ドルトムントでの苦境を振り返るニューカッスルMF「あそこでは監督からの信頼がなかった」

2017.10.28 11:05 Sat
今夏ドルトムントからニューカッスルに加わったU-21スペイン代表MFミケル・メリーノは、イギリス『ガーディアン』でドルトムント時代を振り返りつつ、新天地で幸せを手にした様子をうかがわせている。

2016年夏にオサスナからドイツに渡ったメリーノは、当時ドルトムントを率いていたトーマス・トゥヘル前監督の下で公式戦9試合のみに出場。そのうち、2試合にしか先発出場できず、インパクトを残せなかった。最終的にはプレミアリーグに復帰したニューカッスルに移籍し、新天地では既にドルトムントでの1シーズンと同じ出場試合数を記録している。

ドイツでの苦境について「ドルトムントでは監督からの信頼がなかった」と振り返るメリーノだが、「僕は去年と同じ選手だけど、ここでは監督が自分の力を信じてくれている。それが一番の違いだね」とラファエル・ベニテス監督との良好な関係を強調。同胞の監督について、次のように続けた。

「ラファからたくさん学べている。自分はゲームを読むことが昔から得意だったけど、今はさらに良く理解できてきていると思うね。彼は戦略の細かいところまで見ていて、とても小さなことでも大事になり得ることを教えてくれる。練習ではとてもプロフェッショナルな姿勢を見せ、みんなに完全に集中して臨むことを求めるが、ピッチの外では本当にナイスガイだよ。いつも面倒を見てくれるんだ」

『ガーディアン』はメリーノを、同じくバスク出身である元スペイン代表MFのシャビ・アロンソのプレーを思わせると紹介。将来スペインのフル代表に呼ばれる可能性について同選手は「ニューカッスルでプレーを続ければ、その可能性もあるだろう」と自信を覗かせつつ、「スペインで育てば、ティキ・タカができることが求められ、僕もそういったサッカーは好きだ。でも、僕には他のこともできる。ボールを上手く扱うのもそうだが、背が高く、フィジカルにも強いので、完成型のMFを目指すよ」と意気込みを語っている。

ニューカッスルはプレミアリーグ第9節消化時点で7位に位置。そんな中、メリーノは21日のクリスタル・パレス戦で決勝弾を挙げ、プレミアリーグでの初ゴールをマークした。今夏にスペインに戻る選択肢もあったと見られる同選手だが、新たな挑戦を選んだことでついに幸せをつかむことができたのかもしれない。

提供:goal.com

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