明治安田生命J1リーグ第20節の北海道コンサドーレ札幌vsベガルタ仙台が札幌ドームで行われ、3-3の引き分けに終わった。
リーグ戦直近13試合でわずか1勝と低迷が続く札幌(15位/勝ち点17)は、0-4の大敗を喫した前節のヴィッセル神戸戦からスタメンを3名変更。福森、高嶺、アンデルソン・ロペスを起用した。
一方、6連敗中の仙台(17位/勝ち点12)は2-3で逆転負けを喫した前節のセレッソ大阪戦からスタメンを1名入れ替え。小畑がゴールマウスを守り、長期離脱明けのイサック・クエンカが今季初のベンチ入りを果たした。
下位対決となった一戦。10分に福森のクロスに反応した菅がヘディングシュートでゴールに迫った札幌に対して、仙台は12分に右サイドを突破した道渕のクロスからアレクサンドレ・ゲデスがフィニッシュに持ち込むなどオープンな展開となる。
そのなかで先にスコアを動かしたのは札幌。24分、ハーフライン付近から福森がボックス右のスペースへロングボールを送る。走り込んだ金子が頭で丁寧に落とすと、最後はアンデルソン・ロペスがヘディングシュートを叩き込んで先制に成功する。
28分にもアンデルソン・ロペスが決定機を迎えるなど、主導権を握った札幌は32分にもチャンス。ロングパスを収めた金子がボックス右からクロスを送る。ゴール前のアンデルソン・ロペスが強烈な右足シュートも、GK小畑の好守に遭ってしまう。
アンデルソン・ロペスに立て続けに決定機を許した仙台はボックス中央手前で道渕が倒されて獲得したFKから反撃。パラが左足で直接狙ったが、GK中野のビッグセーブに遭い、同点に追いつくことができずに試合を折り返した。
前半は守勢だった仙台だが、後半立ち上がりの47分に追いついて見せる。スルーパスに反応したパラがボックス左の深い位置から折り返すと、浜崎がダイレクトで左足シュート。DFキム・ミンテがブロックしたこぼれ球をアレクサンドレ・ゲデス左足で押し込んだ。
さらに仙台はその2分後、左サイドでボールを受けた関口が縦に突破してから滞空時間の長いクロスを供給。ゴール前でフリーとなっていたアレクサンドレ・ゲデスがヘディングで合わせて、逆転に成功する。
勢いに乗る仙台は左CKを獲得した57分にも追加点。浜崎がインスイングのクロスを送ると、ニアサイドで反応した平岡がヘディングシュート。これがゴール左に吸い込まれた。
一気に3失点を喫した札幌だったが59分、駒井からのサイドチェンジを受けた菅がボックス左外からグラウンダーのクロス。ゴール前で反応したアンデルソン・ロペスのシュートは相手DFに当たるも、そのままゴールに吸い込まれて1点差に詰め寄る。
札幌はその2分後の61分、バイタルエリア左でボールを受けた菅がカットインから利き足ではない右足シュート。鋭いボールがGK小畑の手をかすめて、同点に追い付いた。
その後、札幌が主導権を握り返して猛攻を仕掛ける。しかし、GK小畑の好守に加えシュート精度を欠き、勝ち越すことはできず3-3で試合は終了。札幌は2点差を追いつくも、ここ4戦未勝利。一方、2点を守り切れなかった仙台は連敗を「6」でストップさせたものの、10試合未勝利で悔しい結果となった。
北海道コンサドーレ札幌 3-3 ベガルタ仙台
【札幌】
アンデルソン・ロペス(前25、後14)
菅大輝(後16)
【仙台】
アレクサンドレ・ゲデス(後2、後5)
平岡康裕(後12)
