【特集】王者・なでしこジャパンの前に立ちはだかるライバル国を紹介!

2015.06.06 12:30 Sat
▽6月7日(現地時間6日)、FIFA女子ワールドカップ(W杯)2015 カナダが開幕する。2011年のドイツ大会で初優勝を成し遂げ、ディフェンディングチャンピオンとして臨むなでしこジャパン。ドイツに次ぐ、史上2カ国目の連覇を成し遂げられるかに注目が集まる。優勝を経験しているメンバーが多く招集されているなでしこジャパンだが、各国のレベルも上がってきており連覇への道は容易なものではないはずだ。第2弾は、今大会の優勝候補3カ国と注目選手を紹介しようと思う。

◆ドイツ女子代表(7大会連続7回目/FIFA女子ランキング 1位)
▽言わずと知れた女子サッカー界の強豪国で、今大会の優勝候補筆頭だ。2003年、2007年のW杯を連覇、欧州女子選手権も6連覇中と実績は十分。今大会の欧州予選も10戦10勝で勝ち抜いてきた。2014年のFIFA女子最優秀選手であるMFナディネ・ケスラーを欠くため、不安要素は残る。
【注目選手】
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FWセリア・サシッチ(No.13/26歳)
▽2シーズン連続で女子ブンデスリーガの得点王に輝いた生粋の点取り屋。代表でも104試合で57得点とその得点力を発揮している。なでしこジャパンのFW安藤梢とフランクフルトで共にプレーし、今シーズンは女子チャンピオンズリーグ制覇にも貢献。王座奪還を目指すドイツ女子代表には欠かせない存在だ。


◆アメリカ女子代表(7大会連続7回目/FIFA女子ランキング 2位)
▽女子サッカー界で、最も好成績を残している強豪。これまでの女子W杯6大会、オリンピック5大会の全大会で3位以上の成績を残している。オリンピックは3連覇を果たしているものの、W杯は1999年大会以来優勝を逃しており、隣国で開催される今大会に懸ける思いは強いはずだ。

【注目選手】
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FWアビー・ワンバック(No.20/35歳)
▽言わずと知れた女子サッカー界のレジェンド。2013年6月には、韓国との国際親善試合で4得点を記録し、国際Aマッチの世界最多得点記録を保持している。屈強な体から放たれるヘディングは男子顔負け。自身初のW杯制覇を目指す。

◆フランス女子代表(2大会連続3回目/FIFA女子ランキング 3位)
▽近年、メキメキと力をつけ、国際大会でも好成績を収めている。前回大会は準々決勝でイングランドを下しベスト4に進出。2012年のロンドン五輪では準々決勝でスウェーデンを破り4位に入った。W杯欧州予選は10戦全勝で通過。今年のアルガルベカップでは決勝でアメリカに敗れるも、グループリーグでは全体で1位の成績を残すなどダークホース的存在だ。

【注目選手】
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MFルイサ・ネシブ(No.14/28歳)
▽フランス女子サッカー界の顔。フランス男子サッカー界のスターであるジダンと同じアルジェリアにルーツを持ち、マルセイユで幼少期を過ごしたことから、「女ジダン」と呼ばれている。ボールタッチや視野の広さ、パスセンスもジダン級。
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W杯連覇の元アメリカ女子代表コーチにパワハラ疑惑…現在は女子大で指導も選手が言葉の暴力訴え「きみたちはダメだと罵るだけ」

元アメリカ女子代表アシスタントコーチで、現オレゴン大学女子サッカー部の監督を務めるグレアム・アベル氏に、ハラスメント疑惑が浮上している。アメリカ『オレゴニアン』が伝えている。 アベル氏は2015年、2019年と、アメリカの女子ワールドカップ(W杯)連覇を支え、2020年から同職に就いた。 大学では新型コロナウイルスの影響から解かれた2021年が9勝4敗6分、2022年が4勝8敗7分という成績に終わり、昨年は0勝16敗3分の未勝利に。今季前には12人の選手が卒業や転校でチームを離れることとなった。 これは名簿の41%を占め、全米大学体育協会(NCAA)の調べで2022年に移籍ポータルに入った同カテゴリーの学生がわずか13%だったことを考えると、異例の数字と言える。 同紙は過去に在籍していた14人の元選手にインタビューを実施。匿名ながらうち12人が詳細を語り、全員がアベル氏から暴言を受けたと述べた。この中には前述の今季移籍組6人が含まれているとのことだ。 「彼はスタッフ全員をロッカールームから遠ざけたあと、ゴミ箱を蹴り、ホワイトボードを投げ、ゴミ箱の上に座って叫び始めました。試合でどのようなミスしたのかを教えて欲しいと思い、私と別の選手がそう伝えたのですが、彼は『きみたちはダメだ』と罵るだけでした」 複数の選手によると、試合後のアベル氏の暴挙には、物を投げる行為も含まれており、危うく選手2人の頭に水筒が当たりそうなったこともあったという。練習では間違ったタッチやミスと認識されると、強い言葉を投げかけられ、練習全体から外されることもあったようだ。 「彼は機会を与えてくれたのに、私はそれを無駄にしていると思っていました。けど、シーズンが終わってみると、シーズンを通して自分にどれほどの負担がかかっていたかが分かりました」 一方、別の選手は全体的にポジティブな経験を詳しく述べ、「普通のコーチング」だったと説明。2019年当時は代表選手のDFベッキー・サワーブランも「素晴らしい関係性」だったと述べており、見解には相違が見られる。 また、アベル氏も「私はコーチングの一環として脅迫的な発言や経済的影響を一度も使ったことはありません」と否定。大学側も、選手からの苦情を受けてシーズン後に見直した結果、アベル氏からの暴言や大学側の措置が必要となるような問題の証拠は見つからなかったと、独自の書面で声明を出している。 熱量、言葉の選び方や伝達方法は指導者にとっての難しい側面だが、受け手が精神的苦痛を感じるようであれば、改める必要がある。なお、アベル氏は今年が5年契約の最終年となっている。 2024.04.17 22:45 Wed

出産経て復帰のアメリカ女子代表MFジュリー・アーツが引退表明、15年女子W杯決勝ではなでしことも対戦

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イングランド女子代表エレン・ホワイトとジル・スコットが引退表明、母国でのユーロ優勝を置き土産に

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女子W杯オールスターが発表!なでしこからは有吉、宮間、阪口、宇津木が選出!

▽国際サッカー連盟(FIFA)は17日、6月から7月にかけてカナダで開催された女子ワールドカップ(W杯)2015のオールスターメンバー23名を発表した。なでしこジャパンからは、DF有吉佐織(日テレ・ベレーザ)、MF宮間あや(岡山湯郷Belle)、MF阪口夢穂(日テレ・ベレーザ)、MF宇津木瑠美(モンペリエ/フランス)の4名が選出されている。 ▽このオールスターメンバーは、FIFAのテクニカル・スタディ・グループ(TSG)によって作成されたテクニカル・レポートを元に選出。レポートは52試合の分析や、様々なレポート、技術的、戦術的な分析、審判の報告書など多岐にわたっている。 ▽今回発表されたメンバーには、決勝で日本に勝利し優勝を果たしたアメリカから最多の5名が選出。日本戦でハットトリックを達成し、大会得点王に輝いたロイドやゴールデングローブを受賞したGKソロらが選ばれている。また準優勝の日本からは前述の4名、3位決定戦を戦ったイングランド、ドイツからは3名ずつが選出されている。今回発表されたメンバー23名は以下の通り。 ◆GK ナディーネ・アンゲラー(ドイツ) カレン・バースリー(イングランド) ホープ・ソロ(アメリカ) ◆DF 有吉佐織(日本) ルーシー・ブロンズ(イングランド) カダイシャ・ブキャナン(カナダ) ステファニー・ホートン(イングランド) ジュリー・ジョンストン(アメリカ) ミーガン・クリンゲンバーグ(アメリカ) ワンディ・ルナール(フランス) ◆MF&FW ラモナ・バッハマン(スイス) リサ・デ・バンナ(オーストラリア) アマンディーヌ・アンリ(フランス) エリス・ケルロンド・ナイト(オーストラリア) ウジェニー・ル・ソマー(フランス) カーライ・ロイド(アメリカ) アンニャ・ミッターク(ドイツ) 宮間あや(日本) ミーガン・ラピノー(アメリカ) 阪口夢穂(日本) セリア・サシッチ(ドイツ) エロディ・トマ(フランス) 宇津木瑠美(日本) 2015.08.18 10:30 Tue

女子W杯準優勝のなでしこメンバーに300万円の特別ボーナスが支給

▽日本サッカー協会(JFA)は16日、2015年度第7回理事会を開催。FIFA女子ワールドカップ(W杯)2015のカナダ大会で準優勝の成績を収めたなでしこジャパンの登録メンバー23名に300万円、スタッフ7名に30万円の特別ボーナスを支給することを提案し、これが承認されたと発表した。 ▽理事会後の記者報告会に出席した原博実専務理事は、「理事会において、登録メンバー23名に300万円、スタッフ7名に30万円を特別ボーナスとして支給することが提案され、承認されました」と報告。ペイメント規定で定められた配当(日当、大会ボーナス、試合ボーナス)に上乗せされる形で、選手には今回の300万円が支給される。 ▽JFAは、2011年のドイツ大会時の賞金額(準優勝は100万ドル)を基準として予算を組んでいたが、今年1月に発表されたカナダ大会の賞金額(準優勝は130万ドル=約1億6100万円)が増額されたことや、為替レートの変動といった事情に加え、なでしこジャパンの功労を評価し、JFAからの特別ボーナス支給を決定した。 ▽なお、佐々木則夫監督やコーチ陣は成功報酬を含めた契約をJFAと事前に交わしているため、今回のスタッフ7名(ドクター2名、アスレチックトレーナー2名、テクニカルスタッフ2名、キッドマネージャー1名)には含まれていない。 2015.07.16 19:20 Thu
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