降格圏磐田が2位鹿島に気概あふれる逆転勝ち PKゲットはVARで取り消しも途中出場選手2発【明治安田J1第26節】

2024.08.11 21:10 Sun
©︎J.LEAGUE
11日、明治安田J1リーグ第26節のジュビロ磐田vs鹿島アントラーズがエコパスタジアムで行われ、磐田が2-1で逆転勝利だ。

かつて覇権を争った名門どうしの一戦。
磐田はJ1復帰1年目にして粘り強い戦いが光るも、順位は18位…1年でのJ2再降格がチラつく。対する2位鹿島は優勝争いを展開中だ。

磐田は前節、ジャーメイン良の2発で数的不利から勝ち点1を拾うも、今節はそのジャーメインとマテウス・ペイショットを出場停止で欠く状況。攻撃の2枚看板が不在だ。

そんななか、磐田は開始10秒で早速シュート。キックオフのロングボールからボックス前でルーズボールが生じ、松本昌也がダイレクトで左足を振る。際どい一撃はGKにセーブされた。
立ち上がりから気概を見せる磐田。一進一退の攻防が続くなか、攻撃2枚看板の代役を託された新戦力・渡邉りょうは加入後初スタメン…鹿島最終ラインの背後を積極的に狙う。

34分に鹿島がPKを獲得。

ボックス内で名古新太郎から横パスを受けた師岡柊生が、後方からのショルダータックルで倒された。38分、キッカー鈴木優磨がこれを沈めて、アウェイ鹿島の1点リードとなる。

ハーフタイム中には、首位・FC町田ゼルビアと湘南ベルマーレの一戦が終わり、町田は0-1と敗戦。得失点差の開きこそあれど、鹿島は勝てば町田と勝ち点で並ぶことに。

ところが、鹿島は47分に関川郁万のハンドでPKを献上し、最悪の後半立ち上がりに。ただ、VAR介入と主審による長いチェックの末、ハンドなしと判断され、ことなきを得る。

67分、磐田は途中出場したばかりのジョルディ・クルークスがFKに左足クロス。ボックス内ファーからハッサン・ヒルがフリーでヘディングシュートも、鹿島GK早川友基の正面へ。

その流れから68分、鹿島は名古がボックス内での見事なターンからネットを揺らして追加点…と思われたが、シュート前のハンドを主審が見逃さず、ゴールは認められず。

磐田は76分にベテラン山田大記を投入。

すると直後の77分、クルークスのアーリークロスが目の前でワンバウンドした山田は、腰を捻って左足を振り抜き、巧みなボレーをネットに流し込んだ。

交代策的中で追いついた磐田はさらに終盤の89分、こちらも途中出場の古川陽介が、スローインの流れからボックス内ファーでラストパスを受け、落ち着いて左足シュートを流し込んだ。

この結果、降格圏磐田がホームで2位鹿島から意地の逆転勝利。かつて覇権を争ったライバルに土をつけ、リーグ戦6試合ぶりの白星だ。

ジュビロ磐田 2-1 鹿島アントラーズ
【磐田】
山田大記(後32)
古川陽介(後44)
【鹿島】
鈴木優磨(前38)

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磐田MF古川陽介がポーランド1部のグールニク・ザブジェへ! 1年間の買取OP付きレンタル移籍、クラブ歴代4人目の日本人に

エクストラクラサ(ポーランド1部)のグールニク・ザブジェは6日、ジュビロ磐田のMF古川陽介(21)をレンタル移籍で獲得したことを発表した。 2025年6月30日までのレンタル移籍となり、買い取りオプションが付いているとのこと。クラブにとって4人目の日本人選手となった。 古川は静岡学園高校から2022年に磐田に加入。プロ1年目でJ1で7試合1得点を記録するなどするも、チームはJ2に降格。2年目の2023シーズンはJ2で28試合1得点を記録するなど、1年での昇格に貢献した。 今シーズンは明治安田J1リーグで23試合に出場し2得点。YBCルヴァンカップで1試合、天皇杯で1試合に出場していた。 古川は磐田を通じてコメントしている。 「なかなか勝ち星を重ねられない中でチームを離れることに対して、すごく申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ同時に自分の幼い頃からの夢である、世界で1番のドリブラーになる夢を早く叶えたい気持ちがさらに強まりました」 「ファン・サポーターの皆様、関係者の皆様にこのような形で伝えることになり、本当に申し訳ありません。そして自分の決断を尊重してくださったジュビロ磐田には感謝しかありません。ありがとうございます。ジュビロなら必ず残留できると信じています」 グールニク・ザブジェには、奥抜侃志(ニュルンベルク)、横田大祐(カイザースラウテルン)、上月壮一郎(1860ミュンヘン)が過去に所属していた。 <span class="paragraph-title">【動画】グールニク・ザブジェが古川陽介の到着を発表</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="pl" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/yosuke_furu10?ref_src=twsrc%5Etfw">@yosuke_furu10</a> <a href="https://t.co/21E3XE6QHM">pic.twitter.com/21E3XE6QHM</a></p>&mdash; Górnik Zabrze (@GornikZabrzeSSA) <a href="https://twitter.com/GornikZabrzeSSA/status/1831957940162719903?ref_src=twsrc%5Etfw">September 6, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.06 17:13 Fri
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磐田でも活躍した元伊代表FWスキラッチ氏が重篤な状態で緊急入院…家族はSNSで「トトは安定した状態」と報告

かつてJリーグのジュビロ磐田でも活躍した元イタリア代表FWサルバトーレ・スキラッチ氏(59)が、重篤な状態で入院していることが判明した。イタリア『ANSA通信』など複数国内メディアが報じている。 報道によると、数年前からガンの治療を受け、過去に2度の手術も経験していたスキラッチ氏は、今週末に病状が悪化してパレルモのマッダレーナ病院の呼吸器科に緊急入院したという。 重篤な状態と報じられているが、同氏の家族はSNSを通じて「トトは安定した状態にあり、医師チームによって昼夜問わず状態を監視されています。フォルツァ、トト」と現時点で状態が安定していることを報告している。 現役時代に“トト”の愛称で知られたスキラッチ氏は、メッシーナ、ユベントス、インテルと国内クラブで活躍。1990年イタリア・ワールドカップ(W杯)では得点王に輝き、母国開催の大会で3位に導いた。 その後、1994年に磐田へ完全移籍で加入しJリーグに参戦。加入2年目の1995シーズンには得点ランキング2位の31ゴールを挙げる活躍を見せるなど、日本の地でもその得点力を遺憾なく発揮。1997シーズン途中に腰痛の悪化を理由にクラブを退団し、最終的に1999年に現役引退を発表した。 現役引退後は故郷パレルモで自身のサッカースクールを運営する傍ら、タレントや解説者の仕事をこなし、イタリアへの難民で構成されたアサンテ・カルチョを指揮する慈善活動にも携わっていた。 2024.09.09 05:30 Mon
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東京Vに痛快リベンジ果たした磐田・横内監督「最後までやり切った選手を誇りに思う」

ジュビロ磐田の横内昭展監督が、総力戦で手にした4試合ぶりの白星を誇った。 磐田は26日、ヤマハスタジアムで行われた明治安田J1第20節の東京ヴェルディ戦に3-0で快勝した。 前節、セレッソ大阪相手に好ゲームを見せながらもリードを守り切れずに1-1のドローとなった磐田。これで3戦未勝利のチームは16位で前半戦を終える形となった。 迎えた後半戦初戦は前回対戦で2-3と競り負けた昇格組をホームで迎え撃った中、前半は良い入りを見せたものの、FWジャーメイン良のPK失敗によって先制のチャンスを逸した。以降は微妙な判定続きでフラストレーションを募らす展開となり、前半終盤は押し返される形となったが、最低限のゴールレスで折り返した。 すると、勢いを持って入った後半は立ち上がりの51分にMFブルーノ・ジョゼのクロスが誘発したオウンゴールで先制に成功すると、61分には左CKの場面でMF上原力也の正確なクロスをFWマテウス・ペイショットが頭で合わせ、畳みかける2点目を奪取。 この連続ゴールで完全に主導権を握ると、相手守護神マテウスの再三の好守に阻まれて3点目を奪うのに苦労したが、試合終了間際にはMF古川陽介が5人の守備者を翻弄する鮮やかなソロゴールを叩き込み、ダメ押しに成功。リーグ10試合ぶりのクリーンシートも達成し、会心の4試合ぶり勝利で後半戦を白星でスタートした。 同試合後の会見で横内監督は「ミーティングや選手間で、しっかりみんながこのゲームをどう戦うかというところを共有してくれた。それが試合を通してやれた」と、短い準備期間の中、適切な姿勢で試合にアプローチし、ピッチ上でもやるべきことをこなした選手たちを称賛した。 C大阪戦を含めて追加点が課題となっていた中、この試合では流れを完全に引き寄せる上で重要だった2点目、トドメの3点目と効果的に得点を重ねることができた。 その点についても「今回も先に点を取ることができて、その後はしっかり次の2点目というところを、ここ数試合言ってきましたけど、本当に選手は貪欲にそこに向かってくれた。もちろん失点しないことが大前提ですけど、その両方を実行してくれたので、最後は本当にここまで苦しんでいたと言えば、苦しんでいたと思いますけど、(古川)陽介がダメ押し点を取ってくれて本当に良かったなと思っています。本当に最後までやり切った選手を誇りに思っています」と、課題克服へ前のめりに取り組んだチームの姿勢にも満足感を示した。 巻き返しを図る後半戦初戦、4試合ぶりの勝利、ホームゲームという部分でのモチベーションは言うまでもないが、この試合ではとりわけ球際の局面でいつも以上の気迫も窺えたが、やはり指揮官を含め前回対戦の悔しい敗戦、昨季のJ2で鎬を削った同じ昇格組相手の対戦で期するものがあったという。 「前回対戦したアウェイのヴェルディ戦で負けたのが本当に悔しかった。もちろん昨年J2で切磋琢磨しながらお互い上がったチームで、去年も勝つことができずに前回アウェイでもやっぱりそこに手が届かなかった。勝ちを持って帰れなかったことで本当に悔しい思いをして、それは僕だけではなくて選手もそう思っていました」 「その悔しさというのを本当に忘れずに今日選手はピッチでその悔しさを晴らすというか、表現してくれたかなと。一対一のバトルでも本当に意地と意地がぶつかり合うような、もちろんお互いファウルになることもありましたけど、そういうのが多く見られた本当にいいゲームだったなと」 その前回対戦では2点差を追いついた後、激しい接触プレーの影響もあったエースのPK失敗によって流れを失い敗れた経緯もあり、前半のジャーメインのPK失敗によってそういったいやな雰囲気が漂ってもおかしくなかった。だが、後半に再びギアを上げて大量得点を奪って勝ち切るという、チームとしてのタフさを証明した。 試合総括の際にも選手間での良いコミュニケーションに言及していた指揮官は、ピッチ上、ハーフタイムでのコミュニケーションを見守っていた中、必ずや後半自分たちが流れを引き寄せられる確信を得ていたという。 「ジャメ(ジャーメイン良)がPKを失敗して、ジャメ自身すごくショックもあったとは思いますけど、ジャメに対していろんな選手が声をかけていましたし、そのプレーの後も変わらずに選手がやり切ってくれていたと思います。ハーフタイムに戻ってきても、別に0-0でオーケーという言い方が合っているかどうかわからないですけど、『後半絶対いけるぞ』という雰囲気は選手の中であって、僕は少し遅れてロッカールームに入りましたけど、かなり選手間で話をしていました。これまでで一番そういうのが多かったかなというぐらいに選手間で話をしていて、これは後半いけるなと。その光景を見たときに、僕自身思いましたし、その通りに後半パワーを出してくれたなと思っています」 個人に目を向けると、この試合ではDFリカルド・グラッサ、MF松本昌也が軽度の負傷によってベンチを外れた中、代役を担ったDF森岡陸、MF金子翔太、MFブルーノ・ジョゼといったギラギラした控え選手たちの奮闘が光った。 とりわけ、ここまで定期的にチャンスを得ながらも、なかなか目に見える結果を残せずにいた古川の活躍は鮮烈だった。 その静岡学園出身のドリブラーについて横内監督は「前半戦プレー時間はあった中で、なかなか自分の思う結果が出せていなかったところで、本当にこの2戦前は悔しい思いをしていたと思います。ただ、そこで腐ることなくトレーニングから違いを見せていたので、何かやってくれるのではないかという予感はしていましたけど、本当にぶっちぎって個の力で奪ったゴールというところで、彼にとってもチームにとっても大きな1点だった」と、期待以上の活躍に目を細めた。 さらに、自称“夏男”としてこの一戦でも攻守に豊富な運動量で貢献した金子、先制点を演出したブルーノ・ジョゼら前半戦で出番が限られた選手たちの活躍を評価し、後半戦に向け、チーム内のさらなる競争を促した。 「彼らは前半戦なかなか出場機会も少なくて、スタートで出る機会も翔太にしても、ブルーノ・ジョゼにしても、多分リーグ戦は初先発だと思いますけど、本当にチームの力になりたい。それは途中から出てもスタメンで出ても、その思いは変わりないと思っています」 「その思いでトレーニングをしてくれていて、いつスタメンで自分が名前を呼ばれてもいける準備をずっと続けてきてくれた選手たちなので、本当に今日はピッチで表現できる形になって、結果になって終わったことというのは、本人たちも嬉しいと思いますし、チームとしてはそれが本当にまた力になりますし、また競争が生まれます。これは本当にまた成長する上ですごく重要なことかなと僕自身は思っています。なので、今日は本当にそういう選手たちがよくやってくれたなと思っています」 内容が伴った結果に加え、後半戦に向けた戦力の底上げという部分でも実り多きものとなった後半戦初戦を経て勢いに乗りそうなサックスブルーは、中3日で臨む次節浦和レッズとのアウェイゲームで今季2度目の連勝を狙う。 2024.06.27 09:05 Thu
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J1で18位と苦しむ磐田に痛手…DF森岡陸が右足舟状骨の再骨折で5~6カ月離脱

ジュビロ磐田は3日、DF森岡陸の負傷を報告した。 負傷した森岡は検査の結果、右足舟状骨疲労骨折再骨折と診断。8月19日に手術も行われたとのことだ。復帰時期については手術日から5~6カ月程度とされている。 森岡は2021年に法政大学から加入。2023年1月に右足舟状骨を疲労骨折して長期離脱となりシーズンの大半を棒に振ってしまったが、今シーズンはここまで明治安田J1リーグで9試合、YBCルヴァンカップで1試合、天皇杯で1試合に出場していた。 2024.09.03 10:50 Tue
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磐田が東京Vに3発快勝で後半戦白星スタート! 古川陽介が圧巻ソロゴールでダメ押し【明治安田J1第20節】

明治安田J1リーグ第20節のジュビロ磐田vs東京ヴェルディが26日にヤマハスタジアムで行われ、ホームの磐田が3-0で勝利した。 前節、セレッソ大阪と1-1で引き分けた磐田は前半戦を16位でフィニッシュ。中3日で迎えたホームでの後半戦初戦は前回対戦で競り負けた昇格組相手に勝利を狙った。前節からは先発3人を変更。リカルド・グラッサ、松本昌也、平川怜に代えて森岡陸、ブルーノ・ジョゼ、金子翔太を起用した。 一方、名古屋グランパスに1-0で競り勝って前半戦を10位で終えた東京V。連勝とともに後半戦白星スタートを狙った城福浩監督率いるチームは先発2人を変更。谷口栄斗、山見大登に代えて千田海人、見木友哉を起用した。 立ち上がりは互いに長いボールを使いながら様子見の入りとなる。だが、徐々に切り替えとセカンドへの反応で優位に立ったホームチームが攻勢を強める。 金子の背後への抜け出しからファーストチャンスを作ると、直後の9分にはブルーノ・ジョゼがボックス内で松橋優安のファウルを誘ってPKを獲得する。だが、離脱明け後最初のゴールが期待されたキッカーのジャーメイン良が右を狙って蹴ったシュートはGKマテウスの見事なセーブに阻まれた。 ジャーメインの前回対戦に続くPK失敗によって均衡が保たれる形となった試合はここから一進一退に。 互いに素早いトランジション、細かい中盤での繋ぎから空いたサイドへの大きな展開も使いながら攻め手を窺う。その流れから東京Vは染野唯月、磐田はマテウス・ペイショットにゴール前で決定機が訪れるが、シュートを枠に飛ばせない。 前半終盤にかけてはデュエルの部分で押し返し、システムの噛み合わせのミスマッチを効果的に活かしたアウェイチームの時間が続いたが、齋藤功佑や綱島悠斗の際どいミドルシュートはゴールに繋がらず。また、微妙な判定によって両軍フラストレーションを露わにする場面も目立つ中で前半終了を迎えた。 ゴールレスで折り返した試合は後半も同じメンバーでスタート。開始直後の47分には前線で競り勝った木村勇大がボックス左に持ち込んで右足を振るが、ここはGK川島永嗣の好守に遭う。 このピンチを凌いだ磐田は後半最初のチャンスをゴールに結びつける。51分、ディフェンスラインからの縦パスを右のライン間に顔を出した上原力也が絶妙なワンタッチで右サイドのスペースを狙ったブルーノ・ジョゼに繋ぐと正確なクロスは味方に合わずも、DF林尚輝に当たってコースが変わってゴールネットに吸い込まれた。 後半の入りで先制しで勢いに乗るホームチームは畳みかける攻めを見せると、61分には上原の正確な左CKをゴール前のペイショットが頭で合わせて右隅に流し込み、貴重な追加点を挙げた。 一方、厳しい連続失点となった東京Vは失点前から準備していた3枚替えを敢行。谷口、山見に加えて、特別指定の新井悠太を投入。さらに、切り札の山田楓喜もピッチに送り込んで前がかる。 連戦の影響によってよりオープンとなった後半終盤はゴール前の攻防が多くなる。2トップにボールが収まる磐田は再三のカウンターから3点目に迫るが、ジャーメインの決定機は前半同様にGKマテウスに阻まれる。 対するアウェイチームは木村を起点にいくつかチャンスを作るが、最後のところで粘るホームチームの守備攻略に手を焼く。 その後、冷静に時計を進めた磐田は守備的なカードにJリーグデビューのウェベルトンを投入し、試合をクローズにかかる。すると、後半アディショナルタイムにはカウンターから左サイドで5人の守備者を翻弄した古川陽介が圧巻のソロゴールを叩き込んでトドメの3点目も奪って見せた。 そして、前回対戦で敗れた東京Vに会心のリベンジを決めた磐田が4試合ぶりの勝利で後半戦を白星でスタートした。 ジュビロ磐田 3-0 東京ヴェルディ 【磐田】 オウンゴール(後6) マテウス・ペイショット(後16) 古川陽介(後45+5) <span class="paragraph-title">【動画】古川陽介が独走弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>何人抜いた…!?<br>\<br><br>これぞ古川陽介<br>衝撃の60m独走弾<br><br>明治安田J1第20節<br>磐田×東京V<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> 見逃し配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/%E7%A3%90%E7%94%B0%E6%9D%B1%E4%BA%ACV?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#磐田東京V</a> <a href="https://t.co/nJnUWu3Duq">pic.twitter.com/nJnUWu3Duq</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1805937365694701885?ref_src=twsrc%5Etfw">June 26, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.26 21:23 Wed

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