ランパード就任後も1勝4敗、低迷続くエバートン…キャラガー氏が警告「生まれて初めて降格するかも」

2022.03.08 11:49 Tue
Getty Images
リバプールのレジェンドであるジェイミー・キャラガー氏が、エバートン降格の可能性を否定しなかった。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。
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エバートンはラファエル・ベニテス監督の下で今シーズンをスタートさせ、シーズン序盤こそ好成績を残したが、徐々にチームのパフォーマンスが乱れると順位は15位まで低下。1月のプレミアリーグで最下位ノリッジ・シティに完敗したことで、ベニテス監督の解任が決定した。
後任としてかつてダービー・カウンティやチェルシーで指揮を執ったフランク・ランパード監督を招へいしたものの、現在まで状況は好転していない。

7日に行われたプレミアリーグ第28節ではトッテナム相手に0-5の大敗を喫しており、これでランパード監督就任以降のリーグ戦5試合で1勝4敗となるなど、浮上のきっかけをつかめずにいる。

宿敵リバプールに所属しながらも、幼少期はエバートンファンだったことで知られるキャラガー氏は、トッテナム戦後に『スカイ・スポーツ』に出演した際、チームを酷評。選手は十分な強度を備えていないと批判した。
「アウェイでリーグ最低の成績を残すチームを見ていると、最初に思い浮かぶのは、弱さ、軟弱さだ。エバートンがそうであって良いはずがないんだがね。彼らが十分な力を発揮できないのはクオリティの問題であり、それ以外にもある。あの4バックは2部レベルだ」

「フィジカルに、アグレッシブに、タフに戦えていない。彼らはベストな状態でないときでも、常にそんなことはなかったのにね。根本的にこの選手、クラブは今とても弱い」

「チームの運動量の少なさは恐ろしいほどだ。中盤を見ればアランも、(ドニー・)ファン・デ・ベークも、4バックも誰も走れない。ハリー・ケインマイケル・キーンを追い越してゴールを決めたこともあった。彼らはフィジカル的に弱く、巻き返す上でも大きな問題だ」

また、キャラガー氏はこの調子が続くようなら、降格の可能性も十分にあると強調。残留のためには、ホームスタジアムに集うファンの力が必要だと語った。

「ウォルバーハンプトンとニューカッスル相手に、エバートンは勝ち点4を目指しているはずだ。でも、もしこの2試合で勝ち点1程度しかとれなければ、生まれて初めてエバートンが降格すると思うだろう。90年代前半の最悪の時でさえ、降格すると思ったことはなかった。次のホームゲーム2試合がうまくいかなければ、大きな問題を抱えるだろうね」

「エバートンのサポーターであれば、降格がクラブにどれだけの影響を及ぼすか理解している。さまざまな背景もあり、最悪な時期の1つだ。シーズン最後の5試合は本当に恐ろしいね。チェルシーや、リバプールとの対戦がある」

「このチームを支えてくれるのは、グディソン・パークだけだ。フランク・ランパードがサポーターの支持を得ており、指揮を望まれていたのも彼が選ばれた理由の1つだろう。良いスタートではなかったが、グディソンにはエネルギーがある。残りのシーズンで、彼らはホームでの試合が8試合も残っているんだ」

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