J3勢大健闘の1回戦!長野がJ2徳島に5発圧勝…岩手・松本・富山も“J2斬り”【ルヴァンカップ】

2024.03.13 21:57 Wed
2ゴールの活躍を見せた長野MF近藤貴司
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2ゴールの活躍を見せた長野MF近藤貴司
13日、YBCルヴァンカップ・1stラウンド1回戦の8試合が各地で行われ、2回戦の対戦カードが全て決まった。

2024シーズンよりJ1〜J3の全60クラブが出場する新方式となったルヴァン杯。1stラウンドからACLノックアウトステージ組(横浜F・マリノス、川崎フロンターレ、ヴァンフォーレ甲府)を除く、57クラブによる一発勝負の戦いだ。
1回戦は6日時点で鹿児島ユナイテッドFC、V・ファーレン長崎、ギラヴァンツ北九州、ファジアーノ岡山、ザスパ群馬、FC琉球、ブラウブリッツ秋田、Y.S.C.C.横浜、アスルクラロ沼津が勝ち上がり。13日は残りの8試合が行われた。

各会場で先陣を切って行われた、いわてグルージャ盛岡vs栃木SCは、J3勢の岩手がJ2栃木に1-0で勝利。ナイジェリア出身で高知中央高校を卒業したオタボー・ケネスの70分弾を守り抜き、見事に下剋上を達成した。

また、J3勢からはAC長野パルセイロもJ2斬りを達成。前半のうちに退場者を出した徳島ヴォルティスを5-1で粉砕し、2回戦進出を決めた。J2開幕3連敗の徳島はこの日も前半だけで3失点&数的不利。55分にカイケのヘディング弾で1点を返すも、結局J3勢に5発を叩き込まれた。
松本山雅FCもJ2のレノファ山口FCを撃破。90分間を1-1、延長120分間を3-3で終え、最後はPK戦を4-3で制し、2回戦進出だ。

1回戦はこれで全て終了。1回戦の全結果と、いよいよJ1勢が登場する2回戦の対戦カードは、以下の通りだ。

◆1stラウンド1回戦
▽3月13日
カターレ富山(J3) 2-1 モンテディオ山形(J2)
ヴァンラーレ八戸(J3) 0-0(PK:5-3) ツエーゲン金沢(J3)
FC岐阜(J3) 1-2 大宮アルディージャ(J3)
松本山雅FC(J3) 3-3(PK:4-3) レノファ山口FC(J2)
いわてグルージャ盛岡(J3) 1-0 栃木SC(J2)
FC大阪(J3) 0-2 いわきFC(J2)
福島ユナイテッドFC(J3) 1-2 ロアッソ熊本(J2)
AC長野パルセイロ(J3) 5-1 徳島ヴォルティス(J2)

▽3月6日
鹿児島ユナイテッドFC(J2) 1-0 ジェフユナイテッド千葉(J2)
愛媛FC(J2) 3-4 V・ファーレン長崎(J2)
ギラヴァンツ北九州(J3) 1-0 大分トリニータ(J2)
テゲバジャーロ宮崎(J3) 1-4 ファジアーノ岡山(J2)
ザスパ群馬(J2) 4-1 SC相模原(J3)
FC琉球(J3) 2-1 藤枝MYFC(J2)
カマタマーレ讃岐(J3) 0-2 ブラウブリッツ秋田(J2)
Y.S.C.C.横浜(J3) 1-0 水戸ホーリーホック(J2)
アスルクラロ沼津(J3) 3-2 ベガルタ仙台(J2)

◆1stラウンド2回戦
FC今治(J3) vs ヴィッセル神戸(J1)
カターレ富山(J3) vs 清水エスパルス(J2)
奈良クラブ(J3) vs サンフレッチェ広島(J1)
鹿児島ユナイテッドFC(J2) vs 東京ヴェルディ(J1)
ガイナーレ鳥取(J3) vs 浦和レッズ(J1)
V・ファーレン長崎(J2) vs ジュビロ磐田(J1)
ヴァンラーレ八戸(J3) vs 鹿島アントラーズ(J1)
ギラヴァンツ北九州(J3) vs FC町田ゼルビア(J1)
大宮アルディージャ(J3) vs 名古屋グランパス(J1)
ファジアーノ岡山(J2) vs 横浜FC(J2)
松本山雅FC(J3) vs アビスパ福岡(J1)
ザスパ群馬(J2) vs 柏レイソル(J1)
いわてグルージャ盛岡(J3) vs セレッソ大阪(J1)
FC琉球(J3) vs ガンバ大阪(J1)
いわきFC(J2) vs アルビレックス新潟(J1)
ブラウブリッツ秋田(J2) vs 湘南ベルマーレ(J1)
Y.S.C.C.横浜(J3) vs FC東京(J1)
ロアッソ熊本(J2) vs サガン鳥栖(J1)
アスルクラロ沼津(J3) vs 北海道コンサドーレ札幌(J1)
AC長野パルセイロ(J3) vs 京都サンガF.C.(J1)
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神戸撃破のJ3富山は長野にPK戦まで追い込まれた札幌と、浦和撃破の長崎は新潟とPOで対戦!【YBCルヴァンカップ】

Jリーグは22日、YBCルヴァンカップのプレーオフラウンドの組み合わせを発表した。 22日、ルヴァンカップ3回戦の10試合が全国各地で開催された。 J1から14チーム、J2から3チーム、J3から3チームが勝ち上がっていた3回戦。J3を戦うカターレ富山はPK戦までもつれ込み、昨シーズンのJ1王者であるヴィッセル神戸を撃破しジャイアントキリング達成。また、J2で昇格争い中のV・ファーレン長崎は、数的不利な状況から浦和レッズを下してこちらもジャイアント位リングを達成した。 J3のAC長野パルセイロは、J1の北海道コンサドーレ札幌を追い込むも、土壇場で追いつかれてしまうと、PK戦までもつれて敗戦となり、金星を挙げられなかった。 J1勢が8チーム、J2、J3から1チームずつが勝ち上がってのプレーオフラウンド。神戸を下した富山は、長野に追い込まれた札幌と対戦。浦和を下した長崎は、ブラウブリッツ秋田に勝利したアルビレックス新潟と対戦が決定した。 プレーオフラウンドは6月5日(水)と6月9日(日)に開催。ホーム&アウェイで決着をつける。 ◆YBCルヴァンカップ プレーオフラウンド 【第1戦】 ▽6/5(水) 《19:00》 FC東京 vs サンフレッチェ広島 [味の素スタジアム] アルビレックス新潟 vs V・ファーレン長崎 [デンカビッグスワンスタジアム] セレッソ大阪 vs FC町田ゼルビア [ヨドコウ桜スタジアム] 柏レイソル vs 名古屋グランパス [三協フロンテア柏スタジアム] 《19:30》 北海道コンサドーレ札幌 vs カターレ富山 [札幌ドーム] 【第2戦】 ▽6/9(日) 《14:00》 カターレ富山 vs 北海道コンサドーレ札幌 [富山県総合運動公園陸上競技場] FC町田ゼルビア vs セレッソ大阪 [町田GIONスタジアム] 《16:00》 名古屋グランパス vs 柏レイソル [豊田スタジアム] 《18:00》 V・ファーレン長崎 vs アルビレックス新潟 [トランスコスモススタジアム長崎] 《18:30》 サンフレッチェ広島 vs FC東京 [エディオンピースウイング広島] 2024.05.22 23:25 Wed

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22日、YBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦の全10試合が行われ、プレーオフ(PO)ラウンド進出の10チームが決定した。(試合結果一覧とPOラウンド進出チーム一覧は下記参照) V・ファーレン長崎が浦和レッズに勝利。70分にモヨマルコム強志の一発レッドで数的不利を強いられたなか、78分にフアンマ・デルガドが起死回生のヘディング弾を叩き込む。 浦和は0-0の段階でオラ・ソルバッケンがようやく公式戦デビューを果たすなどしていたが、最後まで1点が遠く、J2リーグ勢のV長崎に金星を献上。V長崎がPOラウンド進出だ。 J3リーグ勢のカターレ富山と昨季J1王者・ヴィッセル神戸が対戦。アウェイに乗り込んだ神戸が井出遥也のゴールで先制も、後半にOGで追いつかれ、延長戦そしてPK戦へ。 神戸は1本目の宮代大聖がクロスバー直撃で失敗。それ以外は両軍全員が成功し、2回戦に続いてPK戦を制した富山の勝利に。J3勢の富山がJ1王者神戸を下し、POラウンド進出だ。 同じくJ3のFC琉球は2回戦でガンバ大阪を撃破し、3回戦はセレッソ大阪と対戦。2度目となる“ひやごんの奇跡”を目指したが、開始6分でセットプレーから失点する。 17分にはC大阪のジャスティン・ハブナーが一発レッド。琉球は数的優位となって押し込むも、[4-4-1]でコンパクトに守るJ1リーグ勢の攻略はならず、0-1で敗戦…3回戦敗退だ。 こちらもJ3、AC長野パルセイロは北海道コンサドーレ札幌と対戦。ホームで18分、小西陽向の右足弾丸ミドルで先制すると、その後もJ1で19位に低迷する格上を押し込んでいく。 だが、追加点は奪えず、次第に札幌が攻勢。90+6分に土壇場で同点とされ、延長戦そしてPK戦へ。長野の3本目を蹴った砂森和也が失敗した以外、両軍全員が成功…長野は惜しくも3回戦敗退となった。 J1首位のFC町田ゼルビアは鹿島アントラーズに2-0と勝利。2得点のミッチェル・デュークは公式戦直近5試合4得点…J1昇格後は序列を落としているが、町田は夏本番を前に控え組の突き上げという成果も上げている格好だ。 対して鹿島。序盤のリーグ戦でも敗れた町田に2連敗となり、ほとんどシュートも打てず。柴崎岳が2点ビハインドの後半途中から今季初出場したが、起爆剤にはならなかった。 ◆1stラウンド3回戦 V・ファーレン長崎 1-0 浦和レッズ FC琉球 0-1 セレッソ大阪 カターレ富山 1-1(PK5-4) ヴィッセル神戸 AC長野パルセイロ 1-1(PK3-5) 北海道コンサドーレ札幌 FC町田ゼルビア 2-0 鹿島アントラーズ 東京ヴェルディ 2-3 サンフレッチェ広島 横浜FC 1-3 名古屋グランパス 柏レイソル 2-1 アビスパ福岡 ブラウブリッツ秋田 0-2 アルビレックス新潟 サガン鳥栖 1-1(PK4-5) FC東京 ◆POラウンド進出の10チーム V・ファーレン長崎(J2) カターレ富山(J3) セレッソ大阪(J1) 北海道コンサドーレ札幌(J1) FC町田ゼルビア(J1) サンフレッチェ広島(J1) 名古屋グランパス(J1) 柏レイソル(J1) アルビレックス新潟(J1) FC東京(J1) 2024.05.22 21:55 Wed

町田戦大敗をポジション奪取のきっかけにできるか…広島戦臨む東京Vの山田剛&古川らが強い決意

FC町田ゼルビア戦での大敗から再起を誓う東京ヴェルディ。その敗戦から中2日で臨む公式戦に向け、虎視眈々とチャンスを窺う選手たちが意気込みを語った。 東京Vは19日、リーグ戦11試合無敗で臨んだ町田との東京クラシックで0-5の敗戦。同試合後、城福浩監督、主力選手が口々に「完敗」という言葉を語るなど、昨季J1昇格を争ったライバルとの明確な実力差を認めざるを得ず、16年ぶりのJ1の舞台において、まずまず順調な歩みを見せてきた緑の名門にとっては単なる1敗以上のショックが残る一戦となった。 その一方で、「チーム内競争というのが、J1を戦っていくなかで絶対に必要なものだと改めて感じた」と指揮官は語っており、ここまで出番が限られてきた控え選手にとって町田戦の敗戦はポジション奪取に向けた重要な契機となる。 そして、22日に味の素スタジアムで行われるJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦のサンフレッチェ広島戦に向けて城福監督は、「僕らが求めるものをやり続けている選手に、チャンスを与えるべき」と、先発11人を入れ替えて臨んだ前ラウンドの鹿児島ユナイテッドFC戦同様に、大幅なターンオーバーの可能性を明言した。 2人でリーグ戦10ゴールを挙げるFW染野唯月(4点)、FW木村勇大(6点)を挙げるレギュラー2トップが好調を維持する中、J1ではベンチ外が続き悔しい序盤戦となっているFW山田剛綺、FW古川真人は、この広島戦で“3人目”の主力FWとして台頭が求められるところだ。 関西学院大学から加入2年目の山田剛は、「やるしかない。それだけです」と、静かに闘志を燃やす。 「求められているのは、守備と結果のところなので貪欲にやるだけです。攻撃のところで、点を取るというところに関しては、やり続けているのでそこは出せればいいかなと思います。ペナルティエリアに入ったら、どこからでもワンタッチでシュートを打てる体勢作りもそうですし、トラップして、落ち着いて決め切るというところも含め、いろんなバリエーションで決める準備はしています」 一方、国士舘大学から加入1年目の古川は、「フォワードはひとつのチャンスをつかむどうかだと思いますし、その一発で自分の人生を変えられるようにやりたい」と、ストライカーとして目に見える結果を残したいと、ポジション奪取への強い思いを口にする。 「いつも準備はしているので、もし出番が来れば、その一発に懸けたいなという強い気持ちです。惜しくても決まらなかったら意味がないと思うので、1個のチャンスをつかみ取る力というのは前回のルヴァンが終わってからもずっとやってきています」 「(J1の強豪相手に)もしチャンスがあれば、そこで自分がどういうプレーができるかとか、いろいろな物差しにはなるだろうと思いますが、その基準がどうとかではなくトーナメントなので、試合に勝つことが全て。自分としてはその1個のチャンスを決め切りたい、そういう思いしかないです」 また、いわきFCからの新加入で、鹿児島戦で新天地デビューを飾ったMF永井颯太はチーム内で激戦区の左サイドハーフのポジション争いでアピールしたい選手の一人だ。 全体練習後の“エクストラ”と呼ばれる若手を中心とする個別、ユニット練習の中で森下仁志コーチから細かな指導を受けて成長を実感しつつ、DF千田海人やMF松橋優安といった徐々に序列を上げて立ち位置を掴んだチームメイトからの刺激をプラスに、この広島戦でチャンスを掴みたいと語る。 「自分はボールを受けてから何かするというタイプの選手だったと思いますが、やっぱり受ける前からもう勝負は始まっていて、いかにポジショニングだったり動きで、相手との駆け引きでどれだけ有利に立てるかというのはすごく指導していただいて、まだまだ全然できてないですけど、自分の中で新しい感覚を受けています」 「日々エクストラの厳しい練習をしているメンバーが試合に出るのを見ると、勇気をもらえるではないですけど、自分もやれるなとかいう気持ちもあると同時に、悔しさというのも感じます。同じ練習をしていたのに、先に進んでいるという感覚があるので、それはいい意味で刺激になっていると思うので、そこはプラスに捉えたいです」 「広島さんも強度が高いと思うので、その中でいかに自分の良さもそうですけど、チームとしてやるべきことをいかにできるかというのを示せればなと思います。(持ち味のドリブルで)1枚剥がすだけで局面というのは全然変わると思うので、その部分はチャレンジしていきたい」 「普段試合に出ていないぶん、町田戦がこういう結果になったので、すごくチャンスだというのはわかっているので、自分のサッカー人生を懸けてそのチャンスをつかみにいきたいです」 アカデミー出身であり、2016年からの加入でチーム最古参、今季から最年長となるDF平智広は、負傷の影響もあって前回の鹿児島戦で出番を得られずにいた中、この広島戦での今季初出場を目指す。 自身の現状に関しては「町田戦で負けたので、多少はまた競争力が高まるとは思っていますけど、自分の立ち位置としてはまだ低いのかなと思います」と、34歳のベテランらしく冷静に立ち位置を見極めている。 それでも、「流れが悪い時に修正ができていないことが、特に前半は多いので、ピッチの中で修正するきっかけ作りができればいい」、「自分のできることは限られていますけど、失点が多いので、チーム全体として失点を減らす部分、細かいところでの失点が続いているので、その中での試合中の声かけや未然に防ぐというのをもう少しできれば失点は減らせる」と、現状のセンターバック陣に欠けている部分でのチームへの貢献を意識する。 さらに、チームリーダーの一人として「町田戦の敗戦をきっかけに、またやり直そうというミーティングもしましたし、もうひとつ厳しさを持ってトレーニングをしていこうという部分で、今日もいいトレーニングができましたし、この敗戦があったからこそ、チームが良くなったと言えるようにチーム作りしていければなと思います」と、町田戦の敗戦をターニングポイントにチームとしての再起を誓った。 2024.05.21 20:55 Tue

大敗町田戦から悲壮な思いで再起誓う東京V…城福浩監督「今変われないと、今季は変われない…」

FC町田ゼルビア戦での大敗を受け、東京ヴェルディの城福浩監督が、「昨日の試合をターニングポイントにしなければいけない」と再起を誓った。 東京Vは19日、リーグ戦11試合無敗で臨んだ町田との東京クラシックで0-5の敗戦。敵地で完敗し、12戦ぶりの黒星を喫したチームは、今シーズン最多失点に加え、昨年6月4日のベガルタ仙台戦の0-2の敗戦以来、約1年ぶりとなる複数得点差での敗戦となった。 そのため、城福監督は試合後の会見で「完敗でした」、「この歴然とした差をどう埋めていくかが、我々のやるべきこと」とコメント。真摯に昨季J1昇格を争ったライバルとの実力差を認めた。 その厳しい敗戦から一夜明け、チームは22日に控えるJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦のサンフレッチェ広島戦に向けて再始動。 練習後にクラブハウスで行われた会見で城福監督は、「選手は我々の鏡なので、町田の選手にできて我々にできていないというのは、我々ができてないということ」と、自身の手腕やコーチングスタッフに対する厳しい自己批判を含め、「今日変われないと、たぶん今シーズンは変われない」と強い想いと共に再スタートを切った。 「(リーグ12戦ぶりの敗戦…)負けていなかったというのは、ほぼほぼ意識してなかったです。それよりも、この前の我々と町田さんの差ですよね。そこをどう埋めていくかというのは、これが自分に課されたタスクだなと思いました。昨日の試合をターニングポイントにしなければいけないので、このチームにとってあの試合があったからこそ、それこそ今日からの取り組みが変わらないといけないと思っていましたし、その前にまずスタッフが変わらなければいけないということで、かなり話し合いました」 「我々が本当に日本一のトレーニングと胸を張れる準備をしたのか、そういうアラートさを出したのかと、スタッフにもかなり厳しく、今までの仕事ぶりを振り返ってもらって、我々が変わらないと選手も変われないので、そこのところの確認と、選手にもチームにとっての大枠は変えないけど、規律と自由というところの枠組みをもう1回確認すること。我々のスタンダードを上げること。そのためには、ウォームアップから、今日のウォームアップから変えていこうと。スタッフがそれを見せるはずだからと言って送り出しました」 「今日変われないと、たぶん今シーズンは変われないと思います。昨日の負けを経験した翌日が変わらなかったら、このクラブは何も変わらない。ある意味で、今日のチャンスを逃したくないという思いでここに来ましたし、選手は今日だけではなくて今日からまた1個上のステージでの練習をするというつもりで、スタートしてくれました」 好調時に比べてこういったショックが残る大敗後は、悔しさや憤りを示す者、普段通りに黙々と仕事をこなす者、ショックを引きずる者、ここが序列を変えるチャンスだとギラギラした様子を見せる者と、選手個々のキャラクターを確認できる重要な場でもある。 その大敗翌日の選手たちの表情、姿勢について問われた指揮官は、「選手は僕をまず見ている」とまずは自身の振る舞いについて語った。 「1人1人と向き合って話をできたわけではないですけど、まずひとつは、おそらく選手は僕をまず見ています。今日の朝の僕の表情を見ていると思うし、このチームがどうなっていくんだろうというぐらいの大敗なので、不安感を持った選手もいるだろうし、ひょっとしたら切り替えた選手もいるだろうし。ここから先、チームをどう導いていくかというのは、自分の手腕が問われるところかなと思っています」 さらに、相手のクオリティの高さ、予算規模を含めたクラブとしての歴然とした差という外的要因に目を向けることなく、“矢印を自分に向ける”、その上で「膝を突き合わせる距離が近くなるようなチーム」にしていきたいと、ここからの巻き返しに向けた自身の考えを語った。 「大事なのは、できていなかったこと、できなかったことをしっかり受け入れて、それが過ちという言い方がいいか、まずは監督である自分ですが、選手もこれを受け入れて、次に繋げていくということが大事。矢印が自分に向かないというのが一番良くないと思う」 「矢印を自分に向けるチームにしたいし、それは些細なミスでもいいし、大枠のチームのやり方の中で、自分が何ができたかという見方でもいいですけど、失点シーンで自分が何ができたかという見方でもいいですけど、矢印がしっかり自分に向くことで、それをオープンにという言い方がいいか、お互いがまずは自分に矢印を向けた上で、お互いに意見を出し合ったり、間違いを指摘し合ったり、鼓舞し合ったりとか、そういう一皮むけたチームメイトの中での付き合い方ができるといいかなと…」 「そこは途上です。今、僕はこの機を逃したくないので、若いチームだからこそ、こういう大敗というのはいろんな動揺が出るので、ある意味チャンスだと思って、ひとつ膝を突き合わせる距離が近くなるようなチームになれるように過ごさせたいなと思います」 町田戦で露呈したチームとしての徹底度の差、それができた上での“型破り”と表現すべき、主に攻撃面でのユニット、個々の個性を最大限に表現するという、非常に困難な両立の部分では、「何かをやれば、急激に変わるのであれば、もう既にやっている」と一朝一夕にクリアできる問題ではないとし、やはり日々のトレーニングの向上が重要だと主張。 「僕らは徹底すべきところを徹底したのか、させられたのかということ。ただこれには、徹底するということを極めていけば、逆からすれば判断を奪うということになる。このさじ加減が僕らは常に悩むというか、落としどころというのが、我々の手腕が問われるところ。ただ、我々が徹底してほしいところを徹底できなかったのは、それこそ自分たちのウォームアップの仕切りからスタートしていると思っています。もうそこからウォームアップの次のパス&コントロールの集中のさせ方含め、そこの甘さが徹底をさせ切れない。そこの現象に至っていると思うので、全てにおいてコーチングスタッフも選手もやはり意識を変えるところが、まずひとつです」 「あとは徹底と判断の判断のところというのは、最後は我々が普段やっている水準の高さによって、より良い判断ができると思うので、そこはスタンダードを上げるというところが大事。競争のレベルを上げることもそうですし、練習の質のレベルを上げること。練習のパス1本に対して、ひょっとしたら選手にストレスかかるぐらい、我々は指摘するかもしれないと。ただ、なぜストレスかかるかと言えば、それは習慣になっていないからです。習慣になれば、おそらく我々も指摘することもなければ、ストレスがかかることもない。ただ、習慣になるまで我々は諦めずにそれをアプローチするし、それを我々ができなければ、このクラブは変われないと思います」 「相手は優勝争いをするバジェットのクラブだから、我々はどういうレベルの争いをするクラブだからというのを、果たしてそんな思考を俺らはするのかと選手に問いかけました。俺らが何を目指すんだと、昨日の試合のリベンジをしなくてどうすんだと、その気概は今日から持ち続けないといけないなと思います」 その“ターニングポイント”となる一戦から中2日で臨む古巣とのカップ戦に向けては、「僕らが求めるものをやり続けている選手に、チャンスを与えるべき」と、先発11人を入れ替えて臨んだ前ラウンドの鹿児島ユナイテッドFC戦同様に、大幅なターンオーバーの可能性を明言。 「練習だけやっている選手と、試合をやってそこから得たものをまた次に活かしていける場がある選手との差を埋めるというのは簡単ではない」とターンオーバーの弊害を認めながらも、「練習でやり続けている選手にチャンスを与えるということが、このチームにとっては高いレベルの競争のひとつのきっかけになる」と、町田戦後にも語ったチーム競争力の向上という明確な課題についての自身の考えを改めて語った。 「非常にインテンシティの高さと、相手の隙を突いていくような、ゴールに直結するようなプレーを表現できるチーム」と高く評価する古巣に対しては、「タイトルを取りに来ている強豪に打ち勝つぐらいではないと、胸を借りるぐらいのつもりで行ったら、また大敗する。何とかこっちに勝ちを手繰り寄せるぐらいの難しい時間があるのだったら、そこを全員で耐え切る中で、終盤に勝負に持ち込むぐらいのタフなメンタルを持たないと、なかなか勝負にならない」と難しい展開を予想。 それでも、「まずここを抜ければ、ルヴァンのプレーオフのホーム&アウェイができる。我々が競争力を上げる、選手層を厚くしていくという意味では、ここは絶対抜けたい」と、クラブとして再起を図る一戦での勝利を誓った。 2024.05.21 20:00 Tue
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