ドイツ代表
1990年・イタリアW杯
〜ドイツのブラジル越え〜
Getty Images
◆基本布陣◆
[5-3-2]

・監督:フランツ・ベッケンバウアー(44)
・獲得タイトル:ワールドカップ
攻撃力8:★★★★★★★★☆☆
守備力9:★★★★★★★★★☆
タレント9:★★★★★★★★★☆
連係8:★★★★★★★★☆☆
選手層9:★★★★★★★★★☆

【シーズン実績】
◆ドイツが最多タイの3度目制覇
▽1982年大会と1986年大会で準優勝に終わった西ドイツは迎えた1990年のW杯、前回大会に引き続いてフランツ・ベッケンバウアーが指揮を執った。欧州予選を最終節で辛くも突破したドイツだったが、マラドーナのアルゼンチンとブラジル、オランダと共に優勝候補の一角と目されていた。

▽ドイツは、ユーゴスラビア、UAE、コロンビアとグループステージで同居した。初戦のユーゴスラビア戦をマテウスの2ゴールとクリンスマン、フェラーのゴールで4-1と快勝すると、2戦目のUAE戦も上述3選手とバイン、リードレがゴールを記録して5-1の圧勝。最終節のコロンビア戦こそ1-1のドローに終わったが、順当に首位で決勝トーナメントに進出した。

▽決勝トーナメント1回戦では、ファン・バステンやフリット、ライカールトらを擁する優勝候補筆頭のオランダと激突。後半15分にクリンスマンのゴールで先行したドイツは、同40分にブレーメが加点。試合終了間際にクーマンにゴールを奪われたものの、2-1で逃げ切った。強豪撃破で勢いに乗るドイツは、準々決勝のチェコ・スロバキア戦もマテウスの決勝弾で1-0と勝利し、イングランドとの準決勝に進んだ。イングランド戦では、後半14分にオウンゴールで先制するも、終盤にリネカーにゴールを記録され、延長の末にPK戦へ。運命のPK戦を4-3で制して決勝に進んだ。

▽決勝戦では、マラドーナを擁するアルゼンチンと激突。ナポリ所属のマラドーナは今大会で、クラブのサポーターにイタリアではなく自分のいるアルゼンチンを応援してほしいと懇願するなどし、イタリア国民の反感を買っていた。そのため、スタジアムはドイツのホームのような雰囲気となった。

▽試合は、アルゼンチンのモンソンとデソッティが退場となるなど、荒れ気味となった。ペースを握っていったドイツは後半40分にブレーメがPKを沈めると、そのまま逃げ切って優勝。東西統合前のチームとして参加する最後の大会で通算3度目となるW杯制覇を果たした。なお、この戴冠でドイツは通算優勝3回、準優勝3回となり、1994年大会でブラジルが優勝するまで、W杯最高成績を誇る国となった。

【チーム紹介】
◆ドイツらしい力強さ
▽決勝戦の先発メンバーは、GKイルクナー以下、リベロにアウゲンターラー、ディフェンスにはベルトルト、ブッフバルト、コーラー、ブレーメが入った。中盤にはマテウスを中心に、ヘスラーとリトバルスキーがアタッカーポジションに入る。そして、前線ではフェラーとクリンスマンがコンビを形成した。

▽GKは、のちにレアル・マドリーの正GKとなるイルクナーが守護神として君臨。決勝戦でクリーンシートを記録し、複数失点なしで大会を終えた。最終ラインは、対人プレーに強いブッフバルトとコーラーがストッパー。リベロにバイエルンのレジェンドであるアウゲンターラーが入った。右サイドには攻守に安定感のあるベルトルト、左はクロス精度が高く、ドイツ史上最高のレフトバックとも評されるブレーメが不動のレギュラーだった。

▽チームの中心は中盤のマテウスだった。守備範囲の広さに加え、大事な場面では攻撃参加からゴールを記録する勝負強さが光るセントラルMFだ。そして、攻撃的なポジションには足元の技術に優れるヘスラーやキレ味のあるドリブルを仕掛けるリトバルスキー、一撃必殺のスルーパスを持つバイン、メラーなどが入った。

▽最前線には、ドイツを代表するストライカーであるルディ・フェラーと、オランダ戦で値千金のゴールを決めたクリンスマンがコンビを形成。驚異的なジャンプ力とヘディングの上手さが特筆ものだったリードレが控えるなど、多士済々だった。

【ピックアップ・プレイヤー】
◆ローター・マテウス(29)
Getty Images
▽ドイツ優勝の最大の立役者と言っていいだろう。のちにドイツ歴代最多キャップを誇ることになるマテウスは今大会、中盤の中央で攻守にわたってチームに貢献した。守備だけでなく、推進力のあるドリブルや長短織り交ぜた自在なパス、正確無比なミドルシュートで相手の脅威となり続け、セントラルMFながらも4ゴールを記録。全試合でフル出場を果たした。
戻る

曜日別コンテンツ一覧へ
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly