躍動の三笘薫が先制点アシスト! ブライトンが不調リバプールに3発快勝!《プレミアリーグ》

2023.01.15 01:56 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第20節、ブライトンvsリバプールが14日にアメックス・スタジアムで行われ、ホームのブライトンが3-0で快勝した。なお、ブライトンのMF三笘薫は90分までプレーした。
PR
現在、8位のブライトン(勝ち点27)は、三笘の2試合連続ゴールの活躍で前節エバートンに4-1の快勝を収めた。さらに、直近のFAカップではミドルズブラ相手に三笘の公式戦3試合連続ゴールなどで5-1の圧勝となった。前回対戦で3-3のドローゲームを演じた難敵相手との一戦に向けては三笘が引き続きスタメンを飾った一方、その試合でハットトリックを飾っていたエースのトロサールが移籍希望、トレーニング時のデ・ゼルビ監督との衝突によって招集外となる問題が発生した。
一方、新年初戦となったブレントフォード戦に1-3の完敗を喫した7位のリバプール(勝ち点28)。さらに、直近のFAカップではウォルバーハンプトンに2度のリードを守れず、2-2のドローでの引き分け再試合となった。順位が近い相手に新年の公式戦初勝利を目指すクロップのチームは、ブレントフォード戦から先発4人を変更。いずれも負傷のファン・ダイクとヌニェス、ツィミカスとエリオットに代えてマティプとロバートソン、ヘンダーソン、プレミアリーグデビューのガクポが起用された。

試合は立ち上がりからボールの主導権を握ったブライトンが優勢に進めていく。前回対戦で途中出場から存在感を放った三笘はマッチアップしたDFアレクサンダー=アーノルドら相手守備陣に積極的な仕掛けをみせ、序盤からファウルを誘発。

そして、ホームチームは左サイドを起点に攻撃を組み立て、逆サイドのマーチやマク・アリスターがフィニッシュに絡んでいくが、序盤の決定機はアレクサンダー=アーノルドのゴールカバーなどに阻まれる。
一方、守勢のリバプールも20分を過ぎた辺りからサラーとガクポをシンプルに使ったカウンターで攻撃を仕掛けていく。23分にボックス付近のガクポがチーム最初のシュートを放つと、相手の守備を崩し切るには至らないものの、ここまで沈黙していたサラーもフィニッシュに絡む。

やや押し返されたブライトンだが、依然として三笘の圧倒的な存在感は変わらず。29分にはタイミングの良い背後への飛び出しからボックス内に侵入し、右足トゥーキックでシュートに持ち込むと、タッチライン際、ボックス付近での鮮やかな仕掛けで相手守備陣を翻弄。強豪相手に質的優位をもたらし続ける。

その後、前半終盤にかけては再び主導権を握ったブライトンはマーチの裏抜けからGKアリソンのボックス内でのファウルを誘発するが、ここはその前のオフサイド判定でPK獲得ならず。さらに、アディショナルタイムにはゴール前でファーガソンにシュートチャンスも、これはGK正面を突いた。

互いに選手交代なしで臨んだ後半はここまで優位に試合を進めていたホームチームが決定力を発揮する。まずは47分、前線から連動したプレスでマティプの縦パスを引っかけると、マク・アリスター、ララナ、三笘とスムーズに繋いでボックス左の三笘は冷静にゴール前に走り込むマーチへのラストパスを選択。これをマーチが冷静にワンタッチで流し込んだ。

さらに、畳みかけるホームチームは53分、中盤でのルーズボールを制してエストゥピニャン、ファーガソンと繋いでボックス手前のマーチへボールが渡る。ここでマーチは外側の三笘をオトリにうまく左足に持ち替えて正確なシュートをゴール右隅へ突き刺した。

マーチの連続ゴールを許して厳しい2点ビハインドとなったリバプールは、直後にオックスレイド=チェンバレンのヘディングシュートでようやく最初の枠内シュートを放つが、以降はリスクを冒して前に出るものの、なかなか攻め切れない。

後半はより長いボールを使いながら危なげなく試合をコントロールするホームチームは、65分過ぎにファーガソンとララナを下げてウェルベック、フェルトマンを同時投入。この交代で右サイドバックでスタートしたグロスを中盤に上げる。

一方、苦境のアウェイチームは69分に4枚替えを敢行。マティプやヘンダーソンを下げてドークやナビ・ケイタとフレッシュな選手をピッチへ送り込んだ。この交代で攻勢を強めるリバプールは、アレクサンダー=アーノルドの右クロスからゴール前のガクポに決定機も、ここはGKサンチェスの好守に阻まれた。

リバプールの勢いをうまく吸収して守勢を凌いだブライトンは、81分にトドメの3点目を奪い切る。相手陣内右サイドでのスローインからマーチのヘディングパスに反応したウェルベックがボックス右で一度ボールを浮かせてDFジョー・ゴメスを交わしてすかさず右足のシュートを叩き込んだ。

これで勝利を決定づけたホームチームは、冷静に相手の反撃を凌いでこのまま3-0のスコアで試合をクローズ。前回対戦に続きリバプール相手に3ゴールを挙げて今度はしっかりと勝ち点3を手にした。一方、なすすべなく完敗のクロップ率いるチームは厳しいリーグ戦連敗となった。

PR
関連ニュース

ペップがリバプール一歩後退のPL優勝争いに 「プレーすべき試合はたくさんある」

マンチェスター・シティがプレミアリーグ首位のアーセナルを追走した。 2つの未消化試合を残してアーセナルとリバプールの上位2チームと優勝争いを演じる3位のシティは25日の第29節延期分でブライトン&ホーヴ・アルビオンとアウェイで対戦。17分にケビン・デ・ブライネのゴールで先手を取ると、フィル・フォーデンの2発にフリアン・アルバレスのダメ押し弾で4-0と快勝した。 第15節での黒星を最後に負けなしを続けるプレミアではこれで4連勝とし、1つの未消化試合を残しながらリバプールを抜いて2位となり、首位アーセナルとも1ポイント差に。ジョゼップ・グアルディオラ監督はイギリス『BBC』の『Match of the Day』でブライトンを労いつつ、快勝試合を総括した。 「顔を合わせた相手のことはよく知っているし、大いに評価している。ブライトンは今季、多くの離脱者に苦しんでいるが、勇敢にプレーし、諦めない。これからもそれを続けることだろう。だが、我々にとっては良い結果になってくれたし、本当に良かった。4ゴールを決めたのが鍵だったね。チームで我々がボールを持てないようだと苦しむだろうという話をしていたんだ。選手たちが非常に良くやってくれたよ」 快勝劇の口火を切るヘディング弾のデ・ブライネにも「素晴らしいヘッダーだったね。彼がもう一度やるというなら、大歓迎だ」と話すと、4連覇がかかるプレミア覇権争いにも言及。リバプールが一歩後退したが、アーセナルとの一騎打ちを否定した。 「(アーセナルとの争いに?) そんなことはない。リバプールに起こったことだったり、2連敗はアーセナルにも起こりうるし、どこも起こりうる。大事なのは我々がまだその争いにいるということ。プレーすべき試合はまだたくさんある」 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】ブライトンvsマンチェスター・シティ</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="Kf6Ncg7H40I";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.26 09:15 Fri

三笘不在のブライトンに4発快勝のシティが2位に浮上!【プレミアリーグ】

マンチェスター・シティは25日、プレミアリーグ第29節延期分でブライトン&ホーヴ・アルビオンと対戦し4-0で勝利した。ブライトンの三笘薫はケガのため欠場している。 FAカップ準々決勝の影響で延期となっていた11位ブライトン(勝ち点44)とのアウェイゲームでリーグ5連勝を狙う3位シティ(勝ち点73)。 20日に行われたFAカップ準決勝のチェルシー戦をベルナルド・シウバの決勝点で勝利したシティは、その試合からスタメンを3人変更。グリーリッシュやストーンズ、GKオルテガに代えてコバチッチやグヴァルディオル、GKエデルソンをスタメンで起用した。 立ち上がりこそブライトンのマンマークに手を焼いたシティだったが、徐々にボールを保持する時間を増やすと17分に先制する。フォーデンのパスで右サイド深くまで駆け上がったウォーカーのダイレクトクロスをデ・ブライネがダイビングヘッドで叩き込んだ。 幸先良く先制したシティは、26分にもボックス右手前で獲得したFKをフォーデンが直接狙うと、グロスにディフレクトしたボールがゴールに吸い込まれ、追加点。さらに34分には、ハイプレスから相手ボックス内でボールを引っかけると、こぼれ球をボックス右のフォーデンがゴール左隅にシュートを流し込んだ。 ハーフタイムで2選手を交代したブライトンに対し、シティは62分にGKエデルソンのロングフィードで右サイドを抜け出したウォーカーがボックス右から侵入。切り返しで相手DFをかわし、飛び出したGKを引きつけてから中央へラストパスを送ると、最後はアルバレスが無人のゴールに流し込んだ。 その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指したが、拮抗した展開が続く。シティは試合終了間際の94分、アルバレスのラストパスから途中出場のドクが決定機を迎えたが、シュートはGKスティールのセーブに阻まれ、試合はそのまま4-0でタイムアップ。 危なげない試合運びでリーグ戦5連勝を飾ったシティは、リバプールをかわし2位に浮上している。 2024.04.26 06:05 Fri

ハーランドはブライトン戦も欠場に…グアルディオラ監督「まだ万全ではない」

マンチェスター・シティは24日、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランドが25日に行われるプレミアリーグ第29節延期分のブライトン&ホーヴ・アルビオン戦を欠場することを明かした。 ハーランドは17日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグのレアル・マドリー戦で筋肉系を負傷。20日に行われたFAカップ準決勝のチェルシー戦も欠場していた。 シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督は、前日会見で複数抱えているケガ人の状態についてコメント。 「フィル・フォーデンとジョン・ストーンズの2人大丈夫だが、ハーランドはまだ万全ではない。それほど大きな問題ではないが、出場できる状態ではないよ」 アーセナル、リバプール、シティの3つ巴の優勝争いとなっているプレミアリーグ。2試合消化の少ないシティは、首位に立つアーセナル(勝ち点77)と4pt差の3位に位置している。 2024.04.25 07:00 Thu

乱立するクロップ監督の後任候補、OBはブライトン指揮官の招へいを予想「有力候補と見て間違いない」

リバプールのレジェンドであるジェイミー・キャラガー氏は、古巣がブライトン&ホーヴ・アルビオンのロベルト・デ・ゼルビ監督(44)を招へいすると考えているようだ。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。 リバプールは9シーズンにわたってチームを率いてきたユルゲン・クロップ監督が、今シーズン限りで退任。クラブは後任探しに着手しているが、最優先ターゲットとしていたレバークーゼンのシャビ・アロンソ監督が残留を表明したことで、現在はさまざま指揮官の名が報じられている。 その中でも、特に可能性が高いとされていたのがスポルティングCPのルベン・アモリム監督。一時は複数メディアから就任に向けた交渉が進行中と報じられていたが、これは指揮官本人が否定していた。 こうした中、イギリス『The Athletic』はこれまでの報道から一転、リバプールがアモリム監督を招へいする可能性は低いと報道。リバプールのフットボール部門の最高責任者(CEO)であるマイケル・エドワーズ氏とスポーツ・ディレクター(SD)のリチャード・ヒューズ氏は、現在あらゆる選択肢を模索中と伝えている。 これを受けて、キャラガー氏は自身のX(旧ツイッター)を更新。アモリム監督招へいの線が薄くなった現在、最有力候補はデ・ゼルビ監督だろうとの見方を示している。 「リチャード・ヒューズはボーンマスのテクニカル・ディレクター時代、デ・ゼルビの招へいを望んでいた。だから、もしアムリムに関する報道が本当ならば、デ・ゼルビが後任の有力候補と見て間違いないだろう」 デ・ゼルビ監督は2022年9月、ブライトンの指揮官に就任。魅力的なアタッキングフットボールを志向し、昨シーズンにブライトンをプレミアリーグでクラブ史上最高位の6位フィニッシュに導いた。今シーズンは相次ぐケガ人の発生もあってリーグ戦10位と振るわないが、それでもビッグクラブからは変わらず高い評価を受けている。 2024.04.23 16:10 Tue

2部リーズが岐路…若き人気銘柄と莫大な負債、もし1年でのプレミア復帰に失敗なら…

リーズ・ユナイテッドが、生きるか死ぬかの岐路に立たされているようだ。 1年でのプレミアリーグ復帰を目指す、チャンピオンシップ(イングランド2部)のリーズ。年明けからぐんぐん調子を上げ、現在は残り3試合で自動昇格圏2位と勝ち点「1」差の3位につけている。 少なくとも6位以内に与えられる昇格プレーオフ圏は確保したなか、昇格争いとともに現地で大きく注目されているのが、主力としてチームを引っ張る若きタレントの去就だ。 まず、すでにある程度サッカーファンにも名前が通るイタリア代表FWウィルフレッド・ニョント(20)。派手なタイプではないが、昨季のプレミア経験を通じ、若くして実力を伸ばしたウインガーで、イタリア代表にも継続招集される。 U-21イングランド代表MFアーチー・グレイ(18)は、今季トップ昇格1年目でチームの屋台骨となったセントラルハーフ。父や大叔父といった身内を含め、”グレイ一族”4人目のリーズ選手であり、18歳にしてチームの象徴となっている。 U-21オランダ代表FWクリセンシオ・サマーフィル(22)は背番号10を背負い、今季リーグ戦40試合17得点8アシスト。フェイエノールトが手塩にかけて育てたウインガーで、今やリーズの浮沈を最も左右する1人として認知されるエースだ。 ニョントはエバートンから執拗に狙われ、以前にはローマ&ラツィオからの関心も明らかに。グレイはトッテナムを筆頭にプレミアトップクラブがうなる人気銘柄。左ウイングのサマーフィルには、日本代表MF三笘薫が所属するブライトンからのリストアップが判明済みだ。 これらを踏まえたうえで、リーズの状況について。 多くの方がご存知の通り、プレミアかチャンピオンシップかでは、放映権収入に天と地ほどの差があり、この点はチーム運営資金に直結。今回でいえば、リーズは昇格成功なら3選手を売らなくても困らないし、新戦力獲得の余裕も生まれるが、昇格失敗なら運営全般の体裁を整えるべく、主力売却による資金確保が待ったなしとなる。 また、イギリス『フットボール・インサイダー』によると、リーズは現在1億9000万ポンド(約363億円)の負債を抱えているとのこと。もし今季で昇格できなければ、3選手の“売り”の必要性は加速し、戦力大幅ダウンで昇格なんて夢のまた夢…そんな時代が来るかもしれない。 ハッキリ言って、状況は、生きるか、死ぬか。これを“現場”が知らないはずもなく、まさに命懸けでプレミアリーグ昇格を掴まなければいけないリーズだ。 2024.04.20 20:55 Sat
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly