バルサがレヴァンドフスキ初弾などでダニ・アウベス加入プーマスに圧勝! ラ・リーガ開幕へ弾み《ガンペール杯》

2022.08.08 05:10 Mon
Getty Images
バルセロナは7日、ジョアン・ガンペール杯でUNAMプーマス(メキシコ)と対戦し、6-0で圧勝した。

今回で通算57回目を迎える同大会は、当初ローマとの対戦が決定していたものの、対戦相手の突然の参加辞退により紆余曲折を経て、昨季まで在籍したダニエウ・アウベスが加入したメキシコの名門との対戦となった。
来週末にラージョとのラ・リーガ開幕戦を控える中、最後の調整試合となる一戦に向け、チャビ監督は両サイドバックにセルジ・ロベルト、バルデを起用した以外、主力を揃って起用。前線は右からデンベレ、レヴァンドフスキ、ハフィーニャという並びとなった。

カンプ・ノウ帰還となったダニエウ・アウベスもスタメンで起用されたこの一戦。立ち上がりから攻勢を仕掛けるホームチームは、加入後2試合で沈黙していたエースストライカー候補がいきなり魅せる。

開始3分、ボックス手前左でボールを持ったペドリからの絶妙な浮き球パスに反応したレヴァンドフスキはボックス左ゴールライン際でGKをかわす。シュートの角度はほぼなかったが、右足の丁寧なシュートをファーポストに流し込み、待望の加入後初ゴールを奪う。
このゴールに気を良くしたレヴァンドフスキは直後の5分、ボックス中央でデンベレからの横パスを足元に収めると、ゴール前の狭いスペースへ絶妙なショートスルーパスを供給。これに完璧なタイミングで抜け出したペドリが冷静にGKをかわして無人のゴールへシュートを流し込む。

レヴァンドフスキとペドリの美しい連携に触発されたのか、今度は両ウイングが魅せる。10分、右サイド深くでボールを持ったハフィーニャが丁寧な折り返しを入れると、立ち上がりから果敢にシュートを放っていたデンベレが自身3本目のシュートをゴール右隅に突き刺した。

リーグ戦真っ只中のプーマス相手に開始10分で3ゴールを奪う圧巻の強さを見せるホームチームは、ここから少しペースを落とす。だが、完全に覚醒した新エースと司令塔の勢いが止まらない。19分、エリック・ガルシアからのグラウンダーの縦パスをレヴァンドフスキがヒールを使って背後のスペースへ流すと、これに抜け出したペドリがボックス内で冷静にDFをかわして右足のシュートを流し込み、ドブレーテを達成した。

前半半ばを過ぎると、試合はようやく落ち着いた展開に。バルセロナはデル・プレーテの際どいボックス内でのシュートをGKテア・シュテーゲンの好守で凌ぎつつ、ハフィーニャやレヴァンドフスキにも5点目のチャンスが訪れたが、ここは相手の好守やポストに阻まれた。

結局、4-0のスコアで前半を終えたチャビ率いるチームは、ハーフタイムで6人を変更。ピケとジョルディ・アルバの重鎮2人、総入れ替えの中盤はアンカーにニコ・ゴンサレス、インテリオールにフレンキー・デ・ヨング、ケシエ、両ウイングにオーバメヤン、アンス・ファティが入った。

熾烈なポジション争いにおいて結果がほしい攻撃陣が、後半も早い時間帯にゴールを奪う。49分、ボックス左に抜け出したケシエからの正確な折り返しを、ファーサイドに飛び込んだオーバメヤンがワンタッチで流し込んだ。

その後、60分にはレヴァンドフスキら5選手がお役御免となり、ブラウグラナデビューのクンデやデパイが投入される。一方、プーマスではダニエウ・アウベスがこのタイミングでベンチへ下がり、カンプ・ノウに集まったクレはレジェンドへ惜しみない拍手を送った。

大量得点差に加え、多くの主役がベンチに下がったこともあり、以降はやや大味な展開に。

それでも、試合終盤の84分にはデ・ヨングが高い位置でのボール奪取からそのままボックス内までボールを運び丁寧な右足のシュートを流し込み、6点目を奪取。さらに、直後のピンチはGKペーニャが見事なセーブで凌ぎ、クリーンシートを維持した。

そして、UNAMプーマスに6-0の完勝を収めたバルセロナが、最高の形でラ・リーガ開幕を迎えることになった。

バルセロナ 6-0 UNAMプーマス
【バルセロナ】
レヴァンドフスキ(3分)
ペドリ(5分)
デンベレ(10分)
ペドリ(19分)
オーバメヤン(49分)
F・デ・ヨング(84分)

