まっていたのはFC町田ゼルビアvs鹿島アントラーズの1カードのみだったが、全20試合を終えて残りの9カードも決定。それぞれ22日(水)の19時に試合が行われる。 J2のチームでは長崎が浦和レッズ、秋田がアルビレックス新潟、横浜FCが名古屋グランパスと対戦。J3のチームでは、琉球がセレッソ大阪、長野が北海道コンサドーレ札幌、富山がヴィッセル神戸と対戦する。 ◆3回戦 [38] 5/22(水) 《19:00》 カターレ富山 vs ヴィッセル神戸 [富山県総合運動公園陸上競技場] [39] 5/22(水) 《19:00》 東京ヴェルディ vs サンフレッチェ広島 [味の素スタジアム] [40] 5/22(水) 《19:00》 V・ファーレン長崎 vs 浦和レッズ [トランスコスモススタジアム長崎] [41] 5/22(水) 《19:00》 FC町田ゼルビア vs 鹿島アントラーズ [町田GIONスタジアム] [42] 5/22(水) 《19:00》 横浜FC vs 名古屋グランパス [ニッパツ三ツ沢球技場] [43] 5/22(水) 《19:00》 柏レイソル vs アビスパ福岡 [三協フロンテア柏スタジアム] [44] 5/22(水) 《19:00》 FC琉球 vs セレッソ大阪 [タピック県総ひやごんスタジアム] [45] 5/22(水) 《19:00》 ブラウブリッツ秋田 vs アルビレックス新潟 [ソユースタジアム] [46] 5/22(水) 《19:00》 サガン鳥栖 vs FC東京 [駅前不動産スタジアム] [47] 5/22(水) 《19:00》 AC長野パルセイロ vs 北海道コンサドーレ札幌 [長野Uスタジアム] 2024.04.25 00:47 Thu

各地で波乱続発! J3琉球が白井陽斗の恩返し弾でG大阪に勝利、J2秋田&J3長野が延長の末にJ1勢下す【YBCルヴァンカップ】

24日、YBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦の9試合が各地で行われた。 2024シーズンから新方式となり、J1からJ3までの全60クラブが出場する同大会は、2回戦からJ1勢が登場。本日の試合では多くの番狂わせが起こった。 J3・6位のFC琉球は、J1・6位のガンバ大阪とホームで対戦。先手を取ったのは琉球で、ボックス手前で味方の落としを受けた富所悠が右足シュートを決めた。 G大阪は後半頭に鈴木徳真のミドルで追いついたが、76分に琉球が勝ち越し。最終ラインの裏へ抜け出したG大阪出身の白井陽斗がGKとの一対一を制して恩返し弾を決め、2-1で下剋上に成功したFC琉球が3回戦進出を決めた。 ブラウブリッツ秋田vs湘南ベルマーレ、AC長野パルセイロvs京都サンガF.C.の2試合はどちらも延長戦で決着。秋田は54分に先制されながらも、青木翔大が74分に同点ゴールを奪う。1-1で迎えた延長前半7分、ピッチに立ったばかりの小松蓮が味方のクロスを押し込んで逆転ゴールを決め、J2秋田がJ1湘南を2-1で下した。 長野は前半のうちに京都に2点を先行されたが、三田尚希のゴールで1点差に詰め寄りハーフタイムへ。さらに84分、黒石貴哉のゴールで追いつくと、延長後半4分には左CKから杉井颯が逆転弾。こちらは3-2のスコアでJ3長野がJ1京都を破っている。 ファジアーノ岡山vs横浜FC、カターレ富山vs清水エスパルスは延長戦でも決着がつかずPK戦に突入。J3富山がJ2首位を走る清水とのPK戦を制した一方、延長戦にも1点ずつを追加したJ2同士の対決は、横浜FCに軍配が上がった。 その他の結果は以下の通り。 ◆1stラウンド2回戦 ▽4月24日 奈良クラブ 0-6 サンフレッチェ広島 カターレ富山 0-0(PK6-5) 清水エスパルス ファジアーノ岡山 3-3(PK3-5) 横浜FC FC琉球 2-1 ガンバ大阪 ブラウブリッツ秋田 2-1 湘南ベルマーレ ロアッソ熊本 0-1 サガン鳥栖 AC長野パルセイロ 3-2 京都サンガF.C. ザスパ群馬 1-3 柏レイソル ガイナーレ鳥取 2-5 浦和レッズ ▽4月17日 いわてグルージャ盛岡 0-1 セレッソ大阪 ヴァンラーレ八戸 1-2 鹿島アントラーズ FC今治 1-2 ヴィッセル神戸 鹿児島ユナイテッドFC 0-1 東京ヴェルディ V・ファーレン長崎 1-0 ジュビロ磐田 ギラヴァンツ北九州 1-2 FC町田ゼルビア 大宮アルディージャ 0-2 名古屋グランパス 松本山雅FC 1-1(PK2-4) アビスパ福岡 いわきFC 0-2 アルビレックス新潟 Y.S.C.C.横浜 0-4 FC東京 アスルクラロ沼津 1-3 北海道コンサドーレ札幌 <span class="paragraph-title">【動画】古巣G大阪を下した白井陽斗の勝ち越し弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="sdgycaoHe24";var video_start = 174;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.24 22:35 Wed

【Jリーグ出場停止情報】名古屋DFハ・チャンレが浦和戦欠場、鹿島DF濃野公人はルヴァン杯町田戦が出場停止に

Jリーグは22日、明治安田Jリーグの出場停止選手を発表した。 明治安田J1リーグでは名古屋グランパスのDFハ・チャンレが警告の累積により出場停止。明治安田J2リーグではブラウブリッツ秋田のDF蜂須賀孝治、水戸ホーリーホックのMF前田椋介、横浜FCのDFンドカ・ボニフェイス、藤枝MYFCのDF川島將、愛媛FCのFW松田力が出場停止となる。 また、YBCルヴァンカップでは2回戦のヴァンラーレ八戸戦で2度の警告を受け退場した鹿島アントラーズのDF濃野公人が、3回戦で出場停止となる。 【明治安田J1リーグ】 DFハ・チャンレ(名古屋グランパス) 第10節 vs浦和レッズ(4/28) 今回の停止: 警告の累積による1試合停止 【明治安田J2リーグ】 DF蜂須賀孝治(ブラウブリッツ秋田) 第12節 vs横浜FC(4/28) 今回の停止:1試合停止 MF前田椋介(水戸ホーリーホック) 第12節 vs藤枝MYFC(4/27) 今回の停止:1試合停止 DFンドカ・ボニフェイス(横浜FC) 第12節 vsブラウブリッツ秋田(4/28) 今回の停止: 警告の累積による1試合停止 DF川島將(藤枝MYFC) 第12節 vs水戸ホーリーホック(4/27) 今回の停止: 警告の累積による1試合停止 FW松田力(愛媛FC) 第12節 vsヴァンフォーレ甲府(4/27) 今回の停止: 警告の累積による1試合停止 【YBCルヴァンカップ】 DF濃野公人(鹿島アントラーズ) 3回戦 vsFC町田ゼルビア(5/22) 今回の停止:1試合停止 2024.04.22 17:25 Mon
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly