【特集】なでしこの前に立ちはだかるオレンジ軍団
2015.06.23 20:00 Tue
▽24日、なでしこジャパンはカナダ女子ワールドカップ(W杯)2015のラウンド16でオランダ女子代表と対戦する。連覇を目指し今大会に挑んだなでしこジャパンは、初戦のスイス女子代表戦でFW安藤梢が負傷し、そのまま大会を後にするなど、連覇へ不安がよぎるスタートとなったが、その後のカメルーン女子代表戦、エクアドル女子代表戦に勝利し、グループリーグを3戦全勝で突破した。
▽ドイツ女子代表やフランス女子代表、そしてアメリカ女子代表が順当に準々決勝に駒を進める中、ラウンド16のトリを務めることになったなでしこジャパン。今回はその対戦相手であるオランダ女子代表を掘り下げていきたい。
◆意外にもW杯初出場
▽男子のオランダ代表と言えば、オレンジ軍団として親しまれ、過去にはトータルフットボールと呼ばれる戦術で革命を起こした欧州の強国。昨年のブラジルW杯では3位、2010年の南アフリカW杯では準優勝と、W杯優勝こそないものの、世界でも有数の強豪国に挙げられる。一方の女子代表は、国際サッカー連盟(FIFA)が初めて公認した女子代表の国際試合でフランス女子代表と対戦するなど、歴史のあるチームではあるが、オリンピックやW杯とは無縁であり、今大会が初出場となる。
▽女子W杯欧州予選では、ノルウェーやベルギーと同組に入り、10試合を8勝1分1敗で終えてグループ2位。各組2位の上位4チームで争われるプレーオフでイタリア女子代表を下し、初のW杯出場を掴んだ。
◆フィジカル面では有利
▽男子同様に身体のサイズがあり、なでしこジャパンを上回る。チーム最高身長はMFアヌーク・デッカーの182cm。チーム全体でも平均身長が170cmあり、日本の164.1cmを約6cm上回っている。しかし、攻撃面でクロスボールを多用することはなく、ここまではフィジカルコンタクトの強さを生かした突破や、高速カウンターを仕掛けている印象だ。また、守備面では、早いパスワークや細かいステップのドリブルへの対応にはやや難があるように思われるものの、身体の強さ、球際の強さはグループステージの3試合でも見せていた。一筋縄ではいかない相手となる。
No.1 GKレス・ゲルツ(29)
▽100キャップ以上を誇るベテラン守護神。身長は168cmと、上背はそこまでないものの、今大会は2試合に出場して1失点。多くの好セーブを見せ、チームの決勝トーナメント進出に貢献した。
No.11 FWリエケ・マルテンス(22)
▽スピードに乗った2列目からの飛び出しに要注意。また、初戦のニュージーランド女子代表戦ではオランダ女子代表としてW杯初ゴールとなる豪快なミドルシュートを決めている。日本の守備陣は彼女の抑えどころを見極める必要がありそうだ。
▽ドイツ女子代表やフランス女子代表、そしてアメリカ女子代表が順当に準々決勝に駒を進める中、ラウンド16のトリを務めることになったなでしこジャパン。今回はその対戦相手であるオランダ女子代表を掘り下げていきたい。
▽男子のオランダ代表と言えば、オレンジ軍団として親しまれ、過去にはトータルフットボールと呼ばれる戦術で革命を起こした欧州の強国。昨年のブラジルW杯では3位、2010年の南アフリカW杯では準優勝と、W杯優勝こそないものの、世界でも有数の強豪国に挙げられる。一方の女子代表は、国際サッカー連盟(FIFA)が初めて公認した女子代表の国際試合でフランス女子代表と対戦するなど、歴史のあるチームではあるが、オリンピックやW杯とは無縁であり、今大会が初出場となる。
▽女子W杯欧州予選では、ノルウェーやベルギーと同組に入り、10試合を8勝1分1敗で終えてグループ2位。各組2位の上位4チームで争われるプレーオフでイタリア女子代表を下し、初のW杯出場を掴んだ。
◆フィジカル面では有利
▽男子同様に身体のサイズがあり、なでしこジャパンを上回る。チーム最高身長はMFアヌーク・デッカーの182cm。チーム全体でも平均身長が170cmあり、日本の164.1cmを約6cm上回っている。しかし、攻撃面でクロスボールを多用することはなく、ここまではフィジカルコンタクトの強さを生かした突破や、高速カウンターを仕掛けている印象だ。また、守備面では、早いパスワークや細かいステップのドリブルへの対応にはやや難があるように思われるものの、身体の強さ、球際の強さはグループステージの3試合でも見せていた。一筋縄ではいかない相手となる。
◆注目選手
No.1 GKレス・ゲルツ(29)
Getty Images
▽100キャップ以上を誇るベテラン守護神。身長は168cmと、上背はそこまでないものの、今大会は2試合に出場して1失点。多くの好セーブを見せ、チームの決勝トーナメント進出に貢献した。
No.11 FWリエケ・マルテンス(22)
Getty Images
▽スピードに乗った2列目からの飛び出しに要注意。また、初戦のニュージーランド女子代表戦ではオランダ女子代表としてW杯初ゴールとなる豪快なミドルシュートを決めている。日本の守備陣は彼女の抑えどころを見極める必要がありそうだ。
|
関連ニュース