【J1注目プレビュー|第25節:東京Vvs広島】カップ戦大敗の相手にリベンジ誓う東京V、広島は主力抜けた中で上位に食らいつきたい

2024.08.07 16:44 Wed
東京Vvs広島 予想フォーメーション
©超ワールドサッカー
東京Vvs広島 予想フォーメーション
【明治安田J1リーグ第25節】
2024年8月7日(水)
19:00キックオフ
東京ヴェルディ(9位/34pt) vs サンフレッチェ広島(5位/40pt)
[味の素スタジアム]

◆残りシーズンも戦いを貫く【東京ヴェルディ】
16年ぶりのJ1を戦っている東京ヴェルディは中断期間を9位とトップハーフで終えることに成功した。

後半戦も2勝1分け2敗と勝ち点を重ねている状況。中断前にはアビスパ福岡相手にアウェイで勝利しており、連勝と行きたいところだ。

中断期間中はブライトン&ホーヴ・アルビオンとの戦いを経験。世界を経験した中、鹿島アントラーズから松村優太が加入。攻撃に変化を加えられるアタッカーの獲得は、チームを加速させることになるだろう。
ルヴァンカップでは大敗を喫した相手でもある広島をホームに迎えての戦い。リベンジを果たして残りシーズンに向けて加速していきたい。

★予想スタメン[3-4-2-1]
GK:マテウス
DF:林尚輝千田海人谷口栄斗
MF:松村優太、見木友哉齋藤功佑翁長聖
FW:染野唯月木村勇大山見大登
監督:城福浩

◆巻き返して上位との差を詰めたい【サンフレッチェ広島】

中断期間を5位で迎えた広島。今シーズンも4敗と負けは少ないが、勝ちきれない試合も多いのが現在の順位だろう。

中断期間前に連勝を収めている中、チームの得点源であったFW大橋祐紀がイングランドのブラックバーンへと移籍。MF川村拓夢とともに主軸が抜けるというエクスキューズがあった。

ただ、MF川辺駿が復帰するとともに、ブンデスリーガでもプレーしたトルガイ・アルスランを獲得。中盤を補強し、穴を埋めたが、ストライカー問題は残りそうだ。

選手の入れ替えがある中で、上位に生き残るためにどう戦うか。戦い方を変えず、今いる選手たちがハイプレスからのショートカウンターを完結させたい。

★予想スタメン[3-4-2-1]
GK:大迫敬介
DF:中野就斗荒木隼人佐々木翔
MF:新井直人塩谷司、トルガイ・アルスラン、東俊希
MF:満田誠松本泰志
FW:加藤陸次樹
監督:ミヒャエル・スキッベ

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「チーム力が試される」東京Vが“総緑戦”で鹿島撃破狙う…「誰が出ても戦えるチーム作りをやってきた」

