【プレミア注目プレビュー】3連勝のチェルシーと4連勝のスパーズによる白熱の首位攻防戦!
2020.11.29 12:00 Sun
プレミアリーグ第10節、チェルシーとトッテナムによるロンドン・ダービーが日本時間29日25:30にスタンフォード・ブリッジでキックオフされる。ランパード、モウリーニョの師弟対決にも注目が集まる首位攻防戦だ。
目下、公式戦10試合負けなしと攻守に安定感を増すチームは、前日の試合で2位のリバプール(勝ち点21)が引き分けたことで、今節勝利できれば、今季初めて首位に立つことが可能となった。
一方、モウリーニョ体制で丸1年が経ったトッテナムは前節、マンチェスター・シティを相手に枠内シュート2本で2点を奪う、したたかな戦いぶりで2-0の勝利。現体制で初となるリーグ4連勝で首位に浮上した。直近のヨーロッパリーグ(EL)では格下ルドゴレツを相手にMFエンドンベレを除く先発10人を入れ替えた中、FWカルロス・ヴィニシウスの加入後初ゴールを含む2ゴール1アシストの活躍で4-0の快勝を飾っている。
就任2年目に圧倒的な強さを誇るポルトガル人指揮官の下、絶好調のチームはシティに続き、チェルシー、アーセナルとの連戦をモノにできれば、2007-08シーズンのEFLカップ以来、遠ざかる悲願のトロフィー獲得も夢物語ではなくなるはずだ。
◆チェルシー◆
【4-3-3】
▽チェルシー予想スタメン
GK:メンディ
DF:リース・ジェームズ、ズマ、チアゴ・シウバ、チルウェル
MF:コバチッチ、カンテ、マウント
FW:ツィエク、エイブラハム、ヴェルナー
負傷者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはマッチフィットネスに問題を抱えるプリシッチを除く全選手がスタートから起用可能な状況だ。
スタメンに関してはコロナウイルスから回復したハヴァーツやジョルジーニョらに先発復帰の可能性があるものの、好調なチームをけん引する前述のメンバーが起用される見込みだ。
◆トッテナム◆
【4-2-3-1】
▽トッテナム予想スタメン
GK:ロリス
DF:オーリエ、ダビンソン・サンチェス、ダイアー、レギロン
MF:ムサ・シソコ、ホイビュルク
MF:ベルフワイン、エンドンベレ、ソン・フンミン
FW:ケイン
負傷者:DFアルデルヴァイレルト、MFラメラ、ロ・チェルソ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては直近数試合の欠場が続くラメラに加え、前節のシティ戦で内転筋を痛めたアルデルヴァイレルトの欠場が確定。その一方、打撲を負っているロ・チェルソに関しては起用可能な模様だ。
スタメンに関してはシティ戦のメンバーがベースとなり、アルデルヴァイレルトの代役と右ウイングの人選に注目が集まる。ダイアーの相棒に関しては加入後初先発となるロドン、直近のルドゴレツ戦でプレーしたダビンソン・サンチェスの2択となるが、ヴェルナーのスピードに対応可能な後者の起用を予想。また、シティ戦ではソン・フンミンを右で起用していたが、今回の試合では本来の左に戻してベルフワイン、ベイル、ルーカス・モウラのいずれかが右ウイングを務めることになりそうだ。
★注目選手
◆チェルシー:MFハキム・ツィエク
チェルシーの注目プレーヤーは個人としてリベンジを期すツィエクだ。昨季までアヤックスの主力として活躍したモロッコの魔術師にとって今回の対戦相手のトッテナムはまさに因縁の相手だ。2018-19シーズンのCL準決勝で対峙した両者は2戦合計3-3と非常に拮抗した勝負を演じたが、2ndレグのラストプレーでFWルーカス・モウラが決めた劇的過ぎるゴールによって、アウェイゴール数で上回ったトッテナムが勝ち抜けを決めた。
ツィエクはそのトッテナムとの2試合で1ゴール1アシストの活躍を見せたが、2ndレグでは幾つかのビッグチャンスを逃がしており、それが最終的に敗退の一因となった。そういった事情もあり、先日のインタビューでは「(CL決勝の舞台は)子供の頃からの夢だった。すべてを(トッテナムに)盗まれてしまった」と、当時を回想。今回のダービーに並々ならぬ気持ちで臨むはずだ。
チェルシー加入後はケガの影響で出遅れたものの、第5節サウサンプトン戦でデビューを飾ると、以降は公式戦9試合に出場するなど右ウイングの主力に定着。視野の広さと魔法の左足を生かしたチャンスメークは1ゴール3アシストの数字以上に破壊力を誇る。流れの中では“右で作って左で仕留める”ヴェルナー、チルウェルの逆サイドとのホットライン、セットプレーの場面ではズマやチアゴ・シウバへピンポイントクロスを届け、因縁の相手を撃破したい。
◆トッテナム:FWソン・フンミン
トッテナムの注目プレーヤーは絶好調の韓国代表FWだ。今シーズンここまで公式戦14試合9ゴール4アシストと、エースFWケインと共に絶好調のチームをけん引するソン・フンミン。モウリーニョ監督の下でケインを司令塔としてプレーさせる中、卓越したスプリント能力と質の高いラインブレイク、フィニッシュを武器にフィニッシャーとして覚醒中だ。
今季ここまではマンチェスター勢相手にいずれもゴールを挙げるなど、ビッグマッチでの勝負強さが光る28歳だが、チェルシーとのリーグ戦9試合では通算2ゴールと相性は今一つだ。とりわけ、自身の直近の対戦となった昨年12月の一戦ではDFリュディガーに対する腹部へのスパイクで退場処分を科されている。そのため、ツィエク同様に因縁深い対戦相手と言えるはずだ。
今回の一戦では冷静さを保ちつつ、2018年の対戦でジョルジーニョ、ダビド・ルイスをぶち抜き“スーパー・ソニック”と語り草となった伝説のゴール以来のダービーでのゴールを決めたい。
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前節終了時点で3位のチェルシー(勝ち点18)は、バーンリー、シェフィールド・ユナイテッド、ニューカッスルと格下相手の3連戦を危なげなく勝ち切って今季初のリーグ3連勝中だ。また、チャンピオンズリーグ(CL)では接戦となったスタッド・レンヌ戦をFWジルーの劇的な後半アディショナルタイムのゴールで勝ち切り、2節を残して決勝トーナメント進出を決めた。一方、モウリーニョ体制で丸1年が経ったトッテナムは前節、マンチェスター・シティを相手に枠内シュート2本で2点を奪う、したたかな戦いぶりで2-0の勝利。現体制で初となるリーグ4連勝で首位に浮上した。直近のヨーロッパリーグ(EL)では格下ルドゴレツを相手にMFエンドンベレを除く先発10人を入れ替えた中、FWカルロス・ヴィニシウスの加入後初ゴールを含む2ゴール1アシストの活躍で4-0の快勝を飾っている。
就任2年目に圧倒的な強さを誇るポルトガル人指揮官の下、絶好調のチームはシティに続き、チェルシー、アーセナルとの連戦をモノにできれば、2007-08シーズンのEFLカップ以来、遠ざかる悲願のトロフィー獲得も夢物語ではなくなるはずだ。
なお、ランパード監督とモウリーニョ監督の師弟対決は昨シーズンのリーグ戦でシーズンダブルを達成するなど、ランパード監督が3勝1敗の好成績を残している。ただ、今年9月に行われたEFLカップでの直近の対戦では超過密日程の中、大幅にメンバーを落としたトッテナムがPK戦の末に勝利し、モウリーニョ監督が愛弟子に対して初勝利を飾っている。チェルシーはその敗戦以降、無敗を継続しており、ランパード監督がリベンジを果たすか、はたまたモウリーニョ監督が再び土を付けるか。
◆チェルシー◆
【4-3-3】
▽チェルシー予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:メンディ
DF:リース・ジェームズ、ズマ、チアゴ・シウバ、チルウェル
MF:コバチッチ、カンテ、マウント
FW:ツィエク、エイブラハム、ヴェルナー
負傷者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはマッチフィットネスに問題を抱えるプリシッチを除く全選手がスタートから起用可能な状況だ。
スタメンに関してはコロナウイルスから回復したハヴァーツやジョルジーニョらに先発復帰の可能性があるものの、好調なチームをけん引する前述のメンバーが起用される見込みだ。
◆トッテナム◆
【4-2-3-1】
▽トッテナム予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ロリス
DF:オーリエ、ダビンソン・サンチェス、ダイアー、レギロン
MF:ムサ・シソコ、ホイビュルク
MF:ベルフワイン、エンドンベレ、ソン・フンミン
FW:ケイン
負傷者:DFアルデルヴァイレルト、MFラメラ、ロ・チェルソ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては直近数試合の欠場が続くラメラに加え、前節のシティ戦で内転筋を痛めたアルデルヴァイレルトの欠場が確定。その一方、打撲を負っているロ・チェルソに関しては起用可能な模様だ。
スタメンに関してはシティ戦のメンバーがベースとなり、アルデルヴァイレルトの代役と右ウイングの人選に注目が集まる。ダイアーの相棒に関しては加入後初先発となるロドン、直近のルドゴレツ戦でプレーしたダビンソン・サンチェスの2択となるが、ヴェルナーのスピードに対応可能な後者の起用を予想。また、シティ戦ではソン・フンミンを右で起用していたが、今回の試合では本来の左に戻してベルフワイン、ベイル、ルーカス・モウラのいずれかが右ウイングを務めることになりそうだ。
★注目選手
◆チェルシー:MFハキム・ツィエク
Getty Images
チェルシーの注目プレーヤーは個人としてリベンジを期すツィエクだ。昨季までアヤックスの主力として活躍したモロッコの魔術師にとって今回の対戦相手のトッテナムはまさに因縁の相手だ。2018-19シーズンのCL準決勝で対峙した両者は2戦合計3-3と非常に拮抗した勝負を演じたが、2ndレグのラストプレーでFWルーカス・モウラが決めた劇的過ぎるゴールによって、アウェイゴール数で上回ったトッテナムが勝ち抜けを決めた。
ツィエクはそのトッテナムとの2試合で1ゴール1アシストの活躍を見せたが、2ndレグでは幾つかのビッグチャンスを逃がしており、それが最終的に敗退の一因となった。そういった事情もあり、先日のインタビューでは「(CL決勝の舞台は)子供の頃からの夢だった。すべてを(トッテナムに)盗まれてしまった」と、当時を回想。今回のダービーに並々ならぬ気持ちで臨むはずだ。
チェルシー加入後はケガの影響で出遅れたものの、第5節サウサンプトン戦でデビューを飾ると、以降は公式戦9試合に出場するなど右ウイングの主力に定着。視野の広さと魔法の左足を生かしたチャンスメークは1ゴール3アシストの数字以上に破壊力を誇る。流れの中では“右で作って左で仕留める”ヴェルナー、チルウェルの逆サイドとのホットライン、セットプレーの場面ではズマやチアゴ・シウバへピンポイントクロスを届け、因縁の相手を撃破したい。
◆トッテナム:FWソン・フンミン
Getty Images
トッテナムの注目プレーヤーは絶好調の韓国代表FWだ。今シーズンここまで公式戦14試合9ゴール4アシストと、エースFWケインと共に絶好調のチームをけん引するソン・フンミン。モウリーニョ監督の下でケインを司令塔としてプレーさせる中、卓越したスプリント能力と質の高いラインブレイク、フィニッシュを武器にフィニッシャーとして覚醒中だ。
今季ここまではマンチェスター勢相手にいずれもゴールを挙げるなど、ビッグマッチでの勝負強さが光る28歳だが、チェルシーとのリーグ戦9試合では通算2ゴールと相性は今一つだ。とりわけ、自身の直近の対戦となった昨年12月の一戦ではDFリュディガーに対する腹部へのスパイクで退場処分を科されている。そのため、ツィエク同様に因縁深い対戦相手と言えるはずだ。
今回の一戦では冷静さを保ちつつ、2018年の対戦でジョルジーニョ、ダビド・ルイスをぶち抜き“スーパー・ソニック”と語り草となった伝説のゴール以来のダービーでのゴールを決めたい。
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