「攻撃のキーになる選手」伊東純也&中村敬斗への期待を語るスタッド・ランス指揮官、暑さもある中での日本での初戦に「全体的には満足している」

2024.07.24 23:58 Wed
スタッド・ランスを指揮するエルスネル監督[写真]=野口岳彦
スタッド・ランスを指揮するエルスネル監督[写真]=野口岳彦
今夏ジャパンツアーを行い、Jリーグクラブと4試合を行うスタッド・ランス。今季から指揮を執るルカ・エルスネル監督が試合を振り返った。

24日、「STADE REIMS JAPAN TOUR 2024」で来日したスタッド・ランスは、ジュビロ磐田とヤマハスタジアムで対戦した。
日本代表MF伊東純也、日本代表MF中村敬斗も先発出場した試合。試合は前半はゴールレスで終わると、62分に伊東や中村ら9名が一気に交代。すると67分に磐田が先制する。しかし、ランスも反撃に出て、79分にウマル・ディアキテのゴールで同点とし、1-1のドローに終わった。

日本での初戦を終えたエルスネル監督は、試合後の記者会見で試合を総括。暑さにやられた部分もあったと振り返った。

「全体的に面白い試合展開だったと思う。特に前半の20分くらいまでは我々がやりたいことができた。スピードを持ち、高いところでプレーする部分。後半は難しくなった、そこは日本の暑さに慣れていないからでもあると思う」
「ただ、同点に追いつけたことは良かった。メンタルの強さを見せられた。全体的には満足している」

パフォーマンスが落ちたところで先に失点も、追いついたことを称えた指揮官。この先の3試合を含め、今シーズンの戦い方についても言及し、伊東と中村への期待も口にした。

「目標としては昨季達成したリーグ・アンでのトップ10に入ることは難しいことなので、それを達成することは1つの目標だ」

「2人への期待度だが、彼らは特にクリエイティブなプレーをしてくれるし、攻撃のキーになる選手。ゲームの動きへのカギになる。今回、結果は出ていないが、新しいシーズンで良い結果を出してくれることに確信を持っている」

エルスネル監督は、昨季はル・アーヴルを指揮してリーグ・アン残留を決めた。昨季を振り返り、「ル・アーヴルでは良い経験で、良い結果だったと思う。今は新シーズンに集中しているので、昨季には満足しているが、まずはランスで良い結果を出したいと思っている」と、今は新たなものへ目を向けているとし、「チームとして、自分たちのアイデンティティを作らないといけない。そしてそれを毎試合守っていくことが必要。まずは自分たちのシステムでやっていくことに集中している」と、しっかりとチームに合ったシステムや戦い方を構築したいとした。

伊東はエルスネル監督について、「ウィルのときよりは守備とかは細かくやる監督だと思います」と、昨季まで指揮したウィル・スティル監督との違いに言及。しっかりと、自身の色を出しつつあるようだ。

残り日本では3試合。酷暑の中での戦いが続くが、Jリーグのレベルの高さを語るとともに、暑さにも慣れていきたいとした。

「今回の試合で、良いプレーを磐田がしていて、日本のリーグレベルを見せてくれた。観客の盛り上がりも良い雰囲気で、その中でできて良かった。長旅、暑さもあって慣れていない、苦戦している選手もいるが、良いスタートになったと思う。日本の皆さんには到着してから温かく受け入れてくれて、感謝している」

次戦は27日、清水エスパルスと対戦する。

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日本代表復帰の伊東純也が今季初ゴール!スタッド・ランスがレンヌを下して今季初勝利【リーグ・アン】

スタッド・ランスは1日、リーグ・アン第3節でスタッド・レンヌと対戦し2-1で勝利した。スタッド・ランスの伊東純也は80分までプレー、41分に今季初ゴールを記録、中村敬斗は81分までプレーしている。 今季初勝利を目指すスタッド・ランスが、レンヌをホームに迎えた一戦。スタッド・ランスは前節同様に伊東純也、中村敬斗を両ウィングに配置した[4-3-3]の布陣で試合に臨んだ。 立ち上がりから一進一退の展開が続くなか、スタッド・ランスは13分にセットプレーから失点する。ブラスの右CKをエスティゴーアに頭で合わせられると、ゴール前のアタンガナ・エドアに当たったボールがゴールに吸い込まれた。 先制されたスタッド・ランスはすぐに反撃。16分、中村のスルーパスでボックス左まで駆け上がったフォファナの折り返しからディアキテが決定機を迎えたが、シュートはゴール右に逸れた。さらに24分には、伊東の右CKをアグバドゥが頭で合わせたが、シュートはGKマンダンダの好セーブに阻まれた。 ハーフタイムにかけては膠着状態が続いたが、スタッド・ランスは41分に試合を振り出しに戻す。中村の絶妙なパスからボックス左深くまで侵入したフォファナがボールキープからクロスを供給すると、ゴール前の伊東がヘディングシュートを流し込んだ。 迎えた後半、再びスコアを動かしたのはスタッド・ランス。48分、伊東のパスで右サイド深くまで駆け上がったブタのダイレクトクロスをディアキテがヘディングで叩き込んだ。 勝ち越しに成功したスタッド・ランスは、55分にもボックス右横で獲得したFKから伊東がクロスを供給。これをアグバドゥがヘディングシュートで合わせたが、シュートはGKマンダンダが右足で弾き出した。 その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指すなか、スタッド・ランスは80分に伊東と中村を下げてカドラとキプレを投入。守備時は5バックでスペースを消しつつ、逃げ切りを図る。 結局、試合はそのまま2-1でタイムアップ。伊東とディアキテの今季初ゴールで逆転勝利したスタッド・ランスが、3試合目のして今季初勝利を飾った。 スタッド・ランス 2-1 スタッド・レンヌ 【スタッド・ランス】 伊東純也(前41) ウマル・ディアキテ(後3) 【スタッド・レンヌ】 レオ・エスティゴーア(前13) <span class="paragraph-title">【動画】伊東がヘディングで今季初ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">[速報] <a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%BC%8A%E6%9D%B1%E7%B4%94%E4%B9%9F?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#伊東純也</a> 今季初ゴール!<br><br><a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#リーグ・アン</a> 第3節<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#スタッドランス</a> vs レンヌ<br><br>/<a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E6%95%AC%E6%96%97?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#中村敬斗</a> → <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%8A?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#フォファナ</a> の連携から<br>最後は伊東のヘディングでゴールを決め<br>スタッドランス同点!<br>\<a href="https://twitter.com/hashtag/ABEMAdeDAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ABEMAdeDAZN</a><a href="https://twitter.com/hashtag/ABEMA?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ABEMA</a></p>&mdash; アベマサッカー (@ABEMA_soccer) <a href="https://twitter.com/ABEMA_soccer/status/1830274265968693588?ref_src=twsrc%5Etfw">September 1, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.02 02:01 Mon
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「キレキレ」「珍しい」伊東純也が待望の今季初ゴール!中村敬斗のお膳立てから最後はヘッドで決める「何度見ても良い」

スタッド・ランスの日本代表MF伊東純也が今季初ゴールを記録した。 1日、リーグ・アン第3節でスタッド・ランスはスタッド・レンヌとホームで対戦した。 開幕から2試合は勝利がないランス。日本代表に復帰した伊東、そしてFW中村敬斗は先発出場を果たした。 早く今季初勝利が欲しいランスは、13分に失点しビハインドを負うことに。それでも41分に伊東に待望のゴールが生まれた。 ボックス内左で中村のパスを受けたフォファナが粘りながらもクロス。すると、これを伊東がヘディングで合わせ、同点ゴールを記録した。 待望の今季初ゴールにファンは「キレキレ」、「これは嬉しい!」、「素晴らしいゴール」、「珍しいヘディング!」、「待ってました!」、「観たかった景色」、「何度見ても良い」とコメントが集まっている。 試合は48分に伊東のお膳立てからウマル・ディアキテが決めてランスが逆転。待望の今季初勝利も収めることとなった。 <span class="paragraph-title">【動画】伊東純也に今季初ゴール!頭でしっかりと決める</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">[速報] <a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%BC%8A%E6%9D%B1%E7%B4%94%E4%B9%9F?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw"><a href="https://twitter.com/hashtag/ABEMAdeDAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ABEMAdeDAZN</a><a href="https://twitter.com/hashtag/ABEMA?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ABEMA</a> <a href="https://t.co/VbXoyDc7YH">pic.twitter.com/VbXoyDc7YH</a></p>&mdash; アベマサッカー (@ABEMA_soccer) <a href="https://twitter.com/ABEMA_soccer/status/1830277838018392462?ref_src=twsrc%5Etfw">September 1, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.02 08:30 Mon
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「起訴、不起訴は理由ではない」性的暴行疑惑の報道後、初の日本代表招集となった伊東純也、森保一監督も招集理由を語る「温かく彼を見守っていただけるという環境がある」

日本代表の森保一監督が、1月のアジアカップ以来の招集となったMF伊東純也(スタッド・ランス)について言及した。 29日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表メンバー27名が発表された。 8大会連続8度目のW杯出場を目指す日本。中国代表、バーレーン代表と対戦する9月の2試合に向けては、27名が招集された中、伊東が7カ月ぶりに復帰を果たした。 伊東は、アジアカップ中に週刊誌により性的暴行疑惑が報じられ、日本代表を途中離脱。以降、日本代表の活動には招集をされていなかった。 一方で、疑惑に関しては虚偽であることが濃厚となり、最終的には不起訴に。刑事事件としては終了したが、民事での争いが続いている状況だ。 火のないところに煙が立つことになった今回の事件だが、伊東を招集できない理由については様々な報道があった中、山本昌邦ナショナルチームダイレクター(NTD)は、監督の判断だと語った。 「メンバーを決めるのは監督の専権事項ですので、監督が選ぶということになります。起訴、不起訴ということが理由ではありません」 「現場、協会全体として様々な準備を進めてきました。我々に選ぶところでのプレッシャーもありませんし、しっかりと、今回環境が整ったということだと思います」 あくまでも伊東は疑惑の状況であり、特に身柄を拘束されることもなかった中、憶測ばかりが広がったが、その点は関係なかったという。 その中で、実際に招集を決断しなかった森保監督もその理由について説明。予てから口にしていた「彼を守るため」という理由を語り、今回招集した理由も語った。 「説明を細かくすると、この1問で終わってしまうような答えになると思うので、出来るだけ簡潔にお話ししたいと思います」 「これまで招集するしないに関しては、招集できるということで協会からサポートしていただき、私も考えていました。その中で、色々と考えた時に、招集もできましたが、招集できなかったことに関しては、彼を守るためとお話しさせていただきました」 「何がかというと、まずは彼が落ち着いて日本代表の選手としてサッカーに向き合ってプレーできるかということ、同時にチーム全体で落ち着いて活動できるか、試合に臨めるかということを考えた時に、これまでは疑問が残っているところがありました」 「今回招集させていただいたところに関しては、1つ大きなポイントとして彼がスタッド・ランスの選手としてジャパンツアーをして、日本でプレーしていた時に、メディアの皆さんを含め、多くのサポーターの皆さん、国民のみなさんが温かく彼を見守っていただけるという環境があることを、スタッド・ランスの活動を見て、私自身落ち着いて彼もチームも活動できると判断させていただきました」 「メディアの皆さんも、彼が今思い切ってプレーできるという環境作りをしてくれたことに感謝申し上げます。これから、また彼も日本のために思い切ってプレーしてくれると思いますので、温かく見守ってくれればと思います」 8月に来日し、スタッド・ランスの選手として4試合をプレーした伊東。大きな混乱もなく、事件も全くの虚偽であるということもあり、報道当初にあった懸念材料も薄れていることは感じ取れた。 森保監督としてはチームにとっての軸でもある伊東の復帰は喜ばしいこと。久々の日本代表としての活動で、伊東には鬱憤を晴らしてもらいたいところだ。 2024.08.29 21:45 Thu
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伊東純也が半年ぶりにサムライブルーに復帰/六川亨の日本サッカー見聞録

9月5日のW杯アジア最終予選の中国戦と、11日にアウェーで対戦するバーレーン戦に臨む日本代表27名が8月29日に発表された。1月のアジアカップは負傷の影響で満足にプレーできなかった三笘薫と、同じくアジアカップ中に性的暴行疑惑でチームを離脱した伊東純也の復帰はほぼ予想通り。2人とも7月のプレシーズンマッチでは健在ぶりをアピールしていたからだ。 負傷から癒えた三笘と違い、伊東は8月に不起訴が決定。山本昌邦NTD(ナショナルチーム・ダイレクター)は「監督が選んだということと、起訴、不起訴が理由ではない」と言ったものの、JFA(日本サッカー協会)としてはスポンサーの意向も含め「不起訴」になったことが「大義名分」として大きかったのではないだろうか。 山本TD自身「メンバーを決めるのは監督の専権事項」と言ったのだから、その後に「起訴、不起訴が理由ではない」とわざわざ付け加える必要はなかったと思う。「監督が決めました。以上です」で終わらせておけば、“痛くもない腹”を探られる理由もなかっただろう。 そして森保一監督は伊東の復帰について、これまで一貫した姿勢を貫いてきた。それを改めて次のように説明した。 「これまで招集するしないについて、招集できたが招集しなかったのは、彼を守るためと言ってきた。チーム全体で落ち着いて活動できるか疑問に感じていた。今回大きなポイントとしてランスがジャパンツアーで来て、多くのサポーターが温かく見守ってくれる環境にあった。多くのサポーターが環境作りをしてくれた。これからも温かく見守って欲しい」 2月にチームから離脱した伊東を3月のW杯アジア2次予選に招集すれば、サッカーを専門に取材するマスコミ以外にもテレビのワイドショーなど多くのメディアが練習会場に押しかけるだろう。伊東以外の選手も練習に集中できる環境を保てるかどうか疑問である。伊東自身はもちろん、チームを守る意味でも森保監督の決断は正解だった。 アジアカップは不完全燃焼に終わり、その後のW杯予選でも無失点こそ保ったが、攻撃陣に関しては不満の残る出来だった。しかし中国戦とバーレーン戦は、やっと“両翼の齣”が揃った。中国戦は“海外組”がチームに合流して3日間(初日はランニングなど軽めの調整だと正味2日間)の練習だけ(戦術の確認とコンディショニング調整)という“ぶっつけ本番”に近い試合になる。 過去2大会、アジア最終予選の初戦となる9月上旬の試合はUAEとオマーンに敗れて黒星発進だっただけに不安がないわけではない。しかし前回を経験している森保監督だけに、同じ轍を踏まないことを期待したい。 彼ら以外では、高井幸大と望月ヘンリー海輝が初の代表入りを果たした。高井に関しては、最年少で臨んだパリ五輪でも物怖じしない堂々たるプレーでベスト8進出に貢献しただけに、フル代表入りも時間の問題と思っていた。“海外組”のコンディション次第では、意外に早く代表デビューを果たすかもしれない。 望月ヘンリー海輝に関しては、今シーズンのJリーグで最大の発見だと思っていた。リーグ戦序盤は出番に恵まれなかったものの、徐々に出場機会を増やして攻撃の活性化を黒田剛監督から期待された。192センチの長身SBで、長いストライドを生かしたスピードと空中戦の強さはルーキーとは思えないほど。近い将来、代表入りするだろうとは思っていたものの、こんなに早くサムライブルーに選出されるとは想定外だった。 守備はもちろんのこと、劣勢な試合の終盤にはパワープレー要員として前線で起用されることも多いだけに、「闘莉王2世」となる可能性を秘めている。 高井、望月ともサプライズでの選出だったが、それ以上にサプライズだったのは長谷部誠のコーチ就任ではないだろうか。今年4月に現役を引退すると、すでにブンデスリーガの“B+”のライセンスを取得していたためフランクフルトU-21のアシスタントコーチとして指導者の道に入っている。彼の代表としてのキャリアとキャプテンシー、さらにはブンデスリーガでの実績などから、もしもS級ライセンスをブンデスリーガかUEFAで取得すれば、近い将来は日本代表の有力な監督候補になるだろう。 2024.08.30 10:30 Fri
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「コミュニケーションを取っていた」7カ月ぶりに日本代表復帰の伊東純也は離脱中も森保一監督と連絡、前回の最終予選は4戦連発も「やるべきことをやっただけ」

日本代表に復帰したMF伊東純也(スタッド・ランス)が、復帰への心境を語った。 3日、日本代表は2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に向けてトレーニングを実施。冒頭15分がメディアに公開された。 5日には初戦となる中国代表戦を控える中、初日はGKとFP合わせて6名しかフィールドに出てこなかったが、この日はランニングなど汗を流していた。 伊東は性加害問題が報じられ、アジアカップを途中離脱すると、それ以降は代表に招集されず。結果として不起訴になり、今回7カ月ぶりに復帰を果たした。 伊東は再び日本代表に呼ばれたことについて「嬉しいですし、チームに貢献したい気持ちでいます」とコメント。この半年間については「森保さんともコミュニケーションを取っていましたし、(中村)敬斗が代表入っていたのでシンプルに応援していました。夏は初めて代表に入らなかったオフだったので、少しゆっくりしていました」とコメント。森保一監督とも連絡を取り合っていたと明かした。 「コミュニケーションを取っていたので、上手くやれていました」と、代表復帰への不安はなかったという伊東。森保監督は、一貫して伊東を守るために招集しないと語っていたが、スタッド・ランスでのジャパンツアーでの様子を見て、今回は決断したとメンバー発表会見で語っていた。 「色々言われることもあると思うので、そういうところを考えてくれていたと思います」と森保監督の配慮を語る伊東。「そこは上手く話し合えていたと思います」と、連絡を取っていたからこそ不安はなかったようだ。 ジャパンツアーで久々に日本でプレーした感想は「みんな温かく迎えてくれていました。記者の方たちも普通の方々だったので、大丈夫でした」と、特に問題はなかったとコメント。今シーズンもレギュラーとしてプレーし、代表合流前には初ゴールを記録した。 「今は日本ツアーでハードにやって、ちょっと休んで、良い感じで入れたと思いますし、チームもそこまで悪い状態ではなく、個人としても最後に点を取れてこっちに来れたので良かったです」 その伊東は、2022年のカタールW杯に向けた最終予選で圧巻のパフォーマンス。4試合連続ゴールなどでチームをW杯出場に導いた。 「前回も初戦を落としていますし、それで自分たちで難しくしたアジア最終予選だと思うので、今回は1戦目から勝っていければ、より良いかなと思います」と語る伊東。「わざわざ追い込まれる必要はないと思います」と、しっかりと勝利からスタートしたいと意気込みを語った。 「(当時は)やらなきゃいけなかったですし、自分のやるべきことをやっただけです。ゴールやアシストは自分が一番やらなきゃいけないことで、それができて、チームを勝たせられて良かったです」と、追い込まれたからこそ気合位を入れ直したようだが、今回はその反省を生かし、復帰戦での躍動が期待される。 <span class="paragraph-title">【動画】伊東純也が今季初ゴール!頭でしっかりと決める</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">[速報] <a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%BC%8A%E6%9D%B1%E7%B4%94%E4%B9%9F?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw"><a href="https://twitter.com/hashtag/ABEMAdeDAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ABEMAdeDAZN</a><a href="https://twitter.com/hashtag/ABEMA?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ABEMA</a> <a href="https://t.co/VbXoyDc7YH">pic.twitter.com/VbXoyDc7YH</a></p>&mdash; アベマサッカー (@ABEMA_soccer) <a href="https://twitter.com/ABEMA_soccer/status/1830277838018392462?ref_src=twsrc%5Etfw">September 1, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.03 19:55 Tue

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