ミランが9季ぶりの決勝T進出! ジルーが2G2Aの圧巻パフォーマンス《CL》

2022.11.03 07:05 Thu
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)グループE最終節、ミランvsレッドブル・ザルツブルクが2日にサンシーロで行われ、ホームのミランが4-0で圧勝した。
PR
ミラン(勝ち点7)は前節、ディナモ・ザグレブに4-0の快勝を収めグループ2位に浮上。これにより、ホームでの最終節では引き分け以上で9年ぶりの決勝トーナメント進出を決められる優位な状況に。ただ、直近のリーグ戦では格下トリノ相手に1-2で敗れ、公式戦の連勝が「3」でストップしており、難しい精神状態の中で運命の大一番に臨んだ。トリノ戦からは先発5人を変更。ケアー、ジルー、ベナセルといった主力を復帰させた。
一方、チェルシー相手に善戦を見せたものの1-2で競り負け、3位で最終節を迎えることになったザルツブルク(勝ち点6)。逆転での2位通過を目指すオーストリア王者は、オカフォーやスチッチ、ゼイワルドといった主力を起用している。

試合はアウェイチームがアグレッシブに入ったことで、立ち上がりからオープンな展開となる。

開始3分にテオ・エルナンデスが右ポスト直撃のシュートでいきなり決定機を作ると、ザルツブルクも10分過ぎに右サイド高い位置でのボール奪取からのショートカウンターでボックス内のケアーゴールに決定機も、ここは相手DFのブロックに阻まれる。
互いに一度ずつ決定機を作り合った中、14分にスコアが動く。ミランは左CKの場面でキッカーのトナーリが右足インスウィングの鋭いボールを入れると、ファーでポジション争いを制したジルーが頭で右隅に決めた。

この失点で逆転突破には2点が必要となったアウェイチームはすぐさま反撃を開始。アダムがボックス内で続けてシュートシーンを作り出すが、決め切ることができない。

一方、リスク管理を徹底しながら追加点がほしいミランは、左サイドに張るレオンの単騎突破、インナーラップで相手のアンカー脇のスペースを狙うテオを起点に縦へ速い攻めで幾度も決定機を創出。26分にはテオのミドルシュートのこぼれ球をジルーが押し込むが、ここは微妙なオフサイド判定でゴールは認められず。

前半終盤にかけても一進一退の攻防が続くと、よりリスクを冒して攻めるザルツブルクが積極的にシュートシーンを作り出す。だが、スチッチの際どい枠内シュートがGKタタルサヌの好守に遭うなど、前半の内に追いつくことはできなかった。

迎えた後半、試合巧者のミランが電光石火のゴールを奪う。立ち上がりの46分に右サイド深くでボールを持ったレビッチが浮き球のクロスを上げると、これをファーのジルーが冷静に頭で折り返すと、ゴール前のクルニッチがコースを狙ったヘディングシュートを左隅へ流し込んだ。

これで余裕の出てきたミランは早い時間帯に試合を決める。57分、左サイドでボールを持ったレオンがピッチを横断する見事なドリブルでボックス右まで持ち込んで多くのDFを引き付けて速いクロスを供給。ファーサイドでDFがクリアし切れなかったところに反応したジルーが冷静に左足のシュートを流し込んだ。

この3点目で試合の大勢が決した中、ミランは相手の攻撃を冷静に受け止めながらレオンらの個人技を生かしたカウンターで幾度も決定機を創出。70分を過ぎると、殊勲のレオンやテオら主力をベンチに下げてフレッシュな選手を次々にピッチへ送り込み、週末のリーグ戦を睨みつつ試合をクローズにかかる。

その後、試合終了間際にはジルーの見事なポストワークからのロングカウンターで途中出場のメシアスが右サイドを独走。そのままボックス付近まで運んで鋭いシュートを突き刺し、91分のダメ押しゴールとした。

そして、決勝トーナメント進出を懸けた大一番で圧勝のミランが9シーズンぶりのラウンド16進出を決めている。一方、敗れたザルツブルクだが、ディナモ・ザグレブの敗戦によって3位でのEL行きが決まった。

