CL登録外に度重なるケガ…センシとインテルの別れ近づく

2023.10.02 13:54 Mon
加入当初のインパクトは絶大だったが...
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加入当初のインパクトは絶大だったが...
元イタリア代表MFステファノ・センシ(28)はインテルとのお別れが近づいているようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。

11年ぶりのスクデットに輝いた2020-21シーズンからネラッズーリ所属のセンシ。加入当初こそ当時のアントニオ・コンテ監督から重宝され、中盤の一角で存在感を示していたが、すぐにケガで離脱し、チームの中心からフェードアウトした。
2年目は後半戦でサンプドリアへ貸し出され、昨季もモンツァへ1年レンタル。ミラノ帰還の今季はチャンピオンズリーグ(CL)の登録メンバーから外れ、セリエAでの出番も第2節・カリアリ戦の8分間のみ。直近5試合は筋肉系のケガで離脱中だ。

その間にインテルは中盤の選手層の分厚さを披露。MFハカン・チャルハノール、MFヘンリク・ムヒタリアン、MFニコロ・バレッラの3枚が鉄板だが、9月30日のサレルニターナ戦ではMFデイヴィ・クラーセンが加入後初先発を果たし、レンタルバックのMFルシアン・アグメも今季初出場となった。

若手のMFクリスティアン・アスラニも途中出場から存在感を示し、MFダビデ・フラッテージでさえ定位置奪取に苦労する一方、センシが割って入るスペースはもはやなし。つい1カ月前には2024年6月までとなっている契約の延長話も出ていたが、現状でその可能性はないと考えられている。
インテルの選択肢は来年1月に完全移籍で放出するか、来夏の契約満了を待つかの二択。どちらにせよ、度重なるケガでプレータイムを与えようにも与えられない現状では、センシとの契約延長に前向きになれないのも致し方ない。

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21年ぶりセリエA帰還のコモ、元伊代表2選手獲得に挑戦か…

21年ぶりのセリエA復帰を果たしたコモが、元イタリア代表2選手の獲得を目指しているようだ。 今シーズンのセリエBを自動昇格圏内の2位でフィニッシュし、2002-03シーズン以来のセリエA復帰を果たしたコモ。 アシスタントコーチにはアーセナルやバルセロナ、チェルシーなどでプレーした元スペイン代表MFのセスク・ファブレガス氏がおり、最高経営責任者(CEO)はチェルシーのレジェンドでもある元イングランド代表MFのデニス・ワイズ氏。また、投資家には元フランス代表FWのティエリ・アンリ氏もいるという豪華な顔ぶれだ。 資金力では差があるものの、故シルヴィオ・ベルルスコーニ氏、アドリアーノ・ガッリアーニ氏の元ミランコンビで2021-22シーズンにセリエA初昇格をモンツァにも通じるものがある同クラブには、来季以降のセリエA定着が期待されるところだ。 そのコモは昇格初年度にイタリア代表経験者を積極的に獲得し残留を果たしたモンツァを例に倣ったか、今夏の移籍市場ではFWアンドレア・ベロッティ(30)、MFステファノ・センシ(28)の2選手の獲得へ動きを見せているようだ。 移籍市場に精通するジャーナリストのニコロ・スキラ氏によれば、フィオレンティーナが買い取りオプション行使を見送り、保有元のローマに帰還するベロッティに対してコモは2年契約のオファーを準備しているという。 一方、今シーズン限りでインテルとの契約が満了するセンシに対しては、1年契約のオファーをすでに掲示しているという。 両選手にはいずれもセリエAクラブを中心に複数のオファーが舞い込んでおり、決して簡単なオペレーションとはならないが、仮に両者を獲得できたあかつきにはセリエA残留に向けて非常に大きな戦力となるはずだ。 2024.06.12 15:20 Wed

契約満了確実のセンシが手術を実施…最後に一花咲かせてミラノを去れるか

インテルの元イタリア代表MFステファノ・センシ(28)が手術を実施した。『フットボール・イタリア』が伝えている。 今冬レスター・シティ行き交渉が移籍市場最終日に破談したセンシ。インテルは選手をイングランドへ渡航させるも、結局十数時間でイタリアへとんぼ返りすることとなった。 そのセンシ、インテル加入後はケガがキャリアの一部となっており、加入してすぐに掴んだ定位置を手放すこととなったのもケガが原因。まさに「ケガがなければ…」と言いたくなってしまう実力者だ。 レスター行き破談から2週間強、センシは2022年11月に足首を骨折した際、体内に金属プラークを埋め込む手術を実施しており、今回はそれを取り除く手術に。3月中旬まで戦線離脱する見通しだという。 少なくともここからリーグ戦4試合を欠場することが確実。3月13日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグのアトレティコ・マドリー戦で復帰できる可能性はあるとのことだ。 今季は以前にも増して出場機会が少なく、契約満了に伴うシーズン後の退団も確実視されるセンシ。せめて、最後に一花咲かせてミラノを去りたいところ…順調な回復に期待したい。 2024.02.22 14:10 Thu

センシのレスター行き破談…現地でメディカルチェック受診も交渉成立ならず

インテルは元イタリア代表MFステファノ・センシ(28)の売却に失敗した。『フットボール・イタリア』など複数メディアが伝えている。 今冬チャンピオンシップ(イングランド2部)のレスター・シティ行きが濃厚と報じられてきたセンシ。インテルとしては、半ば構想外となっている元主力選手は契約が今シーズンまでとなっており、これを延長しない限りは今冬が売却益を得るラストチャンスだった。 ファブリツィオ・ロマーノ氏やイタリア『スカイ』によると、レスターへの売却で数週間前の時点で大筋合意に達していたものの、“様々な問題”により契約成立まで届かなかった模様。そのひとつにインテルの望まない「買い取りオプション付き半年レンタル」をレスター側が粘ったこともあったようだ。 何はともあれ、レスター行きで決着するだろうと踏んだインテルはセンシをイングランドへ送り出し、選手は現地でメディカルチェックも受診。しかし、結局はプレミアリーグの移籍市場タイムリミットである1日23時00分までに間に合わなかったとみられている。 なお、レスターはファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の懸念、センシが労働許可証を取得できないのではないかという懸念、この2つを抱いていたことが移籍の破談後に明らかになったとのことだ。 今季公式戦4試合65分のプレーにとどまるセンシ。数時間イングランドで待たされたのち、イタリアに戻る。 2024.02.02 13:30 Fri

将来性豊かなカサデイのレンタル打ち切りも影響なし? 2部首位レスターが誇る充実の中盤3枚

レスター・シティからチェルシーへレンタルバックしたU-21イタリア代表MFチェーザレ・カサデイ(21)。早期のレンタル打ち切りとなった背景を『フットボール・イタリア』が解説している。 昨年のU-20ワールドカップ(W杯)でU-20イタリア代表の主軸を担い、決勝戦まで7試合7得点という数字により、大会得点王とMVPの個人2冠に輝いたカサデイ。準優勝したイタリアの中でもひときわ眩い輝きを放った。 クラブキャリアでは2022年夏にインテルからチェルシーへ移籍し、U-21チームに身を置きつつ、2022-23シーズン後半戦はチャンピオンシップ(イングランド2部)のレディング、今季は頭からレスターへと武者修行に出た。 レスターではここまでリーグ戦22試合、公式戦全体で25試合出場とコンスタントにプレーし、欠場わずか3試合。しかし19日、1年間の予定だったレンタル契約が打ち切られ、今冬でチェルシーへと帰還することが発表された。 というのも25試合中スタメンは11試合で、リーグ戦だと8試合のみ。1年でのプレミアリーグ復帰を目指してチャンピオンシップで首位を走るレスターは、ナイジェリア代表MFウィルフレッド・エンディディ、イングランド人MFキアナン・デューズバリー=ホール、元イングランド代表MFハリー・ウィンクスと“プレミア級”の3枚が[4-3-3]の中盤でレギュラーポジションを占めている。 昨夏MFジェームズ・マディソン、MFハーヴィー・バーンズ、DFティモシー・カスターニュを売却、そしてMFユーリ・ティーレマンス、DFチャグラル・ソユンジュも契約満了で退団したレスターは、2部降格に伴う広告収入減を加味してなお十分な資金を保持。エンディディ、デューズバリー=ホールを手元に残しながら、ウィンクスをトッテナムから完全移籍で獲得することにも成功した。 また、ここ数日はインテルから元イタリア代表MFステファノ・センシ(28)の今冬獲得にも接近と伝えられており、中盤の選手層はさらに強化される見通し。経験を積むべくチェルシーからやってきた将来性豊かなカサデイだが、レスターの中盤で定位置を築くことは難しかったようだ。 何はともあれチェルシーへと帰還したカサデイ。チェルシー側はプレミアよりもフィジカルコンタクトが激しい2部で逞しく奮闘する21歳を高く評価しているようで、20日からマウリシオ・ポチェッティーノ監督率いる“1軍”で練習中…トップチームデビューはそう遠くはなさそうだ。 2024.01.21 14:28 Sun

センシの英2部レスター行きが前進! インテルに合意報道

元イタリア代表MFステファノ・センシ(28)がチャンピオンシップ(イングランド2部相当)のレスター・シティ移籍に前進しているようだ。 イタリア『スカイ』によると、インテルはエンツォ・マレスカ監督が獲得を強く望むレスター側と合意に。移籍後の出場数や、チームのプレミアリーグ昇格決定に応じたインセンティブを含め、総額200万ユーロ(約3億2000万円)ほどの移籍金になるといわれる。 この取引を成立させるにあたり、選手の放出作業が残っているというレスターだが、ケガのウィルフレッド・エンディディが4月まで離脱見通しとされるなか、センシ獲りに近づいている模様だ。 2019年夏のインテル加入当初こそ当時のアントニオ・コンテ監督から中盤で重宝されたセンシだが、程なくしてケガに悩まされ始め、チームの中心からフェードアウト。2年目後半戦のサンプドリア行きに続き、昨季もモンツァに1年ローンで出場機会を求めた。 今季からインテルに戻ったが、トータルで4試合の出場しか巡っておらず、プレータイムにしても計65分間のみ。この冬で契約もあと半年を切ったインテルでは売却の可能性とともに、レスターの関心が取り沙汰される状況だった。 2024.01.18 17:15 Thu

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デ・フライに古巣フェイエノールトからオファーもインテル残留が基本線「100%残るはず」

オランダ代表DFステファン・デ・フライ(32)は来季もインテルで。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 セリエA歴、インテル歴も長くなったデ・フライ。今季はネラッズーリの主力センターバックとしてキャリア2度目となるスクデット、最後はオランダ代表としてユーロ2024を戦う。 そんなデ・フライ、インテルとの契約をあと1年残すなか、代理人のフェデリコ・パストレロ氏いわく「最近オランダのトップクラブからオファーがあった」とのこと。 イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は先月、デ・フライにPSV、古巣フェイエノールトがオファーと報じており、これを認めた形だ。 それでも「現段階で来季もインテルの選手。私の視点では100%残るはず」と付け加えたパストレロ氏。これはインテル側とのミーティングを終えた直後のコメントであり、契約に関する何らかの話し合いがあったとされる。 ラツィオ時代を含め、今夏でイタリア在住10年となるデ・フライ。オランダへの復帰、イタリアとの別れ、どちらも考えていないようだ。 2024.06.14 10:30 Fri

グズムンドソンが欲しいインテル、獲得にはアルナウトビッチ売却がマストも…

インテルがオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチ(35)を売却したいようだが…。イタリア『カルチョメルカート』が伝える。 アルナウトビッチは昨夏13年ぶりにインテル復帰。09-10シーズンのトレブルを唯一知る35歳は、バックアッパーとして要所要所で存在感を発揮し、ほぼほぼ途中出場の公式戦35試合で7得点3アシストを記録した。 ただ、クラブはこれらにさほど満足せず、ジェノアからアイスランド代表FWアルベルト・グズムンドソン(26)の獲得を目指していることもあり、位置付けは「売却」。そのパーソナリティからくる奔放さ、波の大きさも、外野の目に触れないところで引っかかっているという。 しかし、やはりイタリアでプレーするフットボーラーにとって「ミラノでの生活」は心地よいようで、アルナウトビッチ側はあと1年残す契約を盾に断固拒否しているとのこと。 幸いにもピエロ・アウシリオSDらはこの状況下でノンストレス。アントニオ・コンテ監督時代と違い、アルナウトビッチとグズムンドソンの入れ替えを求める現職シモーネ・インザーギも、過度には圧力をかけない穏健派だ。 アルナウトビッチはこれからユーロ2024へ向かうため、今後もインテルがこの35歳の売却を図るなら、「時間と忍耐が必要」とのことだ。 2024.06.12 15:10 Wed

バレッラがインテルと2029年まで契約延長、セリエAでのイタリア人最高額年俸者に

インテルは11日、イタリア代表MFニコロ・バレッラ(27)との契約を2029年6月まで延長したことを発表した。 イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると年俸は500万ユーロから650万ユーロに昇給。ボーナス込みで700万ユーロ(約11億8000万円)となり、セリエAにおけるイタリア人最高額年俸者になったとのことだ。 2019年夏にカリアリからインテルに加入したバレッラはこれまで公式戦235試合出場22ゴール51アシストを記録。2度のセリエA優勝、2度のコッパ・イタリア優勝に貢献している。 2024.06.12 06:00 Wed

マロッタ会長時代到来の新生インテルは営業面も順調? 新規のスポンサー獲得でまず23億円確保

インテルが1400万ユーロ(約23億6000万円)を手に入れた。イタリア『Calcio Finanza』が伝えている。 オークツリーへの体制移行でジュゼッペ・マロッタ新会長時代が到来するインテル。何よりの成果は、マロッタ新会長やピエロ・アウシリオSDら、補強に関与する幹部陣の残留か。 そんななか、新たなパートナーシップを結んだようで、イタリア国内のスポーツベット「Betsson.sport」(※1)が来季からユニフォームスポンサーになるとのこと。 (※1)健全な民間企業。法令を遵守しており、イタリア通信庁も認可。フランチェスコ・トッティ氏が広告塔となっている これは第3四半期予算書の内容から明らかになったもので、すでに表題の1400万ユーロが入金済み。「Betsson.sport」との合意、そして新ユニフォームは数週間以内に発表される。 また、インテルは24-25シーズンのスポンサー収入について7800万ユーロ(約131億8000万円)が確定と発表済みだが、ユニフォームの袖部分等にまだ空きがあり、今後の進展も注目されている。 2024.06.09 14:15 Sun

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新生インテルがスイス代表GKヤン・ゾマー(35)の後継者探しを加速する。 現インテルの正GKはゾマー。昨夏2年契約で加入し、スクデット奪還の立役者の1人となった国際経験も豊富な35歳だが、イタリア『カルチョメルカート」いわく、24-25シーズンで満了となる契約の延長は十中八九ないという。 オークツリーへの体制移行で“慧眼”ジュゼッペ・マロッタ氏が新会長となるなか、今後補強活動で重要性が増していくのが、現スポーツ・ディレクター(SD)のピエロ・アウシリオ氏。幹部全員が一致するゾマーへの信頼は一旦隅におき、ゾマーの後継者探しを加速する見通しだ。 具体的な獲得候補1人目は、以前からよく名前の上がる“ブラジル国内No.1守護神”、アトレチコ・パラナエンセのブラジル代表GKベント(24)。 イタリア国籍も保有するベントは、昨秋ブラジル代表から初めてお声がかかり、今年3月の国際親善試合、イングランド代表戦とスペイン代表戦に2試合連続先発出場。2024シーズンの国内では、公式戦26試合出場で13試合無失点と「クリーンシート」の多さが光る。 ただし、獲得にはかなりのコストを要するとのことで、アウシリオSDは別の候補も準備。ジェノアの元スペイン代表GKホセフ・マルティネス(26)だ。 J・マルティネスはバルセロナ下部組織出身のGKで、ラス・パルマスでプロデビュー後、RBライプツィヒ時代の2021年に23歳でスペイン代表初キャップ。ライプツィヒで定位置を確保できなかったためにラ・ロハはこれっきりだが、昨季加入のジェノアで正GKとなり、今季のセリエA昇格と残留に大きく貢献した。 また、インテルはウディネーゼのナイジェリア代表GKマドゥカ・オコイェ(24)もリストアップしているそうだが、こちらは安価で獲得できるのが間違いない一方、スターターを任せられるほどの確信がない模様。 したがって今日現在、ゾマー後継者の優先順位は、1番手ベント、2番手ホセフ・マルティネス。オコイェは複数いる候補の1人にすぎないと位置付けられている。 インテルとしては、今夏中にベント(仮)を獲得し、1年間ゾマーのバックアップを任せて来季からポジション交代…これを理想としているようだ。 2024.06.08 14:00 Sat

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