【プレミアリーグ第22節プレビュー】ミッドウィーク開催でリバプールvsチェルシーのビッグマッチ!

2024.01.30 19:00 Tue
水曜にリバプールvsチェルシー
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水曜にリバプールvsチェルシー
2週に渡っての分散開催となった前節はリバプール、マンチェスター・シティ、アーセナルの3チームが揃って勝ち点3を積み上げた一方、アストン・ビラ、トッテナムは勝ち点1獲得にとどまって上位戦線に若干の変化が起きた。
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FAカップ4回戦の開催に伴い先週末はリーグ戦が行われなかったため、第22節はミッドウィークの開催となる。そのなかで最注目カードは首位のリバプールと9位のチェルシーによる名門対決だ。
リバプールは前節、好調のボーンマスに4-0の圧勝。前半は最後の仕上げの部分でしっくりいかなかったが、後半にFWヌニェスとFWジョタが共に2ゴールずつを奪い、終わってみれば圧勝となった。その後、EFLカップ準決勝でフルアムを退けて決勝進出を決定。ただ、その数日後にクロップ監督の今季限りでの退任という衝撃的なニュースがクラブに激震を走らせた。それでも、直近のFAカップではノリッジ相手に5-2の快勝を収めており、大きな混乱なく良い形でホーム開催のビッグマッチに臨めるはずだ。

対するチェルシーは前節、フルアムとのロンドン・ダービーに1-0で勝利。今季初の3連勝を達成した。以降の2つのカップ戦ではミドルズブラに今季最多6ゴールを挙げて逆転でのEFLカップ決勝進出を果たした一方、FAカップではアストン・ビラ相手にMFパーマーらの決定力不足が響いて0-0での引き分け再試合に。引き続き一貫性という部分に課題を残す。徐々に負傷者も復帰したなか、難所アンフィールドでの首位チームとの一戦は後半戦の浮沈のカギを握る一戦となるはずだ。

その首位チームを暫定5ポイント差で追う2位のマンチェスター・シティは、降格圏の19位に沈むバーンリーと対戦する。前節、難所セント・ジェームズ・パークで行われたニューカッスルとのシーソーゲームをFWボブの値千金のプレミア初ゴールで3-2と競り勝ったグアルディオラのチーム。さらに、直近のFAカップではトッテナムとの強豪対決をDFアケの終盤のゴールによって1-0で勝利。なお、鬼門トッテナム・ホットスパースタジアムでは5戦全敗且つ無得点が続いており、単なる1勝以上に勢いを与えるものとなった。コンパニ監督との師弟対決に向けては状態を上げるMFデ・ブライネ、FWドクに加え、FWハーランドの復帰も期待されており、4連勝達成の可能性は高いか。
そのシティと同勝ち点の3位アーセナルは、16位のノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームで連勝を狙う。年末年始にかけて公式戦3連敗と泥沼の状況に陥っていたガナーズだったが、10日程度の調整期間を経て臨んだ前節は不振にあえぐクリスタル・パレスに5-0の完勝。相手を完全に崩し切ることはできなかったが、決定力に問題を抱えるなかでセットプレーとカウンターから大量ゴールを奪って勝ち切った。同じく後ろ重心での戦いが想定されるフォレストとのアウェイゲームでは引き続きセットプレーがカギを握ることになるが、引いた相手を崩し切るという課題克服も今後に向けて重要となるはずだ。

エバートン相手のゴールレスドローで4位に転落したアストン・ビラは、10位まで順位を落としたニューカッスル相手に仕切り直しの勝利を目指す。エバートン戦に加え、直近のチェルシー戦ではGKマルティネスを中心に守備陣が奮闘を見せた一方、今月の公式戦3試合ではわずかに1得点と攻撃面に問題を抱えており、ハイインテンシティの攻防が予想されるマグパイズとのタフなホームゲームにおいてはFWワトキンス、FWディアビらアタッカー陣の奮起とともにMFドウグラス・ルイスらの正確なキックを活かしたセットプレーからゴールをこじ開けたい。

5位のトッテナムはマンチェスター勢との公式戦2試合を未勝利で終えたなか、14位のブレントフォードとのホームゲームで3試合ぶりの白星を狙う。前節のユナイテッド戦は敵地で2度のビハインドを追いついてのドローとまずまず評価できる試合となったが、シティとのFAカップでは守備の奮闘が光った一方、攻撃はシュート1本に終わってポステコグルー新体制で初の無得点試合に。今回のブレントフォード戦ではエースFWトニーの復帰で破壊力を増すビーズの攻撃を封じつつ、先発復帰も期待されるMFマディソンの創造性を活かして複数得点を奪って勝ち切りたいところだ。

そのトッテナムと引き分けて上位浮上のチャンスを逃した8位のマンチェスター・ユナイテッドは、上位陣相手に強さを見せる11位のウォルバーハンプトンとのアウェイゲームに臨む。2点差を追いつかれたトッテナム戦に続き、直近のFAカップでは4-2の勝利で突破を決めたものの、4部のニューポート・カウンティ相手に2点差を追いつかれる失態を演じたテン・ハグのチーム。同試合ではMFカゼミロ、DFマグワイアら負傷者の戦列復帰が朗報となった一方、招集外となったFWラッシュフォードの素行問題という新たな火種も。謝罪と共に懲戒処分を受け入れたエースはウルブス戦でメンバー復帰の予定だが、指揮官の起用法にも注目が集まるところだ。

引き続きMF三笘薫が不在となる7位のブライトンは、シント=トロイデンのDF橋岡大樹の加入報道で注目集める18位のルートン・タウンと対戦する。リーグ前節はウルブス相手に攻撃が停滞し、2試合連続のゴールレスドローに終わった。ただ、直近のFAカップではシェフィールド・ユナイテッド相手にFWジョアン・ペドロのハットトリックの活躍などで5-2の大勝。後ろ重心のルートンに対しては、ブレイズ戦で掴んだ攻撃面の手ごたえをしっかりと結果に繋げたいところだ。

◆プレミアリーグ第22節
▽1/30(火)
《28:30》
ノッティンガム・フォレスト vs アーセナル
《28:45》
フルアム vs エバートン
ルートン・タウン vs ブライトン
《29:00》
クリスタル・パレス vs シェフィールド・ユナイテッド
《29:15》
アストン・ビラ vs ニューカッスル

▽1/31(水)
《28:30》
トッテナム vs ブレントフォード
マンチェスター・シティ vs バーンリー
《29:15》
リバプール vs チェルシー

▽2/1(木)
《28:30》
ウェストハム vs ボーンマス
《29:15》
ウォルバーハンプトン vs マンチェスター・ユナイテッド

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【ラ・リーガ最終節プレビュー】上位争い&残留争い決着…個人賞にスポットライト当たる今季最終戦に

先週末に行われた第37節の結果、2位争いやヨーロッパ出場権争い、カディスの降格決定で残留争いも完全決着。最終節を前にリーグテーブルの大枠の争いが決着し、この最終戦は個人賞の争いや退団が発表されているレジェンドとの別れにスポットが当たる。 来週末にドルトムントとのチャンピオンズリーグ(CL)決勝を控えるレアル・マドリーは、その大一番に向けた調整試合として7位のベティスと対戦。また、この試合はユーロ2024での現役引退を発表したMFクロース、今季限りでの退団が決定したカピタンのDFナチョのホーム最終戦という意味合いがある。前節はビジャレアル相手に一時3点差を付けながらも追いつかれて4-4のドローに終わっており、主力を起用する中で守備面の修正を図りたい。トップと4ゴール差のMFベリンガムのピチーチ獲得は厳しいが、個人賞も意識しつつ良い形で決戦の地ウェンブリーに向かいたい。 前節、MFペドリのドブレーテの活躍によって2位を確定させたバルセロナ。ただ、今週に入ってクラブ内ではチャビ監督解任が濃厚となり、すでに後任としてハンジ・フリック氏との合意も報じられている。そのため、サンチェス・ピスフアンに乗り込む13位セビージャとの一戦が現体制でのラストマッチとなる。また、DFカンセロやFWフェリックスといったレンタル組を含め数人の選手が去る可能性が高く、そういった選手たちのラストダンスにも注目だ。 カード的にビッグマッチとなるのは、6位のレアル・ソシエダと、4位のアトレティコ・マドリーの上位対決だ。ソシエダは前節、ベティスとの直接対決を2-0で制してヨーロッパリーグ(EL)出場権確保に成功した。ただ、MF久保建英は9試合ぶりに出場なしに終わった。これで目標のひとつに挙がっていたリーグ2桁ゴール到達には、最終節で3ゴールが必要と厳しい状況だ。週明けにはチームと共に日本へ帰還となる中、今季最終戦では難敵相手のホームゲームで見せ場を作れるか。 対するアトレティコはシーズン最終盤で最大の目標だったトップ4フィニッシュを確定。だが、ホーム最終戦となった前節は格下オサスナ相手に1-4の惨敗。せっかくの良いムードに水を差す形となった。その大敗からのバウンスバックを図る最終戦ではDFエルモソやFWデパイ、FWモラタといった退団の可能性が報じられる選手のプレーにも注目したい。 個人賞で最も大きな注目が集まるピチーチ賞では、レアル・マドリー戦でポーケルを達成する活躍で一気にトップに躍り出たビジャレアルFWセルロートが23ゴールで初タイトルに近づく。それを2ゴール差で追うジローナFWドフビク、前述のベリンガム辺りまでチャンスがありそうだ。 また、スペイン人最多得点者に与えられるサラ賞は、長期離脱中のヘタフェFWマジョラル、直近のベティス戦でゴールを挙げたアトレティコFWモラタが15ゴールで並び、その下の14ゴールにアスレティックFWグルセタ、13ゴールのバレンシアFWウーゴ・ドゥロといった選手がこの最終節で争うことになる。 サモラ賞争いはアスレティックGKウナイ・シモン(0.94)、ソシエダGKレミロ(0.97)が僅差で争う中、指揮官の起用法を含めてバスクの両雄の守護神のパフォーマンスに注目だ。 その他ではこれがプリメーラ最後の戦いとなる降格組、アスレティックのカピタンのMFムニアインといった各クラブレジェンドのラストダンスも必見だ。 《ラ・リーガ最終節》 ▽5/24(金) 《28:00》 ジローナ vs グラナダ ▽5/25(土) 《21:00》 オサスナ vs ビジャレアル 《23:15》 レアル・ソシエダ vs アトレティコ・マドリー 《25:30》 アルメリア vs カディス ラージョ vs アスレティック・ビルバオ 《28:00》 レアル・マドリー vs ベティス ▽5/26(日) 《21:00》 ヘタフェ vs マジョルカ 《23:15》 セルタ vs バレンシア ラス・パルマス vs アラベス 《28:00》 セビージャ vs バルセロナ 2024.05.24 19:00 Fri

【プレミアリーグ最終節プレビュー】シティの前人未踏4連覇か、アーセナルの20季ぶり歓喜か…運命の最終戦

先週末に行われた第37節では三つ巴のタイトルレースからリバプールが脱落。優勝チームはマンチェスター・シティ、アーセナルの2強に絞られた中、ミッドウィークに開催された第34節延期分のトッテナム戦を制したシティが首位に浮上し、運命の今季最終節を迎えることになった。 最終節を前にした両者の戦績は首位のマンチェスター・シティが勝ち点88、得失点差が「+60」、総得点が93点。2位のアーセナルが勝ち点86、得失点差が「+61」、総得点が89点となっている。 そして、優勝条件はシティがアーセナルと同条件以上の結果、アーセナルは勝利且つ、シティが引き分け以下に終わることが必須だ。 対戦相手の結果に関係なく勝利で前人未踏のプレミア4連覇を決められるシティは、本拠地エティハド・スタジアムで9位のウェストハムを迎え撃つ。対戦相手はモイーズ体制ラストマッチではあるものの、9位が確定しており、リーグ戦での対戦成績も16戦無敗(13勝3分け)と圧倒的。さらに、エティハドでは7連勝中と地力に加え、データ面を鑑みれば勝ち点3を取りこぼす可能性は非常に低い。 トッテナム戦で負傷した守護神エデルソンが眼窩底骨折で不在となるが、そのスパーズ戦で2-0の勝利の立役者となった控えGKオルテガの存在は心強い。2シーズン連続得点王確実のFWハーランドも状態を上げており、ホームでの偉業達成に死角はない。 一方、同じロンドン勢のハマーズのアシストに期待しつつ、逆転での悲願達成を狙うアーセナルは、PSR違反による勝ち点8減点という思い枷を撥ね返して残留を確定させた15位のエバートンとエミレーツ・スタジアムで対戦する。 前節、マンチェスター・ユナイテッドを1-0で下して5連勝と安定感際立つアルテタのチームだが、対戦相手も直近4勝1分けで且つ4試合でクリーンシートを記録する侮れない相手だ。また、直近は2連勝中も過去10試合の戦績は4勝5敗1分けと負け越しており、圧倒的に分がいいホームゲームとは言えどもタフな戦いを強いられるはずだ。逆転優勝に向けて勝利が絶対条件となる中、同時刻開催のシティに圧力をかけるためには開始早々の先制点を含め前半からのゴールラッシュを狙っていきたい。 前節と第34節延期分の結果、4位確定アストン・ビラのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得が決定。また、残り1つの降格枠も17位のノッティンガム・フォレスト(勝ち点29)との得失点差12という圧倒的な差によって、18位のルートン・タウン(勝ち点26)の事実上の降格が確定。これにより、優勝争いを除く最終節の注目はヨーロッパリーグ(EL)、カンファレンスリーグ(ECL)の出場権争いに向けられる。 ミッドウィーク開催の延期分でシティに0-2の敗戦を喫し、逆転でのトップ4の可能性が潰えた5位のトッテナム(勝ち点63)は、勝ち点3差且つ得失点差で上回る6位チェルシー(勝ち点60)の思わぬ追走を受けており、最下位のシェフィールド・ユナイテッドとのアウェイゲームでは引き分け以上の結果を残し、自力でのEL出場権確保を狙う。 MFサールのゼロトップ、DFファン・デ・フェンの左サイドバック起用など変化を加えた中、王者相手に善戦した一方、ポステコグルー監督は宿敵アーセナルの優勝を回避するためシティの勝利を望む姿勢を見せた一部クラブスタッフやファンの態度に激高。近年タイトルから大きく遠ざかるクラブ内外の振る舞いに憤りを示し、改めて大きな改革の必要性を説いた。その反省を踏まえて臨む最終節では格下相手にしっかりと勝ち切り、紆余曲折のシーズンを最後は白星で締めくくりたい。 一方、シーズン序盤、中盤戦の混迷を脱して最終盤の4連勝でEL出場権獲得に迫るチェルシー。EL出場権確保にはトッテナムの取りこぼしか、FAカップでのシティの優勝と他力本願の形とはなるが、敗れると7位のニューカッスル(勝ち点57)に抜かれて欧州出場権を逃す可能性もあるだけに、11位のボーンマス相手の今季ホーム最終戦をしっかりとモノにしたい。インテンシティの高い難敵チェリーズ相手に絶好調のMFパーマー、FWジャクソンらを中心にしっかりとチャンスで決め切りたい。 ホーム最終戦となった前節のニューカッスル戦で意地の勝利を収めた8位のマンチェスター・ユナイテッド(勝ち点57)だが、得失点差の悪さによって逆転での欧州出場権獲得は非常に困難な状況だ。そのため、10位のブライトンとのアウェイゲームでしっかりと結果を残しつつ、来週末に控えるFAカップ決勝のマンチェスター・ダービーに備えたい。決勝でのスタメン入りに向けてDFマルティネスら負傷上がりの選手にプレータイムを与える可能性もありそうだ。 前節のアストン・ビラ戦のドローによってわずかに残された逆転優勝の可能性が潰えた3位のリバプールは、13位のウォルバーハンプトン相手にアンフィールドでクロップ体制ラストゲームを戦う。この一戦に先駆けてはMFチアゴ、DFマティプの退団も発表され、よりエモーショナルな形での今季最終戦となる。ドイツ人指揮官への感謝、ひとつの時代の終焉を迎える一戦ではホームチーム全員が笑顔と涙で終われるような試合を期待したいところだ。 その他では1シーズンでの降格が決定的なDF橋岡大樹を擁するルートンやバーンリーには1年での1部復帰に繋がる戦いを期待しつつ、今季最終盤の戦いを盛り上げたクリスタル・パレスと、4位大躍進のアストン・ビラの実力者対決にも注目だ。 ◆プレミアリーグ最終節 ▽5/19(日) 《24:00》 アーセナル vs エバートン ブレントフォード vs ニューカッスル ブライトン vs マンチェスター・ユナイテッド バーンリー vs ノッティンガム・フォレスト チェルシー vs ボーンマス クリスタル・パレス vs アストン・ビラ リバプール vs ウォルバーハンプトン ルートン・タウン vs フルアム マンチェスター・シティ vs ウェストハム シェフィールド・ユナイテッド vs トッテナム 2024.05.19 12:00 Sun

【ラ・リーガ第37節プレビュー】EL出場権懸けたベティスvsソシエダ! 不穏バルサは2位フィニッシュ決められるか

今シーズン最後のミッドウィーク開催となった前節はアトレティコ・マドリー、アスレティック・ビルバオのトップ4争いが決着。また、残留争いでは18位のカディスが勝ち点3を積み上げて逆転残留に望みを繋げた。 次週の今季最終節を前に、ほぼすべての争いへの決着も見込まれる今節はバルセロナ(勝ち点79)とジローナ(勝ち点75)の2位争い、7位のベティス(勝ち点56)と6位のレアル・ソシエダ(勝ち点57)のヨーロッパリーグ(EL)出場権争い、残り1枠を巡る残留争いに注目が集まる。 前節、最下位のアルメリアを相手にMFフェルミン・ロペスのドブレーテの活躍で快勝を収めたバルセロナは、2連勝で2位の座を死守。15位のラージョをホームで迎え撃つホーム最終戦での勝利で来シーズンのスーペル・コパ・デ・エスパーニャ出場権確保を狙う。 ジローナ戦大敗後は2連勝と復調の気配を示すブラウグラナだが、ここ数日間でクラブ内で問題が発生。先日に退任を翻意して続投が発表されたチャビ監督とラポルタ会長の間でクラブ財政や補強を巡る一部発言を巡って亀裂が生じ、同会長が解任を決断したとの報道が出ており、現状では今回の一戦がチャビ体制で戦う最後のホームゲームとなる可能性が高い。そういった不穏なムードの中でチームとしてピッチ上のパフォーマンスに集中できるか。 一方、そのバルセロナ相手のシーズンダブルによって悲願のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を確保したジローナ。ただ、その目標達成で少し気が抜けたか、直近2試合はアラベス、ビジャレアル相手に1分け1敗で3位に転落。バルセロナとは4ポイント差、4位のアトレティコとは2ポイント差となった。難所メスタージャに乗り込む9位のバレンシア戦では残り2試合での熾烈なピチーチ争いに身を置く得点ランキング首位のFWドフビクの再爆発に期待だ。 来季のELとカンファレンスリーグ(ECL)争いでは8位のビジャレアル(勝ち点51)に逆転でのECL出場権獲得の可能性が残されているが、実質ソシエダ、ベティスの2チームに絞られており、今回の直接対決の結果が来季の両チームがいずれのコンペティションで戦うかを決めることになる。 MF久保建英を擁するソシエダは前節、3試合ぶりのスタメン復帰を果たした日本代表MFの見事なアシストからFWアンドレ・シウバが決めたゴールを最後まで守り切ってウノセロ勝利。2試合ぶりの白星を飾った。最終節にアトレティコとの対戦を控えるため、来季EL出場へ敵地で勝利必須のベティスとの直接対決では、状態を上げる久保の決定的な仕事を期待したい。 残留争いではカディスvsラス・パルマス、マジョルカvsアルメリア、グラナダvsセルタの3カードの結果次第で今節でのカディスの降格が決定する。 直近ヘタフェ、セビージャ相手の連勝で逆転残留へ粘りを見せるカディス(勝ち点32)は、17位のマジョルカ(勝ち点36)と4ポイント差に接近。また、16位のセルタ(勝ち点37)とは5ポイント差と残り2試合で連勝できれば逆転残留も可能だ。 そういった中、今節は14位のラス・パルマス(勝ち点38)とのホームゲームを戦うことになり、3連勝達成の可能性は十分にある。ただ、マジョルカは最下位のアルメリア、セルタは19位のグラナダとすでに降格が決定した相手との対戦となるため、両者の結果次第で勝利を収めても降格が決定する状況だ。 6月1日にドルトムントとのCL決勝を控える首位のレアル・マドリーは、ビジャレアルとのアウェイゲームでリーグ10連勝を狙う。前節はDFリュディガーをスタメンから外したものの、ほぼ主力を起用としたアラベスとのホームゲームをFWヴィニシウスのドブレーテの活躍などでマニータの完勝。攻撃陣の躍動に加え、GKルニンとCLファイナルのスタメンの座を争う守護神クルトワが圧巻のパフォーマンスを披露し猛アピール。実りある内容での勝利となった。アウェイ開催となる今節は再びターンオーバーの可能性が高いが、逆転でのピチーチを狙うベリンガムらが貪欲にゴールを目指して勝ち点3を目指すことになる。 前節、ヘタフェ相手にFWグリーズマンのトリプレーテの活躍で3-0の快勝を収めたアトレティコは、12シーズン連続のCL出場権獲得に成功。今節は3位の座も意識しながら、13位のオサスナとのアウェイゲームに臨む。 《ラ・リーガ第37節》 ▽5/18(土) 《28:00》 アラベス vs ヘタフェ ▽5/19(日) 《26:00》 アトレティコ・マドリー vs オサスナ アスレティック・ビルバオ vs セビージャ バルセロナ vs ラージョ ベティス vs レアル・ソシエダ カディス vs ラス・パルマス マジョルカ vs アルメリア グラナダ vs セルタ バレンシア vs ジローナ ビジャレアル vs レアル・マドリー 2024.05.18 19:00 Sat

【ラ・リーガ第36節プレビュー】今季最後のミッドウィーク開催! トップ4争い&降格残り1枠決着も

先週末に行われた第35節ではアルメリアに続くグラナダのセグンダ降格が確定。また、トップ4争いではアトレティコ・マドリーが勝ち点3を積み重ねた一方、アスレティック・ビルバオが勝ち点1に留まってこちらも大勢が決しつつある状況だ。 今シーズン最後のミッドウィーク開催となる第36節は、2位争いとトップ4争い、残り1枠を巡る残留争いに注目したい。 前節、レアル・ソシエダとの上位対決を2-0で制し、2位再浮上に成功したバルセロナ(勝ち点76)は、最下位アルメリア相手の連勝で2位死守を狙う。ソシエダ戦ではFWラミン・ヤマルの前半終盤のゴールで先制したものの、以降はGKレミロの好守に苦しめられた。それでも、後半終盤にFWハフィーニャが決めたPKでダメ押しに成功し、難敵相手に勝ち切った。公式戦5試合ぶりのクリーンシートも達成した最下位相手のアウェイゲームでは隙を見せることなく勝ち切りたい。 前々節の直接対決を制して2位浮上となったジローナだが、アラベスと対戦した前節は2度のリードを守り切れず、後半アディショナルタイムにMFグリディにドブレーテを決められて痛恨の2-2ドロー。わずか1節で3位に転落した。前節、セビージャとの接戦をFWセルロートのドブレーテで3-2と競り勝った9位のビジャレアルとのホームゲームでは4試合連続複数得点中の得点力ある相手の攻撃を封じつつ、接戦をモノにしたい。 前節セルタとのホームゲームを、後半終盤にMFデ・パウルが決めたゴラッソを守り切って2試合連続ウノセロ勝利を収めた4位のアトレティコ(勝ち点70)。これで5位のアスレティック(勝ち点62)とのポイント差を「8」に広げ、今節の勝利で来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得が決まる。そのコルチョネロスは、10位のヘタフェとのマドリード自治州ダービーに挑む。3-3の壮絶な打ち合いを演じた前回対戦ではホーム連勝記録を「20」でストップされており、アウェイでのリターンマッチではその借りを返したいところ。直近数試合でやや湿りがちなグリーズマン、モラタ、デパイといったストライカー陣の活躍を期待したい。 アルメリア、グラナダの降格が決定した中、残り1枠を巡る残留争いでは残留圏内と5ポイント差の18位カディス(勝ち点29)に今節での降格の可能性。その崖っぷちのカディスは、12位のセビージャとのタフなアウェイゲームに臨む。前節のヘタフェ戦ではMFアルカラスが決めたPKを最後まで守り切るウノセロ勝利で5試合ぶりの白星を手にしたが、今節敗れて上位のセルタ(勝ち点34)、ラージョとマジョルカ(勝ち点35)、ラス・パルマス(勝ち点37)が勝ち点を伸ばした場合に降格が決定する。リーグワーストの24ゴールと得点力に大きな課題を抱える中、ヘタフェ戦同様に粘り強い戦いが求められる。 ドルトムントとのCL決勝に向けて、今節もコンディション調整が最優先事項となるレアル・マドリーは、残留が確定している11位のアラベスと対戦。前節はセグンダ降格が決定したグラナダ相手に、DFフラン・ガルシアの初ゴールにMFギュレル、MFブラヒム・ディアスのドブレーテの活躍によって4-0の圧勝。その後、シベーレス広場でのラ・リーガ優勝セレモニーも実施し、良いムードでベルナベウでの一戦に臨む。ドルトムント戦に向けて守備陣を中心にイタリア人指揮官にとって悩ましい状況が続く中、リーグ9連勝を目指しての戦いとなる。 MF久保建英を擁するソシエダは、バルセロナ戦の敗戦で7位に転落した中で6ポイント差で8位のバレンシアとのホームゲームに臨む。前述のバルセロナ戦ではビハインドを背負ったこともあり、ボール保持率で相手を上回って攻撃でもチャンスは作ったものの、アタッキングサードの精度不足が敗戦の一因となっており、連戦で先発復帰も期待される久保やFWオヤルサバルらの活躍に期待だ。 《ラ・リーガ第36節》 ▽5/14(火) 《26:30》 オサスナ vs マジョルカ 《28:30》 レアル・マドリー vs アラベス 《29:00》 ジローナ vs ビジャレアル ▽5/15(水) 《26:30》 セビージャ vs カディス ラージョ vs グラナダ 《29:00》 セルタ vs アスレティック・ビルバオ ヘタフェ vs アトレティコ・マドリー ▽5/16(木) 《26:30》 ラス・パルマス vs ベティス 《28:30》 アルメリア vs バルセロナ 《29:00》 レアル・ソシエダ vs バレンシア 2024.05.14 19:00 Tue

【プレミアリーグ第37節プレビュー】優勝左右するユナイテッドvsアーセナル! シティ&リバプールは曲者と対峙

先週末に行われた第36節はアーセナル、マンチェスター・シティの2強が揃って快勝。さらに、リバプールもトッテナムとのビッグマッチを制し、残り2節での逆転優勝にわずかな望みを繋いだ。 ヨーロッパ主要リーグの優勝チームが続々決定するも、依然として混迷極まる覇権争いが続くプレミアリーグは延期分を除き残り2節となった。そういった中、今節はマンチェスター・ユナイテッドvsアーセナルのビッグマッチを含め3強がいずれもタフな相手と対戦。タイトルレースを左右する一節となりそうだ。 首位のアーセナルは前節、曲者ボーンマス相手に幸運な2つの判定もありながらも勝ち点3に相応しいパフォーマンスをみせ、3-0の快勝を収めた。これでリーグ4連勝を達成し、最終盤に急失速した昨季の教訓を見事に生かしてリーグテーブルの最上位をキープ。悲願のリーグ制覇は1試合未消化で1ポイント差のシティ次第ではあるものの、チームとして残り2試合を勝ち切って天命を待ちたい。 その悲願達成へ最後の障害となるのが、難所オールド・トラッフォードで行われる赤い悪魔との今季最後のアウェイゲームだ。シティ戦を除き今季ビッグ6相手のホームゲームで負けていない難敵との一戦において、勝ち点3を持ち帰るためにはチームとしての勝負強さが試されることになる。 一方、優勝争いを左右する立場となる8位のユナイテッド。宿敵シティとのFAカップ決勝を残しており、その優勝でヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得は可能だが、リーグ戦で何とかより上位でフィニッシュしたい。とりわけ、前節はクリスタル・パレス相手に敵地で0-4の惨敗を喫しており、怒れるホームサポーターの前でリバウンドメンタリティを示したい。なお、テン・ハグ監督の今季限りでの解任が既定路線として報じられるなど苦境が続くチームだが、DFマルティネスとFWラッシュフォードの主力2選手のチームトレーニング復帰という朗報も届いている。 宿敵のアシストを期待しつつ、今節の首位浮上を目指すシティは、13位のフルアム相手に今季最長の7連勝を目指す。前節、前回対戦で敗れたウォルバーハンプトン相手にFWハーランドの圧巻4ゴールによって5-1とリベンジを果たしたグアルディオラのチーム。今回の対戦相手はそのノルウェー代表FWが前回対戦でハットトリックを達成したお得意様だけに、勝ち点3と共に大量得点を奪って得失点差にもこだわった戦いを見せたい。 今節はマンデーナイト開催となる3位のリバプールは、前述の2強の結果次第で優勝の可能性が潰えた状況での戦いとなるが、クロップ体制で最後のアウェイゲームとなる4位のアストン・ビラとの上位対決で連勝を狙う。前節のトッテナム戦はMF遠藤航ら主力を下げた後半半ば以降の連続失点で冷や汗をかいたが、FWサラー、FWガクポ、MFエリオットの3選手がいずれも1ゴール1アシストを記録するなど攻撃陣の久々の爆発で4-2の快勝。リーグ3戦ぶりの白星を手にした。そのスパーズ戦から中7日と休養十分で臨むビラ・パークでの試合では相手を圧倒するパフォーマンスを期待したい。 対するアストン・ビラは、カンファレンスリーグ(ECL)準決勝敗退に、今季初の公式戦3連敗という苦境の中で難敵をホームで迎え撃つ。前節、不調のブライトンに0-1で敗れて7戦ぶりの白星を献上したエメリのチームは、2-4からの逆転を目指したオリンピアコスとの2ndレグでも0-2で敗戦した。チーム久々のタイトル獲得の可能性が潰えた中、残り2試合ではトップ4死守に全力を注ぐ構えだ。1試合未消化の5位トッテナムとのポイント差は「7」だが、シティとの延期分を引き分けで終えた場合、7ポイントを積む可能性は十分あり、且つ自分たちの最終節は絶好調のクリスタル・パレスとのアウェイゲームという点を考えると、何とか今回のリバプール戦で勝ち点を拾いたい。 リバプールのアシストを期待しつつ、わずかに残された逆転トップ4へ望みを繋ぎたいトッテナムは、19位のバーンリーとホームで対戦する。今季初の4連敗と最終盤に入って絶不調のポステコグルーのチームだが、前節の後半終盤はFWリシャルリソンを中心に久々に躍動感のあるパフォーマンスを見せており、その流れを今回の一戦に生かしたい。引き分け以下で1年での降格が決定する相手に対して、大量得点を挙げることができれば、翌々日に試合を行うアストン・ビラにより大きな重圧もかけられる。 逆転でのヨーロッパ出場権獲得を目指す7位のチェルシーは、勝利で自力残留を決められる17位のノッティンガム・フォレストとのタフなアウェイゲームに臨む。前節、絶不調のウェストハムとのダービーをFWジャクソンの2ゴールの活躍などで完勝したブルーズ。これでダービー連勝を飾ったチームは、FWエンクンクやDFグストといった一部主力も戦列に復帰。良いチーム状態で3連勝を目指すアウェイゲームに臨めるはずだ。 同じく熾烈なEL出場権争いに身を置く6位のニューカッスルは、週中にマンチェスター・ユナイテッドとのシックスポインターを控える中、11位のブライトン相手に3連勝を目指す。直近2試合では降格圏のシェフィールド・ユナイテッド、バーンリーにいずれも4ゴール以上を挙げて大勝しており、その攻撃力を生かして押し切りたい。 その他ではDF橋岡大樹を擁する18位のルートン・タウンと、モイーズ体制でのホームラストゲームを戦う9位のウェストハムが対峙する一戦にも注目だ。 ◆プレミアリーグ第37節 ▽5/11(土) 《20:30》 フルアム vs マンチェスター・シティ 《23:00》 ボーンマス vs ブレントフォード エバートン vs シェフィールド・ユナイテッド ニューカッスル vs ブライトン トッテナム vs バーンリー ウェストハム vs ルートン・タウン ウォルバーハンプトン vs クリスタル・パレス 《25:30》 ノッティンガム・フォレスト vs チェルシー ▽5/12(日) 《24:30》 マンチェスター・ユナイテッド vs アーセナル ▽5/13(月) 《28:00》 アストン・ビラ vs リバプール 2024.05.11 12:00 Sat
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