志知の劇的FK弾で甲府との無敗対決制した水戸が首位浮上! 4連勝大宮が3位浮上!《J2》

2019.04.14 18:25 Sun
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明治安田生命J2リーグ第9節の8試合が14日に各地で行われた。

山梨中銀スタジアムで行われたヴァンフォーレ甲府vs水戸ホーリーホックは、アウェイの水戸が2-1で勝利した。
共に開幕から無敗を継続する2位と3位の上位対決は開始早々に動く。2分、甲府が右CKの流れからクリアボールをエリア外の小椋がボレーシュート。これはGK松井の好守に遭うが、こぼれ球をゴール左のピーター・ウタカが折り返すと、ゴール前に詰めた横谷が泥臭く押し込んだ。

敵地で早々に先制を許す苦しい入りを強いられた水戸は失点直後こそややバタついたものの、時間の経過と共に守備組織を立て直して反撃に転じる。すると26分、ボックス中央で後ろ向きにフィードを収めた村田がうまく潰れると、ルーズボールを引き取った黒川が巧みなステップワークでDF2枚をかわしてゴール前に持ち込むと、冷静にGKの頭上を抜く左足シュートを突き刺した。

1-1のイーブンに戻った試合はここからややホームチームがペースを握っていくが、水戸の堅守をなかなか攻略できない。後半半ばにはジュニオール・バホスの鋭い折り返しから水戸のオウンゴールを誘いかけるが、これがポストを叩くなど決め手を欠く。
試合終盤にかけても拮抗した状況が続き1-1のまま試合終了と思われた後半アディショナルタイムに試合が動く。94分、水戸がボックス手前左の好位置でFKを獲得すると、じっくりと時間をかけて駆け引きを行いキッカーの志知が左足で壁の外側を巻く低い弾道のシュートを放つ。これが見事にゴール左隅へ決まって水戸が劇的な2-1の勝利を手にした。この結果、甲府に今季初黒星を与えた水戸が3戦ぶりの白星で首位に浮上した。

また、NACK5スタジアム大宮で行われた大宮アルディージャvs横浜FCは、ホームの大宮が2-1で勝利した。

高木琢也監督の古巣対決にも注目が集まった昨季、J1昇格プレーオフに進出したチーム同士の一戦は立ち上がりから拮抗した展開に。それでも、フアンマ・デルガドを起点によりフィニッシュの形を作り出した大宮が先制に成功する。

29分、フアンマのボールキープを起点に右サイドの奥井が味方とのパス交換でボックス右に抜け出してクロスを入れると、DFにディフレクトしたボールがラッキーな形でゴール前のフアンマに繋がる。これをスペイン人ストライカーが冷静に蹴り込んだ。

この先制点で流れを掴んだ大宮は後半立ち上がりの54分にも見事なロングカウンターで相手守備を完全に崩し切り、右サイド深くで石川が折り返したボールをファーサイドでドフリーのフアンマが難なく流し込み、貴重な追加点を奪取。その後、試合終盤には横浜FCの猛攻に晒されて86分には戸島のヘディングシュートで1点を返されるが、チーム全体が身体を張ってリードを守り切り2-1の勝利。リーグ4連勝の大宮が3位に浮上した。

その他の試合では直近4勝1分けと好調を維持していたツエーゲン金沢が、京都サンガF.C.相手のアウェイゲームで1-2と競り負けて6試合ぶりの黒星を喫した。また、直近2敗1分けと勝利から遠ざかっていたV・ファーレン長崎がイ・ジョンホ、香川、呉屋の今季初ゴールで10人のFC岐阜相手に今季最多の4ゴールを奪い、4-0の大勝で4戦ぶりの白星を手にした。

◆明治安田生命J2リーグ第9節
▽4/14(日)
大宮アルディージャ 2-1 横浜FC
ヴァンフォーレ甲府 1-2 水戸ホーリーホック
FC岐阜 0-4 V・ファーレン長崎
京都サンガF.C. 2-1 ツエーゲン金沢
ジェフユナイテッド千葉 0-0 ファジアーノ岡山
柏レイソル 0-0 栃木SC
レノファ山口FC 1-0 鹿児島ユナイテッドFC
徳島ヴォルティス 1-1 愛媛FC

▽4/13(土)
東京ヴェルディ 1-1 FC琉球
アルビレックス新潟 2-2 モンテディオ山形
アビスパ福岡 0-2 FC町田ゼルビア
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