監督も怒り、デポルティボの懸念通りの降格決定、声明通り「法的措置」は取られるか?

2020.07.21 12:40 Tue
Getty Images
デポルティボ・ラ・コルーニャが、法的措置を検討するとクラブ公式サイトで声明を出した。

20日にセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)の最終節が行われたが、デポルティボvsフエンラブラダの一戦のみが延期の措置を取られていた。
これは、フエンラブラダの選手、スタッフ合わせて12名に新型コロナウイルス(COVID-19)の陽性反応者が出たため。キックオフの45分前に延期が決定した。

この決定を受けたデポルティボは、最終節の1試合のみが延期されることに関し、断固として反対すると発表。試合を行わないことにより、デポルティボが害を受ける可能性があるとしていた。

また、正当な利益を守るため「必要なすべての法的措置を検討し、実行する」とも発表していた。
デポルティボの声明発表後、残りの試合が行われ、残留を争っていたアルバセテ、ルーゴが揃って勝利。この結果、デポルティボは最終節を戦うことなく、3部への降格が決定。実に40年ぶりの屈辱を味わうこととなり、懸念していた不利益を被ることとなった。

試合前、今回の中止が決定したことを受けたフェルナンド・バスケス監督も今回の決定に不満を述べていたことを、スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えている。

「通常はその日を中断するべきだ。あと2、3日待つことはどういうことなのだろうか」

「我々はレフェリーの裁量で、フエンラブラダが現れなかった。この状況に反対している」

「ルーゴとアルバセテは、我々のゴールによるプレッシャーの下でプレーしないので、有利にプレーできるだろう。それが一斉開催の目的だ。もし5分でリードしていても、アルバセテの試合には影響しないのか?フエンラブラダが数字上プレーオフにいる場合、我々の試合と同じだろうか?」

また、16日に行われた前節でフエンラブラダと対戦していたエルチェが試合を行なっていることについても疑問視。感染者がいる可能性があるのに延期とならなかったことは、デポルティボの試合が延期になった理由と合致していないと怒りを見せた。

「エルチェがプレーしていることも理解できない。検査結果は3〜4日かかる場合があり、2、3日前にフエンラブラダと対戦していた」

「私は、リーグ、連盟、CSD(スペインスポーツ局)のコミュニケーションを理解できない。選手を守るためであるとしているが、エルチェがプレーしているのは間違っている」

「デポルティボは関係ない。ルーゴとアルバセテが勝てば、我々はプレーしないまま降格する」

バスケス監督の言葉通り、試合をしないまま降格となったデポルティボ。法的措置を実行するとしているが、どのような結末が待っているだろうか。
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