25日、味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第28節の鹿島アントラーズ戦に臨む東京ヴェルディは“総緑戦”で4試合ぶりの白星を狙う。 前節、FC東京との今シーズン2度目のダービーを0-0のドローで終えた12位の東京V。リーグ戦連敗はストップも、中断明け後は3試合連続無得点で3試合未勝利とここに来て苦しい戦いが続く。 そんななか、4試合ぶりの勝利を目指すチームは、直近2試合未勝利も3位に位置する鹿島をホームで迎え撃つ。 前回対戦で3-3の壮絶なドローゲームを演じたオリジナル10対決の第2ラウンドに臨むなか、この一戦では前回対戦に続きDF林尚輝とFW染野唯月、さらに今夏加入したMF松村優太が保有元クラブとの対戦となるため契約上起用ができない。 林はディフェンスラインの軸を担い、染野はチーム2位の6ゴール。徐々にフィットしてきた松村は右ウイングバックの主力としてここ3試合連続スタメンで起用されており、その3人の主力不在はチームにとって大きな痛手だ。 ただ、城福浩監督は「日頃準備してきている選手がここで結果を出したいという思いは強い」、「自分たちは試合に出ていない選手の方が日々厳しいトレーニングをやっている自負があり、試合に出ていない選手がこれだけやるのかという意味では、そこを見せるチャンス」と23日の会見で代役となる選手への信頼と期待を口にしている。 そして、選手たちもこの一戦をポジション奪取のきっかけとすべく高いモチベーションを示す。 前回対戦にも出場し、センターバックでの起用が見込まれるDF千田海人は、「もちろん(林)尚輝も出られないですし、そういうところはチャンスだと思って準備しているつもりです」。 前回対戦でも激しいマッチアップを繰り返したFW鈴木優磨が中心を担う強力攻撃陣に対しては、「僕らの最終ラインと2列目のところの間を空けると、間のところで受けられて、そこからスピードアップしてくると思うので、そこのところをしっかり抑えたい」、「鈴木優磨選手のところや2列目のところで誰がつくのか、ボランチに背中で見させるのか、センターバックを出していくのかとか、そういう細かいところを一つひとつ細かく。準備する時間もあるので、整理していけたらと思います」と、前回対戦の反省を踏まえて抑え込む算段を語った。 松村の不在で激戦区となる右ウイングバックのポジションでは複数の選択肢があるなか、現状では最も出場機会が多いMF松橋優安が代役の筆頭候補だ。 直近のダービーでは対人守備や切り替えの局面で状態のよさを窺わせた背番号33は、「攻守において走る準備というのは常にできていてそこは出せましたけど、勝ち点3を取るために、あとはそこに質を求めていきたい」と、攻撃面の課題を口に。 その上で「チームとしても勝てていないので、結果という部分にこだわって、ゴール前でのあと少しの部分が足りていないと思うので、そこは今週しっかり意識していきたいですし、鹿島は上の相手ですし、いい相手。自分たちが大事にする球際だったり、切り替えの部分だったり、相手のチームより走るという部分はぶれずに続けて、プラスアルファで質の部分を求めていきたい」と難敵撃破への思いを語った。 同じくウイングバックで虎視眈々と出場機会を窺うのは、FC東京戦で久々のベンチ入りを果たしたDF深澤大輝、中断明け後は3試合ベンチ外となっているMF稲見哲行の2選手だ。 左右のウイングバックに有事には3バックのサイドでもプレー可能な深澤は、過去の自身の経験を踏まえて今回のようなチャンスをチームとしても個人としても活かしたいと考える。 「3人出られないというところで、本当にチーム力が試されるなというふうに思いますし、同じポジションの選手にとってはチャンス。自分も1年目に松本山雅の試合で、浜崎拓磨くんが契約上出られなくて、そこから自分が代わりに出てという感じで、そこから出るようになったりした経験もあるなかで、やっぱりピッチに立ちたいなというふうにこの間のFC東京戦で強く思ったので、本当に日頃の練習からもっともっとやらなければと思っています」 また、「一緒に試合に出たら存在感をすごく感じていたので、ピッチ内外での振る舞いもそうですし、やっぱりすごいなというものがあったので、ピッチで再会したいという思いもあります」と、ユース時代の2つ歳上の先輩で、今回が古巣初対戦となるMF三竿健斗とのピッチ上での再会をモチベーションにしている。 一方、ここに来て出場機会を減らす稲見は「試合に出たときの声かけだったり、自分のテリトリーだけの守備ではなくて周りとの連動した守備だったり、あとは攻撃のクオリティというか、少し前のポジションという部分で、攻撃面でもチャンスを作れるようにという意識を持って取り組んでいます」とこの期間の自身の取り組みに言及。 「自分はここ数試合メンバーに入れていない状況なので、コンディションを上げる作業だったり、あとは足りない部分を補おうと思ってやっているので、きつい練習ですけど、すごく身になっているなというのは毎日感じています」 4試合ぶりのベンチ入りを狙う一戦に向けては「チャンスでしかないので、そこは日頃の練習が評価されますし、そこは常に準備というか、戦う準備を常に持ってアピールしています。自分たちは上のチームになかなか勝てていないので、そこは成長のチャンスというか、今までの反省を活かしたゲームにしたいというのが、上のチームとの対戦だからこそ思います」と意気込みを語った。 FW山田剛綺は、染野の不在によってFW木村勇大を除くストライカー不在の前線でブレイクスルーが期待される。 大卒2年目のストライカーは指揮官同様に「誰が出ても戦えるチーム作りというのを、今年1年やってきているので、そこの見せ場でもあると思いますし、ソメ(染野)、マツ(松村)、尚輝くんがいないなかでも、チームが勝てないとチームの底上げというのにもならないですし、そういうメンバーに頼っていないぞというところをチーム全員で見せていきたい」と、この試合が持つ意味を深く理解する。 個人としては天皇杯で1ゴールを挙げているものの、J1初ゴールが待たれる状況だが、「チャンスのところで、少し慌ててしまったり、焦ったりしてしまうことがあるので、ひとつ落ち着いてできればなと…。練習ではしっかりと決められているので、そこは大丈夫かなと思います」と、チャンスに顔を出せていることをポジティブに捉えながら待望の一発を狙う。 関西学院大学の後輩であるDF濃野公人とのマッチアップも期待される、公式戦初対戦の鹿島戦に向けては屈強な相手センターバックコンビを含め相手の実力を認めながらも、チーム、個人として自分たちのやり方を貫いて勝ち切りたいとしている。 「前線には前でボールを収められて起点になって点を取れる選手がいますし、サイドバックは後輩の濃野がいて、攻撃はたくさんのバリエーションで点を取れるチームだと思いますし、攻撃の厚みや強さというのはあると思うので、そういうところを警戒しながらも自分たちのサッカーをできれば問題ない」 「(競り合いを得意とするセンターバックに対して)相手の強みにわざわざぶつかっていく必要もないと思いますし、裏を狙うところであったり、そういう動きのところで相手を剥がしてやれたらいいかなと思っています」 現状の順位と元々の選手層の差に加え、今回は主力3名を欠くなかでの戦いとなるが、“日本一のトレーニング”を志す情熱的な指揮官の下で鍛え上げられてきた緑の精鋭は“総緑戦”で臨む一戦を制して、今後に繋がる勝ち点3を獲得できるか。 2024.08.24 20:30 Sat

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東京Vから期限付き移籍でJFLのヴェルスパ大分へ…宮本優25歳の苦悩と誓い「試合に出て活躍しないといけない」

ヴェルスパ大分のDF宮本優(25)が活躍を誓う。 1日、日本フットボールリーグ(JFL)第18節の高知ユナイテッドSCvsヴェルスパ大分が行われ、アウェイのV大分が0-1と勝利。敵地で首位を叩き、3連勝で4位をキープした。 東京ヴェルディからV大分へ期限付き移籍中のDF宮本は、1点リードの75分に途中出場し、試合のシャットアウトに貢献。昨季のレンタル先であった高知を封じ、チームとしても後半被シュートゼロという会心の勝利である。 宮本は自身のプレーを振り返り、「僕のタスクはまず『守り切る』ということ、隙あらば攻撃に持っていくということ。追加点はなかったけど、ゼロに抑えて勝ててホッとしました。相手も古巣の高知でしたし」と安堵する。 一方で実は宮本、今回が第18節にしてリーグ戦出場2試合目であり、ここまでは第12節で90+1分から途中出場したのみ。J3リーグ入会へ戦績面で好位置につけるチームの中、順風満帆でこの日を迎えたわけではない。 「JFLは能力の高い選手も多くて、自分の未熟さを感じます。ヴェルスパはJFLで以前から力があるクラブですし、僕はスタメンの座をとりたいけど、とれていない状況。素晴らしいクラブに入れたぶん、色んなものを吸収したいのですが、同時に試行錯誤も続いています」 「(保有元)ヴェルディは勢いがスゴいですね。J1でもしっかり、臆することなく、上位チームに勝つ試合をやっている印象です。僕は今もヴェルディの試合を全てチェックしていて、そこから刺激を貰う反面、やっぱり自分との差があるな…っていうのが正直なところです」 「それでも、ヴェルディにもヴェルスパにも所属している責任がありますし、人の目だってある。自分自身に“芯”をもって、試合に出て活躍できるようにしないといけない。今季残りの試合も頑張っていきたいです」 また、この日ホームに1万1085人を動員した“古巣”高知について尋ねてみると、「サッカーの底力というか…サッカーを通してここまで人が集まる、人に影響を与える、人を感動させられる…昨季はそこまでだった『高知の底力』みたいなものを感じました」と感慨深げ。 「ここまでの(首位高知の)戦績があって、多くの人たちを惹きつけた結果が、今日の観客席の光景なんだと思います」 「素晴らしいことですし、いち選手としてそういった雰囲気を作ることができる…僕もヴェルスパで結果を残したい。僕はもう高知の一員じゃないけど、なんだか嬉しかったですね」 中断期間明け初戦で加入後リーグ戦最長のプレータイム、古巣からも少なからず刺激を貰った様子の宮本。まっすぐに選手キャリアを歩む25歳は、ヴェルスパファンに後半戦の活躍を誓う。 「今日なんかも、直線距離で大分と高知はそこまで遠くないけど、必ずしもアクセスが良いわけではありません。それでも今日のように、アウェイでも毎試合来てくれる方々が、僕ら選手たちのチカラになっています」 「僕らもJ3昇格という目標があって、ファンの方々と一緒に突き進んでいます。少しでも多くの方に試合へ来てもらって、一緒に喜び合えるよう、全力プレーで表現していきます」 ◇JFL第19節 9月7日(土) 16:30キックオフ (H)ヴェルスパ大分 vs クリアソン新宿(A) レゾナックサッカー・ラグビー場 Aコート ◇DF23宮本優 1999年5月17日生まれ。熊本県出身。法政大学から2022年に東京ヴェルディへ入団。ルーキーイヤーのJ2リーグ出場9試合から、昨季は高知ユナイテッドSC、今季はヴェルスパ大分と、2年連続でJFLへ武者修行している。 2024.09.02 17:00 Mon
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「また新しいところに踏み出せた」葛藤、重圧乗り越えて2桁ゴール到達の東京V・木村勇大…「全部が繋がっている」結果残す中での“気付き”

キャリア初のリーグ戦2桁ゴールを達成した緑の若武者が「悩んで悩み抜いた末の一発」となったリーグ11戦ぶりのゴールを改めて振り返った。 京都サンガF.C.からの期限付き移籍で東京ヴェルディに加入したFW木村勇大。アカデミー時代を過ごした古巣では開幕直後の明治安田J1リーグ第2節の浦和レッズ戦で初ゴールを記録。上々の滑り出しを見せると、以降もコンスタントにゴールを重ねつつ得点以外の部分でも著しい成長を遂げ、6月15日に行われた第18節サンフレッチェ広島戦では9ゴール目を挙げた。 しかし、以降は[4-4-2]から[3-4-2-1]へのシステム変更に伴い、相棒であるFW染野唯月と共にゴールペースが著しく鈍化。10試合ゴールから遠ざかり、その間のチームが勝利した際も試合後や日々のトレーニングで浮かない表情を浮かべる場面も少なくなかった。 それでも、8月31日に行われた第29節の柏レイソル戦ではボックス手前から相手DFを振り切って反転しながら右に持ち出すと、強烈な右足のミドルシュートを突き刺し、実にリーグ11戦ぶりとなるゴールでひとつの目標だったJ1での2桁ゴールに到達した。 試合後のミックスゾーンでは「どんな形でもシュートを打つというところをすごく意識して挑んだ」と周囲のフリーの選手を把握した上で、あえて強引に振り抜いたとゴールシーンを振り返っていた木村。 ゴールから遠ざかっていた期間は、布陣変更の影響やチームとして最前線の選手に効果的なチャンスメイクをできなかったという部分もあり、シュート自体の少なさや木村自身もより慎重なプレー選択が目に付いた。 その点について木村は「1点を取りたいがために丁寧になりすぎていた」とシステム変更や、より守備面で多くのタスクを要求される中での葛藤を含め個人としてもモヤモヤした感情を持っていたという。 「シーズンの最初は点が取れていて、途中からフォーメーションが変わったことで、より相手のプレスを受けてなかなか良い形でゴール前でボールを受けることができなくなり、いろいろ思うところもありました」 「点を取れない時間が続きチャンスがなかなか来ないからこそ、余計に確実に点を決めたいみたいな確実なチャンスが欲しいという、その1点を取りたいがために丁寧になりすぎるというか、感情の部分もそうですけど、焦っているから余計に『チャンス1本来い』みたいな感じになっていた。ゴール前で積極的にシュートを打つのもそうですし、ああいう打っていく姿勢というのが、自分の中で慎重になっていて減っていました」 そんななか、通常のトレーニングに加えここまであまり積極的に取り組んでいなかったシュート練習で森下仁志コーチからも多くの助言も受け取りながら、木村自身は「そうじゃないな」とここ最近の自身のストライカーとしての姿勢を反省。その気持ちの切り替えが柏戦のゴールに繋がった。 「レイソル戦のあの場面も右で(宮原)和也くんがフリーだったので、ちょっと前の自分であれば、1回はたいてゴール前でもう1回フリーで入って折り返しをもらって決めたいみたいな選択をしていたかもしれないです。実際、それで折り返しが返ってこないとか、どこかで相手にはじかれてシュートを打てなくてというのが、ここ最近続いていてという中で、改めて『そうじゃないな』というのは思いました」 「そう思って打ったシュートが入ったので、そこが自分の中で『やっぱりそうだよな』と思いましたし、チームの勝利もそうですけど自分の中でもそういう思いが乗ったシュートが入ったのが、余計に分岐点ではないですけど、気持ちの部分で大きく、また新しいところに踏み出せたのかなと思います」 「そういう意味でもあのゴールは10点目というのもそうですし、自分が苦しんでいろいろ悩んで悩み抜いた末の一発だったので、すごく大きかったです」 木村の身体能力や普段のシュート練習を見ていれば、弾丸シュートと形容すべき柏戦のようなゴールがもっとあってもおかしくないが、東京V加入後でペナルティエリア外から決めたゴールはこれが初めてだった。 関西学院大学時代に大学サッカー界屈指のストライカーとしてそういったゴールも多く決めてきたが、プロ入りから東京V加入までの苦しい期間を通じてストライカーとしての「いいサイクル」を失っていた部分もあるという。 「大学のときは今と比べれば、相手のプレスも緩いですし、大学では得点が止まる時間というのはあまりなかった。基本コンスタントに試合に出たらほぼ点を決めていたので、余計にああいうシュートもノッているからこそ打っていくし、またそれが決まって気持ちがさらにノッていくみたいな、いいサイクルでやれていました。それこそ去年とかも点が入らなくて、そういうちょっと消極的ではないですけど、より明確なチャンス一発に賭けるという感じになっていました」 それでも、「今年の最初はいいサイクルでしたが、そこからちょっと入らないサイクルに入ってしまっていろいろ思うことがあって、去年の自分であれば、そのまま沈んでいったかなと思いますけど、そこで決められたというのは、自分の成長という意味でもすごく大きかった。中断前に決められたというのが、心の中でもすごくゆとりを生んでくれました」と、難しいサイクルを乗り越えたプロ3年目での成長を実感する。 2連勝でインターナショナルマッチウィークの中断期間に入ったチームは、「すごくいい雰囲気で練習できている」と木村が語るように、6日に行われたトレーニングセッションでは城福浩監督、和田一郎コーチ、森下コーチから激しい指導の声が飛びながら高強度の内容となったが、良い緊張感と共に充実感を窺わせるものとなった。 攻守の切り替えを意識したハイインテンシティのトレーニングではかなり追い込まれた様子も見せていた木村は、「とにかく頑張る。しっかりと(寄せに)行かないと指導が入るので…」と冗談を交えながらも「このチームの掲げているハードワークという部分が一番出る練習だと思うので大事。普通に上手くなる、強くなる練習だと思っています」と、自らの成長を実感する日々の練習に真摯に取り組む。 指揮官が常々自身に対して要求する、攻守における課題の習慣化については今年結果を残している中で、ある“気付き”もあったと語る。 「やっぱり全部慣れだと思います。(コーチ陣からの)指摘はありがたいですし、言われてそれを意識してやっていたら、それが自然と習慣になると思うので、ヴェルディに来て結構経ちますけど、それによって去年の自分と変われたと思いますし、今も変わっている最中。習慣になるように少しずつ落とし込むというのは、すごく大事かなと改めて思っています」 「正直なところ守備はあまり好きではないので、攻撃に力を温存したいですしゴール前にいたい。それは去年までそう思っていましたけど、守備を頑張ることによって、攻撃でチャンスが転がってきたりとか、守備から出て行くことで、逆にマークにつかれなくなってゴール前にフリーで入ったり、もちろん頑張ることで味方の信頼も得られてパスも来る」 「ゴールを取るための過程というのは全部が繋がっているんだなというのは、改めて今年結果を残すことでわかってきたというか、無駄なことではないんだというのをすごく今感じてきているので、そういう感覚は大事にしたいです」 節目のゴールにもなった久々の柏戦のゴールの反響について木村は「もちろんファン・サポーターの方をすごく待たせてしまっていたので、そういう意味でもすごく周りの人には『良かった』というような言葉をかけてもらえました。やっぱり点を決めたら連絡もそうですけど反響が出るので、やっぱりストライカーは単純だなと改めて思いました(笑)」とにやりとした表情で返答。 それと同時に「決めないときはもちろん言われますし、決めたら一発で全部ひっくり返るので、すごく責任もかかって重圧もあるしんどいポジション。それでも、ああいう1本で全てひっくり返るので、改めてすごくやりがいもありますし、自分が一番好きなポジションだなと思ったので、ゴールを決めてまたそう思えるように頑張ろうと思います」と、ストライカーとしてのやりがいを改めて言葉にした。 <span class="paragraph-title">【動画】木村勇大の今季ゴールハイライト!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">ここまでリーグ戦10ゴールの <a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E5%8B%87%E5%A4%A7?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#木村勇大</a> 選手のゴールハイライト<br><br>お気に入りや印象に残ったゴールを教えてください!<a href="https://twitter.com/yudai022898?ref_src=twsrc%5Etfw">@yudai022898</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#東京ヴェルディ</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/verdy?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#verdy</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/J%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/LbaDFyt3ig">pic.twitter.com/LbaDFyt3ig</a></p>&mdash; 東京ヴェルディ(TOKYO VERDY)公式 (@TokyoVerdySTAFF) <a href="https://twitter.com/TokyoVerdySTAFF/status/1832245099381879184?ref_src=twsrc%5Etfw">September 7, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.07 13:55 Sat
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「魂を見せてくれた」柏に泥臭く勝ち切った東京Vは勝ち点40超え…城福監督「残留はこのクラブで絶対的に与えられた使命」

東京ヴェルディの城福浩監督が、泥臭く勝ち切った柏レイソルとの激闘を振り返った。 東京Vは8月31日、三協フロンテア柏スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第29節の柏戦を3-2で勝利した。 前節、3位の鹿島アントラーズを2-1で下し、4戦ぶりの得点と共に4戦ぶりの白星を挙げた東京Vは、16位の柏とのアウェイゲームで約3カ月ぶりとなる今季3度目の連勝を狙った。 今節も[3-4-2-1]の布陣で臨んだ東京Vは、鹿島と共通点も少なくない柏の[4-4-2]に対して、ミスマッチの優位性を意識した戦い方で臨むプランだったが、この試合で柏は可変式の布陣を採用。守備時には右サイドハーフのMF鵜木郁哉を1列下げて5バックを形成し、攻撃時もより流動的な形で揺さぶりをかけた。 その想定外の出方に加え、FW細谷真大、MFマテウス・サヴィオの両エースを起点にクオリティとインテンシティの高さを見せた相手に面食らう形でバタバタした入りを強いられると、8分に細谷に先制点を奪われる。 それでも、失点直後のピッチ上で円陣を組んで改めて意思統一を図り、連続失点を回避すると、15分にFW木村勇大、30分にFW山見大登の連続ゴールによって逆転。ただ、前半終了間際に相手のデザインしたセットプレーからMF戸嶋祥郎に強烈な一撃を浴びて2-2のイーブンで試合を折り返した。 迎えた後半、3枚替えで通常の[4-4-2]の戦い方に変化した相手に押し込まれる入りとなったものの、一瞬の隙を突いて55分のMF翁長聖の技ありシュートで勝ち越しに成功。その後は完全に押し込まれてハーフコートゲームを展開されたが、ディフェンスラインを中心としたハードワークに守護神マテウスの土壇場のビッグセーブによって相手の猛攻を耐え抜き、白熱のシーソーゲームをモノにした。 同試合後、公式会見に出席した城福監督は勝ち点3を得た充実感と共に心身ともに激しい消耗を強いられたであろう一戦を総括。チーム全体の献身を称えながらも、自身のアプローチを含め課題の部分をより強調した。 「ゲームの中で反省すべきは前半の入り方と終わらせ方。ここはいくらロッカールームで徹底しようと言っても、自分が徹底させきれなかったと思います。選手がやれなかったら自分の問題なので、どういうアプローチがよかったのか、どういう表現がよかったのか。そこは自分でもしっかり振り返りたいと思います」 「ただ、点を取られてからも我々のペースを崩さなかったこと。そこで2点取ったことはポジティブ。前半は相手の左サイド。ジエゴとマテウス・サヴィオ、あるいは小屋松の2列目のところで、浮いたところをどう掴むかという部分で苦労し、ちょっと押し込まれました。あそこの整理をもっと早くしてあげればよかったと思っています」 「後半は相手も2トップ気味にやってきたので、掴みづらさはなくなったけれどもゴール前の迫力が増えたので、選手はよく体を張って、球際のところでシュートブロックしてくれたなと思います」 押し込まれ続けてセカンドボールを拾えず、奪ったボールも前線への長いボールを選択せざるを得ない厳しい状況となった後半の戦いに関して、MF齋藤功佑や山見は傑出したパフォーマンスを見せたサヴィオら相手のクオリティの高さを認めると共に、攻め切れた前半にもう少し相手陣内でボールを動かす時間帯を作るべきだったとの反省の言葉も口にしていた。 それに加えて、指揮官は交代策の部分で少なからず誤算があったことを示唆。 本来であれば、優れたキープ力と献身的な守備で流れを好転させられたであろうFW染野唯月はコンディションに問題があったか、全体的に無理が利かない場面が散見された。 その点については「我々もちょっとそれを心配していましたけど、本人に確認したら問題ないと。ただ、彼もリードをしている状況で、失点したくないという状況だったので、かなり守備の方に気を使っていたと思います」と、本来での出来ではなかったものの、その中でもチームのためにプレーし続けたエースを慮った。 その染野以外では負傷明けでのプレーとなったDF林尚輝の比較的早いタイミングでの交代、交代枠を使い切った後で足が攣った翁長を最前線に配置せざるを得ないアクシデントも指揮官のゲームプランをより難しいものとした。 「もちろん相手はリスクを冒して、両サイドバックが非常に高い位置を取ってきましたし、そこを裏返すようなボールであったり、動き出しであったり、キープであったりというところは、ちょっと守備に追われて疲弊して押し返すようなキープ、ボールの持ち方ができなかった」 「最後は特に翁長聖が足を攣った中で、我々のカードの切り方も最初に1枚を切った後に、2枚ずつ切った後でのアクシデントだったので、1枚少ないような状況だったので、余計を押し返すことができなかった」 それでも、「ただみんなはそれを承知の上で彼も足を引きずりながらでしたが、よく耐えたなと思います。何よりもゴール前のところやバイタルエリアのシュートブロックというのは魂を見せてくれた」と、試合終了のホイッスルが鳴ったと同時にピッチに倒れ込んだ選手たちの献身に満足感を示した。 昇格プレーオフを制しての昇格という部分で“20番目のチーム”という位置づけで16年ぶりのJ1の戦いに挑み、開幕前はダントツで降格候補に挙げられながらも、今回の勝利によって残留争いの目安のひとつである勝ち点40の大台を超え、勝ち点41で暫定ながら7位に浮上した。 久々のJ1の舞台でサプライズを起こしたいという力強い宣言と共に、常々J1残留への危機感を強調してきた百戦錬磨の指揮官だが、やはり9試合を残しての現在の立ち位置によって最低限であり、最大の目標到達に近づきつつあると感じている。 「我々のクラブの目標が残留であることは間違いない。それはもう経験値とクラブの規模を考えたら、それは絶対唯一無二の目標であることは間違いない。ただ、それを最終節まで持ち込むのか、あとは何試合かを残して、我々らしく我々のサッカーを示すという状況で、終盤を迎えるのかというところでは、選手の経験値としても大きな差がある」 「とにかく一試合一試合を勝ち点3にこだわって、どのステージで最後J1の中で競い合うというところは高い意識を持っていますけど、それにしても後ろを気にしているわけではないですけども、残留というのはこのクラブで絶対的に与えられた使命だと思いますし、まずはそこに到達したいなという思いです」 2024.09.01 07:35 Sun
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「チームの勝利にやっとゴールで貢献できた」東京Vの木村勇大、2桁ゴール到達のゴラッソに「やっとここで動かすことができた」

東京ヴェルディのFW木村勇大が柏レイソル戦で決めたゴラッソは多くのネガティブなものを振り払う痛快な一撃となった。 東京Vは8月31日、三協フロンテア柏スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第29節の柏戦を3-2で勝利した。 前節、3位の鹿島アントラーズを2-1で下し、4戦ぶりの得点と共に4戦ぶりの白星を挙げた東京Vは、今回の勝利によって約3カ月ぶりとなる今季3度目の連勝を成し遂げた。 チームとしては残留争いの目安のひとつである勝ち点40の大台を超え、暫定ながら7位に浮上した点は大きいが、悩めるエースストライカーに2カ月半ぶりのゴールが生まれたことは今後に向けて大きなプラス材料となった。 京都サンガF.C.からの期限付き移籍でアカデミー時代を過ごした古巣帰還を果たした木村。その京都、昨シーズン途中に期限付き移籍で加入したツエーゲン金沢でどん底を味わった中、新天地では主に守備面を中心に厳しい要求を受けながらも開幕直後の第2節の浦和レッズ戦で初ゴールを記録。 上々の滑り出しを見せると、以降もコンスタントにゴールを重ねつつ得点以外の部分でも著しい成長を遂げ、6月15日に行われた第18節サンフレッチェ広島戦では9ゴール目を挙げた。 そのため、自身初の2桁ゴール到達は時間の問題かに思われたが、以降は10試合ゴールから遠ざかることに。さらに、ジュビロ磐田戦での0-3の大敗をきっかけに3試合連続ベンチスタートも経験し、順風満帆だった新天地で初の挫折も味わっていた。 この間にチームでは木村の関西学院大学の1つ年上の先輩であるFW山見大登がゴールを量産し、横浜F・マリノス戦、アビスパ福岡戦、前節の鹿島戦でチームは貴重な勝利も挙げていた。 ただ、エゴイストであるべきストライカーらしい性格だけでなく、J1最年少スカッドにおいて決して若くない23歳は、勝敗に対するより大きな責任の芽生えによって「先週も勝てて嬉しかったですけど、少し歯がゆい部分があったりして、心の底から喜べていない自分がいた」とこの間の正直な胸の内を明かした。 そんななか、この柏戦には「どんな形でもシュートを打つというところをすごく意識して挑んだ」という言葉通りの豪快なゴールを決めた。 FW細谷真大のゴールによっていきなりのビハインドを背負った中、15分にペナルティアーク付近で山見から足元にボールを受けると、背負ったDF野田裕喜を振り切って反転しながら右に持ち出すと、視野に入っていたDF宮原和也、MF山田楓喜へのパスという選択肢を排除して右足を一閃。GK佐々木雅士の手をはじいた強烈なシュートがゴールネットへ突き刺さった。 そして、木村にとって11試合ぶり、待望の今季リーグ10点目は焦りやもやもや、迷いを振り払うものとなったようだ。 「焦りもありましたし、ずっとワントップで試合に出ている中で結果が残せないという責任もすごく感じていましたし、自分の中で焦りや責任を感じながら毎試合やっていました。今日はチームの勝利にやっとゴールで貢献できたというのが、なによりも大きかったです」 「(2桁ゴールは)あまり気にしないようにはしていましたけど、ずっと9点で止まっているというのは、正直心の中で引っかかっていました。周りからもそういう声が聞こえていたので、より余計に自分の中でもどかしい部分がありました。そういった9点だったので、やっとここで動かすことができて、そこもすごく嬉しいです」 ストライカーとしては常にゴールを決められることに越したことはないが、もがき苦しんだ苦しい日々、状況を好転させるための試行錯誤もそのプレーに新たな深みを与える重要なことにも思える。 木村はそんな経験はしなくてもいいというような雰囲気を漂わせながらも、ここ最近の経験が自身をもう一段階上のレベルにステップアップする契機になると感じている。 「なかなかしんどかったですけど、今まであまり自分はシュート練習とかしなかったですけど、最近は仁志さん(森下仁志コーチ)に付きっきりでやってもらっていますし、そういうゴールを取るために何が大事かとか、ゴールを取るメンタルというところをすごく言われて、自分もすごく意識してやっているので、今日も前向きな気持ちで試合に取り組めたので、そこがよかったかなと思います」 「今まではメンタルとかがあまり強くなくて、やっぱりよくないときに結構自分は気持ちの部分で落ちたり、沈んでいきがちなところがあった中で、ちょっとベンチになった期間とかはしんどかったですけど、そこを乗り越えてちゃんとこうやってまた結果を残せたというのは、そのしんどいときにどういう取り組みをするかとか、何をやり続けるかというところは、去年の自分とか今までの自分と比べてすごく大きく成長できたこの数カ月だったかなと思います」 そういったひたむきな取り組みを経て、PKや“ごっつあんゴール”ではなく豪快な一撃で自ら壁を破ったスケールの大きなストライカーは、残り9試合で再びゴールを量産し、J1残留と共に上位進出を狙う緑の名門の牽引車となりそうだ。 <span class="paragraph-title">【動画】豪快な一撃で待望の今季2桁ゴール到達!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>ついに決めた<br>今季10ゴール目<br>\<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E5%8B%87%E5%A4%A7?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#木村勇大</a> 自らドリブルで持ち出し右足一閃<br>今季10ゴール目を豪快なゴラッソで決めた<br><br>明治安田J1リーグ第29節<br>柏×東京V<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> でライブ配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%9F%8F%E6%9D%B1%E4%BA%ACV?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#柏東京V</a> <a href="https://t.co/tx63auwso1">pic.twitter.com/tx63auwso1</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1829828975843066009?ref_src=twsrc%5Etfw">August 31, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.01 09:05 Sun
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東京Vに痛快リベンジ果たした磐田・横内監督「最後までやり切った選手を誇りに思う」

ジュビロ磐田の横内昭展監督が、総力戦で手にした4試合ぶりの白星を誇った。 磐田は26日、ヤマハスタジアムで行われた明治安田J1第20節の東京ヴェルディ戦に3-0で快勝した。 前節、セレッソ大阪相手に好ゲームを見せながらもリードを守り切れずに1-1のドローとなった磐田。これで3戦未勝利のチームは16位で前半戦を終える形となった。 迎えた後半戦初戦は前回対戦で2-3と競り負けた昇格組をホームで迎え撃った中、前半は良い入りを見せたものの、FWジャーメイン良のPK失敗によって先制のチャンスを逸した。以降は微妙な判定続きでフラストレーションを募らす展開となり、前半終盤は押し返される形となったが、最低限のゴールレスで折り返した。 すると、勢いを持って入った後半は立ち上がりの51分にMFブルーノ・ジョゼのクロスが誘発したオウンゴールで先制に成功すると、61分には左CKの場面でMF上原力也の正確なクロスをFWマテウス・ペイショットが頭で合わせ、畳みかける2点目を奪取。 この連続ゴールで完全に主導権を握ると、相手守護神マテウスの再三の好守に阻まれて3点目を奪うのに苦労したが、試合終了間際にはMF古川陽介が5人の守備者を翻弄する鮮やかなソロゴールを叩き込み、ダメ押しに成功。リーグ10試合ぶりのクリーンシートも達成し、会心の4試合ぶり勝利で後半戦を白星でスタートした。 同試合後の会見で横内監督は「ミーティングや選手間で、しっかりみんながこのゲームをどう戦うかというところを共有してくれた。それが試合を通してやれた」と、短い準備期間の中、適切な姿勢で試合にアプローチし、ピッチ上でもやるべきことをこなした選手たちを称賛した。 C大阪戦を含めて追加点が課題となっていた中、この試合では流れを完全に引き寄せる上で重要だった2点目、トドメの3点目と効果的に得点を重ねることができた。 その点についても「今回も先に点を取ることができて、その後はしっかり次の2点目というところを、ここ数試合言ってきましたけど、本当に選手は貪欲にそこに向かってくれた。もちろん失点しないことが大前提ですけど、その両方を実行してくれたので、最後は本当にここまで苦しんでいたと言えば、苦しんでいたと思いますけど、(古川)陽介がダメ押し点を取ってくれて本当に良かったなと思っています。本当に最後までやり切った選手を誇りに思っています」と、課題克服へ前のめりに取り組んだチームの姿勢にも満足感を示した。 巻き返しを図る後半戦初戦、4試合ぶりの勝利、ホームゲームという部分でのモチベーションは言うまでもないが、この試合ではとりわけ球際の局面でいつも以上の気迫も窺えたが、やはり指揮官を含め前回対戦の悔しい敗戦、昨季のJ2で鎬を削った同じ昇格組相手の対戦で期するものがあったという。 「前回対戦したアウェイのヴェルディ戦で負けたのが本当に悔しかった。もちろん昨年J2で切磋琢磨しながらお互い上がったチームで、去年も勝つことができずに前回アウェイでもやっぱりそこに手が届かなかった。勝ちを持って帰れなかったことで本当に悔しい思いをして、それは僕だけではなくて選手もそう思っていました」 「その悔しさというのを本当に忘れずに今日選手はピッチでその悔しさを晴らすというか、表現してくれたかなと。一対一のバトルでも本当に意地と意地がぶつかり合うような、もちろんお互いファウルになることもありましたけど、そういうのが多く見られた本当にいいゲームだったなと」 その前回対戦では2点差を追いついた後、激しい接触プレーの影響もあったエースのPK失敗によって流れを失い敗れた経緯もあり、前半のジャーメインのPK失敗によってそういったいやな雰囲気が漂ってもおかしくなかった。だが、後半に再びギアを上げて大量得点を奪って勝ち切るという、チームとしてのタフさを証明した。 試合総括の際にも選手間での良いコミュニケーションに言及していた指揮官は、ピッチ上、ハーフタイムでのコミュニケーションを見守っていた中、必ずや後半自分たちが流れを引き寄せられる確信を得ていたという。 「ジャメ(ジャーメイン良)がPKを失敗して、ジャメ自身すごくショックもあったとは思いますけど、ジャメに対していろんな選手が声をかけていましたし、そのプレーの後も変わらずに選手がやり切ってくれていたと思います。ハーフタイムに戻ってきても、別に0-0でオーケーという言い方が合っているかどうかわからないですけど、『後半絶対いけるぞ』という雰囲気は選手の中であって、僕は少し遅れてロッカールームに入りましたけど、かなり選手間で話をしていました。これまでで一番そういうのが多かったかなというぐらいに選手間で話をしていて、これは後半いけるなと。その光景を見たときに、僕自身思いましたし、その通りに後半パワーを出してくれたなと思っています」 個人に目を向けると、この試合ではDFリカルド・グラッサ、MF松本昌也が軽度の負傷によってベンチを外れた中、代役を担ったDF森岡陸、MF金子翔太、MFブルーノ・ジョゼといったギラギラした控え選手たちの奮闘が光った。 とりわけ、ここまで定期的にチャンスを得ながらも、なかなか目に見える結果を残せずにいた古川の活躍は鮮烈だった。 その静岡学園出身のドリブラーについて横内監督は「前半戦プレー時間はあった中で、なかなか自分の思う結果が出せていなかったところで、本当にこの2戦前は悔しい思いをしていたと思います。ただ、そこで腐ることなくトレーニングから違いを見せていたので、何かやってくれるのではないかという予感はしていましたけど、本当にぶっちぎって個の力で奪ったゴールというところで、彼にとってもチームにとっても大きな1点だった」と、期待以上の活躍に目を細めた。 さらに、自称“夏男”としてこの一戦でも攻守に豊富な運動量で貢献した金子、先制点を演出したブルーノ・ジョゼら前半戦で出番が限られた選手たちの活躍を評価し、後半戦に向け、チーム内のさらなる競争を促した。 「彼らは前半戦なかなか出場機会も少なくて、スタートで出る機会も翔太にしても、ブルーノ・ジョゼにしても、多分リーグ戦は初先発だと思いますけど、本当にチームの力になりたい。それは途中から出てもスタメンで出ても、その思いは変わりないと思っています」 「その思いでトレーニングをしてくれていて、いつスタメンで自分が名前を呼ばれてもいける準備をずっと続けてきてくれた選手たちなので、本当に今日はピッチで表現できる形になって、結果になって終わったことというのは、本人たちも嬉しいと思いますし、チームとしてはそれが本当にまた力になりますし、また競争が生まれます。これは本当にまた成長する上ですごく重要なことかなと僕自身は思っています。なので、今日は本当にそういう選手たちがよくやってくれたなと思っています」 内容が伴った結果に加え、後半戦に向けた戦力の底上げという部分でも実り多きものとなった後半戦初戦を経て勢いに乗りそうなサックスブルーは、中3日で臨む次節浦和レッズとのアウェイゲームで今季2度目の連勝を狙う。 2024.06.27 09:05 Thu

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