齋藤功佑 Kosuke SAITO

ポジション MF
国籍 日本
生年月日 1997年06月16日(26歳)
利き足
身長 170cm
体重 61kg
ニュース クラブ
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【J1注目プレビュー|第10節:東京Vvs福岡】クリーンシートを自信に6戦5発のザヘディを止めるのか? 勝ち点差2のシックスポインター

【明治安田J1リーグ第10節】 2024年4月28日(日) 14:00キックオフ 東京ヴェルディ(15位/9pt) vs アビスパ福岡(14位/11pt) [味の素スタジアム] <span class="paragraph-subtitle">◆欲しい2勝目、連続クリーンシートで掴め【東京ヴェルディ】</span> 前節は川崎フロンターレとアウェイで対戦し、0-0のゴールレスドロー。またしても2勝目は遠かったが、16年ぶりのJ1で初のクリーンシートを達成した。 東京ダービーで谷口栄斗が負傷離脱。初のJ1出場となった代役の千田海人が躍動。ハードな対人守備が特徴であり、コンビを組む林尚輝と共にゴール前に壁を作る。 その2人が立ち向かうのはイラン代表FWシャハブ・ザヘディ。6試合で5ゴールという驚異の得点力を見せる相手エースをどう封じるかが、2勝目のカギとなる。 ここまで引き分けが圧倒的に多い東京V。仮にリードしていても気を抜けないストライカーがいる相手にどう戦うのか。ホームのサポーターと勝利を喜び合いたい。 ★予想スタメン[4-4-2] GK:マテウス DF:翁長聖、林尚輝、千田海人、深澤大輝 MF:齋藤功佑、稲見哲行、森田晃樹、見木友哉 FW:木村勇大、染野唯月 監督:城福浩 U-23日本代表活動参加:山田楓喜 <span class="paragraph-subtitle">◆躍動中のエース・ザヘディが吠えるか【アビスパ福岡】</span> 前節はホームにジュビロ磐田を迎えた中、2-2のドロー。3試合連続ドローという状況だ。 どこか突き抜けきれないチームだが、チームを牽引するのはエースの座についたザヘディ。未知数の中で加わったが、6試合で決めた5得点は本物の証。どのゴールも上手さを見せたものとなった。 ただ、結果としてはわずか1勝。チームとして勝利に繋げられていないことも事実。ザヘディに頼り切りになっている現状で、その他の選手が奮起しなければ、苦しい戦いは続く。 チームとしての完成度を上げていく中で、勝利も掴んで行きたい福岡。ハマった時には、脅威になりそうだ。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:永石拓海 DF:ドウグラス・グローリ、田代雅也、井上聖也 MF:湯澤聖人、松岡大起、前寛之、前嶋洋太 MF:紺野和也、岩崎悠人 FW:シャハブ・ザヘディ 監督:長谷部茂利 2024.04.28 11:45 Sun

川崎Fと東京Vはゴールレス決着…川崎Fは連敗ストップも4戦無得点、東京Vは今季初の無失点試合に【明治安田J1第9節】

明治安田J1リーグ第9節の川崎フロンターレvs東京ヴェルディが20日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われ、0-0のドローに終わった。 前節、セレッソ大阪とのアウェイゲームを0-1で落とし、3試合連続無得点での未勝利となった16位の川崎F。4試合ぶりの得点と共に勝利を狙ったホームゲームでは先発3人を変更。山本悠樹、瀬古樹、家長昭博に代えてファンウェルメスケルケン際、ゼ・ヒカルド、山田新を起用した。 一方、前節のFC東京との東京ダービーを2-2のドローで終えた15位の東京Vは、これで5戦無敗もその内訳は1勝4分けと勝ち切れない状況が続く。3試合ぶりの白星を目指したアウェイゲームでは先発2人を変更。ベンチ外の宮原和也、谷口栄斗に代えて翁長聖と、J1初出場の千田海人を起用した。 J1では16年ぶり、公式戦では2022年6月の天皇杯以来の対戦となる両者の一戦。立ち上がりは互いに長いボールを使ってリスクを回避しながら相手の出方を窺う。 以降は球際のバトルを優位に進めるアウェイチームが、木村勇大の背後への飛び出しを効果的に使いながらボックス内でシュートまで持ち込むが、いずれも枠を捉え切れない。だが、13分にはセットプレーの二次攻撃からボックス手前左の深澤大輝のヘディングでの折り返しがファーに流れると、フリーの染野唯月が右足ハーフボレーシュート。だが、ここは勇敢に間合いを詰めたGKチョン・ソンリョンのビッグセーブに阻まれた。 守護神のビッグプレーで何とか守勢を凌いだホームチームは20分に最初の決定機を創出。相手陣内左サイドでのスローインの流れから味方とのパス交換でハーフスペースで縦に仕掛けた脇坂泰斗がボックス手前で右足を振り抜くが、これは惜しくも右ポストを叩いた。 決定機を作り合った後は球際の激しい接触によって選手が痛んでプレーが止まるシーンが多く、互いにリズムを掴み切れず。一進一退の攻防が続く。34分にはGKチョン・ソンリョンに圧力をかけた木村がボックス内で引っかけて染野にビッグチャンスも、左足で放ったシュートはチョン・ソンリョンがブロック。こぼれに森田晃樹が詰めるもDF大南拓磨が何とか先にかき出した。 前半終盤にかけてはスペースができ始めた状況で脇坂らが存在感を示すと、ここまで鳴りを潜めていたエリソンが馬力のある仕掛けから続けて際どいシュートを放ったが、いずれも先制点には繋がらなかった。 ゴールレスで折り返した試合は互いに選手交代なしでスタート。開始直後には東京Vのセットプレーを撥ね返した流れからのロングカウンターで川崎Fに決定機。快足を飛ばして左サイドを独走したマルシーニョがボックス手前から右足を振り抜くが、このシュートは大きく枠の右に外れた。さらに、53分にはボックス付近で脇坂、エリソンと短く繋いでボックス左のマルシーニョに再びの決定機。今度はシュートが枠を捉えるが、GKマテウスのファインセーブに阻まれた。 以降もホームチームペースで進む中、60分を過ぎて両ベンチが動く。川崎Fは64分、エリソンとマルシーニョを下げて小林悠、遠野大弥を同時投入。これに対して、東京Vは67分に齋藤功佑を下げてJ1初出場となるチアゴ・アウベスを投入した。 一連の交代によって流れに変化が生まれ、アウェイチームが押し返してイーブンに持ち込むと、川崎Fが再び動く。山田とファンウェルメスケルケン際を下げて家長昭博、瀬古樹を投入。橘田健人を左サイドバックに移す。さらに、84分には脇坂を下げて負傷明けのバフェティンビ・ゴミスをピッチに送り出した。 後半半ばから終盤にかけて試合が膠着し、完全に1点勝負の様相を呈す。3分が加えられた後半アディショナルタイムには土壇場で底力を見せた東京Vが決定的なシーンを作り出したが、山見大登の右CKに合わせた千田のヘディングシュートはGKチョン・ソンリョンの好守に阻まれた。そして、試合はこのまま0-0でタイムアップを迎えた。 ホームの川崎Fは連敗をストップしたが、4試合連続無得点とまたしても決定力に課題を残した。一方、3試合ぶりの勝利を逃した東京Vは今季初めて無得点に終わったものの、今季初のクリーンシート達成で敵地から勝ち点1を持ち帰る形となった。 川崎フロンターレ 0-0 東京ヴェルディ 2024.04.20 18:06 Sat

【J1注目プレビュー|第9節:川崎Fvs東京V】ともに白星が欲しい両者、“川崎”で勝利をあげるのは?

【明治安田J1リーグ第9節】 2024年4月20日(土) 16:00キックオフ 川崎フロンターレ(16位/7pt) vs 東京ヴェルディ(15位/8pt) [Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu] <span class="paragraph-subtitle">◆“川崎"たる所以を示せるか【川崎フロンターレ】</span> どうしても波に乗れないチーム。前節はセレッソ大阪とアウェイで対戦した中、0-1で敗戦。シーズン2度目の連敗となった。 攻撃を武器にしてきた川崎Fの影はどこへ。3試合連続無得点、当然勝利はついてこない。 どうしてもチームとして勢いがつかない試合が多く、積極性にかけるプレーが目立つ。結果が出てないからなのか、それとも組み合わせの問題か。システムを変えて一時期は復調の可能性もあったが、再び難しい状況に陥っている。 “川崎"のプライドをかけて、かつて“川崎"を本拠地としていた相手には負けられない。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:チョン・ソンリョン DF:瀬川祐輔、大南拓磨、佐々木旭、橘田健人 MF:瀬古樹、山本悠樹 MF:家長昭博、脇坂泰斗、マルシーニョ FW:エリソン 監督:鬼木達 U-23日本代表活動参加:高井幸大 <span class="paragraph-subtitle">◆遠い2勝目、戻ってきた“川崎"で勝利を【東京ヴェルディ】</span> 前節はFC東京との“東京ダービー"を戦い、優位に試合を進めながらも終盤にまたしても痛恨の失点。2-2のドローに終わった。 2勝目が遠く、16年ぶりのJ1で善戦はしているが、終盤の戦い方に問題があることは明らか。長年離れていたからなのか、パワーをかけられて押し切られてしまう。 失点を防いでいくことがJ1昇格のカギだったが、それをJ1の舞台で発揮できていても90分は持たない。加えて、今節はDF谷口栄斗が負傷により欠場。より一層気を引き締めたいところだ。 幸いにして攻撃面は全試合でゴールを記録しており、形もある。攻撃に難を抱えているものの、本来は攻撃的な川崎Fをどう封じるのか。J1で16年ぶりに戻ってきた“川崎"の地で2勝目をあげたい。 ★予想スタメン[4-4-2] GK:マテウス DF:宮原和也、千田海人、林尚輝、深澤大輝 MF:齋藤功佑、稲見哲行、森田晃樹、見木友哉 FW:木村勇大、染野唯月 監督:城福浩 U-23日本代表活動参加:山田楓喜 2024.04.20 13:55 Sat

東京ダービーに臨む東京V、J1でのダービーマッチ知る齋藤功佑&山見大登が意気込む「このクラブにとって重要な一戦」

J1の舞台でダービーマッチを経験する東京ヴェルディの2選手が、東京ダービーへの意気込みを語った。 昨シーズンのJ2リーグを3位でフィニッシュし、昇格プレーオフを制して16年ぶりのJ1昇格を果たした東京V。 その久々のJ1の舞台では、1993年のJリーグ開幕戦と同じ横浜F・マリノスとの国立開催での“クラシコ”となった開幕戦が5万3000人以上の観客を集めるなど、序盤戦から大きな注目を集めている。 そういった中、ここまで1勝4分け2敗の16位に位置する昇格組は、13日に味の素スタジアムで開催される明治安田J1リーグ第8節で7位のFC東京との東京ダービーに臨む。 昨年7月12日に行われた天皇杯3回戦では、控え選手中心のメンバー構成ながら120分の戦いを1-1のイーブンで終えたが、最終的にPK戦で敗戦。城福浩監督を始め多くの選手たちがJ1でのリベンジを誓った中、9カ月後にそのリベンジのチャンスを得た。 昨季、横浜FCから完全移籍で加入し主力として昇格の立役者となったMF齋藤功佑は、自身はスタンドからの観戦となったものの、その天皇杯の経験によって東京ダービーの重みをより深く理解したという。 「Jリーグ屈指の盛り上がるゲームだなと感じましたし、シンプルにこういうバチバチの試合が経験できるということが嬉しいなと思いました。その中でもヴェルディを愛している人たち、特にアカデミー出身の選手とかの思いやプレーとか、涙とかを見ると、このクラブにとって重要な一戦なんだというのをすごくあのとき感じました」 また、横浜FCのアカデミー出身の26歳は、過去に横浜FMとの横浜ダービーを通算4度経験。2019年の天皇杯(1-2●)では一矢報いるゴールも記録している。 その横浜ダービーと東京ダービーの違いについて問うと、東京VとFC東京の間にある複雑なバックグラウンドを含め「よりバチバチな雰囲気」を感じているという。 「(横浜ダービーとは)ちょっと違うかなと思っていて、相手からしたら本当に歴史的に燃える部分があるからこそ、ああいうふうに盛り上がる一戦になると思いますし、ヴェルディとしても負けられない理由があります。マリノスと横浜FCとの関係はそれとはちょっと違っていて、今回の試合はよりバチバチな雰囲気があるかなと思います」 「ちょっとサッカースタイルが変わってきているのを感じる」と、印象を語った対戦相手の攻略に向けては、U-23日本代表招集でMF荒木遼太郎、MF松木玖生の主力2選手は不在も、ゼロトップ気味で戦う相手に対して、「数的不利を背負う中盤での守備」、「流動的に動きながらずれを生んだ際のスペースの使い方」を攻守のポイントに挙げた。 ダービーでのホーム初勝利に向けては、「シンプルにどんな試合も勝ちたいですけど、このクラブにとって意味のある1試合。そういう意味で勝ちたい思いは強い」、「(サポーターから)強い思いを感じましたし、リーグ戦を戦っていく上でも次はすごく重要な一戦になると思うので、クラブとして負けられない戦いになる」と、ライバル撃破へ意気込む。 一方、今季ガンバ大阪から期限付き移籍加入で、先日の湘南ベルマーレイ戦では1ゴール1アシストの活躍でクラブにJ1での16年ぶり勝利をもたらしたFW山見大登。 G大阪ではセレッソ大阪との大阪ダービーに通算7試合に出場し、2ゴールを記録。24歳という若さながらも、経験値が少ない東京Vにおいて熱狂的なダービーでの戦いを知る数少ない選手の一人だ。 そして、「ダービーの重要性は理解している」と、自身初の東京ダービーに向けた思いを語った。 「ガンバのときから大阪ダービーがあってダービーの重要性というのは理解していますし、それはチームが変わっても、ダービーというのは変わらないと思っています」 「東京ダービーは元々知っていましたし、盛り上がるカードというのもいろんな人からも聞いていたので、そこでチームとして軽いプレーとか、そういうのをしてしまうのはダメで、ダービーという大事な試合でそういうプレーはダメだと思うので、そこはしっかりやっていきたいです」 「大阪ダービーぐらい荒れる試合というのはあまりないと思うので…。そういった雰囲気は慣れっこですけど、パナスタよりも味スタの方がちょっと(スタンドと)距離があるので、そこの圧力というのは、慣れると思います」 「個人的にあまり緊張とかもしないので、そこは気にせず、自分はいつも通りやれればいいかなと思います」 また、DF白井康介あるいはDF長友佑都とのマッチアップが想定されるサイドでの攻防に向けては「出る選手でだいぶ特徴が違いますけど、全員能力が高いですし、対人能力が高い選手なので、そこを1枚剥がせればいいかなと思います」と、得意のドリブル突破からのチャンスメイク、ゴールという決定的な仕事を果たしたい考えだ。 2024.04.12 21:25 Fri

ブレずに16年ぶりJ1での勝利掴んだ東京Vの城福浩監督「やり方を変えずにもぎ取った勝ち点3」、「この成功体験を大事にしたい」

東京ヴェルディの城福浩監督が、クラブにとって5646日ぶりとなるJ1での白星を挙げた湘南ベルマーレ戦を振り返った。 16年ぶりのJ1の舞台で善戦を見せながらも、開幕5試合を3分け2敗の未勝利で終えた東京V。 3日にレモンガススタジアム平塚で行われた明治安田J1リーグ第6節の湘南戦では、課題の前半に守勢の入りを強いられると、15分にFWルキアンに先制点を奪われた。その後、何とか2失点目は回避したものの、前半は公式記録でシュート0に終わる厳しい戦いとなった。 それでも、後半にメンバーを入れ替えながら持ち味の運動量でペースを掴むと、75分にセットプレーの流れから山見の正確なクロスをDF谷口栄斗が頭で合わせて同点に。さらに、86分には左サイドでのMF齋藤功佑との連携からボックス内に侵入した山見が鋭い右足のグラウンダーシュートをゴール右下隅に突き刺し、土壇場で逆転に成功。 その後、相手の反撃を冷静に撥ね返し続け、待望の今季初白星と共に2008年10月18日の大宮アルディージャ戦以来、5646日ぶりとなるJ1での白星を掴んだ。 昨季のJ1昇格争い、今季の戦いに臨むにあたって「この15、16年間で見放さなかった方々がいた」、「みんなが耐え忍んで切り抜けてきた過去があって、今J1にいるということを忘れてはいけない」と、ここ十数年の低迷期を支えた関係者、ファン・サポーターへの思いを事あるごとに語ってきた指揮官は、試合後の会見で16年ぶりの勝利を噛みしめた。 「16年J1で勝っていなかったのは承知していますし、今年もなかなか勝ち点3が取れない生みの苦しみが続いていたので、まずは今日、16年ぶりというか、5千何日ぶりかに勝ち点3が取れて、サポーターと一緒に喜び合えたことはすごくよかった。彼らの思いも一緒に背負ってラインダンスを踊れましたし、それもよかったです」 肝心の試合内容については、京都戦に続き劣勢を強いられた前半の戦い方の改善を訴えながらも、チーム全員で球際で戦い続けて直近2試合のドローではなく、逆転勝ちに持っていたチームの成長に手応えを感じている。 「内容については相手側のプレッシャーが強い時間帯の課題が克服できたかというと、そこはまだ我々にとって宿題があるなというふうに思います。そこをいかに戦うかというところは、攻守両方に問題があると思うので、しっかりと次に、次こそ前半の過ごし方に生かしていかなければいけないです」 「ただ、点を追いかけていかなければいけないタイミングで、慌てることなく自分たちのサッカーをしっかりやれたこと。途中から出た選手はボールを配れる選手であったり、ボールを運べる選手。それが特徴の選手ですが、大事なのは彼らが全員ヘディングで競り負けなかったこと。彼らが空中戦を戦ったことが、このチームにとって非常に大きな成功体験だと思います。ボールを運べる、ボールを握れるのはわかっているので、あのメンバーで戦って勝ち点3をもぎ取ったということが、ひとつ大きな収穫だと思います」 開幕3試合ではいずれも後半最終盤にPKなどで与えた失点によって勝ち点を取りこぼしてきたが、この湘南戦ではJ2最少失点を記録した昨季のような形で冷静にゲームをクローズ。チームとしてひとつ成長を示す形となった。 開幕からの苦い経験、相手がパワープレー気味に来ることを考えれば、センターバックのDF山越康平を投入し、5バックで守る選択肢もあった中、指揮官は長身の守備的MFである綱島悠斗を投入。陣形、戦い方を変えずにクローズに成功した。 そのクローズの仕方について指揮官は、冷静に戦況を見極めた上でピッチ上の選手が共通理解のもとで的確にプレーしてくれたと評価している。 「最終ラインを変えること、あるいは5バックにすることも、準備はしていますけど、状況としてはそんな悪い状況ではない、崩されている状況ではなかった。ただ、終盤にパワープレー気味に来るであろうというのは予想していたので、しっかりせき止められる選手という意味で、綱島をチョイスしました」 「とにかく前線が追えるのであれば、4バックのまま前線で追わせてハイラインを保つ。相手陣でボールを動かして、もちろん3点目を取りたかったですけども、相手陣で時間を費やしていくという意味で、我々としては本当の最後の最後のアディショナルタイムに3バックというのはずっと準備をしてきましたけど、今日はその必要性を感じなかったので、人を変えてみんながそういうクローズの仕方をすればいいかというところを理解しながらプレーしてくれたと思います」 今季のJ1で平均年齢がダントツに若い東京Vにとって、善戦しながらも結果が出ていない状況は自信喪失や戦い方のブレにつながりかねなかったが、「我々が目指すものをやり続けていれば、絶対に結果はついてくる」、「やり方を変えないということが大事」と、ブレない百戦錬磨の指揮官の言葉通り、やり続けた末に今回の勝利があったと言える。 そして、「やり方を変えずにもぎ取った勝ち点3という成功体験」を今後の戦いに向けた自信・勢いに変えて、新緑の季節を迎える緑の名門がさらなる飛躍を目指す。 <span class="paragraph-title">【動画】ヴェルディに16年ぶりのJ1勝利を届けた山見大登の決勝ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="AXEwiFXsNyM";var video_start = 465;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.04 08:41 Thu

緑の名門にJ1での16年ぶり勝利もたらす…東京Vの山見大登「自分のゴールで勝てたというのはすごく大きい」

東京ヴェルディにJ1での16年ぶり勝利をもたらしたFW山見大登が、さらなる活躍を誓った。 東京Vは3日、レモンガススタジアム平塚で行われた明治安田J1リーグ第6節の湘南ベルマーレ戦を2-1で逆転勝利した。 2試合連続で先制を許す厳しい試合において“ゲームチェンジャー”として抜群の存在感を放ったのが、ガンバ大阪から期限付き移籍加入中の緑の新11番だった。 後半頭に負傷のMF森田晃樹に代わって投入された山見は、投入直後から左サイドでの積極的な仕掛けで攻め手を担うと、75分にセットプレーの流れから正確な左クロスでDF谷口栄斗の同点ゴールをアシスト。さらに、86分には左サイドでのMF齋藤功佑との連携からボックス内に侵入すると、鋭い右足のグラウンダーシュートをゴール右下隅に突き刺し、土壇場での逆転ゴールを奪ってみせた。 そして、チームは待望の今季初白星と共に2008年10月18日の大宮アルディージャ戦以来、5646日ぶりとなるJ1での白星を手にした。 前節の京都サンガF.C.戦でのPK奪取に続き、この試合では1ゴール1アシストの活躍をみせ、東京Vに16年ぶりとなるJ1での歓喜をもたらした背番号11は、「J1のなかでの1試合という感じですけど、チームとしては結果につながってこなかったという部分で、自分のゴールで勝てたというのはすごく大きい」と殊勲の働きを素直に喜んだ。 得意の形で決めた新天地での初ゴールについては「奥に(齋藤)功佑くんが走っているのはわかっていたので、そこにうまく絡んでいけたらいいなと思っていたら、たまたま転がってきたので、あとは前向いてゴールだけ目指してトラップがうまくいったので、それで入った感じです」と、ほぼ思い描いた通りのプレーだったと振り返った。 アウェイサポーターが陣取るゴール裏へ一目散に駆け込んだゴールセレブレーションに関しては「ここまで勝利というものをサポーターの皆さんに届けられていなかったので、自分のゴールで勝たせられるチャンスが巡ってきたので、サポーターのもとに走りました」と、開幕から悔しい思いをさせてきたサポーターに対する思いも滲ませている。 「このチームのインテンシティというところに慣れるのに時間がかかった」と、試合後の会見で城福浩監督が語ったようにプレシーズンと開幕後数試合はプレー強度、守備の部分でチームが求められる水準の仕事ができず、ストロングポイントである局面打開、フィニッシュの精度という部分でも期待されたほどの活躍を見せられなかった。 ただ、チームへの順応と共にコンディション面の向上によって京都戦、今回の湘南戦では攻撃面で目に見える結果を残すことができた。 山見自身も「動けている感覚はありますし、自分としても前節のプレーを見たからこそ、味方も自分を使いやすくなったと思う」と、手応えを口にする。 守備に関しては「今日もですけど、後ろから怒られるシーンもありましたし、そこの部分はまだまだ改善していく必要がある」と課題を自覚するが、前述の会見で指揮官は「自分のやりたいプレーでエネルギーを溜めるのではなく、前線の守備のスイッチになってくれた」と意識の変化を認めており、新天地で着実に進化を遂げている。 ここ2試合の活躍によって今後の初スタメンと共にレギュラーポジション奪取が期待される24歳FWは、「自分は攻撃の選手ですし、そこで結果を残さないと試合には出られないと思っているので、そこで見せつつうまくバランスを取りながらやっていきたい」と、引き続き課題に取り組みながらもアタッカーの本分である結果にこだわっていきたいと新たな決意を語った。 <span class="paragraph-title">【動画】ヴェルディに16年ぶりのJ1勝利を届けた山見大登の決勝ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="AXEwiFXsNyM";var video_start = 465;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.04 07:35 Thu

東京Vが湘南に逆転勝利で5646日ぶりのJ1白星! 途中投入の山見大登が殊勲の1G1A【明治安田J1第6節】

明治安田J1リーグ第6節の湘南ベルマーレvs東京ヴェルディが3日にレモンガススタジアム平塚で行われ、アウェイの東京Vが1-2で逆転勝利した。 前節、セレッソ大阪に敵地で0-2の敗戦を喫した15位の湘南は、ミッドウィーク開催となった今節で3戦ぶりの白星と共にホーム初勝利を狙った。山口智監督は前節から先発4人を変更。ディフェンスライン2枚を入れ替えたほか、鈴木章斗に代えて福田翔生をルキアンの相棒に据えた。 対する17位の東京Vは前節の京都サンガF.C.を2-2のドローで終え、2試合連続終盤のゴールで追いついてドロー。6戦目でのJ1初勝利を目指した中4日の一戦では先発3人を変更。契約の問題で前節欠場の山田楓喜、木村勇大が復帰した。 田中聡を3バックの左に配した[3-5-2]の布陣で臨んだ湘南が勢いを持って試合に入る。ルキアンを起点に、前向きの中盤の選手が推進力を生み出すと、サイドからのクロスで幾度か際どいシーンを作り出す。 一方、押し込まれる入りとなったアウェイチームだが、12分には最初の決定機を創出。左サイドでの繋ぎから深澤大輝のダイレクトパスを前線で収めた木村が馬力のある仕掛けでDFを引き連れながらボックス内に侵入。だが、シュート体勢でDFに寄せられて打ち切れない。 すると、この直後にここまで優勢だったホームチームがスコアを動かす。15分、GKソン・ボムグンからのロングボールを中盤に落ちた福田がヘディングで平岡大陽に繋ぐと、そこから中央で背後を狙うルキアンに完璧なスルーパスが通る。最後はルキアンが冷静にGKマテウスとの一対一を制した。 幸先よく先制に成功した湘南は、以降も2トップを背後に走らせるシンプルな攻めと球際のバトルで優位性を維持。決定機には至らないが、ゲームをコントロールする。 前半半ばから終盤にかけては東京Vが盛り返してイーブンの展開が続く中、セカンドボールを制したアウェイチームがカウンターの形から見木友哉がフィニッシュまで持ち込んだが、相手ゴールを脅かすことはできなかった。 ホームチームの1点リードで折り返した後半。ビハインドを追う東京Vは前半終盤の接触プレーで痛めた森田晃樹を下げて山見大登を左サイドハーフで投入。見木がボランチにポジションを変えた。 一進一退の攻防が続く中、51分には東京Vに決定機。右から左への揺さぶりからボックス左で仕掛けた山見がカットインからファーポストを狙った右足シュートも、これはわずかに枠の右に外れる。 この直後には湘南も左サイドのスペースに抜け出した平岡のクロスをファーで収めた池田昌生に決定機も、ゴール右で放ったシュートは相手DFの身体を張ったブロックに阻まれる。 消耗激しいコンディション、連戦の疲労によって試合は徐々にオープンな展開に。65分には東京Vの守備陣の連携ミスを突いてペナルティアーク付近の福田が右足を振るが、至近距離からのシュートをGKマテウスが何とかリカバーした。 互いにメンバー交代で流れに変化を加えようとする中、アウェイチームがセットプレーからゴールをこじ開ける。75分、相手陣内中央で得たFKの場面でキッカーの見木がボックス内に入れたボールがファーに流れる。これを回収した山見がボックス左で細かい揺さぶりから柔らかなクロスを上げると、これをファーの谷口栄斗が頭で押し込んだ。 1-1の振り出しに戻った試合はここから白熱。そして、球際の激しい攻防が繰り広げられる中、J1初勝利への執念を示した東京Vが押し切る。86分、相手陣内左サイドでの繋ぎから齋藤功佑が潰れたこぼれをボックス手前左で回収した山見が勢いに乗ったドリブルでボックス内に持ち込んで右足の鋭いシュートをゴール右下隅に突き刺した。 その後、湘南の決死の猛攻を身体を張った守備で撥ね返し続けた東京Vが2-1の会心の逆転勝利をおさめ、2008年10月18日の大宮アルディージャ戦以来、5646日ぶりのJ1での白星を手にした。 湘南ベルマーレ 1-2 東京ヴェルディ 【湘南】 ルキアン(前15) 【東京V】 谷口栄斗(後30) 山見大登(後41) <span class="paragraph-title">【動画】東京V・山見大登が逆転弾!5646日ぶりのJ1白星導く</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>今季初勝利へ勝ち越し弾!<br>\<br><br>終盤に東京V・山見大登が逆転弾!<br>齋藤功佑との途中投入コンビで見事に崩した<br><br>明治安田J1第6節<br>湘南×東京V<br>Live on <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> <a href="https://t.co/ZAvnvME2Xx">pic.twitter.com/ZAvnvME2Xx</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1775493496750698791?ref_src=twsrc%5Etfw">April 3, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.03 21:12 Wed

「相手を見ながらやれなかった」…今季初のフル出場となった東京Vの宮原和也が経験値少ないチームの課題口に

東京ヴェルディのDF宮原和也が、ドローに終わった京都サンガF.C.戦を振り返った。 開幕4戦未勝利と16年ぶりのJ1で厳しい戦いが続く東京V。29日に味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第5節の京都戦では待望の初勝利を目指した。 だが、前半に攻守両面で圧倒されたホームチームは前半半ばにFW豊川雄太、FW原大智に続けてゴールネットを揺らされて0-2のビハインドで試合を折り返す。それでも、後半終盤にFW染野唯月が決めた2ゴールによって土壇場で追いついたチームは、前節のアルビレックス新潟戦に続きしぶとく勝ち点1を拾った。 プレシーズンの負傷によって出遅れた中、前節の途中出場で今季初出場を飾った宮原はこの京都戦で初スタメン。練習試合を含め自身初のフル出場については「試合勘や最後の精度、身体のキレだったりは本当にまだまだ」と厳しい自己評価を下したが、安定した対人守備に後半は積極的な攻撃参加でアクセントを加えるなど、しっかりと存在感は示した。 その右サイドバックは苦戦を強いられた前半の戦いについて言及。インターナショナルマッチウィークの中断期間での準備期間を含め、相手の戦いを分析していたものの、戦前から勝敗のキーポイントに挙がっていた球際の勝負、セカンドボールへの対応の部分で後手を踏んだことで難しい戦いになったと語っている。 「前半はずっと押し込まれた感じだったので、相手のロングボールの使い方に対して、自分たちは対応できていなかった。まず撥ね返せなかったところもありますし、やっぱり簡単にそらされてシュートまで持っていかれるシーンが多かったので、ただ単にそこで負けないことだったり、セカンドボールの対応だったりが、良くなかった」 「今までの相手と比べると、ロングボールをかなり多く使ってくる。前線のターゲットにシンプルに当てて、セカンドを拾ってという感じでした。自分たちはしっかり相手がそういうサッカーをしてくるという準備をしてきたつもりでしたが、そこで簡単にセカンドを拾われ過ぎたところがありました」 一方、攻撃では強度の高いハイプレスを特徴とする京都に対して、ファーストプレッシャーの越え方、ロングボールでハイラインの背後をシンプルに使うプレーの使い分けが同じくキーポイントになると見られていた中、前半はその使い分けが中途半端で自陣でのパスミスやセカンドの拾い合いでの劣勢によって自らの首を絞めるような戦いとなってしまった。 その点について宮原は相手の特徴を踏まえた上で「しっかり相手を見ながらという話はしていたが、それができていなかった」と、チームとして状況に応じたプレー選択ができなかったと、改めて経験値が少ないチームの課題を口にしている。 「相手が嵌めてきたときに、そこで自分たちが引っ掛けてしまってカウンターされるシーンも多かったです。相手はラインが高かったので、そこの背後だったりをシンプルに使っていってもいいと思いますし、自分たちも今日相手がやったようなことを、やっていかなければいけない。足元、足元だけだと食われてしまうので、そこはしっかり相手を見ながらやらなければいけなかったです」 それでも、盛り返した後半はメンバー交代を含め中断期間に取り組んだボールを保持するという部分でチームとしての成長を示した。その手応えを感じながらも、宮原は今後の勝ち点3奪取に向け、より相手がフレッシュな前半の段階から同じようなパフォーマンスを見せる必要があると、チームに対してもう一段階上のレベルに到達することを求めた。 「相手の足が止まってきたこともありますけど、やっぱり入ってきたメンバーが少しテンポを変えてくれるというか、僕の前には(齋藤)功佑が入りましたけど、功佑がしっかりポジションを取りながらやってくれたので、自分も幅を取りながら、非常にやりやすいというか、ニアゾーンを取れたりというのはありました」 「ただ、それをしっかり前半はスペースがないかもしれないですけど、そこをうまくもっと活用できるようにやっていかなければいけないなと思います」 2024.03.30 09:06 Sat

東京Vの城福浩監督が前半劣勢、後半優勢の京都戦ドロー振り返る…「前半の戦い方は自分も含め振り返る必要がある」

東京ヴェルディの城福浩監督が、ドローに終わった京都サンガF.C.戦を振り返った。 開幕4戦未勝利と16年ぶりのJ1で厳しい戦いが続く東京V。29日に味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第5節の京都戦では待望の初勝利を目指した。 だが、前半に攻守両面で圧倒されたホームチームは前半半ばにFW豊川雄太、FW原大智に続けてゴールネットを揺らされて0-2のビハインドで試合を折り返す。それでも、後半終盤にFW染野唯月が決めた2ゴールによって土壇場で追いついたチームは、前節のアルビレックス新潟戦に続きしぶとく勝ち点1を拾った。 同試合後、公式会見に出席した城福監督は、会見の冒頭で「J1の初勝利をサポーターに届けたかったですけども、それができずに残念」と、2008年10月18日の大宮アルディージャ戦以来、5641日ぶりのJ1での白星を逃したことに悔しさを滲ませた。 戦前に「局面のバトルを前面に押し出してくるチーム」と印象を語った京都に対して、「そこで対等以上にやらなければいけない」と気を引き締めて臨んだものの、攻守両面で圧倒される形となった前半の戦いに関しては、対戦相手からのレンタル加入で契約上の問題によって起用できなかったMF山田楓喜、FW木村勇大の不在の影響を認めながらも、「自分も含めて、しっかり振り返らなければいけない」と反省の言葉を口にしている。 「前半の相手のインテンシティの高い間、ファウルもいとわないぐらい激しい球際のところを、我々がどう戦っていくかというのが、自分たちがJ1で戦っていく上で一つ大きな課題かなと思います」 「相手の圧力に対しての回避の仕方という意味では、前半のメンバーで言えば、中盤の圧力を飛び越えて、相手の最終ラインで我々が戦いながら相手陣に入っていくというところが思いのほかうまくいかなかった。前半に出た選手たちはベストを尽くしてくれたと思いますが、前半の戦い方に対しては自分も含めて、しっかり振り返らなければいけないかなと…」 一方で後半はMF齋藤功佑の投入やMF見木友哉をボランチからトップ下に近い立ち位置に変更。さらに、後半半ばから左サイドバックに一列前のMF松橋優安、MF稲見哲行を配置するスクランブルな起用法を採用し、より流動的な立ち位置でボールプレーヤーがライン間に顔を出しながら、ポジションのずれや局所で数的優位を作り出してスムーズにボールを前進。アタッキングサードでもサイドでうまくローリングしながらポケットを取るなど良い形を作り出した。 結果論で語るならば、前半からこの形での戦い方を選択すべきとの声も出てくるが、90分トータルでゲームをデザインする指揮官はその一長一短を熟知しており、限られた選手層という部分を含め今回の用兵、戦い方がチームとしての最大値を出す上で、よりベターな選択肢であったことを会見のコメントの中で滲ませている。 「もっとボールを回し切れる布陣にするのか、ただそこまで綺麗にいかないので戦いながら、もっと自分たちが相手陣に入っていける前半になれば、後半は我々の時間になるのは大体予想していました」 「後半の腹を据えてというか、据えた状態でボールを動かす状況というのが、前半からできるのかというところは、我々がもちろん後半のサッカーを志向はしていますが、そんなに簡単にキックオフからやらせてくれないので、あのプレッシャーの中で我々がどういう表現ができるか、どういうメンバーをピッチに立たすことができるかというのは、次節への宿題かなと思っています」 「バトルも負けない、裏も取れる。かつボールも握れるチームになりたい。ただ、今はどちらかに針を振れさせないと、なかなか今のメンバーは、最初から両立することは学び中です」 その指揮官の言葉通り、前半を最低限0-0のスコアで終えることができていれば、勝ち点1を勝ち点3にも変えられる後半のパフォーマンスだっただけに、いずれもらしくない形で喫した前半の2失点は痛恨だった。 とりわけ、城福監督は結果的に豊川のスーパーゴールという形になったものの、その直前にロングボールを競ることもできずにやられた1失点目の対応に関して「ああいう失点は見たくない」と、チーム発足以来求めてきた守備のやり方を徹底できなかった部分に不満を示した。 「その前にもオフサイドになりましたが、ボールをバウンドさせてしまった。1失点目も、我々がボールを握る時間が少なかったという反省のもとに、あれだけのロングボールのフィードに対して詰められなかったという意味では、思い切りというか、やはりジャッジのところが、まだまだ勉強するところがあるかなと思います」 「自分たちはアグレッシブにサッカーをやって、そこでやられたのであれば、そこは受け入れますし、ゴール前で自分たちの人数が足りないのであれば、それを受け入れますが、ボールに行かないでやられるというのだけは受け入れられない」 「それだけはというような修正の仕方で、一昨年の半年、去年はやってきたので、ああいう失点というのは見たくないです。チャレンジしてやられて、数的不利で最後やられたのであれば、全く問題ないので、ちょっとそういうメンタリティをもう1回、変えさせてあげたいなと思います」 前節の新潟戦に続き、今度は2点差を追いついてのドローとしぶとく勝ち点1を拾うものの、1試合トータルで考えると、勝ち点3を取り切るにはまだ何かが足りない。 そのチームの現状において百戦錬磨の指揮官は「このチームのリスクの背負い方と最大値の出し方、前半からの戦い方というのは、まだまだ伸びる余地がある」、「前半のこらえ切れなかったところをどう克服していくのか、どう戦っていくのか、どうバトンをつないでいくかというのは、自分もしっかり考えないといけない」と、自身の采配と共にJ1最年少スカッドのさらなる成長を促す。 2024.03.30 08:24 Sat

“ゲームチェンジャー”として存在感示した東京Vの齋藤功佑、自身演出の劇的同点ゴールは「点と点で合った」

東京ヴェルディのMF齋藤功佑が、今シーズン初の途中出場で“ゲームチェンジャー”としての役割を見事に果たした。 開幕4戦未勝利と16年ぶりのJ1で厳しい戦いが続く東京V。29日に味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第5節の京都サンガF.C.戦では待望の初勝利を目指した。 だが、前半に攻守両面で圧倒されたホームチームは前半半ばにFW豊川雄太、FW原大智に続けてゴールネットを揺らされて0-2のビハインドで試合を折り返す。それでも、後半終盤にFW染野唯月が決めた2ゴールによって土壇場で追いついたチームは、前節のアルビレックス新潟戦に続きしぶとく勝ち点1を拾った。 この試合では2ゴールを挙げた染野の決定力にスポットライトが当たったが、同点ゴールのアシストに加え、後半頭からの投入でビルドアップ、崩しの局面で極上のリンクマンとして存在感を放った齋藤が果たした役割が非常に大きかった。 昨季、横浜FCから加入した26歳は、優れたフットボールIQに加え、新天地でよりリーダーシップを発揮し、キャプテンのMF森田晃樹らと共にピッチ上の指揮官として昇格に貢献した。 そして、今季初の途中出場となった京都戦では前半終了後にロッカールームに下がる森田と密にコミュニケーションを取りながら、ピッチの中と外で感じた感覚を共有し、城福浩監督やチームスタッフが施した修正策にプラスアルファをもたらす形で後半の立て直しに寄与した。 試合後、齋藤は後半の修正に手応えを感じつつも、苦戦した前半のうちに流れを変えるべきだったと、チームが課題とするピッチ内での適応力の改善を訴えた。 「(森田とのやり取りについて)中で感じているものと外から見えているものをすり合わせながら、やっぱりセカンドボールが大事になるという話になって、そこを後半は改善できたことが主導権をこっちに持ってこれた要因だと思います」 「ただ、前の試合もそうですけど、後半は良くなることが多いので、今の課題は前半の悪いときに中でどうやって耐え忍ぶか、良い方向に変えていけるかというところ。そこは試合が終わった後も選手の中で話し合いましたが、そこが改めて課題になるかなと思います」 また、土壇場の93分にボックス右からGKとディフェンスラインの間のスペースにグラウンダーで送り込んだ染野への完璧なラストパスに関しては、「点と点で合った」とイメージ通りのプレーだったと振り返る。 「あそこしかないかなと自分の中では思っていて、ソメ(染野)もしっかり最後は足を投げ出して身体を投げ出して、やっと点と点で合うというところだったと思うので、ソメも良く反応してくれたと思います」 「目が合ったというか、中の状況を把握して、ソメが相手の背後にポジションを取っていたので、あのスピードであのコースで蹴って、あとはソメが合わせてくれるというのを信じた中での選択になりました」 前半は球際の勝負での劣勢に加え、効果的な立ち位置を取れずに京都の連動したハイプレスに手を焼いた東京Vだったが、後半は齋藤の投入やMF見木友哉をボランチからトップ下に近い立ち位置に変更。より流動的な立ち位置でボールプレーヤーがライン間に顔を出しながら、ポジションのずれや局所で数的優位を作り出してスムーズにボールを前進。アタッキングサードでもサイドでうまくローリングしながらポケットを取るなど良い形を作り出した。 その中で昨季を含め公式戦ではあまり見慣れない右サイドでのプレーとなった齋藤は、「相手が落ちたという部分もある」と外的要因を口にしながらも後半のチームの戦いに一定の手応えを感じている。 「練習では右も左もやりますし、その中でチームとしては流動的に動いていきながらボールを前進させていくというのを志向しているので、そういった部分が良いふうに出たのかなと思います」 「相手が落ちたという部分もありますけど、自分たちがトライしているところは出たと思うので、そこは良かったかなと思います」 最後に、2点差を追いついて勝ち点1を拾ったものの、またしても勝ち点3を逃したこの試合の結果については「ネガティブにもポジティブにも捉える必要がないというか、しっかりと振り返って次に繋げることが大事。負け試合を引き分けにできたというところは大きいですが、さらに勝ちに持っていけるように、より成長していく必要がある」と、結果だけにフォーカスすることなく、冷静にパフォーマンスを振り返りながら今後の成長に繋げていきたいとしている。 2024.03.30 07:29 Sat
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移籍履歴
移籍日 移籍元 移籍先 種類
2023年1月9日 横浜FC 東京V 完全移籍
2016年2月1日 横浜FC 完全移籍
今季の成績
明治安田J1リーグ 10 530’ 0 0 0
合計 10 530’ 0 0 0
出場試合
明治安田J1リーグ
第1節 2024年2月25日 vs 横浜F・マリノス 61′ 0
1 - 2
第2節 2024年3月3日 vs 浦和レッズ 84′ 0
1 - 1
第3節 2024年3月9日 vs セレッソ大阪 70′ 0
2 - 1
第4節 2024年3月16日 vs アルビレックス新潟 45′ 0
2 - 2
第5節 2024年3月29日 vs 京都サンガF.C. 45′ 0
2 - 2
第6節 2024年4月3日 vs 湘南ベルマーレ 24′ 0
1 - 2
第7節 2024年4月7日 vs 柏レイソル 12′ 0
1 - 1
第8節 2024年4月13日 vs FC東京 61′ 0
2 - 2
第9節 2024年4月20日 vs 川崎フロンターレ 67′ 0
0 - 0
第10節 2024年4月28日 vs アビスパ福岡 61′ 0
0 - 0