PR
関連ニュース

「我々が悪かったわけではないが…」敗戦に落胆のピオリ監督…ミラン解任の噂には「今シーズンを終えることに集中」

ミランのステファノ・ピオリ監督は、セリエAでの完敗を嘆いた。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えている。 18日、トリノとのセリエA第37節に挑んだミランは、前半にチャンスを作りながらも2失点を許してハーフタイムへ。後半も開始早々に失点する厳しい展開となると、55分にイスマエル・ベナセルがPKを決めて1点を返すもさらなる反撃とはならず、1-3で試合を終えた。 すでにセリエAでは2位が確定している中での敗戦について、ピオリ監督はメンタル面で相手に劣っていたことを嘆いている。 「枠内シュートを4本しか打てず、厳しい結果ではあったと思う。前半はクロスに対して、十分な集中ができていなかった。個人の戦いは多くの場面で負けており、それが試合の方向性を決定づけただろう。我々のプレーが悪かったわけではないが、相手はより集中力と決意を持っていた」 「今シーズン、我々は普通のチームの中では最高だっただろう。並外れたことを成し遂げたチーム(インテル)は1つあったが、他のチームより我々は優れた成績を収めていたと思う」 また、ピオリ監督はミランの指揮官解任やナポリ行きの可能性などが取り沙汰される自身の去就に言及。まだ決まったことは何もないと強調しており、残るシーズンに集中したいと語った。 「人々は私の去就について何カ月も話し続けてきたが、チームは非常に機能していたと思う。このような状況に陥っていた監督をフォローするのは簡単ではなかっただろう。だから、選手たちを称賛したい」 「シーズンはまだ1週間残っている。その週を経てから、様子を見てみよう。他のクラブとは何も話していない。ミランとの関係がいつ終わったとしても、私はこのクラブとそのファンに大きな敬意を抱いている」 「契約はまだあと1年残っており、私はこのクラブで素晴らしく濃密な5年間を過ごしてきた。だから、今シーズンを終えることに集中しているし、何かあればその時に判断するつもりだ」 2024.05.19 11:20 Sun

2位確定済みのミラン、トリノに3失点完敗【セリエA】

ミランは18日、セリエA第37節でトリノとのアウェイ戦に臨み、1-3で敗れた。 前節カリアリに5発圧勝として2位を確定させたミラン(勝ち点74)は、レオンやジルー、GKメニャンらをベンチスタートとした。 10位トリノ(勝ち点50)に対し、最前線にヨビッチ、右にプリシック、左にオカフォーとする[4-3-3]で臨んだミランは慎重な入りとした中、25分に好機。しかし、ボックス左から放ったオカフォーのコントロールシュートはわずかに枠を外れた。 すると1分後に失点。リカルド・ロドリゲスの左クロスからサパタにヘディングシュートを決められた。 さらに40分、今度はベッラノーバの右クロスからイリッチにヘディングシュートを決められ、2点のビハインドで前半を終えた。 そして迎えた後半、開始1分に3失点目。リカルド・ロドリゲスに強烈なミドルシュートを叩き込まれた。 3点を追うミランは2分後、プリシックのミドルがバーに直撃した中、53分にPKを獲得。これをベナセルが決めて1点を返した。 その後、レオンを投入したミランだったが、2点目に迫るような好機を作るには至らない。終盤にはジルーも投入したものの、1-3のまま敗戦している。 2024.05.19 05:44 Sun

LAFC加入決定のジルー、「いつもMLSでキャリアを終えたいと思っていた」…再会ロリスにも言及

ロサンゼルスFC(LAFC)への加入が決定したフランス代表FWオリヴィエ・ジルー(37)は、以前からキャリア最後の場所としてメジャーリーグ・サッカー(MLS)でのプレーを計画していたことを明かした。 母国のモンペリエで台頭したジルーは、アーセナル、チェルシーというプレミアリーグ屈指の強豪、2021年から今シーズン終了まではミランでプレー。 完全にベテランの域に入っているものの、今シーズンもセリエAで33試合14ゴール8アシストを記録するなど、衰えを知らない得点力を発揮していた。 まだまだ第一線での活躍が期待されていたが、今月14日にかねてより加入が報じられていたLAFCへの移籍が正式に発表された。 その移籍発表から数日後、ジルーはフランス『Canal Plus』のインタビューで今回の移籍の経緯を説明。以前から1人のプレーヤー、1人の父親としてMLSでキャリアを終えることを検討していたと語った。 「僕はいつもMLSでキャリアを終えたいと思っていたし、家族の観点からも、ライフスタイルや、遠い国、別の文化、別の英語圏の国に移住するチャンスを考慮していたんだ。それはロンドンで生まれた子供たちのためにも有益だと思っていた」 また、フランス代表の歴代最多得点者は、自身に先駆けて今年1月に同クラブに加入していた同国代表歴代最多出場記録者のGKウーゴ・ロリスの存在が加入を決断する上で大きかったことも認めている。 「ウーゴ、相棒、ここで彼と再会できたのは素晴らしいストーリーだ。彼は僕にロサンゼルスでの生活や、クラブとそのファンについても話してくれたんだ」 なお、ジルーとクラブの現行契約は2025年末までの1年半となるが、翌シーズンの延長オプションも付帯しており、現状のパフォーマンスを鑑みれば、あと2年は間違いなくトップレベルで活躍できるはずだ。 2024.05.17 17:21 Fri

ミランの後任最有力候補はフォンセカ監督? クラブはプロジェクトの継続路線を採用か

ミランは退任が噂されるステファノ・ピオリ監督(58)の後任として、リールのパウロ・フォンセカ監督(51)を最有力候補としたようだ。 今シーズン、5シーズン目を迎えたピオリ監督の下で思うようなシーズンを送れなかったミラン。セリエAでは2位につけるも宿敵インテルに大差をつけられ優勝を譲り、チャンピオンズリーグ(CL)はグループステージ3位で敗退となった。 ファンからの批判も強まりつつあるピオリ監督とミランの契約は2025年夏まで残るものの、クラブはシーズン終了後の解任を検討。新シーズンの指揮を執るのは誰になるか、後任候補に注目が集まっていた。 そんな中、イタリア『スカイ・スポーツ』ら複数メディアによると、ミランはフォンセカ監督を最優先ターゲットに設定した模様。ミランの選手に合致する [4-2-3-1]を基本布陣とするなど、ピオリ体制で続いたプロジェクトを継続しつつ、ブラッシュアップできる人材だと見込んでいるようだ。 フォンセカ監督はかつてローマでも指揮官を務め、2022年夏からリールの指揮官に就任。ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)ではアストン・ビラにPK戦の末に敗れてベスト8敗退となったが、リーグ・アンでは現在3位とCL出場権を争っている。 そんなフォンセカ監督とリールの契約は、今季まで。近日中にクラブ関係者との会談が予定されているとのことだが、新契約について合意しなかった場合はミランの動きがさらに加速していくことが予想される。 2024.05.16 13:10 Thu

CB補強に動くユナイテッド、今夏フリーのアダラバイヨ争奪戦に参戦?

マンチェスター・ユナイテッドは今夏の移籍市場で、フルアムのイングランド人DFトシン・アダラバイヨ(26)の獲得を検討しているようだ。 今シーズン、守備陣に負傷者が相次いだユナイテッド。ラファエル・ヴァラン、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショーは度重なるケガに悩まされ、タイレル・マラシアに至ってはここまで1試合も出場していない。 守備陣が整わなかったことも災いして、今シーズンのプレミアリーグでは残り2試合の時点で8位に低迷。エリク・テン・ハグ監督の去就も不透明となる中で、クラブは来シーズンに向けた動きを進めている。 すでにヴァランの今シーズン限りでの退団が決定となり、ユナイテッドは夏の移籍市場でセンターバック探しが急務に。そんな中で、イギリス『スカイ・スポーツ』によるとクラブはアダラバイヨへの関心を深めているとのことだ。 196cmの長身を武器とするセンターバックのアダラバイヨは、下部組織時代から過ごしたマンチェスター・シティで主力に定着できずも、2020年に加入したフルアムで定位置を確保。今シーズンは序盤こそ負傷欠場が続いたものの、復帰してからは主軸としてここまで公式戦25試合に出場している。 アダラバイヨとフルアムの契約は今季までとなることもあり、フリーでの獲得も狙える状況。ニューカッスルやミランも獲得に動いているが、ユナイテッドも本格参戦となれば争奪戦への発展が予想される。 2024.05.15 18:10 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly