J1全集中で2度目の王者へ、ヘグモ新体制で攻撃面の改善は見られるか【J1開幕直前ガイド|浦和レッズ】

2024.02.07 18:45 Wed
©超ワールドサッカー
2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、浦和レッズを紹介していく。

【直近3シーズンの成績】
2023シーズン:4位(15勝12分け7敗)
2022シーズン:9位(10勝15分け9敗)
2021シーズン:6位(18勝9分け11敗)
【昨季チーム得点王】
ホセ・カンテ 8ゴール

【今季ノルマ】
優勝

【編集部イチオシ】
MFサミュエル・グスタフソン
昨季スウェーデン1部:29試合出場/1ゴール
◆3度目のアジア王者も尻すぼみ
昨季はポーランド人指揮官のマチェイ・スコルジャ監督を迎えた中、5月に3度目となるアジア王者となった浦和。マリウス・ホイブラーテンが加わったディフェンスラインは非常に強固となったが、攻撃面で厳しく勝ちきれない試合が目立った。そしてACLとの過密日程も相まってシーズン終盤は尻すぼみ、ルヴァンカップ決勝ではアビスパ福岡の前に敗れ、J1ではヴィッセル神戸との直接対決を落とし、4位での終戦となった。

◆ヘグモ新監督に託す充実の戦力
スコルジャ監督の退任に伴い、ヘッケンでスウェーデン1部リーグ優勝、国内カップ優勝に導いていたペア・マティアス・ヘグモ監督を招へい。過去にノルウェー代表も指揮した64歳のノルウェー人指揮官に対し、浦和は充実の戦力を補強。まずはヘッケンでチームの頭脳として機能していた主将グスタフソンを獲得。ヘグモ監督の戦術を浸透させる上でキーマンとなるだろう。また、[4-3-3]のウイングを生かした攻撃を展開する上で重要なワイドアタッカーにソルバッケン、前田直輝を獲得。そして松尾佑介をレンタルバックと、昨季苦しんだ個で打開できる面々を迎え入れ、ヘグモ監督が嗜好する戦術に沿う戦力をフロントは補強した格好だ。

◆大幅入れ替えも戦力アップ
昨季の主力では明本考浩の欧州挑戦、ホセ・カンテの引退があったが、ユーティリティプレーヤーの渡邊凌磨石原広教、そしてベテランの宇賀神友弥の復帰でサイドバックの頭数は十分に確保。そして引退したカンテの代役には2022シーズンのJ1得点王チアゴ・サンタナを獲得し、しっかりと穴を埋めた。その他、昨季バックアッパーに甘んじた面々がチームを離れたが、井上黎生人佐藤瑶大ら代役を迎え入れており、戦力的には申し分ないと言えそうだ。

◆J1に全集中で2度目の王者に
今季はACLのグループステージ敗退、天皇杯出場停止、ルヴァンカップのノックアウトラウンド方式への変更により、J1に全集中できる環境となった。充実の戦力をJ1にのみぶつけることができるメリットを生かし、2006年以来となる2度目の優勝を狙いたいところ。守備面に関しては昨季のベースがあり計算は立つ。攻撃面でヘグモ監督の戦術が早期に浸透することが悲願達成へのポイントとなりそうだ。

◆2024年冬移籍情報
【IN】
DF宇賀神友弥(35)←FC岐阜/完全移籍
DF井上黎生人(26)←京都サンガF.C./完全移籍
DF佐藤瑶大(25)←ガンバ大阪/完全移籍
DF石原広教(24)←湘南ベルマーレ/完全移籍
MFオラ・ソルバッケン(25)←ローマ(イタリア)期限付き移籍
MFサミュエル・グスタフソン(29)←ヘッケン(スウェーデン)/完全移籍
MF松尾佑介(26)←ウェステルロー(ベルギー)/期限付き移籍より復帰
MF渡邊凌磨(27)←FC東京/完全移籍
MF武田英寿(22)←水戸ホーリーホック/期限付き移籍より復帰
FW前田直輝(29)←名古屋グランパス/完全移籍
FWチアゴ・サンタナ(31)←清水エスパルス/完全移籍

【OUT】
GK鈴木彩艶(21)→シント=トロイデン(ベルギー)/完全移籍
DF岩波拓也(29)→ヴィッセル神戸/完全移籍
DF犬飼智也(30)→柏レイソル/完全移籍
DF知念哲矢(26)→ベガルタ仙台/完全移籍
DF明本考浩(26)→ルーヴェン(ベルギー)/期限付き移籍
DF荻原拓也(24)→ディナモ・ザグレブ(クロアチア)/期限付き移籍
DF宮本優太(24)→京都サンガF.C./期限付き移籍
DF馬渡和彰(32)→松本山雅FC/完全移籍
DF工藤孝太(20)→ギラヴァンツ北九州/期限付き移籍
DF福島竜弥(21)→高知ユナイテッドSC/完全移籍
MF柴戸海(28)→FC町田ゼルビア/期限付き移籍
MF平野佑一(27)→セレッソ大阪/完全移籍
MF松崎快(26)→清水エスパルス/完全移籍
FWホセ・カンテ(33)→現役引退
FWアレックス・シャルク(31)→ADOデン・ハーグ(オランダ)/完全移籍
FWキャスパー・ユンカー(29)→名古屋グランパス/完全移籍
FW木原励(20)→AC長野パルセイロ/期限付き移籍
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浦和がサポーターのなりすましに注意喚起、試合会場などで迷惑行為が確認「挑発等には反応せずにスタッフへ声かけを」

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浦和が京都撃破で今季初の3連勝! 酒井宏樹も復帰【明治安田J1第14節】

明治安田J1リーグ第14節の1試合が15日に札幌ドームで行われ、ホームの浦和レッズが京都サンガF.C.を3-0で下した。 6位浦和は大畑歩夢がカタールから帰還後初先発となるなか、ケガ明けの酒井宏樹がベンチからスタート。19位京都はGK太田岳志、福岡慎平をスタートから送り出した。 京都のプレスをいなして、ボールを繋いでいく浦和は次第にシュート数も増やしてき、25分にアレクサンダー・ショルツが味方を使ったパス交換でゴールに迫れば、 30分の伊藤敦樹も続く。 その浦和は34分の中島翔哉が惜しいシュートを放っていくなど、攻め手になり続けると、42分に安居海渡がバイタルエリア中央から右足ミドルをゴール左に。前半のうちに先手を奪う。 追いかける京都は福岡の右足シュートが左ポストを叩くと、浦和は55分にバイタルエリア中央の伊藤が叩いたボールを渡邊凌磨が右足ダイレクト。これがゴール右に決まり、京都を突き放す。 畳みかける浦和は66分、ボックス右の伊藤がボールを蹴り出そうとした足に途中出場のマルコ・トゥーリオがチャレンジしたとして、PKのチャンス。だが、チアゴ・サンタナが相手GKに止められる。 すべての交代カードを切って反撃に出る京都は途中出場の宮吉拓実が71分に右サイドから中に仕掛け、左足ミドル。だが、ここもクロスバーを叩き、ゴールとはならず。 すると、77分に高い位置でのボール奪取から、ボックス左で小泉佳穂のパスを受けたチアゴ・サンタナが左足でPK失敗の汚名返上となるゴール。勝負の行方を決した。 その後、復帰戦の酒井らを送り込んだ浦和は途中出場の興梠慎三が裏を完全に抜け出した90+5分にアピアタウィア久の一発退場を誘発。数的優位にとなる。 快勝の浦和は今季初の3連勝。京都は今季最長の4連敗で最下位に転落した。 浦和レッズ 3-0 京都サンガF.C. 【浦和】 安居海渡(前42) 渡邊凌磨(後10) チアゴ・サンタナ(後32) 2024.05.15 21:45 Wed
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