JFL高知、元豪代表GKタンドゥ・ベラフィの引退 & 西村昭宏GMの退任を発表「あの光景を高知県のサッカーの未来に」

2024.02.10 13:00 Sat
GKタンドゥ・ベラフィ(左) 西村昭宏GM(右)
©kochi united sc
GKタンドゥ・ベラフィ(左) 西村昭宏GM(右)
日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドSCは9日、元オーストラリア代表GKタンドゥ・ベラフィ(36)の現役引退および西村昭宏GM(65)の契約解除を発表した。

ベラフィは湘南ベルマーレでJ1通算5試合、母国オーストラリアではメルボルン・シティ、メルボルン・ビクトリーなどでAリーグ・メン通算88試合に出場した経験を持つ。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でもプレーした。
世代別の豪代表としてプレー歴もあり、出場こそなかったがA代表歴も。JFL高知には2022シーズンから加入し、1年目こそリーグ戦全30試合にフルタイム出場も、昨季は4月30日の第7節・ミネベアミツミFC戦で右ヒザ靭帯を痛めて負傷交代し、これが現役ラストゲームとなった。

2024シーズンに向けても選手登録、体制発表時に名を連ねていたが、昨春からケガの治療に専念していたこともあり、キャリアに踏ん切りを付けたとも考えられる。引退に伴う選手本人からのコメントは、整い次第発表されるとのことだ。

ゼネラル・マネージャー(GM)の西村氏は、クラブを四国サッカーリーグのアイゴッソ高知時代から長年支えた功労者。現役時代は日本代表選手で、引退後はガンバ大阪、U-20日本代表、古巣セレッソ大阪、京都パープルサンガ(現:京都サンガF.C.)を指導し、JFA入りを経て、2014年に南国高知へとやってきた。
高知ではGMとしてだけでなく、2016年、2020〜21年に指揮官としても辣腕。2度目の退任後はGMに専念した。退任に伴い、高知のサポーターらへ感謝を綴っている。

◆西村昭宏GM
「高知に来てから10年間、あたたかく迎えてくださり、本当にありがとうございます。このチームの立ち上げから関われたことを幸せに思います」

「"高知からJリーグを目指す" 掲げる目標の道半ばではありますが、自分の中で、10年を一つの節目にとずっと考えていたこと、また、組織も一新され、新たなスタートを切ることから、私もまた、新たな道に進むことを決めました」

「まず、いつも応援してくださるサポーターの皆様、本当にありがとうございます。サポーターの声援がいつもチームに力を与えてくれました。そして、スポンサー企業様、クラブをサポートしてくださる全ての方に感謝申し上げます」

「高知から本気で、Jリーグ入りを目指してきました。それだけに、監督・GMという要職にありながら、その目標を達成できなかったことは本当に申し訳ないです。一方でこの10年を振り返れば、チームの練習環境は格段に向上しました。春野では毎日素晴らしい芝生のピッチで練習できるようになり、市内の室内練習場に、いつの間にかサッカーゴールを置いてもらえるようになりました」

「春野地区をはじめ、郡部で後援会を立ち上げ、応援してくれる人たちもいました」

「2023シーズン、リーグ戦チーム最高の7位・天皇杯でJ1クラブを連破・県勢国体初優勝を達成することができたのは、そうやってクラブにかかわってくださった皆様一人一人のエネルギーがあったこそです」

「J1川崎と戦った天皇杯4回戦。7000人を超える観客の声援のもと、日本最高峰を相手に熱戦を繰り広げ、おそらく高知中がサッカーに熱狂したであろうあの夜は、私のサッカー人生の中でも忘れられない試合の一つになりました」

「攻守にアグレッシブなサッカー」をテーマに、吉本監督の指揮のもと厳しい練習に励みピッチで体現してくれた選手たち、彼らを支えるコーチ・メディカルスタッフ・マネージャー・クラブの全スタッフを誇りに思います」

「あの日の光景が、高知県のサッカーの未来につながっていけば、これ以上幸せなことはありません。今後の高知ユナイテッドSCの発展、J3昇格を心から応援しています。10年間ほんとうにありがとうございました」
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