◆バルセロナ
GK:テア・シュテーゲン(→ペーニャ)
DF:セルジ・ロベルト(→デスト)、アラウホ(→クンデ)、エリック・ガルシア(→ピケ)、バルデ(→ジョルディ・アルバ)
MF:ガビ(→ケシエ)、ブスケッツ(→ニコ・ゴンサレス)、ペドリ(→フレンキー・デ・ヨング)
FW:デンベレ(→オーバメヤン)、レヴァンドフスキ(→デパイ)、ハフィーニャ(→アンス・ファティ)
関連ニュース

バルセロナに背番号10が帰還…アンス・ファティが来季へ意欲「必ずや本来の姿を見せつける」

スペイン代表FWアンス・ファティ(21)がバルセロナ復帰に先立ち、来季への意欲を語った。 バルセロナの背番号「10」ファティは昨夏、1年レンタルでブライトン&ホーヴ・アルビオンへ。プレミアリーグ19試合2得点、公式戦通算30試合4得点でイングランド挑戦を終えた。 今夏からはバルセロナへ帰還。ユーロ2024のスペイン代表メンバーから落選したなか、スペイン『ムンド・デポルティボ』に来季へ向けた意気込みを披露する。 「バルサで成功することが僕の夢。ここ数年の難しい日々を思い出す必要はない。僕はまだ21歳で、進歩過程にあるんだ」 「昨夏キャリアの一歩を踏み出すべきだと感じ、ブライトンへ向かった。その間もバルサの動向を追いかけ、来季は再びチャンスを掴むことを目指して戦う。ハンジ・フリック(新監督)は一度ブライトンの試合に来たことがあって挨拶したよ」 「今日のフィットネスは100%だ。僕がまだケガしていると思ってる人が多いそうだけど、カラダは健康だよ。来季は必ず、バルサのファンにあるべき僕の姿を見せつける」 2024.06.03 18:10 Mon

「良い思い出は僕の心の中に」契約満了のデパイが別れのメッセージ

今季限りでのアトレティコ・マドリー退団が決定的となっているオランダ代表FWメンフィス・デパイ(30)が、自身のSNSでチームメイトやサポーターへ感謝のメッセージを綴った。 メンフィスはPSVでプロデビュー後、若くして移籍したマンチェスター・ユナイテッドで挫折を味わい、一旦リヨンへ移籍し質実剛健なアタッカーに進化。脂が乗ってきた頃にビッグクラブ返り咲き、バルセロナ行きを勝ち取った。 ただ、スペイン上陸を境にケガが増え、指針なきクラブ経営にも振り回される形でバルセロナを1年半で退団。昨年1月からアトレティコ・マドリーに所属するも、公式戦40試合で13ゴール2アシストとトップフォームからほど遠いパフォーマンスに終始していた。 今シーズン限りで契約満了を迎えるデパイは、2日に自身のインスタグラムを更新。正式に退団とは明言はしていないものの、チームメイトやファンへの感謝のメッセージを送った。 「このメッセージを書いている僕の気持ちを説明するのは簡単ではない。この話はまた別の機会にしたほうがいいのかもしれない……」 「アトレティコ・マドリーのチームメイト、スタッフ、そしてサポータの皆、僕がアトレティコで過ごした時間の中で感じた多くのサポートと熱意に心からありがとうと言いたい。この良い思い出は僕の心の中に大切にしまっておくよ。グラシアス、アウパ・アトレティ(ありがとう、頑張れアトレティ)」 2024.06.03 06:30 Mon

足首のケガから復帰目指すデ・ヨング、ユーロ開幕戦視野も…「最も重要なのはケガを慢性的なものにしないこと」

バルセロナのオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングが、ユーロ2024を前にケガの状態を明かした。オランダ『テレグラーフ』が伝えた。 4月21日に行われたラ・リーガ第33節のレアル・マドリー戦で右足首を捻挫し、負傷交代していたデ・ヨング。そのままシーズン終了となっていたが、6月14日に開幕するユーロには間に合うとされていた。 オランダ代表はポーランド代表とのグループステージ初戦を16日に控えるなか、26名の登録メンバーに残ったデ・ヨングは、気になる足首の状態についてコメント。ポーランド戦までに間に合うことを期待しているという。 「6月16日に照準を合わせている。足首が悪化せず、予定通りにいけば、ユーロには参加可能だ」 「道筋は見えているけど、間に合うかどうかは足首の状態次第だ。僕はまだ個人で練習している。そのうちグループ練習に加わり、プレータイムを得られる状況に持っていくため、努力する必要がある」 「実際、それは大会中の出来事になるかもしれない。厳密な期限はないけど、大会に出場できる見通しは残っていなければならない。そうでなければここ(オランダ代表)に留まる意味がない」 一方、リハビリに励むデ・ヨングが心配しているのはケガの再発。バランスを見極めながらユーロ出場を目指していくようだ。 「オランイェ(オランダ代表)とユーロのためにある程度のリスクは覚悟しているが、僕にとって最も重要なのは足首のケガを慢性的なものにしないことだ」 「まだその心配はないから足首の手術は受けていない。今シーズン3回目の足首のケガで、これも同じ足首だけど、不安定さはない。2度目は復帰が早すぎたかもしれないし、ケガのことがまだ頭の中に残っていたんだ」 2024.06.02 22:44 Sun

去就注目のキミッヒ、ユーロ後に契約延長について議論か「バイエルンが最初の連絡先」

バイエルンのドイツ代表MFジョシュア・キミッヒが自らの去就やヴァンサン・コンパニ新監督について語った。ドイツ『Sport1』が伝えた。 バイエルンとの契約が2025年6月までのキミッヒ。契約延長するのかどうかが注目のなか、守備的MFを欲するバルセロナからの関心が取り沙汰されるほか、ドイツ『ビルト』はドイツ代表MFトニ・クロースの後釜を探すレアル・マドリーも狙う可能性があると報じている。 バイエルンでのシーズンが終了し、ユーロ2024やその前の親善試合2試合を戦うドイツ代表に合流したキミッヒは、出席した記者会見でユーロに向けた意気込みなどをコメント。その一方、自らの今後にも言及した。 「それ(契約延長)については僕だけの問題ではない。クラブがどう見ているか、クラブが何を望んでいるかも問題になる。どこかのタイミングで話し合いが行われるだろう」 「僕にとって状況は不確かなものではない。はっきりしているのは、僕の契約がまだ1年残っているということだ。この後ユーロもある。僕はそこに集中している」 「その後、僕が言っているように話し合いが行われるだろう。バイエルンが最初の連絡先だ」 また、トーマス・トゥヘル監督の後任に決まったコンパニ監督にも言及。まだ歴の浅い指揮官としての評価についてはお茶を濁したが、二転三転したバイエルンの監督人事の決着は喜んでいる。 「もちろん、選手としての彼については昔から知っている。監督としてはまだ判断できない」 「当然それは僕の将来にとっても重要なことだけど、何よりもまず、クラブがどう考えているかが僕にとっては重要なんだ。クラブの仕事が1つ減ったのは良いことだ」 2024.06.01 22:27 Sat

バルサのベルナルド・シウバ獲得に光? 契約解除金の分割払いが可能…ただ、熱望したチャビ監督は解任

財政難を抱え続けているバルセロナ。今夏はその解消に努めている状況だが状況は芳しくはない。 一方で、選手補強は続けたいバルセロナ。獲得を目指す選手の契約条項が、大きな手助けになる可能性があるという。 スペイン『TV3』は、バルセロナが獲得を目指し続けているマンチェスター・シティのポルトガル代表MFベルナルド・シウバ(29)の契約に関して、特別な条項の存在を報じた。 予てからベルナルド・シウバの獲得に熱を上げているバルセロナ。一方で、財政難が大きな足枷となっており、選手本人に移籍の意思がありながらも、獲得に動けないという状況が続いていた。 しかし、そのベルナルド・シウバには退団時の条項に思わぬ抜け道があったという。 ベルナルド・シウバの契約解除金は5000万ポンド(約100億円)に設定されている。当然バルセロナがこの金額を払うことは不可能。それで何度も断念してきたが、どうやら3回の分割払いにできる条項があるという。 どうやらバルセロナでのプレーを夢見るベルナルド・シウバが、2026年夏までシティと契約を延長する際に盛り込んだものとのことだ。 経済的な側面での問題は解決できそうな状況だが、思わぬ問題が発生。それは、ベルナルド・シウバの獲得を熱望していたチャビ・エルナンデス監督が解任されてしまったのだ。 新たに就任したハンジ・フリック監督が求めるのかどうかは不明。スポーツ・ディレクター(SD)のデコ氏とフリック監督がどう判断するかがポイントとなりそうだ。 2024.05.31 23:25 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly