女子W杯オールスターが発表!なでしこからは有吉、宮間、阪口、宇津木が選出!

2015.08.18 10:30 Tue
▽国際サッカー連盟(FIFA)は17日、6月から7月にかけてカナダで開催された女子ワールドカップ(W杯)2015のオールスターメンバー23名を発表した。なでしこジャパンからは、DF有吉佐織(日テレ・ベレーザ)、MF宮間あや(岡山湯郷Belle)、MF阪口夢穂(日テレ・ベレーザ)、MF宇津木瑠美(モンペリエ/フランス)の4名が選出されている。

▽このオールスターメンバーは、FIFAのテクニカル・スタディ・グループ(TSG)によって作成されたテクニカル・レポートを元に選出。レポートは52試合の分析や、様々なレポート、技術的、戦術的な分析、審判の報告書など多岐にわたっている。
▽今回発表されたメンバーには、決勝で日本に勝利し優勝を果たしたアメリカから最多の5名が選出。日本戦でハットトリックを達成し、大会得点王に輝いたロイドやゴールデングローブを受賞したGKソロらが選ばれている。また準優勝の日本からは前述の4名、3位決定戦を戦ったイングランド、ドイツからは3名ずつが選出されている。今回発表されたメンバー23名は以下の通り。

◆GK
ナディーネ・アンゲラー(ドイツ)
カレン・バースリー(イングランド)
ホープ・ソロ(アメリカ)

◆DF
有吉佐織(日本)
ルーシー・ブロンズ(イングランド)
カダイシャ・ブキャナン(カナダ)
ステファニー・ホートン(イングランド)
ジュリー・ジョンストン(アメリカ)
ミーガン・クリンゲンバーグ(アメリカ)
ワンディ・ルナール(フランス)
◆MF&FW
ラモナ・バッハマン(スイス)
リサ・デ・バンナ(オーストラリア)
アマンディーヌ・アンリ(フランス)
エリス・ケルロンド・ナイト(オーストラリア)
ウジェニー・ル・ソマー(フランス)
カーライ・ロイド(アメリカ)
アンニャ・ミッターク(ドイツ)
宮間あや(日本)
ミーガン・ラピノー(アメリカ)
阪口夢穂(日本)
セリア・サシッチ(ドイツ)
エロディ・トマ(フランス)
宇津木瑠美(日本)
関連ニュース

W杯連覇の元アメリカ女子代表コーチにパワハラ疑惑…現在は女子大で指導も選手が言葉の暴力訴え「きみたちはダメだと罵るだけ」

元アメリカ女子代表アシスタントコーチで、現オレゴン大学女子サッカー部の監督を務めるグレアム・アベル氏に、ハラスメント疑惑が浮上している。アメリカ『オレゴニアン』が伝えている。 アベル氏は2015年、2019年と、アメリカの女子ワールドカップ(W杯)連覇を支え、2020年から同職に就いた。 大学では新型コロナウイルスの影響から解かれた2021年が9勝4敗6分、2022年が4勝8敗7分という成績に終わり、昨年は0勝16敗3分の未勝利に。今季前には12人の選手が卒業や転校でチームを離れることとなった。 これは名簿の41%を占め、全米大学体育協会(NCAA)の調べで2022年に移籍ポータルに入った同カテゴリーの学生がわずか13%だったことを考えると、異例の数字と言える。 同紙は過去に在籍していた14人の元選手にインタビューを実施。匿名ながらうち12人が詳細を語り、全員がアベル氏から暴言を受けたと述べた。この中には前述の今季移籍組6人が含まれているとのことだ。 「彼はスタッフ全員をロッカールームから遠ざけたあと、ゴミ箱を蹴り、ホワイトボードを投げ、ゴミ箱の上に座って叫び始めました。試合でどのようなミスしたのかを教えて欲しいと思い、私と別の選手がそう伝えたのですが、彼は『きみたちはダメだ』と罵るだけでした」 複数の選手によると、試合後のアベル氏の暴挙には、物を投げる行為も含まれており、危うく選手2人の頭に水筒が当たりそうなったこともあったという。練習では間違ったタッチやミスと認識されると、強い言葉を投げかけられ、練習全体から外されることもあったようだ。 「彼は機会を与えてくれたのに、私はそれを無駄にしていると思っていました。けど、シーズンが終わってみると、シーズンを通して自分にどれほどの負担がかかっていたかが分かりました」 一方、別の選手は全体的にポジティブな経験を詳しく述べ、「普通のコーチング」だったと説明。2019年当時は代表選手のDFベッキー・サワーブランも「素晴らしい関係性」だったと述べており、見解には相違が見られる。 また、アベル氏も「私はコーチングの一環として脅迫的な発言や経済的影響を一度も使ったことはありません」と否定。大学側も、選手からの苦情を受けてシーズン後に見直した結果、アベル氏からの暴言や大学側の措置が必要となるような問題の証拠は見つからなかったと、独自の書面で声明を出している。 熱量、言葉の選び方や伝達方法は指導者にとっての難しい側面だが、受け手が精神的苦痛を感じるようであれば、改める必要がある。なお、アベル氏は今年が5年契約の最終年となっている。 2024.04.17 22:45 Wed

出産経て復帰のアメリカ女子代表MFジュリー・アーツが引退表明、15年女子W杯決勝ではなでしことも対戦

8月31日、エンジェル・シティFCのアメリカ女子代表MFジュリー・アーツ(31)が現役引退を発表した。 アーツは2014年のナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)のドラフト1巡目3位でシカゴ・レッドスターズから指名され、2021年までプレーした。 翌年はヒザの負傷と産休のためにピッチを離れたが、2022年8月の出産を経て2023年4月にエンジェル・シティで復帰。なでしこジャパンのMF遠藤純とチームメイトとなり、今季はリーグ戦7試合で1ゴールをマークしている。 アメリカ女子代表としても2015年カナダ女子ワールドカップ(W杯)、2019年フランス女子W杯と連覇を経験。今季のオーストラリア&ニュージーランド女子W杯ではチームはベスト16に終わったが、アーツは全4試合にフル出場した。 センターバックとボランチを兼任し、個人としても2017年、2019年と2度の全米最優秀女子サッカー選手選出。代表では通算122試合に出場し、20ゴール6アシストという数字を残した。 アーツは2023女子W杯後に代表引退を表明していたが、8月31日には自身のインスタグラムにて第一線から退くことも明らかに。「難しい感情と向き合った」が、「家族と離れて時間を費やすことはもはや不可能だと思いました」と、家族との時間を優先することを決めた。 「とても難しい感情と向き合いましたが、ブールを脱ぐという決断をしました」 「これまで関わったチームメイトやコーチ全員には、言葉では言い表せないくらい感謝しています。アスリートとしての日々は、互いに高め合い後押しをしてくれるチームメイトがあったからこそ可能でした。クラブ、サンタクララ、ユースチーム、NWSL、USWNTのチームメイト全員に『ありがとう』と伝えたいです」 「この半年は夢が叶ったようでした。妊娠後は、ワールドカップどころか、再び試合に戻るチャンスがあるかどうかも分かりませんでしたが、エンジェル・シティのスタッフや選手たちは、言葉では言い表せないほどのサポートでそれを可能にしてくれました」 「最高の自分になるためには、どれだけの犠牲が必要か知っています」 「(だからこそ)私が年齢を重ねて母親になった今、とても多くの要因が絡み合ってはいますが、家族と離れて時間を費やすことはもはや不可能だと思いました」 「選手たちは私に決して返すことのできない贈り物をくれました。おかげでプレーを息子と共有するという、私が望んでいた夢を実現することができました」 <span class="paragraph-title">【写真】2度W杯女王に輝いたアーツはトロフィーの掲げ方も斬新!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">A two-time <a href="https://twitter.com/hashtag/FIFAWWC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#FIFAWWC</a> champion and a rockstar on the field! <a href="https://t.co/kmZKFeqLhh">pic.twitter.com/kmZKFeqLhh</a></p>&mdash; FIFA Women&#39;s World Cup (@FIFAWWC) <a href="https://twitter.com/FIFAWWC/status/1697287137173872857?ref_src=twsrc%5Etfw">August 31, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.09.01 22:15 Fri

イングランド女子代表エレン・ホワイトとジル・スコットが引退表明、母国でのユーロ優勝を置き土産に

マンチェスター・シティは22日にイングランド女子代表FWエレン・ホワイト(33)が、23日に同代表MFジル・スコット(35)が引退を表明したと発表した。 ホワイト、スコットともに母国で開催されたユーロ2022にイングランド女子代表の一員として尽力。イングランドにおける56年ぶりの主要タイトルを置き土産にスパイクを脱ぐこととなった。 ホワイトは8歳からアーセナルの育成組織に所属し、2005年に16歳の時にチェルシーでトップチームキャリアをスタートさせた。 じん帯損傷に苦しんだリーズ・カーネギー(現:リーズ・ユナイテッド)を経て、2010年7月にアーセナルへと帰還。3年間で3度のリーグ優勝を含む、7つのタイトルを獲得した。さらにノッツ・カウンティ、バーミンガムを経て2019-20シーズンからはシティでプレー。シティでは3シーズンで公式戦90試合に出場し、34ゴールを挙げている。 イングランド女子代表としても、3度のワールドカップ(W杯)と3度の欧州選手権(ユーロ)を含む113試合に出場。52得点はライオネセス(イングランド女子代表の愛称)では最多、男女通じてもウェイン・ルーニーの53得点に次ぐ2番目の数字となっており、なでしこジャパンもたびたび苦渋をなめさせられた。 オリンピックにはイギリス代表として2012年のロンドン大会、2021年の東京大会に出場している。 スコットは、2004-05シーズンからサンダーランドでシニアのキャリアをスタートし、エバートンで地位を築く。2013年末に女子チームをプロ化したシティへ加入し、コンチネンタルカップ優勝へ貢献すると、通算でもその他6つの国内タイトルを獲得。クラブ史上3位となる194試合に出場した。 ライオネセスでも中盤を支え続けたレジェンドの代表キャップ数は「161」。ファラ・ウィリアムズに次ぐ、男女通じて歴代2位の記録だ。通算27ゴールをマークし、W杯、ユーロのいずれも4大会に出場。ホワイト同様、イギリス代表として2度のオリンピックを経験している。 <span class="paragraph-title">【動画】日本もやられたホワイトのW杯でのゴールをプレイバック</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">.<a href="https://twitter.com/ellsbells89?ref_src=twsrc%5Etfw">@ellsbells89</a> goals on repeat?<br><br>Don&#39;t mind if we do... <a href="https://twitter.com/Lionesses?ref_src=twsrc%5Etfw">@Lionesses</a> | <a href="https://twitter.com/hashtag/FIFAWWC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#FIFAWWC</a> <a href="https://t.co/bM7bOhfCjC">pic.twitter.com/bM7bOhfCjC</a></p>&mdash; FIFA Women&#39;s World Cup (@FIFAWWC) <a href="https://twitter.com/FIFAWWC/status/1561757072332656642?ref_src=twsrc%5Etfw">August 22, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.08.24 21:10 Wed

女子W杯準優勝のなでしこメンバーに300万円の特別ボーナスが支給

▽日本サッカー協会(JFA)は16日、2015年度第7回理事会を開催。FIFA女子ワールドカップ(W杯)2015のカナダ大会で準優勝の成績を収めたなでしこジャパンの登録メンバー23名に300万円、スタッフ7名に30万円の特別ボーナスを支給することを提案し、これが承認されたと発表した。 ▽理事会後の記者報告会に出席した原博実専務理事は、「理事会において、登録メンバー23名に300万円、スタッフ7名に30万円を特別ボーナスとして支給することが提案され、承認されました」と報告。ペイメント規定で定められた配当(日当、大会ボーナス、試合ボーナス)に上乗せされる形で、選手には今回の300万円が支給される。 ▽JFAは、2011年のドイツ大会時の賞金額(準優勝は100万ドル)を基準として予算を組んでいたが、今年1月に発表されたカナダ大会の賞金額(準優勝は130万ドル=約1億6100万円)が増額されたことや、為替レートの変動といった事情に加え、なでしこジャパンの功労を評価し、JFAからの特別ボーナス支給を決定した。 ▽なお、佐々木則夫監督やコーチ陣は成功報酬を含めた契約をJFAと事前に交わしているため、今回のスタッフ7名(ドクター2名、アスレチックトレーナー2名、テクニカルスタッフ2名、キッドマネージャー1名)には含まれていない。 2015.07.16 19:20 Thu

【コラム】「らしさ」を貫いたなでしこジャパン

▽5-2という衝撃的なスコアで幕を閉じた女子ワールドカップ(W杯)。敗戦から一夜明け、7日になでしこジャパンのメンバーが帰国した。優勝まであと一歩のところでの大敗は、多くの人に衝撃を与えたはずだ。しかし、帰国後の取材で選手たちは決勝での敗戦を冷静に受け止めていた。 「対策はしていましたが、それを上回ってくることを相手がしてきた」(大儀見優季) 「その時の選択できる判断、プレーは全てを懸けてやった」(宮間あや) 「持っている力を全て出し切った結果だと思う」(澤穂希) 「全力で戦ったので悔いもない」(大野忍) ▽その他の選手も含め、多くの選手が自分たちの力を出し切ったと話してくれた。そして、ロンドン五輪に続きなでしこの前に立ちはだかったアメリカとの実力差があることも、しっかりと冷静に受け止めていた。連覇に多くの期待が集まる中、準優勝という成績に終わったものの、この結果はなでしこにとって大きな意味があったように思う。 ▽大会前から、チームを率いる佐々木則夫監督は常々“チャレンジ”という言葉を使ってきた。王者でありながら“チャレンジ”という言葉に疑問符がついた人もいたかもしれない。しかし、これは何も弱気になった発言ではなく、実際の本大会でもなでしこ「らしさ」を貫く“チャレンジ”をしながら、2大会連続の決勝進出を勝ち取った。 ▽思い起こせば1年前、「自分たちらしい」という言葉が大きくクローズアップされた。 ▽ブラジルW杯に臨んだ日本代表は、1分け2敗でグループステージ敗退に終わった。W杯敗退後、選手たちの口から出た「自分たちらしいサッカーができなかった」という言葉が大きく取り上げられていたが、一体「自分たちらしさ」とは何なのだろうか。佐々木監督、そして選手たちの話を聞いて一つの結論に辿り着いた。 ▽ショートパスを繋ぐ、サイドから崩す、ロングボールで裏を狙う…このような個々のプレーを「自分たちらしさ」と捉えることもできるだろう。しかし、なでしこの選手たちが口にする「自分たちらしさ」はプレーの話ではなく、「諦めないで戦う」というメンタル面の話だった。 <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20150710_72_480_000.jpg" alt="" width="290px" /></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽それは大敗に終わった決勝戦を見ても分かる。試合開始わずか3分に先制を許したなでしこだったが、選手たちはキャプテンの宮間の下に集まり声を掛けあった。さらに、クリアミスをホリデーに叩きこまれ3失点目を喫した直後、なでしこはピッチ上で円陣を組んだ。しかし、その直後にロイドのロングシュートが決まり、気持ちが切れてしまう可能性は大いにあった。1年前のブラジルW杯準決勝ブラジルvsドイツの結果が頭をよぎった人も多かったのではないか。しかし、なでしこは下を向かずに走り続け、前半に大儀見のゴールで1点を返した。 ▽後半も得点直後に失点し、さすがに気持ちが折れるかと思われたが、その後も前からボールを追いかけ、ゴールを目指して攻め続けた。結局、その後はスコアを動かすことができなかったが、なでしこは最後まで戦う姿勢を見せてくれた。 ▽結果だけを見れば、決勝で5-2と大量失点を喫して敗れ、連覇にあと一歩及ばずというところだろう。しかし、「自分たちらしさ」を貫いて真っ向勝負を仕掛けた結果であれば、悔しさは残るものの自信を持っていられるはずだ。戦い方ではなく心の「らしさ」を貫いたなでしこたちは、この先も自信を持って世界に挑戦できることだろう。 <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20150710_6_480_000.jpg" alt="" width="290px" /></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽当然ながら、メンタルだけで勝てるほど甘い世界ではない。フィジカル、戦術、技術など、様々な国と比較すれば、なでしこがアメリカやドイツなど強豪国に劣っている部分はまだまだある。それでも、「諦めない」という姿勢を見せ続け、日本中を沸かせ、連覇にあと一歩まで迫ったなでしこジャパン。来年に控えるリオ五輪の出場権を獲得し、「らしさ」を見せ続けて頂点に立ってもらいたい。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2015.07.10 14:15 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly