不振フィオレンティーナに対する会長の怒り明かすプランデッリ「彼は現状に失望している」

2021.03.03 16:32 Wed
Getty Images
フィオレンティーナのチェーザレ・プランデッリ監督が、現在のチームの成績に対してロッコ・コミッソ会長が怒りを示していると明かした。『フットボール・イタリア』が伝えている。
PR
フィオレンティーナは今シーズンのセリエAで24試合6勝7分け11敗の成績となっており、順位は14位に低迷。来シーズンの欧州カップ戦出場はほぼ絶望的で、残留争いに巻き込まれる恐れもある。昨年11月に解任されたジュゼッペ・イアキーニ前監督の後任であるプランデッリ監督も、ここまでチームを浮上させるきっかけを掴めていない。
こうしたチーム状況に対して、2019年から会長を務めているコミッソ氏は大いに不満を溜めているようだ。3日に行われるセリエA第25節ローマ戦の試合前会見に出席したプランデッリ監督は、「コミッソ会長が非常に怒っていた」と明かしている。

「今、私たちは明確かつ正直になる必要がある。会長は投資を行い、計画を立ててくれており、それ以上はできない。会長と話したが、彼は現状に非常に失望しており、本当に怒っていた。我々は一定の考えを共有したうえで、チームはより良いものを見せる必要があると確認している。そして、チームを改善するのは私の責任だ」

「明日はローマと対戦するが、自分たちを犠牲になる子羊だと思って試合に臨んではいけない。困難は克服するべきであり、受け入れるだけではいけないんだ。最近はミスが多いが、最後の笛が鳴るまで戦う必要がある。これが我々の現実であり、自分たちをもっと信じなければならない」
「ローマへのリスペクトはあるが、恐れはない。ビッグクラブであっても、あらゆる試合で勝ち点を落とす可能性はある。明日はローマが主導権を握るだろう。我々はチャンスを得た際、ゴールを決めるという決意が必要になる」

また、プランデッリ監督はトップ4から陥落したことで、批判を受けているローマのパウロ・フォンセカ監督についても言及。チームを的確に導ける優れた指揮官だと擁護している。

「彼は静かに素晴らしい仕事をしており、自分の道を歩んでいる。選手の特性に合わせて、うまく組織化している監督だと思うよ」


PR
関連ニュース

来季のECL出場を争うフィオレンティーナvsナポリは痛み分けのドロー決着【セリエA】

セリエA第37節でフィオレンティーナvsナポリが17日に行われ、2-2の引き分けに終わった。 来季のヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)出場権を争う8位フィオレンティーナ(勝ち点53)と9位ナポリ(勝ち点51)による一戦。 試合は開始早々にセットプレーからスコアが動く。ナポリは8分、ポリターノの左CKをボックス中央で競り合ったラフマニがヘディングでゴール左に流し込んだ。 その後は一進一退の展開が続くなか、フィオレンティーナは40分に試合を振り出しに戻す。ペナルティアーク右手前で獲得したFKからボナヴェントゥーラが直接ゴール狙うと、クロスバーの内側に跳ね返ったボールがゴールネットに吸い込まれた。 さらにフィオレンティーナは、42分にも敵陣でのハイプレスを仕掛けたエヌゾラがボックス左横でポリターノのミスパスをカットすると、そのままボックス内へ切り込みシュート。これがゴール右隅に決まり、逆転に成功した。 迎えた後半、再びスコアを動かしたのは1点を追うナポリ。57分、バイタルエリア左でクワラツヘリアが倒されてFKを獲得すると。これをクワラツヘリア自身が直接ゴール左上に突き刺した。 同点弾で勢いづくナポリは、63分にも右サイドを持ち上がったマッツォッキの折り返しをボックス中央右に走り込んだポリターノがダイレクトシュートでゴールを脅かしたが、これは右ポストを直撃した。 その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指したが、拮抗した展開が続く。するとフィオレンティーナは80分、ニコラス・ゴンサレスのパスに反応したベロッティがボックス右でロボツカに倒されると、主審はPKを宣告。しかし、オンフィールドレビューの末にノーファウルと判定が覆り、PKは取り消された。 終盤にかけても一進一退の攻防が続いたが、最後までスコアは動かず。来季の欧州カップ戦出場を争う両者の一戦は、痛み分けのドローに終わった。 2024.05.18 05:50 Sat

元ロシアFWココリン、レンタル先のアリス・リマソールへ完全移籍

キプロスのアリス・リマソールは9日、フィオレンティーナからレンタル中の元ロシア代表FWアレクサンドル・ココリン(33)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2025年6月30日までとなる。 ロシア代表として48キャップを誇るココリンは、2008年にディナモ・モスクワでプロデビューを飾ると、アンジ・マハチカラやゼニト、スパルタク・モスクワなど母国のクラブでキャリアを積んできた。 2021年1月に得点力不足に苦しんでいたフィオレンティーナへ完全移籍したが、加入後は度重なるケガに苦しみ、在籍1年半で公式戦11試合の出場にとどまると、2022年6月にAELリマソールへレンタル移籍。 アリス・リマソールでは、加入初年度から定位置を確保すると、公式戦30試合に出場し13ゴール6アシストを記録し、クラブ初のリーグ優勝に貢献。今シーズンもレンタル移籍でクラブに残留すると、ここまで公式戦32試合で8ゴール2アシストをマークしていた。 なお、ココリンとフィオレンティーナの契約は2024年6月30日で満了を迎えるため、フリートランスファーでの移籍となる。 2024.05.10 08:00 Fri

あと一歩及ばずECL準決勝敗退…それでもブルージュ指揮官はチーム誇る「多くのエネルギーと激しさを見せた」

クラブ・ブルージュのニッキー・ヘイエン監督が、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)敗退を嘆いた。『UEFA.com』が伝えている。 本間至恩の所属するブルージュは、8日にホームで行われたECL準決勝2ndレグでフィオレンティーナと対戦。1stレグを2-3で落とし勝利が必須の一戦で、20分にマキシム・デ・カイパーのゴールで先制すると、いくつかのピンチをしのいでハーフタイムへ。後半も守備が持ちこたえていたが、82分に痛恨のPK献上から失点すると、その後はスコア動かず1-1のドローで試合を終えた。 この結果、2戦合計スコア3-4でブルージュのECL準決勝敗退が決定。ヘイエン監督はチームのパフォーマンスを称えつつ、あと一歩及ばなかったことを悔やんでいる。 「我々は多くのエネルギーと激しさを持ってこの試合をスタートさせた。前半は良いプレーを見せており、ハーフタイムまではリードを得るに値するものだったと思う」 「残念ながら、後半はそのレベルを維持できなかった。それでも、我々がどのようにプレーしたかは見てもらえれば分かるだろう。試合に激しさをもたらすことができたのだから、パフォーマンスを誇りに思える」 「スタジアムの雰囲気は素晴らしかった。だからこそ、サポーターに決勝戦の舞台を見せたかったよ。彼らからのサポートは感じられていた。試合後のファンの反応やチームへの感謝を伝えてくれた姿を見ると、本当に誇らしい」 2024.05.09 11:25 Thu

「センセーショナル」ECLで2年連続決勝進出、フィオレンティーナ指揮官が喜び「決勝に進めてとても幸せ」

フィオレンティーナのヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督が、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)決勝進出を喜んだ。『UEFA.com』が伝えた。 8日、ECL準決勝2ndレグが行われ、フィオレンティーナはアウェイでクラブ・ブルージュと対戦した。1stレグはフィオレンティーナが勝利しており、引き分け以上で決勝進出が決まる戦いだった。 しかし、試合は20分にクラブ・ブルージュが先制。このままでは延長戦に入ることとなる中、85分にルーカス・ベルトランがPKをしっかりと決めて同点に。そのまま試合は終了し、2戦合計3-4でフィオレンティーナが2年連続のECL決勝を果たした。 イタリアーノ監督は、昨シーズンもECL決勝にチームを導いており、決勝ではウェストハム相手に惜しくも敗戦で準優勝に終わっていた。 試合後、2年連続の決勝進出を喜び、チームのパフォーマンスを称えた。 「これは素晴らしく、センセーショナルだ。我々は2年連続で決勝に進出した」 「素晴らしい試合をしたし、素晴らしいクオリティの後半だった。3度バーに当てるなど、多くのチャンスがあった」 「クオリティの高いチームを相手に、我々のチームは個性を見せた。決勝に進めてとても幸せだ。この瞬間を楽しみたいと思う」 2024.05.09 11:07 Thu

フィオレンティーナが終盤のPK弾でドローに持ち込み2季連続決勝進出【ECL】

ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)準決勝2ndレグ、クラブ・ブルージュvsフィオレンティーナが8日に行われ、1-1で引き分けた。この結果、2戦合計スコア3-4でフィオレンティーナが決勝に進出している。ブルージュのMF本間至恩はベンチ入りも出場しなかった。 先週行われた1stレグでは数的優位となったフィオレンティーナが3-2と逃げ切っていた一戦。 逆転での決勝進出を目指すブルージュは退場したオニェディカが出場停止となった中、負傷明けの守護神ミニョレの他、ヴァナケンやジュグラら主力がスタメンで起用された。 一方、2季連続決勝進出に王手をかけたフィオレンティーナはベロッティ、ニコラス・ゴンサレス、クアメの3トップで臨んだ。 立ち上がりの主導権争いを経て徐々にポゼッションを高めていたブルージュは20分、2戦合計スコアで振り出しに戻す。ボックス左角からのヴァナケンのクロスをデ・カイパーがヘディングで合わせた。 追いつかれたフィオレンティーナは23分に勝ち越しの絶好機。しかしアルトゥールのスルーパスに抜け出したニコラス・ゴンサレスのシュートはGKミニョレにセーブされ、ルーズボールに詰めたベルトランのシュートは枠を捉えきれなかった。 さらに35分、ロングボールを入れた流れからルーズボールに反応したクアメのボレーがバーに直撃し、2戦合計スコア3-3で前半を終えた。 迎えた後半、一進一退の攻防で立ち上がった中、互いに決定打が出ない状況が続く。 そんな中74分、フィオレンティーナはボックス手前中央で得たビラギの直接FKがバーに直撃する決定機を演出。さらに75分、ニコラス・ゴンサレスのクロスに合わせたクアメのヘディングシュートが右ポストに直撃した。 フィオレンティーナの攻勢が強まる中、82分にPKを獲得。ニコラス・ゴンサレスのクロスに頭で合わせにかかったエヌゾラがメシェレのハイキックを受けた。 このPKをベルトランが決めたフィオレンティーナは、追加タイム4分の大ピンチではヴァナケンのドリブルシュートをGKテラッチアーノがファインセーブで阻止。 2戦合計スコア4-3で逃げ切り、2季連続決勝進出としている。 2024.05.09 03:41 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly